wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

市民連合わかやまはこのように決断した~政策協定調印式と事務所開所式(2017年10月7日)

 2017年10月8日配信(予定)のメルマガ金原.No.2959を転載します。
 
市民連合わかやまはこのように決断した~政策協定調印式と事務所開所式(2017年10月7日)
 
 昨年(2016年)夏の参院選において、和歌山県選挙区に野党統一候補を何としても擁立しなければと考えた市民が立ち上げた市民連合わかやま(当初は「安保法制の廃止を求める和歌山の会」と呼称していましたが、後に分かりやすいようにと改称)は、参院選の後も、県下で活動を継続していくことを確認し、その後も、公開の講演会を企画したり(これは私のブログでもご紹介しています)、公開は出来ないものの、来たるべき衆院選における野党統一候補の擁立を目指した水面下の働きかけなど、様々な活動を行ってきました。
 
 ここでは、昨年11月23日に開催された「市民連合わかやま 賛同団体・賛同者の集い」(通算3回目)において確認された「申合事項」と「当面の活動方針」を確認しておきましょう。
 
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま 申合事項
1 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」(略称 市民連合わかやま)は、2015年9月19日に成立した安全保障関連法を廃止し、2014年7月1日の集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を撤回し、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すための活動及び個人の尊厳を擁護する政治を実現するための活動をすることを目的とする。
2 市民連合わかやまは、前項の目的を達するために必要な諸活動を行う。
3 市民連合わかやまは、本会の目的に賛同する団体・個人によって運営する。
4 市民連合わかやまの活動経費は、寄付金その他の収入をもって賄う。
 
市民連合わかやまの当面の活動方針
1 来るべき衆院選において、立憲野党に共闘を呼びかけ、その実現を目指す活動を行う。
2 実際の年齢にかかわらず、青春まっただ中という気持ちをもって、楽しく賑わい豊かに活動する。
 
 さて、降ってわいたような衆議院解散総選挙です。まず、野党からの臨時国会召集決定要求(憲法53条)を3ヶ月も放置しながら、召集した国会を冒頭で解散するという憲法無視の暴挙への怒りを共有する(はずの)立憲野党に共闘を呼びかけようと、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)をはじめ、全国の多くの市民団体が、日頃から交流のある野党各党に申し入れをしたことと思います。
 市民連合は9月26日に、野党4党に「衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望」を提出し、各党とも基本的にその要望を受け入れる意向を示したと報じられました。何しろ、民進党の公式サイトには、「大島幹事長は、「党として重く受け止めたい。安倍政権の政治姿勢について、市民の怒りと同じ怒りを私たちも持っている。国会議員の役目は、与党も野党も『国が持っている権力を抑止する』というのが仕事。その点が弱くなってきていると思う。何よりも、現状の3分の2だと憲法発議が崩せないので、1対1の構図にするために、できることを全力で行っていきたい」と述べた。」という記事が掲載されたのですからね。
 
 同様の申し入れを市民連合わかやまが行ったのは、同じく9月26日から翌27日にかけてでした。民進党日本共産党自由党社民党の各県組織に対し、以下のような要請を行いました。本文のみ引用します。
 
(引用開始)
                 総選挙において野党統一候補の擁立を求める要請書
 拝啓
 安倍首相は、9月28日招集の臨時国会冒頭に衆議院を解散し、衆議院議員の総選挙を行おうとしています。野党が「森友」「加計」疑惑解明のために要求していた臨時国会の召集を3ヶ月余りも放置し、やっと招集する臨時国会で何らの審議もせずに冒頭解散を行うことは、憲法53条違反の暴挙であり、「国権の最高機関」(憲法41条)である国会を軽んじる許し難いものです。
 そもそも、2014年7月1日の集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行い、2015年9月19日に憲法9条に違反する安全保障関連法を強行可決したことを私たちは決して許しません。その上、安倍首相は「加憲」という形をまとった9条改憲も企んでいます。
 このような立憲主義と民主主義を踏みにじりながら、戦争をする国づくり、民意に反する政治をやめさせ、政治の舵を大きく転換するには、今度の総選挙で自公に勝たなければなりません。
 そのためには、立憲主義にもとづく政治をすすめる野党がこれまでに積み重ねてきた共通政策をもとに一致協力して総選挙を闘うことしかありません。
 和歌山における3小選挙区に立憲野党の統一候補を擁立し、自民候補に打ち勝つ態勢をとられるよう心より要請いたします。
 私たち市民連合わかやまも、立憲野党のみなさんと共に全力を挙げて闘います。
                                                                             敬具
(引用終わり)
 
