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「世界の核災害に関する研究成果報告会」(11/12)をUPLANの7時間動画で学ぼう

 2017年11月16配信(予定)のメルマガ金原.No.2988を転載します。
 
「世界の核災害に関する研究成果報告会」(11/12)をUPLANの7時間動画で学ぼう
 
 2時間程度の講演会ならともかく、朝から夕方までびっしり中身の詰まった研究集会を動画に収録するのも大変なら、それを視聴するというのもまた大変です。
 けれども、見つけてしまった以上、「どうしても見なければ」という義務感にかられる動画というものもある訳で、それが、去る11月12日(日)に東京都千代田区の星陵会館ホールで行われた「世界の核災害に関する研究成果報告会」の模様を収録したUPLAN(三輪祐児さん)の動画です。3本に別れた動画の収録時間を合計すると約7時間となります。
 まず、この「世界の核災害に関する研究成果報告会」の開催概要を知っていただくため、今でも京都大学アカウント内で今中哲二先生が管理継続している原子力安全研究グループのホームページに掲載されたチラシ文字情報から抜粋して転記します。
 
(引用開始)
世界の核災害に関する研究成果報告会
 
日時 2017年11月12日(日)10:00~18:30(開場9:30)
場所 星陵会館ホール 東京都千代田区永田町2-16-2
 
プログラム
【10:00-12:00】
◆今中哲二(京都大学原子炉実験所研究員)
科研費共同研究の概要とウラル核惨事、ウィンズケール火災事故、ウラジオストク原潜臨界事故の顛末」
◆竹峰誠一郎(明星大学教員)
マーシャル諸島米核実験の『その後』~核災害からの『再生』・『復興』はあるのか~」
◆真下俊樹(埼玉大学経済学部非常勤講師)
仏領ポリネシアでのフランス核実験と公式報告に見る放射能汚染・被ばく状況」
◆平林今日子(京都大学大学院医学研究科特定助教
「住民の核実験に対する認識について~セミパラチンスク地区における質問票調査とインタビューより~」
【13:20-15:20】
◆川野徳幸(広島大学平和科学研究センター・センター長/教授)
「核被害者への援護制度~セミパラチンスクと原爆被爆者を事例に~」
高橋博子(名古屋大学大学院法学研究科研究員、明治学院大学国際平和研究所研究員)「ABCCと米原子力委員会の被爆者調査」
◆振津かつみ(兵庫医科大学非常勤講師(遺伝学)、医薬基盤栄養健康研究所研究員)
放射線の継世代(遺伝的)影響研究の現状と問題点~核被害者次世代の人権を考える~」◆木村真三(獨協医科大学准教授)
「事故31年、チェルノブイリ高濃度汚染地域の内部被ばく」
【15:40-17:40】
◆七沢潔(ジャーナリスト、NHK放送文化研究所上級研究員)
「誰が、どうやって事故を収束したか?~チェルノブイリ東海村・福島の現場で~」
「英国の核災害時緊急事態対応体制から学ぶ」
◆玉山ともよ(南山大学人類学研究所非常勤研究員)
「米国の核廃棄物問題の現状」
◆鈴木真奈美(ジャーナリスト、明治大学大学院助手)
「台湾の原子力政策の転換過程~「フクシマ・エフェクト」はどう作用したのか~」
【17:40-18:30】
総合討論「世界の核被害と福島を繋ぐ想像力に向けて」
 
主催
「世界の核災害後始末調査」科研費グループ(代表:今中哲二)
「被ばく被害の国際比較研究」科研費グループ(代表:川野徳幸)
後援賛同団体
広島大学平和科学研究センター、おいしい水研究会(水研)、京都大学原子炉実験所原子力安全研究グループ、グローバルヒバクシャ研究会、原子力資料情報室、原爆の図丸木美術館、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、国際青年環境NGO A SEED JAPAN、「終焉に向かう原子力」実行委員会、世界ヒバクシャ展、チェルノブイリ子ども基金ヒューマンライツ・ナウ、ふぇみん婦人民主クラブ
 
科研費成果報告会の経緯と趣旨
 長らく関わってきたチェルノブイリ事故調査の延長として、かつ福島原発事故に関連する状況を踏まえて、「世界の核災害における後始末に関する調査研究」というテーマで4年前に科研費を申請したところ採択されました(2014~2017年度、代表:今中、分担:川野、竹峰、[2017年より]進藤)。今年が最終年度なので、それなりの締めということで、「世界の核災害」をキーワードにして、広島大・川野さんが代表の科研費「被ばく被害の国際比較研究:セミパラチンスク、チェルノブイリ、広島・長崎、福島」(2015~2018年度)との共催での成果報告会を企画しました。
 各メンバーには、科研費テーマに限定せずに、これまでにやってきたことを報告して頂き、また今回の科研費には直接関係していない方(真下、木村、七沢)にも報告をお願いしました。
 学者・研究者に限らず、原子力問題に関心のある一般の方々にも参加してもらえる報告会にしたいということで、いろいろな団体に賛同していただき、東京でやってみることにしました。報告会の内容については、京都大学原子炉実験所レポートとして公開する予定です。(今中 記)
(引用終わり)
 
 原子力安全研究グループホームページに掲載されているチラシは単なる画像データで、テキスト情報は埋め込まれていませんので、以上を全て再入力しました。おかげで、手数はかかりましたが、概要はのみ込めました。
 原発も原爆も、世界に核被害をもたらすということでは同じだという認識は、「グローバルヒバクシャ」という概念の提唱などでかなり一般化しつつあると思うのは早計で、まだまだ「未だし」と見るべきなのでしょうね。
 冒頭に登場された今中哲二さんが、人から「どんな研究をしているんですか?」と尋ねられたら、「20世紀の原子力開発がしでかした一連の不始末を調べています」と答えていたと話されていたのが印象的です。
 この研究成果報告会では、様々な「不始末」が語られているはずです。「報告会の内容については、京都大学原子炉実験所レポートとして公開する予定」とのことですから、読めるようになるまで待つという方法もありますが、それを待たず、少しずつでも以下にご紹介する7時間の動画を視聴して学んでいくというやり方もあります。
 さて、どうしましょうか。
 
20171112 UPLAN【第1部】世界の核災害に開する研究成果報告会(2時間11分)
冒頭~ 今中哲二さん
43分~ 竹峰誠一郎さん
1時間10分~ 真下俊樹さん
1時間43分~  平林今日子さん
 
20171112 UPLAN【第2部】世界の核災害に開する研究成果報告会(2時間05分)
冒頭~ 川野徳幸さん
31分~ 高橋博子さん
1時間02分~ 振津かつみさん
1時間39分~  木村真三さん
 
201711112 UPLAN【第3部】世界の核災害に開する研究成果報告会(2時間44分)
冒頭~ 七沢潔さん
37分~ 進藤眞人さん 
1時間05分~ 玉山ともよさん
1時間40分~ 鈴木真奈美さん
2時間17分~ 総合討論「世界の核被害と福島を繋ぐ想像力に向けて」