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ND(新外交イニシアティブ)シンポ・講演会動画で学ぶ「原発と核」「沖縄と基地」「外交のしくみ」~2015年11月から2016年1月まで

 今晩(2016年4月13日)配信した「メルマガ金原No.2425」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
ND(新外交イニシアティブ)シンポ・講演会動画で学ぶ「原発と核」「沖縄と基地」「外交のしくみ」~2015年11月から2016年1月まで

 週刊文春から「暗躍する美人弁護士」と評された猿田佐世弁護士が事務局長を務めるシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」は、第一本拠地の東京、第二本拠地の(と言って良いのでしょうね)沖縄を中心に、シンポジウム等も積極的に開催しており、これまでも極力その中継動画をご紹介してきました。
 ただ、少し油断すると何本も動画が未紹介のままたまってしまっており、前回(2015年12月8日
)には、4本ものシンポ中継動画をまとめてご紹介することになりましたが、それからまだ半年も経っていないのに、気がついてみると、その後、さらに3本の非常に興味深いシンポの動画がアップされていました。
 それぞれ長時間のものなので、まだどれも視聴できていませんが、備忘録的にメルマガ(ブログ)で取
り上げておくことにします。
 12月の宜野湾市でのシンポは、沖縄の米軍基地問題という、日本の安全保障問題の急所とも言うべき問題について、地元沖縄の経済人、報道人が語り合うというもので、非常に有益な知見が得られそうですし、今年1月の猿田事務局長の講演会は、「ND入門」と言えるような内容になっているのではないかと想像したりしています。
 いずれも非常に興味深い内容なのですが、私がこの3本のうちでまず最初に視聴したいと考えているのが、昨年11月6日に開かれた「原発と核-4人の米識者と考える-」です。同時通訳と日本語ボードを頼りに、1つ1つの発言に注意を凝らしながら一緒に考えていく必要がありそうで、とても流しながら視聴する訳にはいきません。そんな時間を2時間半もまとまっていつ確保できるのかが問題ですが、それでも、「原発と核」というまことにシビアな問題について、私たちがこれまで気がつかなかった視点を提供してもらえるのではないかという期待があります。
 皆さんも、最も関心を持たれた動画からチャレンジしてみませんか。
 
2015年11月6日
ND日米原子力エネルギープロジェクトシンポジウム「原発と核-4人の米識者と考える-」(2時間27分


(開催概要/予告記事から)
■日時:2015/11/06 Fri. 18:30開場 19:00~21:30
■会場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館地下1F)
■共催:Nonproliferation Policy Education Center(核不拡散政策教育センター)
 3・11以後、これだけ原発の問題が取り上げられるようになっても、日本では原発と核のつながりが
語られることはあまりありません。使用済み核燃料の再処理によりプルトニウムを取り出して利用する日本の核燃料サイクル政策。しかし、取り出されたプルトニウム核兵器への転用可能性について議論される場面は少なく、この政策の安全保障における意味はほとんど考えられていないのが現状です。核燃料サイクル政策の経済性についての客観的な分析も不十分です。
 今回、米国から4人の専門家をお招きし、再処理により生ずるプルトニウム核兵器への転用可能性、東アジア地域における安全保障の視点からの原発・再処理問題、核燃料サイクル政策の経済性や放射性廃棄
物の管理についてご意見を伺います。
■登壇者:
○フランク・フォン・ヒッペル氏(プリンストン大学名誉教授)
 1993年からはホワイトハウス科学技術政策室で国家安全保障補佐官を務める。30年以上、プルトニウム
と高濃縮ウランの管理に関する政策立案に携わり、使用済み燃料からのプルトニウムの分離(1977年に決
定した再処理の取りやめに繋がった)などの研究に貢献。
○ヘンリー・ソコルスキー氏(核不拡散政策教育センター(NPEC)理事・元米国防省核不拡散政策副長官

 米国防省総合評価局や、CIA、米議会の指名を受け就任した「大量破壊兵器拡散・テロリズム阻止委員会」のメンバーなどを経て、現在は米ワシントンD.C.の国際政治研究所にて非常勤教授を務める。また、米
上院・上院軍事委員会などで核政策に携わってきた。
○ブルース・グッドウィン氏(ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)国家安全保障政策研究所副所長