 この要請書を提出した時点における和歌山県における選挙情勢は、
    1区 民進党の現職の他に、自民党(比例復活の現職)と共産党の新人が立候補予定
    2区 自民党の現職の他に、民進党共産党の新人が立候補予定
    3区 自民党の現職の他に、共産党の新人が立候補予定 
というものでした。
 自民党の現職に共産党の新人が挑む(民進党は立候補予定なし)3区はともかくとして、民進党共産党が競合する1区と2区について何とか1本化できないのか、という働きかけであった訳です。報道を1つご紹介しておきます。
 
和歌山放送ニュース 2017年09月27日 19時26分
市民連合わかやま・野党4党に統一候補擁立を要請
(抜粋引用開始) 
 あす(9/28)解散し、来月、投開票が行われる見通しの衆議院総選挙に向けて、安倍政権の政策に反対の立場を表明している市民団体「市民連合わかやま」は、主要野党4党に対し、衆議院の県内3つの小選挙区で、統一候補を擁立するよう求めました。
 市民連合わかやまの由良登信(ゆら・たかのぶ)共同代表らが、きょう(27日)午後、和歌山県庁で記者会見し、民進・共産・社民・自由の主要野党4党と、新社会党、それにみどりの党に対して、きょうまでに「憲法9条改憲への反対」や、「立憲主義と民主主義の回復」などの政策で一致協力して総選挙を戦うための統一候補を、県内3つの小選挙区で擁立することを求める要望書を提出しました。
 由良共同代表は「野党の臨時国会召集の要求を3か月以上放置したあげく、ようやく召集と思えば今度は冒頭解散と、この行為自体が憲法53条に違反する暴挙だ。国権の最高機関であるはずの国会を軽視し続ける安倍政権を倒すためには、野党がバラバラでは勝てない」と述べ、次の衆議院総選挙でも野党共闘を和歌山でも展開する必要性を強調しました。
(略)
 由良共同代表は、統一候補擁立のほかに、政策協定を結んでの選挙協力も模索する考えですが「急に冒頭解散と言われギリギリになった」とも話し、すでに独自候補の擁立を表明している民進や共産との協議の行方は不透明な状況です。
(引用終わり)
 
 けれども、9月2日以降、事態が急展開し、民進党希望の党に合流し、事実上解党する流れとなったことは、皆さま、よくご承知のことと思います。
 そして、和歌山1区の現職、2区の新人という民進党の2人の予定候補が、希望の党公認で出馬する方向という情報が、かなり早い段階から流布していました。
 他方、小池百合子希望の党代表による「排除」発言や、「政策協定書」と称する「踏み絵」の内容などが伝えられるに及び、今回の民進党から希望の党への合流が、濃厚に民進党リベラル派の排除を目的とすることが誰の目にも明らかとなってきました。
 中でも決定的であったのは、希望の党が安保法制の基本的容認を同党への公認申請の条件としたことであり、私たち「市民連合わかやま」にとって、これは到底受け容れがたいことでした。
 メンバー間の議論を経て、衆院選に臨むにあたっての市民連合わかやまとしての基本的見解を取りまとめた文書(10月5日付)をご紹介します。
 
