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学び舎の中学歴史教科書『ともに学ぶ人間の歴史』に対する攻撃とある教育者の対応(情報共有のために)

 以下は、本日(2017年8月4日)、あるメーリングリストに私が投稿したものを基に、一部加除修正を加えたものです。情報共有のため、ブログにもアップすることにしました。
 
 和歌山の金原です。
 灘中学校灘高等学校の学校長・和田孫博先生の「謂れのない圧力の中で-ある教科書の選定について-」は、ここ何日かの間に、主としてSNSなどを通じて広まっているようです。
 上記PDFをネットにアップしているサイトを調べてみると、
   富山大学人文学部内 人間学(松崎)研究室
   グループ帆(代表:松崎一平)編集・発行
「とい ⅩⅩⅩⅣ 2016」(2016年9月9日発行)という同人誌(?)の中の1編として収録されています。
 つまり、和田校長のこの文章は、昨年9月9日以降はネットで読める状態になっていたということですから、文中の「本校では、本年四月より使用する中学校の歴史教科書に新規参入の「学び舎」による『ともに学ぶ人間の歴史』を採択した。」とある「本年」というのは「2016年」のことでしょうね。
 ちなみに、松崎一平富山大学教授(哲学・倫理学)は、学内サイトによると、「1979年3月文学修士京都大学」とあり、灘校の和田校長は「昭和51年(1976年)京都大学文学部卒業」ということなので、大学同窓の友人同士なのかもしれません。
 「とい」には、毎号のように和田先生も論考を寄せており、そのいくつかに目を通すだけでも、教育者としての基本的立ち位置がしのばれます。
 
 ところで、昨年9月にはネットにアップされていた和田校長の「謂れのない圧力の中で-ある教科書の選定について-」がにわかに注目されることになったきっかけは、大阪の毎日放送がこの前の日曜日(7月30日)深夜に放送した「MBSドキュメンタリー映像’17」(毎月1回の放送枠です)「教育と愛国~いま教科書で何が起きているのか」が、この問題を(も)取り上げたからでしょう(※番組Facebook)。
 番組案内にある「さらに学校現場では、特定の教科書を攻撃するハガキが殺到するような異常事態も起きています。」とあるのが灘(及びその他の「学び舎」採択校)のことだったわけです
 実は、(灘中高のことは知りませんでしたが)この番組には私も注目し、ブログでも取り上げ、「録画しよう」と思っていたのですが、忙しさに取り紛れて録画予約を失念してしまい、非常に後悔しています。
 そこで、今からこの番組の内容を知る方法ですが、
「MBS動画イズム」という有料会員サイトに登録して視聴する。
〇番組内容を文字起こしした奇特な人(?)のサイトを読む。
〇誰かが動画サイトにアップするのを待つ。
〇録画した関西在住の知人にDVDを貸してもらう。
くらいですかね。
 
 この番組の反響からでしょうか、神戸新聞が、和田校長に接触した県会議員や衆議院議員に取材して記事にしています
 
 反響といえば、灘校の卒業生たちも、母校(と校長)支持の発信を始めています。例えば、
 
 ちなみに、『学び舎 中学歴史教科書 ともに学ぶ人間の歴史(増補版)』は、ネットからでも注文できます(結構高いですね)。

 
 しかし、和田校長の文章があらためて注目を集めてしまった余波で、しばらく収まっていたであろう抗議ハガキが、またぞろ灘校に届き始めていないだろうか?と心配になります。灘校や和田校長にもMBSから取材要請があったはずですが、断ったのは(そうだと思います)、そういう事態を懸念したことも一因だったと思うのですが。