wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(042~045)~YouTubeトラブルは解決していないけれど

 今晩(2017年2月9日)配信した「メルマガ金原No.2718」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(042~045)~YouTubeトラブルは解決していないけれど

 「ラジオフォーラム」の事実上の後継番組として、昨年の4月からスタートした「自由なラジオ LIGHT 
UP!」のアーカイブYouTubeポッドキャストPODCAST)の両方で聴取することができるということで、これまでアーカイが3~4回分たまったところでご紹介してきました。
 ところが、今年に入って、「YouTubeアーカイブが開けない!」というトラブル発生。やがて、「jiyunaradio funclu」という新アカウントで順次古い番組も再アップされましたので、私も、過去のメルマガ(ブログ)で配信した紹介記事を、YouTubeへのリンクをやり直した上
で、順次再配信し始めたのです。
 しかし、何ということか、またしても、この再アップされたアーカイブを聴くためにYouTubeを開けようとしても、真っ黒な画面に「この動画は再生できません。申し訳ありません。」という無情な文字が出て
くるだけになってしまいました。
 そのうち、また復旧するかと思ってチェックしているのですが、「第39回 選挙戦から撤退した前新潟県知事の英断 原子力ムラの圧力と地元新聞社の『総合的判断』とは?」以降のアーカイブだけは何とかYouTubeで聴けますが、第1回~第38回のアーカイブを視聴しようとすれば、ポッドキャストPODCAST)で聴くしかないようです。iTunesをダウンロードした上で「関連付け」などの作業を行えば、無料でアーカイブを聴くことができますが、若い人には何でもなくても、そういう作業は苦手という人もいるだろ
うなあ。
 ということで、YouTubeで全てのアーカイブを再び聴けるようになることを願いつつ、とりあえず今日は、未紹介の第42回~第45回の4本をご紹介します。
 

「ヒップホップグループのMCという異色の経歴をもつ松戸市議会議員のDELIさんに、3.11以降、政
治そして音楽にかけた思いをたっぷりと伺いました。
 メジャーレーベルからCDデビューもしているDELIさんですが、東日本大震災福島第一原発が爆
発してから、意識がどんどんと変わっていったといいます。きっかけとなったのは、地元千葉県松戸市に、南相馬の人たちが避難してきたこと。その中にDJ仲間の親御さんもいて、その仲間の誘いで原発5キロ圏内近くまで、ガイガーカウンターをもって放射線量を測りに行ったことがありました。その結果、場所によっては、南相馬より地元松戸の方が線量が高い場所もあることを知ったといいます。他人事ではない、自分たちの問題なんだと気づかされたのだといいます。
 まずは、被ばく被害を真っ先に受ける子どもたちを守らなければならないと、SNSなどを駆使して仲
間を募り、札幌など安全な場所に子どもたちを逃がす運動「オペレーション・コドモタチ」を立ち上げます。
 これが原点となって、ひとりのミュージシャンが世の中を変えようと動きはじめます。松戸市議会議員へも「脱被ばく、脱カスタマー」だけをスローガンに出馬し、見事当選。脱カスタマーとは、他人事でいるな、ヒーローは待っていても来ない、ひとりひとりが主人公にならなければならないというお考えだそうです。「ミュージシャンだからとか、わかってないとか馬鹿にするならすればいいけど、俺の考えに投票して当選させた人たちがいる。それを馬鹿にするな!」という主張は、民主主義の的を射ているといえ
ますね。拍手です。
 そして、今、松戸市議会議員として精力的に活動しながら、「プラネット・ロック」という政治団体を立ち上げて、さらに人々の「無関心」と闘っておられます。「俺みたいなのが立ち上がらなければならない世の中なんだなと思って、気が付いてくれればいい」と自虐的に表現されていましたが、強面のヒップ
ホッパーの心は、熱く、限りなく愛に満ちていました。どうぞお聞き逃しなく!!
DELIさん公式ホームページ
 
http://www.planetrock.jp/
■LIGHT?UPジャーナル:廃炉が決まった「もんじゅ」と高速炉の行方
「今回は大阪のスタジオから、新聞うずみ火の矢野宏が、京都大学原子炉実験所研究員の今中哲二さんに廃炉が決まった「もんじゅ」と、さらに研究が進むという高速炉の行方について伺いました。こちらもたいへんわかりやすい解説です。どうぞお楽しみに!」
 

「2015年9月19日の安保法制強行採決から早1年4ヶ月。当時、抗議行動の波は全国各地に広がり、学生団体
SEALDs(シールズ)などが一躍注目を集めました。そんな反対行動の中心になった団体のひとつに、子どもを持つお母さんたちの会がいたことをご存知でしょうか?安保関連法に反対するママの会(通称ママの会)。今回は、この会の発起人である西郷南海子さんをゲストに迎え、ママたちが安保法反対に立ち上がった理由、経緯から、今後、市民が政治を変えるためにはどのような方法が適切だと考えるかなどについ
て、ジャーナリストの西谷文和がインタビューします。
※お知らせ:西郷南海子さんと絵本作家浜田桂子さんの共著「だれのこどももころさせない」が3月に刊行
されます。是非、チェックしてみて下さい。」
LIGHT?UPジャーナル:小出裕章さん電話インタビューat LOFT9 Shibuya
「昨年末12月29日に東京渋谷の「LOFT9 Shibuya」で、当番組のイベントが開催されました(市民のための自由なラジオ“Light Up!”大忘年会)。今回の「Light-Upジャーナル」は、会場から小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)に電話インタビューを行った模様をお届けします。舞台上の進行は、今西憲之。出演はパーソナリティの木内みどり、おしどりマコ・ケン、ゲストは、山本太郎参議院議員、映画監督で弁護士の河合弘之さん、元東京電力社員の蓮池透さんでした。」
ニュースの歩き方:西谷文和・12月のイラク取材報告
「昨年12月、入国拒否によりイラク取材を断念した西谷文和が改めて入国に成功。IS掃討作戦が展開され
たモスルの街を取材しました。現地は名目上ISからの奪還はすでに成功し解放されていますが、街はゴーストタウンのまま。未だに住民の帰還は叶っていません。なぜ帰れないのか。モスルの現状について解説
します。」
※金原注 「イラクの子どもを救う会」ブログに掲載された昨年12月25日付の西谷文和さんのレポー
「前線へ」を是非お読みください。
 

