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今回ばかりは「比例は共産党!」~「市民と野党の共闘」のために

今回ばかりは「比例は共産党!」~「市民と野党の共闘」のために
 
 今日(10月18日)は、午後7時から橋本市立教育文化会館で行われた衆院選和歌山2区・下村まさひろ候補(市民連合わかやま推薦、日本共産党公認、社会民主党和歌山県連合支持、自由党和歌山県支部連合会応援、新社会党和歌山県本部準備会応援)の個人演説会で応援弁士を務め、終了後、和歌山市の事務所にとんぼ返りしてブログを書いています。
 
 私が、市民連合わかやまのメンバーとして、推薦候補の応援演説をするのは今日が5回目(1区が2回と2区が3回)で、今日お話した内容は、10月12日に紀の川市打田生涯学習センターで聴いていただいたことと、基本的には変わりません(選挙戦3日目~和歌山1区と2区で市民連合わかやま推薦候補を応援(2017年10月12日))。
 ただ、それぞれの項目ごとに話す内容を刈り込み、それによって浮かせた時間で「比例」についての「個人的」訴えをしました。
 市民連合わかやまは、「希望の党は、第2自民党と考えるべきです。」(2017年10月5日付「10.22総選挙に向けての市民連合わかやまの見解」より)という見解を明らかにしていますが、いわゆる立憲野党と目される、日本共産党立憲民主党社会民主党のうちのどれかを特に応援するということは決めている訳ではありません。
 従って、私としても、市民連合わかやまを代表して、「比例」で特定の政党への投票を呼びかけることはできません。けれども、「個人的」訴えと断った上で、一昨日(10月16日)の和歌山1区・原やすひさ候補個人演説会の時から、「比例は共産党に」と呼びかけることに踏みきり、今日の下村候補演説会でも同様の訴えを行いました。
 以下に、今日の演説会でお話したことや、演説会が終わった後、立憲民主党に投票しようと思っていたという一面識程度はある女性から、「今回ばかりは共産党に入れて欲しいと言われた理由をもう少し詳しく説明して欲しい」と話しかけられ、とっさにお答えしたこと、それに時間の都合で話せなかったことなどを混ぜ合わせ、少し整理を加えて書いてみます。
 
 小選挙区(和歌山2区)では、下村まさひろさんに投票していただきたいのは当然として、今日は「比例」についても是非皆さんに訴えたいと思います。
 実は、市民連合わかやまが政策協定を締結して推薦したのは、下村さんら3人の小選挙区の候補であり、政党との間で政策協定を結んだり、どこか特定の政党を応援すると決めた訳ではありませんから、私が市民連合わかやまを代表して、特定の政党への投票をお願いすることはできません。ですから、ここから先は私の「個人的」な意見に基づくお願いです。
 今日この会場一杯にお集まりいただいた方の中で、比例で自民党に入れようか、希望の党にしようか、それとも日本維新の会がいいかなどと迷っている人はおそらく1人もいないと思いますが、「共産党も悪くはないけれど、枝野さんは筋を通して立派。比例は立憲民主党に入れようかしら。」と考えている人はいるかもしれませんね。
 私もそのような気持ちはよく分かりますし、実際、少し前までは、私自身、比例は立憲民主党に入れようと本気で思っていましたもの。
 けれども、今は是非とも比例は「日本共産党」に入れて欲しいとお願いしていますし、私自身、今日和歌山市期日前投票に行ってきましたが、ためらいなく比例は「共産党」(選管に届け出た正式の略称)と書いて投票してきました。
 ブログでも何度も書いたことですが、私は、特定の政党の党員、党友、サポーターになったことなど一度もなく、選挙のたびに投票する候補者・政党をどうするか考えるという、「選挙に感心はあり、棄権は絶対にしないが、特定の支持政党はない」というスタンスをずっと続けてきました。
 正直に申し上げて、2009年、2012年、2014年、そして2017年と、直近4回の衆院選小選挙区では、順番に、民主党共産党民主党共産党の候補に投票してきました(我ながら、よくころころ変わるものだと感心します)。
 従って、次の選挙では立憲民主党への投票を呼びかけるという可能性も十分にあるということをお断りした上で、今回の衆院選では、是非とも「比例は共産党」ということを、皆様方お1人お1人だけではなく、是非ご家族やご友人にも広げていただきたいと思っています。
 前回2014年の総選挙において日本共産党が獲得した議席は21。その内、オール沖縄の赤嶺政賢さん以外は、全て比例での当選者です。共産党としては、この議席の上積みを目指して選挙戦に突入したのですが、各種選挙情勢報道はいずれも、改選議席の維持は困難と予測しています。
 私は、立憲民主党が躍進するのは大変結構であると思いますが、共産党議席を減らすようなことがあってはならないと思います。それは、「市民と野党の共闘」を、政党の側で最も熱心に、誠実に推進してくれたのが日本共産党であるからです。昨年7月の参院選民進党の協力が、候補の取り下げにとどまり、選挙戦には何の協力も得られないという「事実上」の野党統一で闘った和歌山では、とりわけそのことを強く実感せざるを得ません。
 立憲民主党は出来たばかりの政党で、今のところ、組織も何もありません。現在、吹いている風は、小池・前原という「悪党コンビ」との対比で予想以上に強い追い風になっているようですが、それがいつまでも続くはずはありません。
 国政選挙における「市民と野党の共闘」などなかった2014年に獲得した21議席を、野党協力のために、かなりの小選挙区で自主的に立候補を取り下げた結果として、共産党議席を大幅に減らすようなことが万一にもあれば、野党共闘路線に対する深刻な懐疑の念が党内に兆しても不思議はありません。
 もしも共産党議席減というような事態となれば、今後の憲法改正発議阻止の闘い、仮に発議されたとした場合の国民投票運動まで視野に入れた場合、立憲野党間の共闘態勢が今以上に重要になるにもかかわらず、その体制構築にスタートから大きな痛手を負うことになります。
 私が、今回ばかりは「比例は共産党」と言わざるを得ないと考えている理由は以上のとおりです。