本日(2017年5月4日)配信した「メルマガ金原No.2802」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。s
 
写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017”

 回を重ねて4回目、しかも、日本国憲法が施行されて70年目の節目となる2017年5月3日の憲法記念日、今年も“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017”が和歌山城西の丸広場で開催されました(主催:実行委員会)。
 これも恒例となってきましたが、私が撮影した写真をもとに、当日のうちにFacebookタイムラインに投稿した記事15本を記録として保存するため、メルマガ&ブログに「まとめ記事」としてアップすることにします。
 ただし、写真については、オリジナルのFacebookでは2枚~数枚のアルバムとしてアップしていますが、ブログでは(原則として)1枚ずつの掲載としましたので(メルマガ版は容量の関係で写真添付はなし)、残りはリンク先のFacebookでご覧になってください(公開設定にしてありますので、各レポートのタイトル部分をクリックすればFacebookのリンク先が見られます)。
 なお、今年は、小谷英治さんが、イベントの模様を撮影した動画9本をYouTubeにアップしておられます。動画でご覧になりたい方は、小谷さんのYouTubeチャンネル(ktneij)の動画一覧から選んで視聴することができます。

【写真レポート1 イントロダクション】
DSCN1360 快晴(時々曇り)に恵まれた憲法記念日の今日、和歌山城西の丸広場では、今年で4回目となる"HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2017"が開催され、多くの来場者とともに、日本国憲法の70回目の誕生日を祝うことができました。
 他方、報道によれば、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などが開いた「第19回公開憲法フォーラム」に、安倍晋三首相が、自民党総裁としてではありますが、9条3項加憲で公明党に、高等教育無償化で日本維新の会に秋波を送り、「新しく生まれ変わった日本が、しっかりと動き出す年、2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい、と強く願っています。」と明言するビデオメッセージを送りました。
朝日新聞デジタル「憲法改正「2020年に施行したい」首相がメッセージ」
DSCN1362 憲法をめぐる闘いは、いよいよ新たなステージに入ったと覚悟を決めなければなりません。その覚悟を決めるべき節目のイベントに参加できたことを喜び、Facebookにおいて、順次写真レポートをお送りしたいと思います。
 ただし、連休に入ったとたんに(ということは、中野晃一氏講演会が終わった翌日からということですが)体調悪化に見舞われ、まだ完全に回復しきっていないので、今日、明日中に完結するのは難しいかもしれません(・・・と予防線を張っておいたのですが、何とか当日のうちにレポートを書き終えました)。
 レポート1(イントロダクション)は、昨年に続き、出ずっぱりの名司会者ぶりを発揮してくださった植田奈都子さんと、主催者である実行委員会を代表して開会宣言を行う藤井幹雄弁護士です。
DSCN1368 写真レポート2は、和歌山県粉河高校軽音学部に所属する3つのバンドによる演奏です。粉河高校の軽音バンドの出演も、毎年お馴染みとなっているのですが、昨年は「暴風警報発令」ということで、泣く泣く直前に出演キャンセルとなりましたので、2015年以来、2年ぶりの西の丸広場への登場となりました。
 2年前といえば、彼らの先輩バンドの演奏の力によって、右翼の街宣車を撃退したことを思い出す方もいらっしゃるのではないかと思います(私のブログでもご紹介しました→「右翼の街宣車を圧倒した高校生たちの演奏の力~“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2015”から」/2015年5月3日)。
 今年の出演バンドは、登場順に、
「LIBERA LISM」
「NOT FOR」
「ごましお」
の3バンドでした。
 「LIBERA LISM」と「ごましお」でリードボーカルを務めた彼のスピーチも素敵でしたよ。
DSCN1376 会場には、粉河高校の生徒さんたちがたくさん応援に駆け付け、会場全体が若々しく華やかな雰囲気に包まれました。中には、同校軽音学部の後輩たち(1年生)もたくさんいたようで、「来年は是非自分も、大阪共立による素晴らしい音響で演奏したい!」と決意してくれたことでしょう。なお、司会の植田奈都子さんが粉河高校軽音学部顧問の横手先生に取材しているのを横で聞いていたところ、粉河高校の軽音学部の部員は約60人!もいるということで、「すごい」と感心することしきりでした。
 是非、来年も素晴らしい演奏を聴かせて欲しいと思います。
 