「1995年7月22日、大阪市東住吉区の住宅の建物に組み込まれたシャッター付き駐車場で火災が発生。住人
である内縁の夫、母親、長男は脱出して助かるも、駐車場に隣接する浴室で入浴中だった長女が焼死しま
した。
 母親と内縁の夫が死亡した長女に1500万円の生命保険をかけていたことなどから、警察はこれを保険金詐取目的の殺人との疑いを持ち逮捕。取り調べの末に自供を得たとして起訴。最高裁まで争うも、内縁の夫と母親には無期懲役という判決が下りました。しかしこれは、取調べの際に拷問による自白の強要があったとして、二人は無罪を主張。多くの支援者にも支えられて、昨年再審が認められ仮釈放。そして昨年8
月10日に無罪を勝ち取りました。
 今回は、この「東住吉放火冤罪事件」の被害者のひとりである青木惠子さんをゲストに迎え、なぜこの事件が起こったのか?再審無罪までの道のりはどのようなものだったのか? 問題の警察取調べとは実際
にどのようなものだったのか?などについて今西憲之が聞きます。」
■Light-Upジャーナル:「柏崎刈羽原発 新潟知事、東電に表明」について
「昨年12月には、泉田裕彦新潟県知事をゲストにお招きしたばかりですが、今回も引き続き、東京電力柏崎刈羽原発に関連した話題をお届けします。1月5日、新潟県米山隆一知事は、県庁で東京電力のトップと面会し、福島第一原発事故の原因究明など県独自の検証を最優先する考えを伝えました。今回はこの「柏崎刈羽原発再稼働より3つの検証」を巡って、小出裕章さんが解説します。」
 

「今回のお客様は、インドネシアパプア州で株式会社オルター・トレード・ジャパンの現地駐在員とし
てお仕事をされている津留歴子さんです。世界で2番目に大きな島、赤道直下にあるニューギニア島。その西半分が、インドネシア領パプアです。日本とほぼ同じ面積ですが、人口約400万人といますから人口密度はとても低い、自然豊かなところです。
 1885年にニューギニア島は、オランダ、ドイツ、イギリス領に分割され、西側がオランダ領となったのですが、戦時中は日本が占領していた歴史もあるところ。その後1969年にインドネシアに併合されました。
そこに住む先住民の血を引くパプアの人たちは、まつ毛が長く褐色の肌、ちりぢりの髪と、とても特徴的です。「パプア」はマレー語で「縮れ毛」を意味する「プア・プア」から来ているといいます。そんなパプアに昨年、パーソナリティ・木内みどりが訪れたときに出会ったのが津留歴子さんです。自然への畏敬の念を忘れず、現地に生きる人々の日々の営みを大切にしながら、カカオ農園などでの生産活動を後押しする活動をされています。
 手つかずの自然も多く残るこの島は、農作物の宝庫。放っておいてもどんどん育つという環境の中で、人々は欲にまみれることもなく、素朴で穏やかな心をつないで暮らしています。都留さんは、現地の人々との交流の中で、良質なチョコレートの原料となるパプアのカカオを、日本をはじめとする世界に紹介しています。アメリカのボストンで暮らし、グリーンカードまでもっていた津留さんが、なぜ保証された将
来を捨てて現地NGOに加わったのか?
 そこまで津留さんを魅きつけたものとは?高度に成長したとされる先進国の文明の中に生きる私たちが、もはや望んでも手に入らない本当の「豊かさ」がそこにはあるといいます。番組で紹介したチョコレー
ト「パラダイス・パプア」を口にすれば、その素朴な味が、あなたに何かを伝えてくれることでしょう。
 http://altertrade.jp/cacao
LIGHT-UPジャーナル:私たちはどんな心構えで「情報」と向き合うべきか
落合恵子さんにお電話をおつなぎします。今回のテーマは、落合さんはどうやって情報をとっているのか?です。ご自宅では新聞2紙をとり、外出先ではその他の新聞もチェックするという落合さん。情報があふれる今、私たちはどんな心構えで情報と向き合うべきなのでしょう?資本と報道が深いつながりがある日本のメディアだからこそ、流されてはいけない。騙されてはいけない。自分自身でしっかりと社会を見つめなければ。そんなことを改めて考えさせられるインタビューとなりました。」
 

(付録)
『スナメリ泳ぐ海』 作詞・作曲:笠松美奈 
演奏:なつおmeets南風
 
※2015年9月23日ライブ@ララ・ロカレ
※参考ブログ「『スナメリ泳ぐ海』から世界を見たら」(弁護士・金原徹雄のブログ)