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12/4「人権のつどい」@きびドーム(和歌山県有田川町)に「ちゃんへん.」がやってきます

 今晩(2016年10月26日)配信した「メルマガ金原No.2611」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
12/4「人権のつどい」@きびドーム(和歌山県有田川町)に「ちゃんへん.」がやってきます

 皆さんは、法務局や県や市町村などが一緒になって開催する「人権のつどい」が近くで開催されると知って、「行ってみよう」という気になるでしょうか?たとえ、入場無料であってもです。
 私が、今日ご案内しようとするのは、和歌山県下の市町村において、毎年持ち回りで開催されている「人権のつどい」ですが、おそらく全国どこの都道府県でも、同様の催しは、特に人権週間(12月4日~10日)の前後に開催されているところが多いのではないでしょうか。
 他府県の様子は知りませんが、和歌山県では、以下に転記した今年の「人権のつどい」のチラシ記載内容のとおり、前半で「全国中学生人権作文コンテスト」(主催:法務省、全国人権擁護委員連合会)の和歌山県大会入賞作品の表彰と朗読、後半に人権啓発のための講演会等を行うということが恒例となっています。
 そして、近年は、地元の中学生に司会を担当してもらうなど、積極的に「人権のつどい」に関わってもらう工夫が行われており、今年も司会の他、有田川町立吉備中学校音楽部に合唱を披露してもらうことになっています。
 
 ここまでの書きぶりで、私がどちらかといえば「主催者側」の人間であることはご想像がついたと思いますが、まさにそのとおり、主催の和歌山県人権啓発活動ネットワーク協議会の構成団体の1つである和歌山県人権擁護委員連合会に所属する人権擁護委員の一人として、私も参加予定なのです。
 
 例年そうなのですが、「人権のつどい」前半の白眉は、「人権作文コンテスト」和歌山県大会入賞作(今年は5編のはず)の朗読であり、どうしても都合がつかない場合は人権擁護委員が代読しますが、原則として執筆した中学生ご本人に朗読をお願いすることになっています。
 入選作をまとめた冊子もいずれ作られますが、やはり文章を目で追うだけとは比べものにならない感動が、本人の朗読からは得られます。是非一度、聴いていただきたいと思います。
 
 そして、後半の人権講演、今年はパフォーマーとして有名な「ちゃんへん.」さんが「きびドーム」にやってきます。チラシにも簡単なプロフィールが掲載されていますが、以下には、「ちゃんへん.」公式ホームページに掲載されているプロフィールをご紹介します。
 
プロフィール
(引用開始)
1985年10月10日、京都府宇治市に生まれる(現在、京都府京都市在住)。
中学2年生の時にジャグリングと出会い、パフォーマーを夢見て独学で技や芸を学ぶ。
日々の練習を積み重ねた結果、半年後には地域のイベントに出演し、初舞台を経験する。そんな彼の名を
一躍世に知らしめたのは『大道芸ワールドカップ2002』だった。
最年少17歳で出場し、人気投票で1位に輝き、同時にプロパフォーマーとなった。
高校卒業後、5年間ほど海外をメインに活動し、これまで世界65か国で公演を行う。
デズモンド・ツツマイケル・ジャクソンなど、数々の著名人の前でも芸を披露する一方、飢えや貧困、紛争や難民などの社会問題を抱える国や地域でも積極的に公演を行っている。
2009年からは日本での活動がメインとなり、東京ディズニーリゾートイクスピアリ、大阪ユニバーサルシティウォーク公認のレギュラーパフォーマーとなる(現在も出演中)。
また、2010年には第50回ムーンバフェスティバルにて最優秀パフォーマー賞を受賞。
現在、地域や企業、娯楽施設や商業施設等のイベントに数多く出演しつつ、 学校行事の芸術鑑賞や人権学習などで幅広く活動し、年間200以上もの営業をこなす。
(引用終わり)
 
 また、あまり頻繁には更新されていないようですが、ブログもあり、その中から最新の(と言っても今年の8月30日ですが)「ウトロ地区」という記事をご紹介します。
 
(抜粋引用開始)
 
8月28日、韓国の友人がウトロを案内してほしいとのことで急遽数年ぶりにウトロに行った。
 ウトロ地区とは、僕が幼少期に育んだ地区であり、多くの在日コリアンが暮らす場所だ。
 ウトロ地区は今年から始まった市営住宅建設、いわゆる再開発のため家屋の取り壊しが始まっており、
僕自身も行かなきゃ行かなきゃと頭の片隅では思いつつもどうも踏ん切りがつかず、正直、もう開発前のウトロに戻る機会というのはないと思っていて、しかも9月1日には約1ヶ月弱海外に行くので、帰国後もお仕事が年末まで立て込んでいるので、きっと次ウトロに行く頃には、僕の知るウトロの風景とは大き
く違っているのだろうと、心のどこかでは覚悟していたところだった。
 そんな僕の心境を、何か見えない力が導いてくれたのだろうか、このタイミングで僕がウトロ地区に再
び足を運ぶことになったのは、きっと何か意味があるのだろう。
(略)
 数年ぶりにウトロの地を踏むと、それはそれで思い出深く、何て言うかな、母校に戻ってきた様な気持ちというのでしょうか、でもどこかそれとは違う。この場所に住んでいた人間にしか分からないかもしれ
ないウトロの色褪せてしまった部分を僕の身体は感じとっている様だった。
(略)
 さて、次は僕がかつて住んでいた家に向かう。
 家の方に向かっていると、まさに工事が進んでいる場所があった。
 『あぁ・・・もしかしたらかつて住んでいた家はもう取り壊されているかもしれないな・・・』
 ウトロに来る前は全然平気だと思っていたけれど、いざ現実を目の当たりにすると自分の精神がグラつ
いてきた。
 言葉での表現は難しいけれど、自分の母校が取り壊された気分というより、自分の体の一部が壊された
様な、そんな気持ちだ。
 ちなみに、実はこの辺りで半泣きになっていた。サングラスをしてたのでイチローの様に涙を必死に隠
していた。
 家はあるのだろうか・・・
 