(引用開始)
                10.22総選挙に向けての市民連合わかやまの見解
 
 安倍首相は「国難突破解散」と称して衆議院解散を断行しましたが、これが森友・加計疑惑隠し解散であることは明らかです。森友・加計問題の本質は、まさに安倍首相のお友達への利益誘導であり、政治の私物化以外の何物でもありません。また、安倍内閣は、一方で北朝鮮ミサイルの危機を煽りながら、他方で危険な原発を推進しており、安倍首相の思慮のない過激な挑発的発言はかえって日本を戦争に巻き込みかねない危険な状況を作り出しています。「国難」は安倍首相自身によって引き起こされていると言うべきです。
 今回の衆議院議員総選挙は、安倍首相の下で日本が再び戦争の泥沼に引きずり込まれることを認めるのか、それとも戦後70年、憲法9条を守る国民の不断の努力によって維持してきた平和国家日本を子孫につなげてゆくのかが問われる重要な選挙になります。
 私たち市民連合わかやまは、この安倍政権による政治の私物化と日本の軍国主義化を絶対に阻止しなければならないと考えています。
 
 市民連合わかやまは、憲法に違反する安保法制(戦争法)を廃止し、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すこと、そして国民の一人ひとりを大切にする政治の実現をめざして活動してきました。
 しかし、民進党前原誠司代表は、民進党所属議員や党員・サポーター・民進党に期待してきた市民に十分な説明をすることなく、希望の党への合流を主導してしまいました。この党内民主主義に反する決定によって、これまで構築してきた民進党と市民との信頼関係が大きく損なわれました。
 小池百合子氏が代表となって設立した希望の党は、安保法制に反対する者、憲法9条を守り改憲に反対する者を排除し、『反リベラル』の立場を表明しています。これは私たちとは相反する立場です。
 小池百合子代表は、日本会議の支援する国会議員懇談会に参加し、同会副会長や副幹事長も務めてきた人物です。また、「核武装の選択肢は十分ありうる」と明言し、原発の再稼働も肯定してきた人物であり、安倍政治の補完勢力、推進勢力と言わざるを得ません。希望の党は、第2自民党と考えるべきです。
 以上のことから、今回の衆議院議員総選挙で和歌山の小選挙区から立候補する希望の党公認候補者について、市民連合わかやまは到底支持できません。
 
 私たち市民連合わかやまは、「戦争する国づくりを許さない」との思いで憲法9条を守ろうとされている保守的な方々をはじめ、民主主義を大切にするリベラル派の広範な市民の皆さんと力を合わせ、今後とも活動していきます。
 平和と国民生活を破壊する安倍政治そのものが国難なのです。
 市民連合わかやまは、安倍政権を打倒するために幅広い多様な市民と立憲野党との共闘の実現を図り、全国の市民連合の運動と連帯して全力を挙げて取り組む決意であります。
(引用終わり)
 
 特に、私が補足する必要もないと思います。ただ一点、末尾が「決意であります」とある部分、私なら「決意です」にするけどなあ(「であります」は、一般に、長州方言が陸軍用語に流れ込んだものと言われており、個人的には使いたくない)。
 
