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「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」(10/20)動画(UPLAN)のご紹介

 今晩(2016年10月21日)配信した「メルマガ金原No.2606」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」(10/20)動画(UPLAN)のご紹介

 昨日ご紹介した樋口健二さんと小出裕章さんによる講演会&トークディスカッション(10/16)の動画に引き続き、今日も三輪祐児さんが主宰するUPLANによる貴重な動画をご紹介します。
 今日ご紹介する動画は、昨日(10月20日)、参議院議員会館1階101会議室において開催された「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」の模様を収録したものです。
 この院内集会の開催趣旨については、主催した「避難住宅問題連絡会」の事務局を担当している「ひなん生活をまもる会」のホームページに掲載された呼びかけの文章を引用してご紹介します。
 
(引用開始)
「避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会」へのご参加のお願い
 わたしたち「避難住宅問題連絡会」は、福島原発事故のため、全国のみなし仮設住宅公営住宅など)
に避難している避難者等で組織する全国15団体の連絡会です。
 福島原発事故では、避難指示の有無にかかわらず、子どもたちや家族、そして自分自身の被ばくを少し
でも軽減したいと願う多くの人びとが、避難生活を続けています。
 ところが、福島県は避難指示区域以外からの避難者に対する応急仮設住宅の提供期間を2017年3月末までで打ち切るとの方針を発表し、政府もこれを追認しています。また、楢葉町についても、避難指示
が解除されたのを機に、2018年3月末で打ち切るとの方針が発表されています(福島県発表)。
 しかし、仮設住宅は避難生活の基盤であり、避難世帯にとっては、まさに命綱です。それが本当に打ち切られるとすれば、わたしたち避難者には大きな打撃です。多くの避難世帯が打ち切りに反対し、仮設の期間延長を求めていますが、ついに打ち切りの予定日まで半年を切り、全国の避難者は追い出しに怯える
日々を送っています。
 そこで、わたしたち福島原発事故避難者でつくる「避難住宅問題連絡会」が主管団体となって、院内集会を開くことにしました。わたしたち避難者が実情を訴えることで、避難区域以外からの避難者に対する応急仮設住宅の打ち切りを阻止し、原発事故被害者に対する長期・無償の住宅提供を実現させていきたい
と思います。
 避難区域外からの避難者は、夫婦が別居して「二重生活」となっている世帯も多く、その負担は重くなっています。また、避難区域外では賠償金もわずかで、仮設住宅の無償提供が終わってしまうと、避難生活が成り立たなくなってしまう世帯も多いのです。仮設からの転居ができない、希望しない世帯は、強制的な追い出しがあるのではないかとおそれています。避難住宅問題連絡会では、仮設の打ち切り撤回を求める署名活動を行い、今年3月には6万4041筆(政府・福島県への第1次提出分)の署名を集めることができました。現在も、更に署名を続けていますが、住宅を追い出されるとという非情な仕打ちに対抗
するには、もっと多くの市民の皆さんの応援が必要です。
 集会では、全国の避難者(10人ほど)が、リレー形式で、打ち切りを控えた避難者の先が見えない状
況を報告します。各地の避難者のリーダーや、子どもを抱えた母子避難者の発言もなされる予定です。
 ぜひ、多くの避難者・支援者・ジャーナリスト・市民の皆さんに多数参加くださいますようお願いしま
す。
 
日時 平成28年10月20日(木) 11:45 ~13:30
場所 参議院議員会館 1階 101会議室
内容 全国の避難者による現状報告と具体的要望/参加国会議員挨拶/など
 
※ 参加希望者は、11時15分から、スタッフが参議院議員会館1階ロビーで入館証を配布いたしますので、手荷物検査を受けてロビーに来てください。予約は不要です。入館の際、手荷物検査がありますので、時間には余裕を持ってお越しください。
 
2016年10月5日
 
避難住宅問題連絡会・事務局
「ひなん生活をまもる会」代表 鴨下祐也

(引用終わり)
 