 写真レポート3は、昨年に続き2回目の登場となった津軽三味線の名手・三木久美夫さんです。昨年は、お弟子さんを伴っての演奏でしたが、今年は三木さんのソロを堪能することができました。昨年は、暴風警報発令下、真っ黒な雲からいつ雨が落ちてくるかとひやひやしながらの演奏でしたが(雨に濡れては楽器が滅茶滅茶になる)、今年はそのような心配もなく、落ち着いて三木さんの名技に耳を傾けることができました。
DSCN1392 なお、三木さんご本人からも告知がありましたが、来る5月28日(日)午後1時から、和歌山市のライブハウス「OLDTIME」において「第一回 ラブ&ピースライブ和歌山~平和を祈るコンサート」が開かれますが、このライブの実質的なプロデューサーが三木さんなのです。その企画力や実行力に心からの賛辞を送りたいと思います。なお、このライブについては、私のブログでも告知済みです(速報・第一回 ラブ&ピースライブ和歌山~平和を祈るコンサート(5/28@ライブハウスOIDTIME/2017年3月12日)。
 28日の豪華出演者の皆さんをご紹介しておきます。
 紀州五十五万石/Kinya/Crowfield/素和歌/なつおmeets南風/ツナ・ヒッキーズ/ハラケイジ/福山ひでみ/祈りの歌の会 みかんこ/三木久美夫
 
DSCN1430 写真レポート4は、これも恒例となった、福井奈央子先生が指導する3つのハワイアンフラチームの合同出演です。
 今年も出演してくださったのは、
「憩楽(いこら)クラブかつらぎハワイアンフラチーム」
「ハワイアンフラ根来チーム」
「パルポート太田ハワイアンフラチーム」
の皆さんでした。
 毎年、写真のどれがどのチームか分からず(今年も分かりません)藤井幹雄先生に教えてもらわないと仕方がないのですが。
 ただ、驚いたのは、福井先生がソロで踊られている写真に、Faceebookが勝手に、私の「FB友達」の中から「おしどりマコ」さんを選択してタグ付けしていたことです。似てますかね?
 
 写真レポート5は、当初のプログラムにはありませんでしたが、衆議院議員(和歌山1区)の岸本周平さん(民進党)ご本人が来場されましたので、ご挨拶をお願いしました。
 岸本さんは、事前にメッセージも届けてくださっていましたが、自ら足も運んでいただけたということです。
DSCN1432 時あたかも、自民党の総裁が「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい、と強く願っています。」と明言した日となったこの憲法記念日に、岸本さんにこのイベントでメッセージを述べていただいたのは非常に意義深いことだと(個人的には)思っています。
 そもそも、「新しい憲法」の施行って何ですか?憲法が新しくなるのは旧体制が法的に破壊されるということであって、革命かクーデターですよ。物知らずの自民党総裁ですから、そういう法学的意味も知らないという可能性はありますけどね。
 そこで、腰の定まらない民進党には、安倍政権下における改憲論議にはいっさい乗らないという毅然とした態度をとってもらいたいという願いや切なるものがあります。「建設的野党」などという称号(蔑称?)は維新の会にくれてやればよいのです。
 私は、岸本さんが2009年に初当選する前、某所(ビッグホエールだったと思いますが)において、松浦攸吉さんの説得に根負けして(納得して?)、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が呼びかけた9条改憲に反対する署名簿に署名するところを目撃していますので(今でもトライ法律事務所の倉庫をひっくり返したら、あの時の署名用紙が見つかるはず)、是非、初志(?)貫徹していただきたいですね。
 
DSCN1441 写真レポート6は、今年の7月30日(日)10時00分~15時00分、和歌山ビッグ愛1階展示ホールを会場として開催予定の「第1回 こどもピースフェスタ」の事前告知のため、お母さんや子どもたち、それから当日の司会という重責を担う烏野えなさんがステージに登場して、「小さな世界」などの歌を披露してくださったほか、子どもたちから「自分にとって平和とは?」についてのメッセージが語られました。知り合いのお子さんで、生まれた時から知っている子どもの発表の際には、まるで我が子のように心配して聴いていました。
 なお、「こどもピースフェスタ」については、公式Facebookページが開設されていますので、是非フォローしてください。
 
