wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

「原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請」と院内集会(7/26)、京都「集い」(7/31)、そして小山英之氏(美浜の会)による論考のご紹介

 今晩(2016年7月24日)配信した「メルマガ金原No.2517」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請」と院内集会(7/26)、京都「集い」(7/31)、そして小山英之氏(美浜の会)による論考のご紹介

 原子力発電所の安全審査において重要な役割を果たす基準地震動評価において、断層面積から地震規模
を算出する際に使われる入倉・三宅式が、地震動を過小評価するのではないかという問題の続報です。過去2本の記事は以下のとおりです。
 
2016年7月20日
 
 7月20日に「共同声明」を出した27団体・・・と言いたいところですが、どうも22団体のようです・・・が、7月26日(火)午前10時を締切とする「緊急要請」への賛同者をネットで募っています。
 
原発地震動評価・美浜3号審査に関する緊急要請への賛同
(引用開始)
 以下の緊急要請書を7月26日(火)13:30~参議院議員会館B107での要請行動・院内集会に
て提出します。締め切りは26日10時です。

入倉・三宅式の過小評価を熊本地震が証明
武村式を用いた規制委の再計算により地震動は1.8倍に

美浜3号炉の審査手続きを止め、寿命延長の断念を!
原発を止め、全ての原発の基準地震動を武村式で再計算を!
 
原子力規制委員会委員長 田中 俊一様
2016年7月26日

 元原子力規制委員の島崎邦彦氏は、熊本地震を踏まえて「入倉・三宅式では地震動は過小評価」との警
告を発し、原子力規制委員会・規制庁は7月13日に、大飯原発地震動を武村式で再計算した結果を公表しました。その結果、入倉・三宅式ではなく、原発津波評価で採用している武村式に置き換えて計算すれば、地震動は1.8倍になることが明らかになりました。これにより、大飯原発の基準地震動856 ガルは1,550ガルになり、クリフエッジを超えます。美浜3号炉も約1,800ガルとなり、やはりクリフエッジを超
えるため、大惨事となります。
 規制委田中委員長は、7月19日に島崎氏と面談し、自らの再計算について「やってはいけないことをやっ
てしまった」などと述べ、再計算そのものをなかったことにしようとしています。これほど無責任なこと
があるでしょうか。
 規制委の発表では、計算結果は644ガルで、入倉・三宅式による基準地震動よりも小さくなっており、
1.8倍とは矛盾します。これは、規制委の再計算では、①計算のベースになる基本パターンについて関電よりも小さい値を用いる、②「不確かさの考慮」による上乗せをしない、といった操作がされていたことによります。島崎氏が指摘するように、式の置き換え以外は、関電の断層モデル・計算結果に基づいて計算
をすべきです。その場合は、基準地震動が1.8倍になります。
 規制委は自らの再計算結果に基づき、大飯原発美浜原発3号炉の再稼働を断念すべきです。川内原発
を止め、伊方3号の原子炉起動を中止して、全ての原発の基準地震動を武村式で再計算すべきです。美浜原発3号炉は、40年超えの寿命延長の審査中であり、原子炉設置変更許可の審査書案が7月27日にも出ると
されていますが、審査の手続きを止め、廃炉にすべきです。以下要請します。

要 請 事 項
一.美浜原発3号炉の審査手続きを止め、寿命延長を断念すること
二.原発を止めて全ての原発の基準地震動を武村式で再計算すること
 
呼びかけ団体
ふるさとを守る高浜・おおいの会
原発設置反対小浜市民の会
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
サヨナラ原発福井ネットワーク
原発なしで暮らしたい宮津の会
原発なしで暮らしたい丹波の会
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
おおい原発止めよう裁判の会
脱原発わかやま
脱原発はりまアクション
さよなら原発神戸アクション
避難計画を案ずる関西連絡会
放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜
さよなら原発・ぎふ
核のごみキャンペーン・中部
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
川内原発30キロ圏住民ネットワーク
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
国際環境NGO FoE Japan
福島老朽原発を考える会
原子力規制を監視する市民の会

連絡先原子力規制を監視する市民の会/新宿区下宮比町3-12-302
問合せ:090-8116-7155 阪上まで
(引用終わり)
 
 賛同していただける方は、上記フォームから送信してください。締切は26日(火)午前10時です。
 また、上記「緊急要請」への賛同フォームにも書かれていたとおり、7月26日(火)午後1時30分から、「緊急要請・院内集会」が開かれ、賛同署名もそれに向けて緊急募集されているものです。
 以下に、「緊急要請・院内集会」についての案内を引用します。
 