 なお、今日の同会ホームページには、「院内集会へのご参加ありがとうございました」という記事が掲載されていました。
 
(引用開始)
 昨日の院内集会では、沢山の方にお集まりいただき、本当にありがとうございました。正確な参加人数はこれから調べますが、国会議員や秘書さんを除いても、190個の通行証が使用されましたので、受付に名
前を残されなかった方も相当数いたようです。
 遠方から駆け付けてくれた皆さま、勇気を振り絞って辛い胸の内を話してくださった仲間達、またそれを応援に来た、沢山の『声なき当事者』の姿に心打たれました。実は受付けも案内も準備も、避難ママたち
ががんばっていたのです。その数も、後ほどUPさせていただきます。
 もちろん、駆けつけてくださり、応援してくださり、中にはお手伝いもしてくださった沢山の支援者の
皆さま、想いを持って会場に来てくださった議員の皆さまに、心から御礼申し上げます。
 本当にありがとうございました。
(引用終わり)
 
 それでは、UPLANによる動画をご紹介します。
 
20161020 UPLAN 避難住宅打ち切り反対 福島原発事故避難者の院内集会(1時間58分)

冒頭~ 避難者アンケート用紙の紹介
4分44秒~ 「避難者あるある五七五」8句の紹介
 「災害は いつ何度でも 起こり得る」
 「安全論 健康被害を なきことに」
 「避難民 いつまで経っても 根なし草」
 「尿検査 子の体から セシウムが・・・」
 「マイホーム 今ではただの 核のゴミ」
 「甲状腺 ガンになっても 自己責任」
 「ありがとう 理解ある人の 温かさ」
 「汚染水 世界の皆さん ごめんなさい」
※以上の8句は、UPLANのカメラが据えられた会場正面向かって左側に掲げられたもので、反対の右側にも8句が掲げられていましたし、演台の前にも貼ってあったらしいですね。もちろん、「東日本大震災避難者の会Thanks & Dream(サンドリ)」の森松明希子さんが、大阪から持参したものです。
5分~ 開会挨拶 鴨下祐也氏(避難住宅問題連絡会・事務局 「ひなん生活をまもる会」代表)
以下、多くの方が発言されましたが、そのうちの一部ですが、何人かご紹介しておきます。
8分~14分 森川清弁護士(東京災害支援ネット(とすねっと)代表)
31分~35分 茨城から大阪に避難した男性(原発賠償関西訴訟原告団・住宅担当)
※先日(9月27日)、大阪市社会福祉センターで開かれた「避難者ぴあサポート交流会」でご一緒した避難者の方が、昨日の院内集会で報告されているのを見つけて嬉しかったですね。お疲れ様でした。ありがとうございました。
37分~41分 山本太郎参議院議員自由党
47分~50分 森松明希子さん(郡山市から大阪市に避難)
※「誰決めた 勝手に決めるな 帰還時期」を読み上げた後の森松さんのアピール、凄い気迫でしたね。原発賠償関西訴訟弁護団の全員にも是非聞かせたい。
51分~55分 福島みずほ参議院議員社民党
56分~1時間04分 宇野朗子(うのさえこ)さん(福島市から京都に避難)
1時間04分~1時間08分 菅直人衆議院議員民進党
1時間50分~ 資料の紹介
 
 実は、発言をご紹介したのは、私が名前を知っていたり、お会いしたことのある方だけであり、実は、それ以外の、特に避難者の方々(中には氏名公表も上半身の撮影も不可という方もおられます)の発言にこそ是非耳を傾けていただきたいと思うのです(これは私自身に対する戒めでもあります)。
 
 なお、この住宅問題については、来週の10月26日(水)、日本弁護士連合会が主催して、院内学習会「長期避難者の住宅支援制度の充実に向けて~それぞれの選択を尊重した施策の重要性~」が開かれることになっています。
 専ら、避難者からの訴えに特化した昨日の集会とは、やや視点を変えてということになるようですが、
目指すところは同じはずです。
 ところで、サンドリのホームページを見たら、「東日本大震災避難者の会 Thanks&Dream(サンドリ)代表・原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子(福島→大阪)も参加・現状報告を行う予定となっています。」とありました。
 多分、26日も日帰りでしょうねえ。お身体大切に。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2016年1月11日
2016年9月30日