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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

関西ローカルだけど見て欲しい!~2/26『消去される自主避難者(仮)』(MBSドキュメンタリー映像'17)付・2/10「ちちんぷいぷい」も良かった

原発 報道
 今晩(2017年2月16日)配信した「メルマガ金原No.2725」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
関西ローカルだけど見て欲しい!~2/26『消去される自主避難者(仮)』(MBSドキュメンタリー映像'17)付・2/10「ちちんぷいぷい」も良かった

 「関西ローカルでの放送であることがまことに残念な」と多くの視聴者が口にする大阪・毎日放送MBSドキュメンタリー映像(今年は「'17」が最後に付きます)は、原則として、毎月最終日曜日の24時50分~25時50分に放送されます。
 先月(1月29日)放送された『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』(ディレクター:斉加尚代さん)も素晴らしい作品でしたが、今月(26日)放送される番組も見逃せません。
 
2017年2月26日(日)24時50分~25時50分(27日・0時50分~)
毎日放送 MBSドキュメンタリー映像'17
『消去される自主避難者(仮)』

東日本大震災とそれにともなう原発事故からまもなくまる6年。この3月末で、国が設定した避難指示区域外から避難している“自主避難者”への住宅無償提供が終了する。これにより自主避難者は「帰還」か「定住」かの選択を、否応なく迫られる。国や福島県は、避難指示区域外は放射線量も低く、「避難する状況にない」とするが、本当にそうなのか。「このままでは避難者が消去され、原発事故がなかったことにされてしまう」・・・被災地から日本各地に離散した自主避難者を訪ね、早期の避難終了へのさまざまな思いと、制度の問題点について考える。」
 
 この番組についての紹介は、今のところ以上で全てですが、今後、「取材ディレクターより」が追加掲載されることもありますので、気がついたら(ブログ版だけですが)補充紹介しようと思います。
 
 ところで、もしかしたら上記番組のための取材ソースを利用してだったかもしれないのですが(多分そうでしょう)、同じMBS毎日放送)が、月曜日から金曜日までの毎日、13:55~17:50という時間枠で放送している「ちちんぷいぷい」という情報番組の中の「石田ジャーナル」というコーナーで、去る2月10日(金)、「故郷に帰るか、それとも・・・きょうのテーマは原発事故による避難者の話」という特集が放送されました。
 ・・・と書いたものの、毎日放送が昼間から夕方にかけて、何と4時間近い長時間の情報番組を放送しているなどとは全然知らず、もちろん見たこともありませんでした。このことは、森松明希子さんが
Facebook自主避難者仲間の田中里子さんが上記番組の放送内容をFBでレポートした文章をシェアしていたので気がついたのです。
 そして、田中里子さんのレポートを読み始めてから、私自身、「そういえば田中さんともFacebook友達になっていた!」ことを思い出したのでした。
 その田中里子さんのFacebookでのレポートは、まもなく「東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)」ブログに転載されており、サンドリ代表の森松さんも、FBで「各種mlでも情報拡散、お願いしますm(._.)m」と書かれていましたので、私のブログに全文転載しても差し支えないでしょう(田中さんのFBでの元記事も公開設定だったし)。
 
【3.11避難者のレポート】MBS ちちんぷいぷい「原発自主避難者住宅支援問題」(2017年2月10日・毎日放送を見て)
(引用開始)
昨日、たまたまTVをつけたら、MBSの「ちちんぷいぷい」という情報番組だった。
そこで特集されてたのが、原発自主避難者。
今年3月で打ち切られる住宅支援問題を絡めた話。(ちちんぷいぷい動画
なかなかの良質な内容だったと思うので、一日遅れですが紹介します(長いです)。
 
まず、映されたのが2011年12月に文科省が計測した航空モニタリングでのセシウム134と137の土壌沈着量のマップ。
これを見せながら、『放射線管理区域』にしなければならないようなレベルの醜い汚染が福島だけでなく、他の県――――宮城、茨城、栃木、群馬、千葉、東京などにも広がっている、と。
 
おお!これは。。。決して関東方面では報道されないことじゃないか。
 
私、東京→三島→大阪の避難者だけど、三島にいたときも聞かなかったな。

ここで、『放射線管理区域』の説明が入る。
「例えば、レントゲン室。飲食も禁止。寝ることも禁止。子どもは立ち入り禁止の場所です」と。
「でも政府から避難指示が出たのはこの地域のみ。」と赤く塗られた地域を指す。
これは原発から20km以内の場所、また年間20ミリシーベルトを超える地域。
 
ここ以外の地域でも。。。お子さん、いてはったら。。。。逃げるでしょ?(一同、大きく頷く)
でもそうした人たちは自主避難者にされてしまうんです。」
 
「居ても寝てもあかん場所やのに!?」という声が入る。
 
その住宅支援が今年3月で終了する事が決まっており、
避難者達は『帰還』か『定住』かの苦渋の選択を迫られている。
 
ここで入ったのが茨城と福島から大阪に自主避難されているお二人のインタビュー。
避難に伴う苦しい暮らしぶりが伝わってくる。
 
「困ってます、本当に。。。」
「避難した時と状況は変わらない。とてもじゃないけど戻れる気持ちにはなれない。」と答える避難者の
女性。
 
住宅は誰にとっても暮らしの基盤だ。それをもとに仕事が決まり、学校生活が始まり、生活のためのネットワークが築かれていくのに。
 
避難者が住宅支援の延長を求めても、頑なに退け、寄り添う気を全く見せない国と福島県
 
大阪府大阪市も「災害救助法の適用が終了する中、
独自の被災者支援の実施は予定しておりません。」
という紋切り型の返答を繰り返すばかり、全く呆れる。
 
避難者女性の悲痛な訴え、
「じゃあ、私たちはどこに訴えたら寄り添った制度に変えていただけるようにお願いできるんですかね?

