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詳報・小林節氏講演会(5/14@和歌山市民会館大ホール)~小林先生の“性根”を理解した上で結集を!

 今晩(2016年4月14日)配信した「メルマガ金原No.2426」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
詳報・小林節氏講演会(5/14@和歌山市民会館大ホール)~小林先生の“性根”を理解した上で結集を!

 去る3月22日に速報をお届けした小林節さんの和歌山市での講演会ですが(速報・小林節氏講演会(5/14@和歌山市民会館大ホール)に結集を!)、去る4月8日(金)には、主催団体となる「小林節さんの講演会を成功させる和歌山の会」の、正式なというか、事実上のというか、多くの団体の代表者が集まった「結成会」が開かれ、いかにしてキャパ1400人の和歌山市民会館大ホールをいっぱいにするかということもさることながら、そもそもこの講演会を5月に開催することの意義が、現在の憲法の危機、政治の危機に対する反転攻勢のきっかけにするのだという位置付けを全員で確認し、各自の役割分担や今後の準備などについて話し合いました。
 私も「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」を代表して(ということなのでしょうね、役員ではないけれど)出席したのですが、何とはなしに「小林節さんの講演会を成功させる和歌山の会」の広報担当になってしまったようでもあるが・・・と思っていたところ、「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局の里﨑正さんから、「小林節さんの講演会の(正式チラシの)PDFデータです。よろしくお願いします。」というメールが届きました。もちろん、「よろしくお願いします。」は、「広報よろしくお願いします。」であり、より詳しく言えば、「プレスリリース、よろしくお願いします。」「メルマガ&ブログ&Facebookなどでの広報もよろしくお願いします。」でもあるのです。
 ということで、早急にプレスリリースを書かねばならないのですが、今週に入ってからだけでも、“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2016”実行委員会と「安保法制の廃止を求める和歌山の会」の広報担当としてプレスリリースを送っているし、明日「小林節さんの講演会を成功させる和歌山の会」のリリースを送ったら、週に3回も別々の団体の広報担当としてFAXを送りまくるという、いささか異常な(他に人はいないのか!)状況となります。
 ・・・が、まあ自分に出来るだけの協力はしなければと思っていますので、仕方がないですよね。
 プレスリリース用の文章は、以下の正式チラシの文字データなどを読み返しながら、明日考えることにして、取り急ぎ、以下にチラシの内容を転記します。

チラシから引用開始)
講演 小林 節、アベを叱る。
【演題】野党統一 独裁政治の終焉を!
 
戦争法廃止の戦いは
私たちの、主権者としての
心の独立運動です
 
Setsu Kobayashi
1949年生まれ。慶応義塾学名誉教授、弁護士、法学博士。ハーバード大学ロースクール客員研究員などをへて、慶応大学教授。改憲派の論客として自民党改憲草案作成にも加わるが、出された立憲主義を逸脱した内容に仰天、反対に回る。現在、立憲デモクラシーの会、国民安保法制懇に参加。昨年の6 月4 日の衆院憲法審査会では、民主推薦の参考人として出席。自民、維新推薦を含む3人全員が「憲法違反」と断罪した発言は、戦争法案反対運動が大きく盛り上がる転機をつくった。
 
戦争法廃止のカギは参院選
戦争法を廃止するため選挙にいこう」と学生、高校生たちが声をあげています。この夏に行われる参院選は、18歳選挙権の施行後初の国政選挙。それに向け、戦争法を廃止するべく「野党統一候補」が次々誕生しています。
 
2016年5月14日(土)
場所▶▶▶和歌山市民会館 大ホール

 和歌山市伝法橋南ノ丁7(南海和歌山市駅より徒歩5分) ☎073-432-1212
時間▶▶▶13:30~16:00
▶開場 13:00
▶開会 13:30
▶講演 14:00~15:30
▶質疑 15:30~15:50
▶閉会 16:00
参加無料
※保育希望の方は、お名前・お子様の年齢と性別をご連絡ください。
 
【主催・問い合わせ】小林節さんの講演会を成功させる和歌山の会
和歌山市湊通丁南1丁目1-3 名城ビル2階 
TEL:073-436-3520 FAX:073-436-3554 e-mail
w-9jokenm@naxnet.or.jp
(引用終わり)
 
