wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

放送予告9/9ETV特集『アフガニスタン 山の学校の記録 写真家長倉洋海とマスードの夢』

 2017年8月31日配信(予定)のメルマガ金原.No.2921を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
放送予告9/9ETV特集アフガニスタン 山の学校の記録 写真家長倉洋海マスードの夢』
 
 3日前に、9月2日(土)に放送されるETV特集をご紹介したばかりですが(放送予告9/2ETV特集『青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言』&大林監督から若き映画人への28分のメッセージ(6/11)/2017年8月28日)、今日は、その1週間後、9月9日(土)に放送されるETV特集のご紹介です。
 
 (番組案内から引用開始)
自由と独立のため戦ったマスードと、写真家・長倉洋海の出会いから生まれた小さな学校。長く戦乱が続くアフガニスタンで、未来を見つめる子供たちの瞳に希望の光が輝く。
ヒンズークシ山脈パンシール峡谷に小さな山の学校がある。男女共学の学校は、祖国の独立を夢見た戦士マスードと写真家・長倉洋海の出会いから生まれた。マスード亡き後、長倉は学校を支援し子どもたちの成長を撮りつづけた。戦乱が続くアフガニスタンにもいつか平和が来る。その鍵は教育だとマスードは考え、長倉はその願いを受け止めた。子どもの瞳には学ぶ喜びがあふれる。30年を超える記録映像を生かす希望のドキュメンタリー。
(引用終わり)
 
 アフガニスタンの軍人というか、政治家というか、「スマード」(本名:アフマド・シャー、2001年9月9日自爆テロ攻撃により暗殺される、享年48)という人物については、名前を聞いたことはあるような・・・程度の人が多いと思います。正直、私もWikipediaに載っている以上のことは知りません。
 その記述によると、多民族国家アフガニスタンの少数派タジク人として生まれ(大学教育が受けられるほどの経済力のある家で育ったようです)、1979年からのソ連軍侵攻に対してはゲリラの指揮官として抵抗し、ソ連軍が撤退し、共産政権が崩壊した後に成立した政権で一時国防相に就任するも、内戦激化によって同政権が倒れた後は、全土を掌握しようとするパシュトゥーン人主体のターリバーン政権に対抗する北部同盟軍の中心人物として闘ったが、9.11のわずか2日前に非業の最期を遂げた・・・というのがあらましの経歴のようです。
 おそらく、ターリバーンが「悪」で北部同盟が「善」というような単純な話ではないはずですが、少なくとも、スマード個人は、多くの人々から敬愛される立派な人物であったようです。
 日本人写真家・長倉洋海(ながくら・ひろみ)氏とスマード、そして「山の学校」とがどのように結びついていったのか、長倉氏の著書も既に刊行されているようですが、豊富な映像を交えたドキュメンタリー番組として結実したということでしょう。
 是非視聴したいと思います。
 
(参考サイト)