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放送予告7/24深夜『避難計画で原発やめました 違いは何だ?伊方と米・ショアハム』(NNNドキュメント)

 今晩(2016年7月19日)配信した「メルマガ金原No.2512」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
放送予告7/24深夜『避難計画で原発やめました 違いは何だ?伊方と米・ショアハム』(NNNドキュメント

四国電力プレスリリース 平成28年4月19日
伊方発電所3号機の新規制基準への適合性に係る保安規定変更認可について

(引用開始)
 
当社は、平成25年7月8日の新規制基準の施行に伴い、同日、伊方発電所3号機の新規制基準への適合性確認に係る申請書類を原子力規制委員会に提出いたしました。
 このうち、保安規定変更認可申請について、本日、原子力規制委員会より、認可をいただきましたので、お知らせいたします。
 当社は、今後とも、原子力規制委員会による検査に真摯かつ丁寧に対応し、伊方発電所3号機の再稼働に向けたステップを安全最優先で確実に進めてまいります。
(引用終わり)
 
四国電力プレスリリース 平成28年5月25日
伊方発電所3号機の安全対策工事の完了について

(抜粋引用開始)
 その後、原子炉設置変更許可申請の補正内容や審査会合での審査結果等を反映して、新規制基準適合のための設備の設計見直しを行い、これまで、伊方発電所の安全確保を最優先に、安全対策工事を進めてまいりました。
このたび、竜巻防護対策が今月中に完了する見通しとなり、燃料装荷後に実施可能となる一部工事を除いて、伊方発電所3号機の再稼働までに必要な工事がすべて終了することとなりましたので、お知らせいたします。
 当社といたしましては、引き続き、原子力規制委員会による使用前検査に真摯かつ丁寧に対応し、安全対策設備が新規制基準に適合しているとの評価をいただけるよう、最善の努力を尽くしてまいります。
(引用終わり)
 
四国電力プレスリリース 平成28年6月27日
伊方発電所3号機の燃料装荷の終了について

(引用開始)
 
伊方発電所3号機は、6月24日より原子炉への燃料装荷作業を実施しておりましたが、本日、10時29分に、終了しましたのでお知らせします。
○燃料装荷実績
   開始:6月24日 9時00分
   終了:6月27日 10時29分
(引用終わり)
 
日本経済新聞WEB刊 2016/7/14 19:24
伊方原発、事故時の避難経路を明確化 国や愛媛県

(引用開始)
 国や愛媛県は14日、四国電力伊方原子力発電所愛媛県)で事故が起きた際の対応策を拡充した。道路が寸断された場合に船で逃げるルートを明確にしたり、道路幅に見合った大きさのバスを用意したりする。四国電は14~15日、伊方原発の重大事故を想定した訓練を実施。新規制基準施行後では3カ所目となる再稼働は26日にも実現する見通しだ。
 内閣府原子力規制庁愛媛県、同県伊方町、四国電などの幹部が14日、都内で協議した。船による避難を巡っては、伊方原発の対岸にある大分県の中津港や別府港臼杵港などを避難先として選べるようにした。ヘリコプターからの映像で渋滞を把握し、避難誘導に生かすしくみも取り入れる。
(引用終わり)
 
四国電力プレスリリース 平成28年7月17日
伊方発電所3号機 1次冷却材ポンプの第3シール部のリークオフ流量増加について

(引用開始)
 
定期検査中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)においては、1次冷却材ポンプの調整運転を実施していたところ、1次冷却材ポンプ3Bの第3シールリークオフ流量が増加するという事象が認められました。
 このため、第3シールのシート状態を改善するための調整作業を行ないましたが、運転状態を改善することができなかったため、本日9時20分、当該シールを予備品と取り替えることとしました。
 なお、1次冷却材ポンプ3Bの第1、第2シールの運転状態は良好です。
 本事象による環境への放射能の影響はありません。
 本事象は、国の法律・通達に基づく報告事象に該当するものではありません。
(参考)第3シールリークオフ流量
 1次冷却材ポンプの軸封部は、第1、第2、第3シールの3段で構成されており、1次冷却材の系統水は第2シールでシールされる。第3シールは、第2シール下流に供給しているシール部洗浄用の純水をシールするもので、第3シール出口から漏れ出る流量を第3シールリークオフ流量という。
 なお、第3シールのリークオフ水は専用の配管を通じて格納容器内のタンクに回収される。
(引用終わり)
 
高知新聞 2016.07.19 08:00
伊方原発3号機の再稼働は8月以降に 冷却水ポンプ不具合

(引用開始)
 