DSCN1447 写真レポート7は、昼休みのスナップです。というにしては、ちんどん(ポズック楽団)の練り歩き(本日の運営費カンパを会場から集めるという大役を背負っていた)とスーパーボールすくい(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)、それに紀州農連ジャーさんのブースと会場風景だけというのは寂しくないか?と思われることでしょう。
 実際、他のブースの写真もそこそこ撮影はしたのですが、いずれもステージ企画の合間をぬい、公式記録員(写真係)としての義務感にかられ、病気からの回復途上の身であることも忘れて(!?)走り回って撮ったもので、短い昼休みの間は、自分の食事や買い物を優先していたので写真が少ないのです。
 たまには、私も一参加者としてのんびり参加してみたいものですが、仮にそうなったらなったで、物足りなく感じるでしょうね。
 
DSCN1456 写真レポート8は、午後の部のトップとして、昨年に続き素晴らしい演奏を披露してくれた紀北農芸高校和太鼓部の皆さんです。
 昨年も、強風を押して参加された紀北農芸の皆さんでしたが、今年も積み重ねた修練の成果を遺憾なく発揮してくれました。   
 彼らの演奏に聴き入る人々は、老いも若きも、年代に関係なく、力動感溢れる演奏に感動していたと思います。
 是非、今後も、粉河高校軽音学部ともども、西の丸広場に元気いっぱいの音の乱舞を繰り広げてもらいたいものだと思いました。
 
 写真レポート9は、特別企画、というわけでもないでしょうが、憲法施行70年ということで、憲法と共に人生を歩んできた70歳の方からメッセージをいただこうということになりました・・・というか、実行委員会でそう決まったのでしょうが、私は欠席続きだったので知らなかったのです。
DSCN1463 メッセージをお願いしたのは道本浩司さんで、実行委員会の中心メンバーにとってはごく親しい間柄ということで、頼みやすかったということはあるでしょうが、憲法への思いと現状に対する危機感を自らの言葉で説得力豊に語れる人(それもちょうど70歳であることが条件)というのはそう簡単には見つからなかったかもしれず、身近にいて良かったですね。
 スピーチ用の原稿を書かれていたようなので、是非全文紹介させていただきたいものです。
 ・・・とFacebookに書いたところ、早速、道本浩司さんご本人から以下のようなコメントを頂戴しました。「手に持っている紙は、日本国憲法の前文です。すみません原稿はありません。m(__)m」
 
DSCN1466 写真レポート10は、これも昨年に引き続きの出演となった紀州よさこい踊りです。今年は、
「喜笑花」
「縁紀」
という2つの連が合同で出演してくれました。
 去年も書いたかもしれませんが、年々、紀州おどりの参加者が減少し、よさこい人気に押されている理由が実感できますね。実際、自分が踊りに参加する訳でもないのに、見ているだけで楽しくなってくるパワフルさは大したものです。
 かねてから、紀州よさこいに「九条連」を送り込むという計画(?)というか妄想はあったのですが、なかなか実行に着手できそうもないのが残念です。誰か、体力と演技に自信のある人、手を上げないかなあ。
 
 写真レポート11は、Crowfieldの皆さん。4年連続の出演で、2014年は「M&N」というユニット名で、お父さんのまさきさんと娘さんのえなさん、それにスペシャルゲストのあゆみさん(三線)という編成での出演でした。2015年からは息子さんのれなん君が加わったものの、ユニット名は「M&N」のままでした。そして、昨年夏以降、ファミリーネームをそのまま英訳した「Crowfield」に改名し、今回のステージでは、今までゲストとして参加していたあゆみさんが正式メンバーとして紹介されました。
DSCN1486 演奏された曲目をご紹介します。
「Let it be」
「Sound of silence」
「未来へ」
「この島~憲法9条の歌」(オリジナル)
「悲しくてやりきれない」
「島んちゅぬ宝」
 様々なところでその素晴らし演奏に接するようになったCrowfield(昨秋には、「守ろう9条紀の川市民の会」の憲法フェスタで演奏してもらいましたし、来る5月28には、「第一回 ラブ&ピースライブ和歌山~平和を祈るコンサート」にも出演予定です。
 これからも、楽曲1曲1曲に思いを込めた演奏を聴かせてもらえるものと期待しています。
 
