今晩(2016年7月27日)配信した「メルマガ金原No.2520」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
安保法制違憲訴訟~昨日(7/26)の信州訴訟(長野地裁)で8番目
末尾にまとておいた過去ブログを一瞥していただければ分かるように、昨年9月19日にいわゆる安保関連法が成立した直後から、安保法制違憲訴訟については継続してフォローしてきました。
もっとも、その前から、元三重県職員の珍道世直(ちんどう・ときなお)さんによる東京地裁、東京高裁、最高裁と続いた裁判闘争に注目し、安保関連法成立後の昨年11月16日、再び珍道さんが、地元の津地裁に安保法制違憲訴訟を提起されたことも取り上げました。残念ながら、去る7月21日、本人訴訟(弁護士が代理人として付かない)で闘った珍道さんの訴えにつき、津地裁は、これを却下及び棄却する判決を言い渡しました。珍道さんから、今月中(ということは今週中ですね)にも控訴したいという意向を伺っていますので、舞台は名古屋高裁に移ることになります。こちらの方も注目していきたいと思いますが、私たちはどうするんだ?ということです。
まだ対外的に公表できることは何もありませんが、参院選も終わり、弁護士業務に復帰した由良登信弁護士にも加わってもらい、「安保法制違憲訴訟わかやま」を提起すべきかどうか、早急に検討しなければと思っています。
末尾にまとておいた過去ブログを一瞥していただければ分かるように、昨年9月19日にいわゆる安保関連法が成立した直後から、安保法制違憲訴訟については継続してフォローしてきました。
もっとも、その前から、元三重県職員の珍道世直(ちんどう・ときなお)さんによる東京地裁、東京高裁、最高裁と続いた裁判闘争に注目し、安保関連法成立後の昨年11月16日、再び珍道さんが、地元の津地裁に安保法制違憲訴訟を提起されたことも取り上げました。残念ながら、去る7月21日、本人訴訟(弁護士が代理人として付かない)で闘った珍道さんの訴えにつき、津地裁は、これを却下及び棄却する判決を言い渡しました。珍道さんから、今月中(ということは今週中ですね)にも控訴したいという意向を伺っていますので、舞台は名古屋高裁に移ることになります。こちらの方も注目していきたいと思いますが、私たちはどうするんだ?ということです。
まだ対外的に公表できることは何もありませんが、参院選も終わり、弁護士業務に復帰した由良登信弁護士にも加わってもらい、「安保法制違憲訴訟わかやま」を提起すべきかどうか、早急に検討しなければと思っています。
ということで、自分たちの参考とするために、既に提訴した原告・弁護団の情報を集めているところなので、その一部をメルマガ(ブログ)でご紹介することにしました。
珍道さんのような本人訴訟もありますし(多分他にも提訴した人がいるでしょう)、先日第1回の口頭弁論が開かれてニュースとなった現役自衛官による提訴などもありますので、一体、この種の裁判が全部で何件起こされていると言うべきか、はなはだ曖昧ではありますが、「安保法制違憲訴訟の会」あるいはそれに類した名称の会を主体として、多くの弁護士が弁護団を結成し、複数の(多くの場合には公募した)原告が当事者となり、国を被告として、憲法違反の安保関連法の施行により、平和的生存権を中核とした人格権が具体的に侵害されたとして損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を提起した案件と限定すれば、昨日(7月26日)提訴した信州訴訟(長野地裁)が8番目のはずです。
以下に、その8件の提訴日・裁判所・原告数、それからホームページがあるところ(私が見つけたところ)についてはそのURL、また、訴状が公開されていればそれもご紹介しています。
なお、東京地裁と大阪地裁には、自衛隊派遣差止訴訟も提起されていますが、以下には国賠請求訴訟のみ掲載します。
珍道さんのような本人訴訟もありますし(多分他にも提訴した人がいるでしょう)、先日第1回の口頭弁論が開かれてニュースとなった現役自衛官による提訴などもありますので、一体、この種の裁判が全部で何件起こされていると言うべきか、はなはだ曖昧ではありますが、「安保法制違憲訴訟の会」あるいはそれに類した名称の会を主体として、多くの弁護士が弁護団を結成し、複数の(多くの場合には公募した)原告が当事者となり、国を被告として、憲法違反の安保関連法の施行により、平和的生存権を中核とした人格権が具体的に侵害されたとして損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を提起した案件と限定すれば、昨日(7月26日)提訴した信州訴訟(長野地裁)が8番目のはずです。
以下に、その8件の提訴日・裁判所・原告数、それからホームページがあるところ(私が見つけたところ)についてはそのURL、また、訴状が公開されていればそれもご紹介しています。
なお、東京地裁と大阪地裁には、自衛隊派遣差止訴訟も提起されていますが、以下には国賠請求訴訟のみ掲載します。
これからも、札幌、神奈川、広島、福岡、前橋など、多くの地裁に安保法制違憲訴訟が提訴予定であると聞いています。
「安保法制違憲訴訟の会」の寺井一弘先生は、4月26日の提訴後すぐに、全国全ての地裁に安保法制違憲訴訟の提訴を目指すべきだという檄を飛ばしておられました。
和歌山も呼応できれば良いのですが。
「安保法制違憲訴訟の会」の寺井一弘先生は、4月26日の提訴後すぐに、全国全ての地裁に安保法制違憲訴訟の提訴を目指すべきだという檄を飛ばしておられました。
和歌山も呼応できれば良いのですが。
以下には、最近提訴された「さいたま訴訟」と「信州訴訟(長野)」の提訴に先立ち、憲法研究者に違憲訴訟について説明していただいた動画が見つかりましたので、今後の私たちにとっても大いに参考になると思い、ご紹介することとしました。
清水雅彦さん(日本体育大学教授)その2(16分)
清水雅彦さん(日本体育大学教授)その3(16分)
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2015年9月27日
安保法制違憲訴訟を考える(1)~小林節タスクフォースへの期待と2008年名古屋高裁判決
2015年9月30日
安保法制違憲訴訟を考える(番外編)~法律の公布ということ
2015年10月3日
安保法制違憲訴訟を考える(2)~『今、改めて「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む』を弁護士にこそ推奨したい
2015年10月27日
安保法制違憲訴訟を考える(3)~「5党合意」は違憲論にどんな影響があるのか?(検討用メモ)
2015年11月25日
珍道世直さんの新たな闘い~「閣議決定・安保法制違憲訴訟」を津地裁に提起
2015年12月2日
安保法制違憲訴訟を考える(4)~伊藤真弁護士(安保法制違憲訴訟の会)による決意表明(11/19@国会前)と小林節氏の現時点(11/21@和歌山県田辺市)での見解
2015年12月23日
「安保法制違憲訴訟の会」による記者会見(12/21)と原告募集のご紹介
2016年3月29日
安保法制施行の日に「安保法制違憲訴訟」を思う
2016年4月21日
いよいよ4月26日「安保法制違憲訴訟」を東京地裁に提起~4/20決起集会から
2016年4月27日
安保法制違憲訴訟(4/26東京地裁に提訴)の訴状を読んでみませんか?
2016年6月4日
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2016年6月18日
「安保法制違憲訴訟おかやま」提訴(6/17)~これで全国6地裁に(付・動画4本雑感)