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7/6市民集会「あらためて、いわゆる共謀罪(テロ等準備罪)法がもたらす社会を考える(講師:髙山佳奈子京大教授)」(和歌山弁護士会)のご案内

 今晩(2017年6月26日)配信した「メルマガ金原No.2855」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
7/6市民集会「あらためて、いわゆる共謀罪テロ等準備罪)法がもたらす社会を考える(講師:髙山佳奈子京大教授)」(和歌山弁護士会)のご案内

 共謀罪シリーズの第35回は、和歌山弁護士会が主催する市民集会「あらためて、いわゆる共謀罪(テ
ロ等準備罪)法がもたらす社会を考える」(講師:髙山佳奈子京都大学大学院教授)のご紹介です。
 和歌山弁護士会が(に限りませんが)この種の一般市民向けの集会を開催する場合、まず所管委員会が企画を立て、執行部に企画書を添えて「開催したい」と上申し、執行部が常議員会(総会に次ぐ意思決定
機関)に承認を求めるという手順となります。
 今回の企画を立てたのは、和歌山弁護士会共謀罪法案対策プロジェクトチームであり、この市民集会開催の可否が常議員会で審議されたのが6月13日(火)、その日、何番目かの審議事項として上程され、上記PT副座長の私が説明員として出席したのが当日の午後5時過ぎでした。議案自体は短時間で承認されたのですが、その日時にご注目ください。それからわずか39時間弱が経過した6月15日(木)午前7時46分、前夜来の徹夜の審議(!?)の末、法務委員会採決を省略し、参議院本会議で共謀罪新設規定
を含む組織的犯罪処罰法改正案が可決されて成立しました。
 以上の経過からお分かりのように、当初PTが作成した企画書では、集会のタイトルは「あらためて、
いわゆる共謀罪テロ等準備罪)法案がもたらす社会を考える」というものでした。ただ、企画の段階から、「法案が成立してしまったとしても開催する意義はある」ということを前提にしており(常議員会でもそのように説明しました)、「案」を外しただけで開催することになったという訳です。

 講師の髙山佳奈子先生については、私のメルマガ(ブログ)の読者には今さらご紹介するまでもないでしょう。これまでの共謀罪シリーズに度々登場していただいており、とりわけ、4月25日に衆議院法務委員会で行われた参考人質疑における基調発言は、共謀罪法案の重要な問題点を分かりやすく説得力豊かに説明されたものとして、メルマガ(ブログ)でもその書き起こし(速記録未定稿がベースだろうと思いますが)をご紹介しています(
高山佳奈子京都大学大学院教授による共謀罪法案についての参考人意見陳述(2017年4月25日・衆議院法務委員会)を読む/2017年4月27日)。
 なお、質疑応答部分を含む全発言については、衆議院の会議録をご参照願います。
 
 
 今回の市民集会においても、和歌山弁護士会会長声明(5月29日付)で表明した懸念(「第1に、処罰対象はテロ集団や暴力団関係者だけではなく、国民一般に適用されるおそれがあり、「計画」「準備行為」の定義、内容が不明確であるため、何が処罰されるのかあいまいであること、第2に、277といわれる対象犯罪の中には組織犯罪やテロ犯罪とは無関係の犯罪が含まれていること、第3に、捜査のため日常的に市民の監視が行われ、国民のプライバシーが日常的に侵害される社会となるおそれがある、ということ」)に沿って、この問題を追及してきた刑事法研究者の立場から、共謀罪法がどのような社会をもたらすこと
になるのかについて、分かりやすいお話がうかがえるものと期待しています。
 
 共謀罪関連の企画はどこも(「緊急開催」が多いので)そうかもしれませんが、今回の市民集会も、実はチラシもまだ刷り上がっていません(デザインは確定しています)。けれども、チラシの納品を待って
いては広報が間に合いませんので、やむなく、ネットでの個人的なお知らせをスタートさせており、Facebookでの告知については、「“いいね”より“シェア”を!」という呼びかけに応え、多くの方がシェアしてくださっています(ご協力、ありがとうございます)。
 メルマガについては、転送・転載大歓迎ですし、ブログについても、様々なSNSでのご紹介(シェア)を是非よろしくお願いしたいと思います。
 