 それにしても、今や全国各地を講演会で飛び回りながら野党共闘を訴える小林節さんですが、2012年の憲法記念日には、改憲派憲法(改正促進)集会でスピーチしていたのですからね。
 多分、チラシにも書かれていますが、その1週間前に発表された自民党日本国憲法草案」のあまりの反立憲主義ぶりにあきれ果てたというのが、小林さんが自民党を見限った根本的な原因なのでしょうね。
 なお、これほど広く小林節さんの顔と名前が知れ渡る少し前から、私も小林さんの言動には注目していたのですね(と、少しは先見の明を誇りたい気持ちもあります)。本格的にブログを始めた2013年1月以降、小林節さんを取り上げた私のメルマガ(ブログ)の記事を思いつくだけ巻末に挙げてみましたが、とてもこれでも網羅できていないはずです。
 とてもではないが、全部に目を通すことは無理でしょうが、私としての絶対のお奨めは、
 

の2本です。
 前者は、2006年7月26日と8月2日に「マガジン9条(現在のマガジン9)」サイトに掲載された「小林節さんに聞いた」を紹介したものであり、後者は、同年5月18日に衆議院日本国憲法に関する調査特別委員会」で参考人として意見を述べた小林節慶應義塾大学教授の発言を紹介したものです(この日は伊藤真弁護士も参考人として意見を述べていました)。
 2006年段階では、小林さんはばりばりの改憲派でしたし、具体的な解釈論(例えば集団的自衛権行使の合憲性など)については、現在とは正反対の主張をしていたりということはあったのですが、それでも「立憲主義」を理解しない自民党議員を辛辣に批判する姿勢は現在まで一貫しています。
 小林さんを私が信頼できると思うのは、個別の論点についての解釈を変えることはあっても、憲法の基本原理(これが「立憲主義」ですね)は絶対に譲れないという強い信念は、相手が誰であろうと(自民党の有力者であろうとです)変わらないという点にあります。
 それを確認するためにも、是非以上の2本の記事は読んでいただきたいと思います。
 
 もちろん、達人の域に達しつつある話術の名手でもある小林さんですから、7月の参院選、さらには衆議院解散も視野に入れての政治闘争論に期待する人も多いことでしょう(何しろ小林さん自身の出馬もあり得ると報じるメディアさえありますから)。
 それももちろん期待して良いでしょうが、小林節先生の“性根”がどこにあるかをしっかり認識した上で、講演会に参加していただきたいし、周りの人にも広めていただきたいと願っています。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2013年5月13日
小林節氏らの「96条“改正”絶対阻止」の主張に連帯するために
2013年5月27日
小林節教授の「立憲フォーラム」勉強会での講演
2013年6月9日
6/8小林節氏講演会「改憲派が斬る!96条改悪に異議あり!」(in神戸市)
2013年7月3日
6/17小林節慶應義塾大学教授記者会見(日本記者クラブ)
2013年7月13日
この7年間、私たちは何をしていたのか?~「小林節さんに聞いた」(2006年/マガジン9条)を読んで~
2013年7月31日
小林節氏×伊藤真氏~憲法改正を議論するために~
2013年12月20日
小林節さんの“集団的自衛権についての意見”が知りたい
2014年4月15日
集団的自衛権でも小林節さんに頑張ってもらおう(付・立正佼成会の集団的自衛権についての見解)
2014年9月7日
立憲主義は8年前から危機的状況だった~2006年5月18日衆議院憲法調査特別委員会での小林節参考人の意見から
2014年9月13日
対談「小林節氏vs山中光茂松阪市長」で楽しく学ぶ集団的自衛権
2015年5月2日
樋口陽一氏、小林節氏、小沢一郎氏による憲法をめぐる鼎談を視聴する
2015年6月7日
憲法学者の矜恃~衆議院憲法審査会(6/4)における参考人質疑をじっくりと味わいたい
2015年6月16日
憲法学者の矜恃~長谷部恭男氏と小林節氏の記者会見を視聴して(6/15)
2015年9月17日
参議院安保特別委員会の強行採決を目に焼き付ける(付・小林節弁護団長が違憲訴訟の出訴時期を明言~9/15中央公聴会)
2015年9月27日
安保法制違憲訴訟を考える(1)~小林節タスクフォースへの期待と2008年名古屋高裁判決
2015年10月12日
今こそ「運動としての学習会」が必要だ
2015年10月16日
11/21小林節さんが田辺市(和歌山県)で講演されます
2015年12月2日
安保法制違憲訴訟を考える(4)~伊藤真弁護士(安保法制違憲訴訟の会)による決意表明(11/19@国会前)と小林節氏の現時点(11/21@和歌山県田辺市)での見解
2016年3月22日
速報・小林節氏講演会(5/14@和歌山市民会館大ホール)に結集を!
 

(付録)
憲法改正の真実』(集英社新書)刊行記念
護憲派の泰斗と改憲派の重鎮が読み込む自民党草案
樋口 陽一(東京大学名誉教授)×小林 節(慶応義塾学名誉教授)(1時間13分)