<緊急集会・賛同募集>
原発の地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会

(引用開始)
原発地震動見直しと美浜3号審査中止を求める緊急要請・院内集会
-7月26日(火)13:30~15:30@参議院議員会館B107-
 
 熊本地震から、原発地震動で使われている経験式「入倉・三宅式」に過小評価があるとの元規制委の島崎氏の警告により、規制庁は、大飯原発の基準地震動について、「武村式」を用いた再計算を実施しました。
 その結果は、基準地震動が1.8倍になるというものでした。大飯原発はクリフエッジ(崖っぷち)の値を超えて1550ガルにもなります。
 40年超え運転のための審査が行われている美浜3号炉は、設置許可の審査書案が27日にも出るとされていますが、これもクリフエッジを超えて1800ガルという数値になります。大惨事です。
 規制委田中委員長は「やってはいけないことをやったと」して規制庁職員を蔑み、自らの再計算をなかったことにしようと躍起になっています。無責任極まりない対応です。
 この問題について、政府交渉を準備しましたが、規制庁が再協議中であることを理由に断ってきました。事情・状況の説明はするということですので、要請行動と院内集会に切り替えたいと思います。
 院内集会では、「入倉・三宅式」に替えて「武村式」を使うことを早くから求めて活動されてきた「美浜
の会」の小山英之さんを迎えて、この問題の核心についてお話しいただきます。ぜひご参加ください。
 また、美浜3号の審査中止と原発を止めて武村式での再評価を求める要請書について、みなさんの賛同を募りたいと思います。時間がありませんが是非賛同及び拡散にご協力お願いいたします。
 
・日 時:7月26日(火)13:30~15:30
・場 所:参議院議員会館B107
・スケジュール
13:00~      通行証配布
13:30~13:50 要請書提出・規制庁による説明
13:50~15:30 院内集会
・お話し:小山英之さん(美浜の会)、阪上武さん(規制市民の会)他
・資料代:500円
・主催 美浜の会/グリーン・アクション/FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会他調整中
・問合せ:090-8116-7155阪上まで
※要請・集会の設定には福島みずほ事務所にご尽力いただきました。
(引用終わり)
 
 この案内文に、「院内集会では、「入倉・三宅式」に替えて「武村式」を使うことを早くから求めて活動されてきた「美浜の会」の小山英之さんを迎えて、この問題の核心についてお話しいただきます。」とあります。
 実際、「入倉・三宅式」とか「武村式」と言われても、その方式の違いや優劣について、それなりの理解に達している人はほとんどいないでしょう(もちろん私自身がそうです)。
 26日の「緊急要請・院内集会」もどこかが中継して動画をアップしてくれるのではないかと期待しているのですが、とりわけ私が注目しているのは小山英之さんによるお話なのです。
 そして、明後日の院内集会でのお話のための準備も兼ねてでしょうか、「美浜の会(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会)」ホームページで、小山英之さんによる論考『島崎提言に関連する見解』が今日公開されました。
 
島崎提言に関連する見解
入倉・三宅式の過小評価を熊本地震が証明
クリフエッジを超える大飯原発・美浜3号は廃炉
再稼働はやめて、全ての原発の基準地震動を武村式で評価し直すこと
2016.7.24 小山英之(美浜の会代表)
 
 PDFで12ページもある論考なので、通読するだけでも大変ですが、この問題に関心を有する人にと
って必読文献でしょう。
 
 最後に、京都での開催となりますが、7月31日(日)に、「島崎邦彦氏(元原子力規制委員会委員長代理)の警告 原発の地震評価は過小 原発震災・破局的災害を止めるための集い」が開かれ、そこでも小山英之さんが「島崎提言の意味と意義、さらにその枠を超えて」と題してお話されることが予告されています。
 関西在住で時間のある方には是非参加をお勧めしたい「集い」です。
 この問題は、これからもフォローを続けていく必要がありそうです。
 
(引用開始)
時間 13:45(開場13:30)~17:00
場所 同志社大学 烏丸キャンパス 志高館 SK112
資料代 500円(学生:無料)
内容
「担当弁護士が語る島崎邦彦氏が主張する入倉・三宅式問題の意味」
  甫守一樹氏(弁護士 大飯原発3・4号機差止め訴訟など)
「島崎提言の意味と意義、さらにその枠を超えて」
  小山英之氏(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)代表)
「入倉・三宅式問題と新レシピ? なぜ重要なのか」
  長沢啓行氏(若狭ネット資料室 室長)
各地の裁判から発言・アピール
主催 原発地震の過小評価を考える集い・連絡会
問い合わせ:グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町 22-75-103. E-mail
: info@greenaction-japan.org
Tel: 075-701-7223 Fax: 075-702-1952 HP: http://www.greenaction-japan.org/
(引用終わり)