 それでは、以下にチラシの文字情報を転記します。是非お誘い合わせの上ご参加くださいますよう、よ
ろしくお願い致します。
 
チラシから引用開始) 
民集
あらためて、いわゆる
共謀罪テロ等準備罪)法が
もたらす社会を考える
    京都大学大学院法学研究科 教授
講師 
髙山 佳奈子 先生
プロフィール
東京大学大学院法学政治学研究科卒。東京大学助手、成城大学法学部助教授、京都大学大学院法学研究科
助教授を経て、現職。
刑法総論の基礎理論、経済刑法、国際刑法を主な研究対象としている。
主な著作に、「故意と違法性の意識(1991)」、「共謀罪の何が問題か(2017)」などがある。
 
日時 2017年(平成29年)7月6日(木)
    開場:午後6時
    開演:午後6時30分
場所 和歌山ビッグ愛 1F 大ホール

      和歌山市手平2丁目1-2
●入場無料●予約不要
 
主催 和歌山弁護士会
共催 日本弁護士連合会、近畿弁護士会連合会
お問い合わせ(和歌山弁護士会
〒640-8144 和歌山市四番丁5番地 TEL.073-422-4580 FAX.073-436-5322
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/共謀罪シリーズ)
2017年2月6日
レファレンス掲載論文「共謀罪をめぐる議論」(2016年9月号)を読む
2017年2月7日
日弁連パンフレット「合意したら犯罪?合意だけで処罰?―日弁連は共謀罪に反対します!!―」(五訂版2015年9月)を読む
2017年2月8日
「共謀罪法案の提出に反対する刑事法研究者の声明」(2017年2月1日)を読む
2017年2月10日
海渡雄一弁護士with福島みずほ議員による新春(1/8)共謀罪レクチャーを視聴する
2017年2月21日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介
2017年2月23日
日本弁護士連合会「いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書」(2017年2月17日)を読む
2017年2月24日
「安倍政権の横暴を許すな!」連続企画@和歌山市のご案内~3/3共謀罪学習会&3/25映画『高江―森が泣いている 2』上映と講演
2017年2月28日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.3
2017年3月1日
ついに姿をあらわした共謀罪法案(組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案)
2017年3月3日
「共謀罪」阻止の闘いは“総がかり”の枠組みで~全国でも和歌山でも
2017年3月4日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.4

2017年3月6日
共謀罪に反対するのも“弁護士”、賛成するのも“弁護士”
2017年3月8日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.5~「テロリズム集団その他」のまやかし

2017年3月9日
3月9日、和歌山で共謀罪に反対する街頭宣伝スタート~総がかり行動実行委員会の呼びかけで
2017年3月17日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.6~立憲デモクラシーの会が声明を出しました
2017年3月21日
閣議決定された「共謀罪」法案~闘うための基礎資料を集めました
2017年3月31日
2017年4月7日
2017年4月14日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.9~民科法律部会の声明を読む
2017年4月18日
声明「許せない「共謀罪」」~「「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会」が引き継ぐ「志」
2017年4月26日
緊急開催!和歌山弁護士会「共謀罪法案(テロ等準備罪)を考える県民集会」(5/10@プラザホープ)
2017年4月27日
高山佳奈子京都大学大学院教授による共謀罪法案についての参考人意見陳述(2017年4月25日・衆議院法務委員会)を読む

2017年5月9日
「共謀罪」阻止のために~5/9WAASA学習会で話したこと、6/11くまの平和ネットワーク講演会で話すべきこと

2017年5月17日
「共謀罪」をめぐる5月16日の動きを動画で振り返る~衆議院法務委員会参考人質疑、日比谷野音大集会、立憲デモクラシーの会シンポ

2017年5月20日
闘いはこれからだ~5/19「安倍政治を終わらせよう5.19院内集会」&5/20「安倍政権に反対する和歌山デモ」
2017年5月22日
「共謀罪」法案の衆議院における修正案(可決)を読む
2017年6月6日
予告・「共謀罪」って何?こんなにある問題点!(講師:金原徹雄弁護士)@新宮市(6/11)と真宗大谷派による共謀罪法案反対声明(5/18)
2017年6月7日
国際ペン会長声明「共謀罪は日本の表現の自由とプライバシーの権利を侵害する」&加藤健次弁護士による現状分析
2017年6月10日
2017年6月11日 
2017年6月15日
「共謀罪」法案の参議院採決は違法だ(付・日弁連、市民連合、日本ペンクラブなどによる抗議声明)

2017年6月19日
「学者の会」呼びかけ人一同が発表した「共謀罪法案の強行採決に対する抗議声明」(6/18)を読む

高山佳奈子チラシ