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放送予告11/18『ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』(ETV特集)

 2017年11月17配信(予定)のメルマガ金原.No.2989を転載します。
 
放送予告11/18『ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』(ETV特集
 
 夜を迎えて仕事を一段落させ、ブログの素材探しを始めるというのが平日の私の日課となって久しいのですが(開始時刻は日によって違います)、今日は、久しぶりに「自衛隊を活かす会」ホームページを閲覧してみました。
 すると、同会が今年の9月30日に沖縄で開いたシンポジウム「沖縄から模索する日本の新しい安全保障」の完全文字書き起こしが掲載されているのに気がつき、つい読みふけってしまい、最後まで読み終えた時には、もう午後9時を回っていました。
 全編動画は早い段階でYouTubeにアップされているのに気がついていたのですが、何しろ3時間近くもありますから、文字起こしされたものがアップされるまで待とうと思っていたのです。
※動画(2時間57分)
 
  ということで、今晩はこれを紹介すれば良いようなものなのですが、読み通したことにより、どっしりとした重荷を背負わされたような思いが先に立ち、これをある程度咀嚼しなければ、ブログに書けないなと思います。
 
 といって、これから素材探しを一から始める時間も根気もないため、以前、番組ホームページをチェックして気になっていたETV特集、しかも放送が明日に迫った番組のことを思い出し、これをご紹介しようと思います。その番組は、『ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』というもので、実はこの番組を思い出したのは、沖縄で行われた「自衛隊を活かす会」シンポの中で、同会代表の柳澤協二さんから以下のような発言がなされているのを読んだことがきっかけでした。
 
(引用開始)
 だから、その前提がどれほど道理にあったものかということを考えていかなければいけないということです。沖縄は中国に近すぎるのではないかという話もある。相手に近い方が攻撃の拠点としては便利に決まっている、しかし相手からも攻撃されるということになる。軍隊として考えるべきことは、こちらの距離をどう有利に使うか、近い方が良いという側面と、自分の部隊がそれだけ危険になる、そのどちらを優先するか。それはいつでもトレードオフの関係にあって、その中で沖縄が本当にベストではないよね、という感じが米軍の本音では出てきているということなのだと思います。
 昨年、翁長知事の承認取り消しの違法性の確認の訴訟を巡って、福岡高裁那覇支部が出した判決の判決理由に、北朝鮮のミサイルの射程外にあるから沖縄は地理的に良いというようなことが書いてあってびっくりしたのですが、それは間違いです。北朝鮮のミサイルは今やグアムにも届くわけですから、沖縄にも届くわけです。
 もう1つ言えば、1週間ぐらい前にペリー元国防長官がインタビューで言っておられたのは、抑止という観点から言うと沖縄は何も特別な位置にあるわけではないのだと。要は米軍が駆けつけられる状況にあるかということが抑止のポイントなのだという言い方をしています。これは全く常識的な話なのだろうと思います。
(引用終わり)
 
 ペリー元国防長官(あの黒船を率いて日本に開国を迫ったペリー提督の親戚とか)の沖縄への旅を追ったドキュメンタリー番組、どんな内容か興味深いですね。
 もっとも、このブログを読んで「見てみよう」と思った時にはもう放送が終わっているかもしれませんが、来週水曜日(11月22日)の深夜に再放送もありますしね。
 
本放送 2017年11月18日(土)午後11時00分~午前0時00分
再放送  2017年11月23日(木)午前0時00分~1時00分(22日深夜)
NHK・Eテレ
ETV特集『ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』
クリントン政権下で国防長官をつとめ、北朝鮮の核疑惑に関わり、普天間基地返還合意を主導したウィリアム・ペリー。彼の旅と思索を通じて、戦争と平和について考える。
 1994年から3年間、米国防長官を担ったペリー。北朝鮮核危機の実態や沖縄基地問題を巡って20時間のNHK単独インタビューに応じた。大田昌秀沖縄県知事との知られざる友情と葛藤、北朝鮮危機と密接にかかわった普天間返還交渉の実態、日米に横たわった不信の存在…。これまで語られてこなかった胸の内を初めて明かした。この夏には自ら沖縄を訪問。再び訪れた危機の時代に、どう向き合うべきか思索する。」