 そして、昨日(10月7日)、大きな動きがありました。これについても、和歌山放送ニュースを読んでいただきましょう。
 
和歌山放送ニュース 2017年10月07日 19時11分
衆院選市民連合、共産3候補と政策協定(写真付) 
(引用開始)
 衆議院選挙の公示日を週明けに控えたきょう(7日)、安倍政権に反対の立場を表明している市民団体「市民連合わかやま」は、県内3つの小選挙区共産党から立候補を予定している新人3人と、政策協定を結びました。
 きょう、「市民連合わかやま」が政策協定を結んだのは、和歌山1区の原矢寸久(はら・やすひさ)氏と、和歌山2区の下村雅洋(しもむら・まさひろ)氏、和歌山3区の楠本文郎(くすもと・ふみろう)氏の、いずれも共産党から立候補を予定している新人3人です。
 きょう(7日)午後、和歌山市内で調印式が行われ、「市民連合わかやま」の豊田泰史(とよだ・やすふみ)共同代表らと3人が協定書にサインしました。協定では、憲法9条の改正や消費税率10%への引き上げに反対し、安全保障関連法の廃止やいわゆる共謀罪法の撤回、原発ゼロの実現に向けて考えを一致させるとしています。
 協定締結後の記者会見で、豊田共同代表は「衆議院の解散は国難突破ではなく森友・加計問題の疑惑隠しで、平和と国民生活を破壊する安倍政治そのものが国難だ」と安倍政権を批判し、希望の党についても「安倍政治の補完勢力だ」として、支持せず、立憲民主党共産党社民党自由党共闘することを強調しました。また、堀内秀雄(ほりうち・ひでお)共同代表は「我々の政策と一致するのはこの3人しかいなかった」と協定締結の経緯を説明し、「この政策協定が、和歌山の市民と野党共闘の広がりのきっかけになるよう全力で取り組みたい」と話しました。
 今月10日公示の衆議院選挙ではこのほか、和歌山1区で、自民党の前職・門博文(かど・ひろふみ)氏と、希望の党の前職・岸本周平(きしもと・しゅうへい)氏が、和歌山2区で、自民党の前職・石田真敏(いしだ・まさとし)氏と、希望の党の新人・坂田隆徳(さかた・たかのり)氏、それに日本維新の会の新人・栄隆則(さかえ・たかのり)氏が、和歌山3区で、自民党の前職・二階俊博(にかい・としひろ)氏のあわせて9人が、それぞれ立候補を予定しています。
(引用終わり)
 
 3人の予定候補と締結した「政策協定書」は全て同文ですので、1区の原矢寸久氏との協定書本文を引用します。
 
(引用開始)
                           政  策  協  定  書
 
         (甲)和歌山1区日本共産党公認候補者
              原  矢寸久
         (乙)安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま
 
 2017年10月10日公示、22日投票の衆議院議員総選挙において、上記甲と乙は、以下のとおり政策協定をし、甲はその実現をめざし、乙は甲を衆議院議員候補者として推薦し、当選のために全力を尽くす。
                                      記
1 2014年7月1日に集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を撤回し、2015年9月19日成立した安全保障関連法を廃止する。
2 安倍政権が行った特定秘密保護法共謀罪法などの憲法違反の諸法律を撤回し、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻す。
3 安倍首相が押し進めようとしている憲法改正とりわけ憲法9条改正に反対し、憲法9条にもとづく平和外交を行う。
4 原子力発電所の再稼働を認めず、新しい日本のエネルギー政策を確立し、原発ゼロを実現する。
5 国民の生活に打撃を与え、経済を冷えこませる消費税10%引上げに反対し、保育、教育、雇用に関する政策を飛躍的に拡充し、国民1人1人が個人として尊重される政治を実現する。
 2017年10月7日
(引用終わり)
 