これには、あの人達、どう答えたのだろう。。。
 
そのあと、住宅支援に関する井戸謙一弁護士のコメント。
原発事故は長期にわたって被曝が続きます。自然災害を想定した災害救助法の枠組みで住宅支援をする
のは問題です。」
原発を推進してきた国は責任を取っていません。加害者として被災者の住居を確保する責任から新たな
制度を立ち上げる必要があったと思います。」
 
本当にそうだ、原子力惨禍は普通のいわゆる自然災害とは違うってのは誰でもわかることなんじゃないの
一度汚染された土地は長い年月をかけても元に戻らない。これまで体験したことのない桁外れの被害を生
んだ、あるいは今も進行形で生んでいる『人災』なのに。
なのに、加害者である国はどうして新しい法律を作って被害者住民を救済しようとしないんだ?
 
「とにかく、今、国は戻したくってしょうがないんです。除染したって言ってますけどね、山や細かい所まではしてない。避難者の人たちが自宅に戻って実際に測っても『むっちゃ高いやん』ってことがあったりする。」
(こういう説明ってメディアであまり聞かなかった気がするから意外だった。原発イジメはどこも取り上
げたけど、実際問題、なぜ帰れないのか、避難元の汚染&除染の事態はどうなのか、は触れてなかったよ
うに思う。これ、ちゃんと言ってくれないと、自分のワガママで帰らない人、っていう誤解は解けないよね。)

何が何でも帰還させたい国と自治体。
彼らが返答にもならない返答を繰り返すのを聞いてて、先日、日テレの深夜番組でおしどりマコさんが話
してた言葉が頭をよぎった。
とある専門家が言ってたという驚愕の言葉。
「世界で既に50基の原発を作ることが決まっている。今までは原発は事故を起こさない、というセール
トークをしていたが、福島で原発事故が起こってしまった以上、住民たちが除染し、住み続けることが出来る、事故が起こっても大丈夫、というモデルケースをつくっていくことが重要。」というもの。
はぁ!?人の命を賭しても作りたいモデルケースって何なんだ。。。もはや憤りを通り越して、こういう
ことを真面目に考え付く人たちと交わし合える言葉って私達にはあるんだろうか、と思ってしまう。
ま、自分なりにやれることをやっていくしかない、っていつもこれで終わるんだけど。

最後に、自主避難者の問題を分かり易く、丁寧に説明し、かつ事実を歪曲することなく伝えてくださった
この番組に感謝したい。
その中でも紹介してたけど、自主避難者にフォーカスし、取材した番組が今月放送されるそうで。
絶対見ないとねって思う。
皆さんもぜひ!
(東京→三島→大阪・田中里子 20170211)
 
2月26日(日)深夜0時50分~ MBS『映像’17 消去される自主避難者』(関西地区のみ放送)
(引用終わり)  
 
 なお、この約17分のコーナーでは、何人かのコメンテーターというかレギュラー出演者というかが、石田英司さんの解説に肯いたり、間(あい)の手を入れたりするのですが、その中で最も適切で納得のできる発言をしていたのは桂吉弥さんでしたね(なぜ私がそう言えるかはあえて書かない方が良いでしょうけど)。
 
(付記)
 ところで、サンドリ・ブログを閲覧していると、「『3.11避難者の声~当事者自身がアーカイブ~』表紙決定しました!東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream 通称:サンドリ」という、ほぼ写真だけの記事が目につきました。
『3.11避難者の声~当事者自身がアーカイブ~』(サンドリ)表紙 代表の森松さんがにこやかに微笑み、「チラ見せ!」「絶賛準備中」という吹き出しがついた写真から分かることは、サンドリが発行する避難者の声を集めた新しい冊子が発行間近ということですね。そういえば、この前大阪で森松さんに会った時にそんな話が出ていたような。
 と思ったら、原発賠償関西訴訟弁護団のMLに、Y弁護士から、「東日本大震災避難者の会Thanks & Dream(サンドリ)が新冊子「3.11避難者の声」を発行しました。(略)避難者の生の声が詰まっています。私の事務所に多数お預かりしています。」という投稿が。つまりもう出来上がったのですね。
 Y弁護士からは、「一部につき〇〇〇円のカンパをお願いします。これが、サンドリの活動に活かされ
ていきます。」と要請されていますが、これは弁護団メンバーに対してなので、サンドリ自体が一般に頒布する場合にどうするかは、公式ブログでの発表をお待ちください。