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再び再放送視聴の勧め~『ドラマ 東京裁判』、『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』、『戦慄の記録 インパール』、『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』

 2017年10月27配信(予定)のメルマガ金原.No.2968を転載します。
 
再び再放送視聴の勧め~『ドラマ 東京裁判』、『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』、『戦慄の記録 インパール』、『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』
 
 ほぼ3週間前の10月5日、このブログで「再放送視聴の勧め~『告白~満蒙開拓団の女たち~』、『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』、『ドラマ 東京裁判』」という記事を配信しました。
 このうち、『告白~満蒙開拓団の女たち~』と『沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』は既に再放送されましたが、ご覧いただけたでしょうか?
 残るNHKスペシャル『ドラマ 東京裁判』については、全4話のうち、第1話の放送予定しか分からない時点でアップしていましたので、全4話の放送予定をあらためてお知らせするのと併せ、これから再放送されるNHKスペシャルの中から、今年の8月に一挙放送されて話題を集めた番組3本についてもご紹介することにしました。
 ETV特集『告白~満蒙開拓団の女たち~』を含め、今年の8月にNHKが次々と放ったドキュメンタリー番組の秀作を見た人たちの中には、「NHK、どうしたの?」と驚きの声を放つ人もいましたね。
 いずれも、録画して記録にとどめる価値があるものばかりだと思います。
 以下の7本は、いずれもNHK総合TVで放送されるNHKスペシャル(再放送)です。
 
2017年年10月31日(火)午前2時25分~3時25分(30日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第1話』
初回放送 2016年12月12日(月)午後10時25分~11時25分
70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。
出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役)、ポール・フリーマン(英・パトリック判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事)、マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー)、塚本晋也(日・竹山道雄) ほか
*NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作
*判事役を演じる俳優たちの多くは、それぞれの判事の母国出身
テーマ音楽 中島ノブユキ  題字 赤松陽構造  語り 草笛光子
【ドラマあらすじ】
1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。
裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。
 
2017年年11月1日(水)午前1時55分~2時50分(31日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第2話』
初回放送 2016年12月13日(火)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月2日(木)午前1時50分~2時45分(1日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第3話』
初回放送 2016年12月14日(水)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月3日(金)午前2時15分~3時10分(2日深夜)
『ドラマ 東京裁判 第4話』
初回放送 2016年12月15日(木)午後10時25分~11時20分
 
2017年年11月4日(土)午前0時55分~1時54分(3日深夜)
『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』
初回放送 2017年8月20日(日)午後9時00分~9時59分
終戦直後の東京を記録した鮮明な映像が、次々に発掘されている。さらには、極秘扱いだった10万ページに及ぶCIA文書が情報公開法によって続々と公開され、敗戦直後の東京をめぐる新たな真実が明るみに出てきた。浮かび上がってきたのは、ヒト・モノ・カネをブラックホールのようにのみ込んでふくれあがる東京の姿。
焼け跡に最初に出現したブラックホールは「闇市」だった。日本軍や米軍のヤミ物資が大量に横流しされ、大金を手にした野心家が、新しいビジネスを興す。六本木や銀座には、治外法権の「東京租界」が生まれた。占領軍を慰安するショービジネスから、戦後の大衆文化を担う人材が生まれた。
連合軍による占領からはじまった戦後ゼロ年の東京。それは、今の東京を生み出した原点である。俳優の山田孝之が、21世紀の若者にふんし、時空を超えて当時のフィルムの中に入り込み、東京ゼロ年を追体験していく。それは、まもなくオリンピックを迎える東京の足下を照らし出す、確かな道しるべとなるはずである。
 
2017年年11月8日(水)午前1時45分~2時58分(7日深夜)
『戦慄の記録 インパール
初回放送 2017年8月15日(火)午後7時30分~8時43分
相手の戦力や兵站を軽視した無謀な戦いで甚大な死傷者を出し、旧日本軍の体質を象徴的に示したとされる「インパール作戦」。「援蒋ルート」の遮断を主目的とし、ミャンマー(当時ビルマ)からイギリス軍の拠点があったインド北東部のインパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。餓死・戦病死した日本兵の死屍累々が並んだ道が「白骨街道」と呼ばれるほど凄惨な戦いの実態はどのようなものだったのか。これまでインドとミャンマーの国境地帯は戦後長く未踏の地だったが、今回、両政府との長年の交渉の末に現地取材が可能となった。さらに、新たに見つかった一次資料や作戦を指揮した将官の肉声テープなどから「陸軍史上最悪」とされる作戦の全貌が浮かび上がってきた。数々のスクープ映像と新資料、証言からなる「インパール作戦」の全記録は、決して忘却してはならない悲劇の記憶を、未来へと継承していく。』
 
2017年年11月9日(木)午前1時50分~2時39分(8日深夜)
731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』
初回放送 2017年8月13日(日)午後9時00分~9時49分
戦時中、旧満州で密かに細菌兵器を開発し実戦で使用した、731部隊。部隊が証拠を徹底的に隠滅、元隊員が固く口を閉ざしたため、その実像を知る手がかりは限られてきた。
今回NHKは、終戦直後、旧ソ連で行われたハバロフスク裁判の音声記録を発掘。20時間を越える記録では、部隊中枢メンバーが、国防や国益のためとして細菌兵器を開発した実態、そして旧満州で日本に反発していた中国や旧ソ連の人々を「死刑囚」とし、細菌兵器開発の「実験材料」として扱っていた実態を、克明に語っていた。
さらに、元隊員の資料や当時の学術界の膨大な記録からは、軍だけでなく学術界からも多くの研究者が部隊に参加していた実態が浮かび上がってきた。満州事変以降、学術界が軍と関係を深めていった過程、そして日本軍が旧満州で反発する人々を死刑にすることについて世論の支持が高まる中で「死刑囚」を研究に活用する動きが相次いでいた実態も明らかになってきた。
731部隊はどのようにして生まれ、そして医学者たちは、どう関与していったのか。数百点にのぼる資料をもとに、731部隊設立の謎に迫る。