 10月5日に発表した「10.22総選挙に向けての市民連合わかやまの見解」を前提とすれば、和歌山放送ニュースの記事にある堀内秀雄共同代表の発言にもあるように、他に選択肢はなかったというのが正直な気持ちでることは間違いありません。
 ただし、この選挙の結果、従来民進党が維持してきた和歌山1区の議席自民党に奪われても良いのか?それに比べればよりましな選択として、希望の党から立候補した元民進党の現職を応援すべきではないのか?仮に表立って応援できないにしても、共産党候補を応援して、結果として自民党を利することは慎むべきではないのか?という考え方もあり得るでしょう(というか、現にあることは十分に知っています)。
 私個人としても色々悩むところはあったものの、最終的に市民連合わかやまとしての「見解」に賛成したのは、小池百合子代表や希望の党そのものが、私の許容限度をいくら最大限に広げたとしても、到底受け容れられないひどいものだという評価が決定的な理由です。過去、自民党から政権を奪取するために自民党出身者が率いる政党を国民が支持したことはありましたが(私自身が投票したこともありました)、細川護煕氏、羽田孜氏、鳩山由紀夫氏らと小池百合子氏とでは、とても同列に論じられるようなレベルではなく、論外です。
 今回の選挙は、政権を取りに行く闘いではなく、間近に迫った改憲発議を防ぐ(少なくとも遅らせる)という防衛戦なのだから、小池・前原ラインでも我慢すべきと言われても、我慢できる限度を超えています。
 冷静に考えれば、立憲民主党日本共産党社会民主党に、リベラル系の無所属議員を加えても、衆議院の2/3はおろか、2割を確保することも難しいかもしれません。けれども、この小池・前原ラインは筋が悪過ぎます。
 併せて、和歌山における地域的事情として、昨年の参院選において民進党は、予定候補を衆院和歌山2区に転出させ、事実上の一本化に協力はしたものの、統一候補を推薦も支持もせず、選挙期間中、民進党和歌山県連の役員(衆院和歌山1区の現役議員が代表)は、もっぱら県外民進党候補の応援に勤しんでいたという経緯もあります。
 
 なお、昨日の政策協定調印式(司会は私が務めました)の動画を、小谷英治さんが早速アップしてくださっていますのでご紹介します。
 
市民連合わかやま政策協定調印式(1時間14分)
冒頭~ 政策協定調印式
10分~ 豊田泰史さん(市民連合わかやま共同代表、弁護士)
15分~ 堀内秀雄さん(市民連合わかやま共同代表、和歌山大学名誉教授)
25分~ 原矢寸久さん(和歌山1区予定候補、日本共産党公認)
28分~ 下村雅洋さん(和歌山2区予定候補、日本共産党公認)
30分~ 楠本文郎さん(和歌山3区予定候補、日本共産党公認)
32分~ 記念撮影
34分~ 下門力さん(日本共産党和歌山県委員長)
35分~ 内海洋一さん(自由党和歌山県支部連合会代表)
36分~ 東山昭久さん(社会民主党和歌山県連合選挙対策委員長
37分~ 小谷英治さん(新社会党和歌山県本部準備会)
39分~ 藤井幹雄さん(9条ネットわかやま共同代表、弁護士)
40分~ 島久美子さん(一般社団法人共助のまちづくり協会理事長)
42分~ 馬場潔子さん(安保関連法に反対するママの会@わかやま)
44分~ 工藤新史さん(和歌山大学1回生)
45分~ 岡田政和さん(市民連合田辺・西牟婁、弁護士)
47分~ ヒロキさん(市民連合田辺・西牟婁
49分~ 島廣樹さん(医師)
51分~ 由良登信さん(市民連合わかやま共同代表、弁護士)
55分~ 質疑応答
1時間13分~ 記念撮影
 
 さて、4時までには終わるという予定が(予想通り?)15分押しになって無事終了した後、市民連合わかやまの事務所開所式が場所を移して行われました。
 これまで、市民連合わかやまとしての専用の事務所はなく、共同代表の豊田泰史弁護士の事務所(あすか綜合法律事務所)が連絡先となっていたのですが、やはり活動の拠点としての事務所が必要だろうということで、南海和歌山市駅前のビルの1室を借りることにし、開所式を10月7日(土)に行うということは、総選挙など夢にも想定していない段階で決めていたことでした。
 政策協定調印式と事務所開所式が同じ日に行われたのは、そういうことで、全くの偶然です。
 なお、市民連合わかやまが借りた事務所は、
      〒640-8212 和歌山市杉の馬場2丁目81 厚仁ビル206号室
であり、昨年の参院選において、野党統一候補・ゆら登信さんの選挙事務所となったところ(の2階部分)です。
 活動の拠点が出来たということで、さらに、活発に活動の範囲を広げていければと思います。そのような決意を明らかにすべく、当日発表された文章を最後にご紹介して、本稿を終えたいと思います。もう明後日には総選挙が公示され、選挙戦に突入です。私たち「市民連合わかやま」のメンバーにも忙し日々が待ち受けています。私も1区と2区の演説会で応援演説をすることになると思います。お会いできれば嬉しいですね。
 