 1981年からロス・アラモス国立研究所、1985年からLLNLにて米国の核兵器開発に従事。従来とは根本的に異なるプルトニウムの態様を実証した革新的な武器科学研究に対し、米エネルギー省より、E.O.ローレ
ンスアワードを受賞。
○ビクター・ギリンスキー氏(核不拡散政策教育センター(NPEC))
 1975年から1984年まで、米国原子力規制委員会のメンバーを二期にわたり務めた。ランド研究所物理化
学部長を経て、現在、核不拡散政策教育センター(NPEC)にて、核エネルギーに関して独立したコンサル
タント業務を行う。
○コーディネーター 吉田文彦氏(国際基督教大学客員教授
 東京大学文学部卒。1980年に朝日新聞社入社。外報部、科学部、経済部記者、ワシントン特派員、ブリ
ュッセル支局長、論説委員、論説副主幹などを歴任。主な著書に「核解体」(岩波新書)、「証言 核抑止の世紀」(朝日選書)、「『人間の安全保障』戦略」(岩波書店)、「核のアメリカ トルーマンから
オバマまで」(同)。編書は「核を追う」(朝日新聞社)。
○司会 猿田佐世(ND事務局長・弁護士(日本・米国ニューヨーク州
 ワシントン在住も経ながら、各外交・政治問題について、米議会等で自らロビーイングを行う他、日本
の議員や地方公共団体等の訪米行動を企画・実施。東日本大震災後、日本の国会議員等の原発政策についての訪米行動のサポートを続け、米国の原子力政策に関わる人々と日本の外交チャンネルを築いてきた。
 
2015年12月18日
NDシンポジウム(沖縄)「宜野湾から沖縄の未来を考える―基地・経済・地方自治―」(2時間00分)

(開催概要/予告記事から)
■日時:2015/12/18 Fri. 18:00開場 19:00~21:00
■会場:宜野湾市民会館(大ホール)
■後援:沖縄タイムス
 沖縄と日本政府が激しく対立しています。「普天間の危険性除去」と「沖縄の負担軽減」のための辺野
古基地建設とされますが、本当に沖縄の負担軽減につながるのでしょうか。辺野古移設をしなければ、普
天間基地は固定化されるのでしょうか。
 沖縄、そして宜野湾における「米軍基地」の意味を、経済や地方自治、そして安全保障の視点から改め
て問い直します。
■登壇者:
○講演:古賀茂明氏(元経済産業省官僚・フォーラム4提唱者)
○パネルディスカッション:
・古賀茂明 氏
・呉屋守將 氏(金秀グループ会長・辺野古基金共同代表)
・當山智士 氏(株式会社かりゆし代表取締役社長・一般社団法人沖縄県ホテル協会会長)
・石川達也 氏(沖縄タイムス編集局次長兼報道本部長)
○コーディネーター:屋良朝博(ND評議員・元沖縄タイムス論説委員
○全体司会:林千賀子(ND沖縄・弁護士)
 
2016年1月26日
猿田佐世ND事務局長講演会「外交のしくみを紐解く-安保・原発・TPP・沖縄基地と日米関係の実像-」
(2時間03分)

(開催概要/予告記事から)
■日時:2016/01/26 Tue. 18:30開場 19:00~21:00
■会場:文京シビックセンター 2F 小ホール
 安保法制、原発、TPP、沖縄基地などの問題は、日本とアメリカとの関係に密接に関わっています。
 この「アメリカ」とは誰を指し、実際の日米外交はどのような形で行われているのか――
アーミテージ報告書は、2000年から日本に集団的自衛権の行使を求めていた」
「"沖縄の人口は2000人か"と聞くアメリカの議員」
「世界で一番多くのロビーイストをアメリカで雇っているのは日本」
「日本政府がアメリカ議会のTPP議員連盟を作った」
「アメリカ政府は日本に使用済み核燃料再処理をやめさせたい」など、
日米外交をウォッチし続け情報発信をしている弁護士 猿田佐世(ND事務局長)が、日米外交のしくみをわ
かりやすく紐解きます。
■プロフィール:
猿田佐世(ND事務局長・弁護士)
 自らワシントンにてロビーイングを行う他、日本の国会議員等の訪米行動を企画・実施。二度の稲嶺進名護市長の訪米行動、そして2015年6月には翁長雄志沖縄県知事に随行する沖縄訪米団の企画同行を担当。米議員・米政府面談設定の他、米シンクタンクでのシンポジウム、米国連邦議会における院内集会等を開催。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2014年1月2日
急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)
2014年1月11日
柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)
2014年3月27日
予告4/22新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」 
2014年4月25日
映像のご紹介・NDシンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」(4/22)
2014年8月1日
猿田佐世ND(新外交イニシアティブ)事務局長から学ぶ米国でのロビー活動
2015年4月7日
佐藤優氏と柳澤協二氏のかみ合わない話が面白い~NDシンポの動画を視聴して
2015年4月18日
週刊文春「沖縄のタブー」と公安情報~あなどってはいけない
2015年12月8日
ここ半年のND(新外交イニシアティブ)シンポ・報告会動画のご紹介(付・12/18シンポ「宜野湾から沖縄の未来を考える―基地・経済・地方自治―」のご案内)