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UPLAN【原発事故被害者インタビュー(4)】飛田晋秀さん~福島県三春町在住の写真家が訴える福島の現状

 今晩(2016年11月5日)配信した「メルマガ金原No.2621」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
UPLAN【原発事故被害者インタビュー(4)】飛田晋秀さん~福島県三春町在住の写真家が訴える福島の現状

 三輪祐児さんが主催するUPLANが月島スタジオから送る「原発事故被害者インタビュー」の4回目として
福島県三春町(みはるまち)在住の写真家、飛田晋秀(ひだ・しんしゅう)さんが登場しました。
※第1回の松本徳子さんと第2回の森松明希子さんまでは【原発事故避難者インタビュー】でしたが、もう少し幅を広げようということでしょうか、第3回の吉田千亜さん(フリーライター)の時から【原発事故被害者インタビュー】となりました。
 
 飛田晋秀さんのホームページ・飛田晋秀「福島のすがた」は、写真集『福島のすがた~3.11で止まった町~』(2013年12月)刊行から間もなく立ち上げられたのでしょうか。プロフィール欄には、2014年1月までの活動履歴が掲載されています。
 そこから一部ご紹介します。
 
(引用開始)
私は福島県三春町生まれ・在住の写真家です。
元々は日本の職人さんの撮影を専門にしていたプロ・カメラマンです。福島第1原発の事故後に現地の状
況がどうなっているか、写真を通じて皆さんにお知らせしています。
3.11の重大な事故後の状況を撮影して、「事故を風化させない」、そして「事故後の状況をありのまま
に知ってほしい」、「福島県民の思いを知ってほしい」という思いでいます。
地震で倒壊した家屋、荒れ果てた常磐線の駅、津波で破壊された漁業施設、野生化した家畜、耕作が放棄されている田畑は雑草が伸び放題になっている、などなどを知っていただき私たち日本人の記憶に残して
いきたいと思っています。
また、現在も15万人余りの方々が狭く不便な仮設住宅での避難生活を強いられています。
こうした現状を知っていただくために、私は日本各地で写真展と講演会を行っています。
次世代への警鐘として、将来の日本のすがたを考える糧として、そして、何よりも東北の復興と福島の再
生を願ってこのサイトを通じて訴えていきたいと思います。
(引用終わり)
 
 以上が、おそらくはホームページを立ち上げた際の飛田さんの決意だったと思うのですが、今回のUPLANによるインタビューと最新の写真を視聴した上での私の感想は、ホームページに書かれた決意はそのまま持続しつつ、そこに「福島の現状は、帰還政策を推進できるような状況にほど遠いということを写真を通して訴えたい」ということが付け加わっているに違いないというものでした。
 今年になってから撮影された大熊町双葉町南相馬市などの写真が、インタビュー動画の中で次々と
紹介されており、1枚として目をそらすことができません。
 是非、視聴されますようお勧めします。
 
20161104 UPLAN 【原発事故被害者インタビュー(4)】飛田晋秀氏(写真家)に聞く(53分41秒)
 

(参考動画)
20160117 UPLAN 飛田晋秀「福島の真実」を聴き「福島のすがた」を見る(1時間17分)

飛田晋秀さんの南相馬の写真(2016年6月12日・新宿アルタ前)

飛田晋秀さんが撮影した福島県の写真の解説(2016年9月16日/首相官邸前)