(引用開始)
                      「市民が選挙の主役になれるプラットホーム」
                    ~市民連合わかやまの事務所開設にあたって~
 
私たちは、本日この場所に「市民連合わかやま事務所」を開設いたします。
安倍政権の疑惑隠し解散が強行され、公示直前の事務所開きとなりました。
私たちは、本日午後3時から記者会見を行い「10.22総選挙に向けての市民連合わかやまの見解」を発表いたしました。
 
安倍政権の暴走、民進党の事実上の解党による希望の党への合流など、衆議院の解散以降、市民と野党の共闘の運動は、新たな困難と試練に立たされています。
しかし、私たちの「見解」と市民連合と4野党との「7項目の共通政策」(9月26日確認、別紙参照)を最大限尊重してこの局面を切り拓いていきます。
 
その最優先課題は①憲法違反の安保法制を廃止すること、②立憲主義と民主主義を回復することにあります。私たちは、これに賛同するあらゆる政党・団体・個人と「いつでも、どこでも、だれとでも」幅広く連帯して手をつなぎます。逆に反対し、「戦争する国づくり」に加担する政党とは妥協せずにたたかいます。
 
私たちの事務所は、そのための市民のプラットホームです。市民連合の支援団体だけでなく、無党派や保守的な方々、選挙に関心のなかった人々、迷い悩んでおられる普通の市民のみなさまと「出会い・語り合い・つながり合う」サロンにしたいのです。ぜひ一度遊びに来てください。どうぞよろしくお願いいたします。
 
2017(平成29)年10月7日
 
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま
 
【参考資料】市民連合と4野党(民進党共産党自由党社民党)との
                          「7項目の共通政策」(要旨)
1 安倍政権が進めようとしている憲法9条改悪への反対。
2 特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法などの白紙撤回。
3 福島第1原発事故の検証のないままの原発再稼働を認めない。
4 森友・加計学園南スーダン日報隠蔽の疑惑を徹底究明。
5 保育、教育、雇用に関する政策を飛躍的に拡充。
6 8時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立。
7 LGBT(性的マイノリティ)への差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差の撤廃など。
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/「市民連合わかやま」関係)
2015年12月24日
「安保法制の廃止を求める和歌山の会(仮称)」が野党統一候補の擁立を目指して走り出しました
2016年1月23日
開催予告1/30「安保法制の廃止を求める和歌山の会 第1回 賛同団体・賛同者の集い」
2016年4月17日
市民連合わかやま」の新たなスタート~由良登信(ゆら・たかのぶ)さんとともに 
2016年5月6日
ゆら登信(たかのぶ)さんが「市民連合わかやま」と政策協定を結び正式に立候補を表明しました(参院選和歌山県選挙区)
2016年6月12日
ゆら登信(たかのぶ)さん@和歌山が市民連合と関西市民連合から推薦を得ました
2016年11月23日
市民連合わかやま」が再スタートを切りました~11/23「賛同団体・賛同者の集い」開催
2016年12月11日
市民連合わかやま」が衆院選での共闘を立憲野党4党に要請(2016年12月8日)
2017年2月5日
憲法と平和・原発・沖縄問題を考えるシンポジウム(基調講演:森ゆうこ参議院議員)」2017年2月4日@和歌山市を振り返る
2017年7月6日
市民連合わかやま講演会「こんな私も政治を変えられる(岡歩美さん・市民連合みえ)」@7/22プラザホープのお知らせ