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映画『みんなの学校』上映会&トークセッション@大阪弁護士会(1/16)参加のお薦め

 今晩(2016年1月5日)配信した「メルマガ金原No.2326」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
映画『みんなの学校』上映会&トークセッション@大阪弁護士会(1/16)参加のお薦め

『みんなの学校』劇場予告篇(1分48秒)

 
 皆さんは、関西テレビがまずテレビドキュメンタリー番組として制作・放送し、その後、再編集の上、劇場用映画として公開された『みんなの学校』という作品をご存知でしょうか?
 私自身、見てもいない映画の上映会を推奨するというのは、時々あることですが、今回は、特にお薦めです。
 見ていない私が奨めてもあまり説得力がないでしょうから、私の司法修習の同期の友人である青木佳史弁護士(大阪弁護士会)が、昨日(1月4日)、近畿2府4県の弁護士(の一部)が登録している弁護士会の某メーリングリストに投稿した文章を「推薦の言葉」として引用させてもらいます。本人の了解は特に得ていませんが、この文章の趣旨なら、事後承諾で十分でしょう。
 
青木佳史弁護士による推薦の言葉
(引用開始)
 
障がいのある人の教育
 地域福祉・地域包括ケア
 インクルージョン
などに関心のある全てのみなさま
必見の企画のご紹介です。
 詳しくは、下記のご紹介を見て頂きたいと思いますが、インクルーシブ教育というのはどういうものか、それが目の前にある、大阪市住吉区にあるということを、映像で見事に切り取った希有の作品です。
 私は、関テレで深夜にこっそり流れた時に、偶然にも見ることができて、それが映画になって、さらに詳しい映像に感動し、2回も見てしまいました。
 障害児教育とか、発達障害とか、という切り口でももちろんですし、公立小学校の教育ということでもそうですが、もっと広い地域社会のあり方とか、いろんなことを感じ取れる映画です。
 それをただで見ることができる上に、木村校長と真鍋監督(関テレの記者さん)のトークのレアなオプション付きだなんて、本当に素晴らしい企画です。
 和歌山からも、滋賀からも、奈良からも、もちろん京都や兵庫からも、参加する価値のある企画です。
 ぜひ、どうしても変更できない用事がない人は、打ち合わせを前後にずらしてでも、参加されることをお薦めします。
(引用終わり)
 
 呼びかけの対象が「障がいのある人の教育、地域福祉・地域包括ケア、インクルージョンなどに関心のある全ての(弁護士の)みなさま」となっているのは、このメーリングリストが高齢者・障害者支援に関わる弁護士が登録しているMLだからでしょう。
 そのような素晴らしい映画が「ただで見ることができる上に、木村校長と真鍋監督(関テレの記者さん)のトークのレアなオプション付き」というのは、以下にチラシの掲載情報を転記しているとおり、来る1月16日(土)午後1時から、大阪弁護士会館(2階ホールでしょう)において、映画『みんなの学校』上映(106分)を鑑賞した上に、その後、真鍋俊永監督と木村泰子氏(大空小学校初代校長)によるトークセッションを聴けるという豪華プログラムが(大阪弁護士会主催ですから当たり前ですが)「無料」なのです。

 私も、昨日この投稿に気がついてすぐ自分のスケジュールを確認したのですが、自分の都合で前後にずらすわけにはいかない予定が入っており、「どうしたものか」と考え込んでいたところ、何と今日になって、16日の午前中に予定されていた企画を都合により延期するという連絡がFAXで入ったのです!
 ということで、私はすぐさま大阪弁護士会のホームページから、参加を申し込みました。
 

 申し込みは、チラシの裏面をプリントアウトし、FAX送信するという方法もあります。    
 もちろん、弁護士でなくても、どなたでも参加できます。
 以下に、チラシ掲載情報を引用します。
 
チラシ記載情報から引用開始)
【チラシ表面】
みんなの学校
上映会&トークセッション
 
 大阪弁護士会では、いじめや不登校など学校問題に関して、子どもや保護者、学校や教員からの法律相談をはじめ、無料電話相談『子どもの人権 110 番』やいじめ出張授業など日々活動を広げています。
 このような活動の一環として、みなさまと、あるべき学校づくりについて考えたいと思い、このたび、大阪市住吉区にある大空小学校のドキュメンタリー映画『みんなの学校』の上映会を開催することとなりました。
 映画『みんなの学校』には、教師のみならず地域が一体となって、不登校ゼロを目指して取り組んでいる姿が映されています。大空小学校の取り組みには、学校のあるべき姿、福祉や非行に通ずる課題を抱えた子どもへの関わり方などのヒントが溢れています。
 そして、小学校に通うお子様でも共感できる感動が詰まっています。
 上映後には、『みんなの学校』の映画監督である真鍋俊永氏と大空小学校の初代校長の木村泰子氏とのトークセッションもお楽しみいただけます。
 是非、ご興味・ご関心のある方は、お誘いあわせの上、ふるってご参加ください!!
 