四国電力は17日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の1次冷却水を循環させるポンプに不具合が見つかった、と発表した。分解点検や部品の取り換えが必要となったため、7月下旬を目指していた再稼働時期が遅れることも明らかにした。四国電力の広報担当者は「少なくとも7月中の再稼働は難しい」とし、8月以降にずれ込むとの見通しを示している。
 四国電力によると、原子炉内部を通る1次冷却水のポンプを調整運転していた16日午前、ポンプから専用の配管に漏れ出た水の量が基準値を超えた。その後、調整を続けたが改善されなかったため、17日になって、水漏れを防ぐ部品の取り換えを決めた。
 漏えいした水はポンプ内装置の洗浄用。基準値の毎時0・02リットルに対し、毎時30リットルも漏れた時があった。漏水自体は放射性物質を含んでおらず、通常通り原子炉格納容器内のタンクに回収したため、作業員の被ばくや環境への放射能の影響はない、としている。
 問題の部品はこの春に交換したばかりで、過去に同様のトラブルはなかった。部品の交換には通常、1週間程度を要するが、交換作業の開始日時はまだ決まっていないという。
 同様のポンプは伊方原発3号機に3台ある。分解点検で究明した原因によっては、他のポンプでも対応が必要となる可能性がある。このため、四国電力の担当者は「再稼働時期が具体的にどれほど遅れるかは未定」としている。
 伊方原発3号機の再稼働をめぐっては、四国電力が14、15両日に実施した重大事故の対応訓練に関し、一部の手順が確認できなかったとして原子力規制庁から再訓練を要請されている。
 伊方原発3号機は2015年7月に原子力規制委員会の審査に合格し、地元の伊方町長、愛媛県知事による再稼働の同意を経て、2016年4月に最終的な手続きとなる使用前検査が始まった。6月27日には原子炉への核燃料の装塡(そうてん)を完了している。
(引用終わり)
 
毎日新聞 2016年7月19日20時14分(最終更新 7月19日20時14分)
再稼働に向けた事故対応訓練を再実施

(引用開始)
 
四国電力は19日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に向けた事故対応訓練を再実施した。14日の訓練が作業員の熱中症で中断したため、原子力規制委員会が一部やり直しを指示していた。
 再訓練には協力会社を含む約20人が参加し、原子力規制庁の検査官5人が立ち会った。四電は規制委の指摘を受け、暑さ対策として作業員の服装や装備を簡素化し、作業手順を見直したうえで、格納容器内の水素濃度監視や冷却用海水の取水など3項目を確認した。この日も14日同様、猛暑の中の訓練となったが、トラブルは起きなかった。
 伊方3号機は1次冷却ポンプに不具合が見つかり、交換作業のため再稼働は8月以降にずれ込む見通しとなっている。【渕脇直樹】
(引用終わり)
 
 四国電力のプレスリリースと新聞報道で読む伊方原子力発電所愛媛県西宇和郡伊方町)の「今」ですが、再稼働が目前に迫っているということはお分かりいただけたことり思います。
 実は、今日のメルマガ(ブログ)の主題は、今度の日曜日(7月24日)深夜に放映されるNNNドキュメント『避難計画で原発やめました 違いは何だ?伊方と米・ショアハム』をご紹介することにあります。
 上記コラージュの中の7月14日付・日本経済新聞の記事の中で「新規制基準施行後では3カ所目となる再稼働は26日にも実現する見通しだ。」とある、まさにその「再稼働」直前のタイミングで放送しようとしていたのですから、番組制作者の心意気はひしひしと伝わってきますよね。
 以下に、番組案内を引用します。
 
日本テレビ系列 2016年7月24日(日)24時55分~(25日0時55分~)
NNNドキュメント
『避難計画で原発やめました 違いは何だ?伊方と米・ショアハム』

(引用開始) 
こんな避難計画では命を守れない!と廃炉になったアメリカの原発がある。ショアハム原発だ。間もなく再稼働する伊方原発と似た、細長い島の真ん中に建設された。だが原発からメインの避難道路までは16キロ、一方、伊方原発はわずか1キロと至近距離。しかも、そこを通り住民を避難させるバスは運転手が1ミリ以上被ばくする場合は出さないという協定が県と結ばれている。福島の様に爆発などで汚染が急速に進んだら伊方町民は一体...
ナレーター / あおい洋一郎 制作 / 日本テレビ 放送枠 / 30分
再放送
7月31日(日)11:00~ BS日テレ
7月31日(日)24:00~ CS「日テレNEWS24
(引用終わり)
 
 「避難」というキーワードで伊方を考えるのであれば、その地形についての知識があった方が当然理解が深まるだろうということで、四国電力伊方発電所」ホームページの「所在地」というコーナーを見てみました。
 そこには、「四国の西北端から九州に向かって細長く伸びた佐田岬半島伊方発電所はその瀬戸内海側にあります。」とあるとおりですが、えらく狭苦しいところにある原発のようですね。
 それに、立地自治体の伊方町(いかたちょう)というのは、すっぽり佐田岬半島を区域とする自治体であり、その根本付近に伊方原発があることが分かります。
 番組を見る際には、こういう地形を頭に入れてご覧になることをお勧めします。
 
 先ほど、伊方原発を「えらく狭苦しいところにある」と評しましたが、これは大飯原発や高浜原発でも同じことなので(Googleで「画像」検索をかけてみればすぐに分かります)、東京電力福島第一原発のような広大な後背地を持つところが極めて例外的な存在なのです。大飯や、高浜や伊方で福島第一並みの過酷事故が起きたとしたら、福島並みの収束作業が出来るとは到底思えません。
そういうことも考えながら、番組を視聴したいと思います。