DSCN1512 写真レポート12は、ステージ企画のトリを務めたポズック楽団です。
 社会福祉法人一麦会(麦の郷)が運営する就労継続支援B型事業所Po-zkk(ポズック)に所属するちんどん楽団という位置付けでしょうか。
 「ポズック楽団を呼ぼう!」というビデオがYouTubeで公開されており、そこには、「ポズック楽団の出来る事」として、
①ちんどん宣伝練り歩き
7~10人程度で賑やかにお店やイベントの宣伝をしながら街中を練り歩きます。
②ちんどんステージショー
お祭り、イベントに合わせた内容で歌、寸劇踊りなどでめでたいパフォーマンスをします。
③オリジナル紙芝居
音楽や効果音を生演奏でつけて、何が飛び出るかわからないオモシロ感動のオリジナル紙芝居をします。

と書かれていました。

 今日も、昼休みには①の練り歩きを、ステージでは②のちんどんステージショーを披露していただきました。③のオリジナル紙芝居というのも一度是非見てみたいですね。
 
DSCN1521 写真レポート13は、いよいよフィナーレの餅まきです。和歌山県外の人にとっては、なぜ、憲法の誕生日を祝うイベントのフィナーレが餅まきなのか?憲法と餅まきに何か関係があるのか?と疑問を抱かれるかもしれません。和歌山の人間にとっても、これを論理的に説明するのは非常に困難をともないます。「とにかく餅まきをやれば盛り上がるから」というのが正直なところで、午前中、改憲派の集会で餅まきに参加した人が、午後からこちらのイベントの餅まきに参加しても、別に文句は言いません。もっとも、和歌山の改憲派が集会で餅まきをやっているという噂を聞いたことはないので、今のところは護憲派の独壇場かもしれません。何とか、末永くこの餅まきを続けたいものです。
 
DSCN1425 写真レポート14は、落ち穂拾い的にブースの写真を何点か。
 「九条ネットわかやま」と襟に染め抜いた紺の法被を身に纏う方々は本部テントに詰める役員(と言うのかな?)の面々。
 何気なく、「かすうどん」と「プラ板」が並んでいる写真は、昨年も紹介しましたが、日教組和歌山春駒保存会(かすうどん)と全教系の和歌山県職員組合プラ板)とが、1つのテントを分け合って(総がかり行動実行委員会のように)店を出している光景です。
 あとは、ポズック商店に、県地評女性部、まちなか百姓養成塾、そして国賠同盟の共謀罪反対ブースなどです。
 
 写真アルバムもこの15でとりあえずの打ち止めとします。何とか日付が変わる前に写真の整理をひととおりし終えました。おかげで、明日は多分一日中横になって体力の回復を図らざるを得ないでしょう(と思いつつ、写真レポートをメルマガ&ブログのためにまとめる作業をしています)。
DSCN1359 最後は、以下の4枚の写真です。
◎特に午前の始め頃、粉河高校の生徒さんや小さな子どもに大好評だった風船コーナー(憲法9条を守る和歌山弁護士の会)。
◎餅まき用の餅が到着し、本部テントでシール貼りの作業真っ最中。子どももみんなお手伝い。手伝いの前に餅を食べているらしい子もいるけれど(もっとも、餅に餡がが入っているように見えるので、餅は餅でも、餅まき用の餅ではなく、焼き餅のようですが)。
和歌山県平和フォーラムは充実した和風小物が勢揃い。私も思わず可愛いポーチを買ってしまいました。
◎子どもたちの未来と被ばくを考える会のブース。ここの輪投げはあなどれない。今回私は2つしか入らなかった。
 
 

(付録)『この島~憲法9条の歌』 演奏:Crowfield
 
※2015年5月3日開催の“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2015”にて

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