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放送予告11/26「路地の声 父の声~中上健次を探して~」(ETV特集)

 今晩(2016年11月18日)配信した「メルマガ金原No.2634」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
放送予告11/26「路地の声 父の声~中上健次を探して~」(ETV特集

 和歌山弁護士会の会員向け研修の多くは午後6時~8時という時間に設定されており、これに参加して
いったん事務所に戻り、それから帰宅すると9時を回ることも珍しくありません。
 今日は、静岡県弁護士会の永野海先生(日弁連災害復興支援委員会副委員長)を講師にお招きした、
 第1部 東日本大震災の裁判例にみる災害対策、災害対応と安全配慮義務の問題
 第2部 災害関連法と被災者支援の問題
 第3部 静岡県弁護士会の平時の災害対策の取組み-自治体との災害連携を中心に-
という3部構成の欲張った(?)研修会に参加していたため、やはり帰宅は9時を過ぎました。

 そのまま、食事をし、少しテレビでも見て、風呂に入って寝る分には何の問題もありませんが、私がそういう生活と縁を切ってから既に5年半以上が経過しています。何度も書いていますが、「メルマガ金原
」創刊号の発信が2011年3月28日、以来「毎日配信」を続けて現在に至る、という訳です。
 もっとも、今夏の参院選の間、公職選挙法の規定により、やむなくメルマガ配信を休んだ日がありましたが、その場合も、ブログでは「毎日更新」を続けており、事実上、連続配信記録継続中です。・・・と、自慢するほどのことでもなく、「毎日配信」に一体何の意味があるのか?と正面切って問われると答えに窮しますけどね。
 
 ただし、そんな時間に帰宅しながら、その時点で「何を書くか」が全然決まっていないこともしばしばで(実は今日がそうなのですが)、そういう時に頼るのが地上波TVドキュメンタリー紹介シリーズです。    
 12月4日(日)午後9時からのNHKスペシャ「深海の巨人~知られざる戦艦武蔵の最後~(仮)」にも少し心引かれますが、和歌山の人間としてはやはりこれでしょう。11月26日(土)午後11時から放映のETV特集「路地の声 父の声~中上健次を探して~」が見逃せません。
 
 私は、おそらく中上健次の良い読者ではないと思います。私の書庫に収まっている20冊余りの中上作品が、全て著者本人が生前刊行に消極的だった文庫本ばかりだから、というだけではなく、おそらく何度も読み返した本は1冊もないのですから(少なくとも長編は)。まあ、中上作品が「読んで楽しい」から何度でも読み返したくなるという人はそうはいないでしょうが。
 けれども、ごく稀れにではありますが、相当以前に読んだ中上作品のあやふやな記憶が蘇ってくることがあります。いつになるか分かりませんが、「紀州サーガ」を一から読み返そうという日が来るかもしれ
ません。そんなことを思いながら、ETV特集を視聴したいと思います。
 
NHK Eテレ
本放送 2016年11月26日(土)午後11時00分~12時00分
再放送 2016年12月3日(土)午前0時00分~1時00分(金曜深夜)
ETV特集「路地の声 父の声~中上健次を探して~」

「今年生誕70年を迎えた作家・中上健次。36年前の肉声が録音されたカセットテープが発見された。中上の故郷、和歌山県新宮市の「路地(被差別部落)」に住む5人の老婆達への聞き取りである。長女で作家の中上紀さんは、この夏、父が出会った老婆達の遺族を新宮に訪ねた。そして、作家の星野智幸さんや「日輪の翼」の公演を続けるやなぎみわさんと対談。中上健次が路地の聞き取りからどのように作品を生み出したのか探って行く。」