開催日時:平成28年1月16日(土)
午後1時~午後4時30分 ※午後0時40分より受付開始
開催場所:大阪弁護士会
参加費用:無料
主催:大阪弁護士会
会場へのアクセス
 
~上映会&トークセッション~
1 開演挨拶
2 上映(106分)
3 トークセッション
真鍋俊永監督
木村泰子氏(大空小学校初代校長)
 
【チラシ裏面】
すべての子供に
居場所がある学校を作りたい。
 
 大空小学校がめざすのは、「不登校ゼロ」。ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。
 すぐに教室を飛び出してしまう子も、つい友達に暴力をふるってしまう子も、みんなで見守ります。あるとき、「あの子が行くなら大空には行きたくない」と噂される子が入学しました。「じゃあ、そんな子はどこへ行くの?そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」と木村泰子校長。やがて彼は、この学び舎で居場所をみつけ、春には卒業式を迎えます。いまでは、他の学校へ通えなくなった子が次々と大空小学校に転校してくるようになりました。
 
学校が変われば、地域が変わる。
そして、社会が変わっていく。
 
 このとりくみは、支援が必要な児童のためだけのものではありません。経験の浅い先生をベテランの先生たちが見守る。子供たちのどんな状態も、それぞれの個性だと捉える。そのことが、周りの子供たちはもちろん、地域にとっても「自分とは違う隣人」が抱える問題を一人ひとり思いやる力を培っています。
 映画は、日々生まれかわるように育っていく子供たちの奇跡の瞬間を、ともに歩む教職員や保護者たちの苦悩、戸惑い、よろこび・・・・・。そのすべてを絶妙な近さから、ありのままに映していきます。そもそも学びとは何でしょう?そして、あるべき公教育の姿とは?大空小学校には、そのヒントが溢れています。みなさんも、映画館で「学校参観」してみませんか。
 
平成25年度(第68回)文化庁芸術祭大賞 受賞理由
 全ての子供に居場所がある学校作りを目指す大阪市立南住吉大空小学校の取組を、長期にわたり丁寧に追い続けた教育ドキュメント。他の地域では厄介者扱いされていた転校生が、教師と同級生、そして地域が包み込むことで、祖奈央で心優しい子供に成長していく姿は、見ている者の心を熱くする。大空小学校の試みは、上からの教育改革とは一線を画す、現場からの教育改革でもある。
 
会場準備のため、参加予定の方は、参加申込書にご記入の上ファクシミリでお申込みください。(FAX:06-6364-7477)
 
一時保育サービスを実施します(無料)。1月8日までに事前申込み要。下記人権課へご連絡ください。(担当事務局:委員会部 人権課 /TEL:06-6364-1227)
(引用終わり)
 
 参加を申し込むかどうかを判断するには、これ以上の事前情報は不要でしょうが、どうしても「もっと知りたい」という人のために、以下のサイトなどをご紹介しておきます。
 1月16日、大阪弁護士会館でお会いしましょう。
 
【Interview】僕も「みんなの学校」で学びながら映画をつくった~『みんなの学校』真鍋俊永監督
 
【著者プロフィール】
木村 泰子 きむら・やすこ
大阪市立大空小学校初代校長。大阪市出身。武庫川学院女子教育学部短期大学保健体育学科(現武庫川女子大学短期大学部健康・スポーツ学科)卒業。「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめ、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。学校を外に開き、教職員と子どもとともに地域の人々の協力を経て学校運営にあたるほか、特別な支援を必要とされる子どもも同じ教室でともに学び、育ち合う教育を具現化した。2015年春、45年間の教職歴をもって退職。現在は全国各地で講演活動、取材対応などで多忙な日々。 
 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

みんなの学校(表)みんなの学校(裏)