 あった。
 よかった。
 記憶なんてもちろん薄いけれど、かつて住んでいた家をじーっと眺めていると、なんだか自然と涙が流
れた。
 しかし家という存在は本当に不思議だ。家は人が住まないと家自体がダメになっていくという話を母から聞いたことがある。きっと家は、住む人が居て活かされるのだろう。そういう意味では、家も僕たち人
間のように命があるのだろうな。
 かつて住んでいたこの家は、きっと家としての役目を果たしたのだろう。
 数年後に戻った家は生きてる様に死んでいたのだった。
 話は少し変わるけれど、僕という人間は本当に恵まれた人間である。恵まれ過ぎていて恥ずかしいくら
いだ。
 僕の苦労なんて先祖の苦労に比べれば1ミリも、1ミクロンも及ばないし、でも逆に言えばそれだけ先祖
たちが当時生きるため、そして家族を幸せにするために一生懸命努力したってことなのだろう。
 きっと一生かかってもこの感謝の気持ちは伝えきれないだろうし、返しきれないほどの愛や恩を僕は頂
いたのだろう。
 だからこそ僕は、この今ある命を時間を無駄にせず、後世に還元していかなければならない。
 先祖たちが紡いでくれた今を大切に噛み締め胸に抱きながら、これからも前を向いて生きていかなけれ
ばならない。
 良かれ悪かれ、全ての出来事に감사합니다.
 ウトロの地から、愛と痛みを感じて。Peace.
(引用終わり)
 
 「ちゃんへん.」さんのジャグリングの腕前が分かるプロモーションビデオが3本公開されていますが、その中から、最新の2015年ヴァージョンをご紹介しましょう。
 
ちゃんへん. PV2015 (reupload)(5分56秒)
 

 この他にも、公式ホームページをあちこち見たり読んだりしていると、とっても楽しいですよ。自分が
観たお勧め映画についての短評を集めたコーナーなど、「すごい!」の一言です。
 12月4日(日)の「きびドーム」では、「人権講演会」と銘打たれていますので、はたしてジャグリングのパフォーマンスが観られるのか?(全く無いということはないでしょう・・・と私は思っていますが)ということはあるのですが、講演だけでも充分に聴いていただく価値があるはずです。
 和歌山県にお住まいの方は(別に県外でも良いのですが)、是非迷わず和歌山県有田振興局総務県民課まで、電話かFAXで申し込みを!もっとも、事前申し込みをしていなくても、満席でない限りは当日も入場できますが。
 
チラシ表面から引用開始)
人権のつどい  入場無料
 
日時 平成28年12月4日(日)13:00~16:00(開場12:30)
開催場所 きびドーム 1F文化ホール
    和歌山県有田郡有田川町下津野2021(TEL:0737-52-8002)
   ※高速道路をご利用される方へ
    ・和歌山市方面からお越しになる方は、有田ICをご利用ください
     (有田南ICから乗り降りできません)
    ・田辺方面からお越しになる方は、有田南ICをご利用ください
     (有田ICから乗り降りできません) 
 
1部 13:00~13:30 有田川町立吉備中学校音楽部による合唱
2部 13:40~14:50 「第36回全国中学生人権作文コンテスト」
               和歌山県大会表彰式と作文朗読
3部 15:00~16:00 人権講演会「過去を変えずに未来を変えろ!」
               講師:在日3世の世界的パフォーマー ちゃんへん.
国籍・いじめ・目標・夢・挑戦・栄光・挫折・蘇生
すべての過去を受け入れて・・・
現在の自分と共に歩もう
●ちゃんへん.プロフィール●
小学生の頃に在日という理由でいじめを受けるが、中学2年生の時に出会ったジャグリングによって、人生で初めて喜びと感動を知る。高校2年生の時に出場した大道芸ワールドカップ2002では、観客による投票で1位を獲得。高校卒業後には海外を中心に活動を始め、これまで60以上の国で公演を行った世界的パフォーマーである。
 
●定員/300人
●参加方法/事前に氏名、連絡先を下記までお申し込みください。
 (お席に余裕がある場合、当日の参加も可能です。)
●お申し込み先/和歌山県有田振興局総務県民課
 TEL:0737-64-1257 FAX:0737-64-1256
 (電話による受付は、土・日・祝日を除く午前9時から午後5時45分まで。)
●一時保育/事前申込が必要です。
【11月18日までにお申し込みください】
●手話通訳・要約筆記あります。
●会場近くに駐車場があります。
 (限りがありますので、できるだけ乗り合わせてお越しください。)
 
第68回 人権週間 12月4日(日)~10日(土)
みんなで築こう 人権の世紀
~考えよう 相手の気持ち 未来へつなげよう 違いを認め合う心~
 
主催/和歌山県人権啓発活動ネットワーク協議会
和歌山地方法務局・和歌山県和歌山県内全市町村・和歌山県人権擁護委員連合会・(公財)和歌山県
権啓発センター
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2014年12月5日
「子どもの人権SOSミニレター」を知っていますか?
 

(付録)
[MV] 『ヘタレとちゃんへん. / 秋』