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和歌山市・新成人アンケート2018(後編)~今年は賑わっていました(結果レポート)

 2018年1月7日配信(予定)のメルマガ金原.No.3040を転載します。
 
和歌山市・新成人アンケート2018(後編)~今年は賑わっていました(結果レポート)
 
 昨日の前編(和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編)に引き続き、今日は結果をレポートする後編です。
 成人式会場での「取材」を終えた後、夕方から撮影した写真を整理し、順次5回に分けてFacebookに投稿したものを、基本的にそのまま転載することにします。例年、3月の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山アクション」や5月の「HAPPY BIRTHDAY  憲法 in Wakayama」などのレポートをお送りしている方式を採用しました。それだけ、今年の「はたちのつどい」(自体ではなく、開演前の会場外で、ということですが)が盛り沢山であったということだろうと思います。
 なお、5つのセクションの各表題部分をクリックしていただければ、Facebookへの投稿を閲覧していただけます。ブログには、各セクション1~2枚しか写真を掲載できませんでしたが、Facebookにはそれ以上アップしています。
 それでは、写真レポートで振り返る「和歌山市はたちのつどい」新成人アンケートをお読みください。
 
和歌山市はたちのつどい2018/全景】
 和歌山市の成人式(はたちのつどい)は、ハッピイ・マンデー(1月の第2月曜日)ではなく、その前日の日曜日に開催されるのが例となっていますが、今年は、天候的にはそれがベストでしたね。今日(7日)の和歌山市は好天に恵まれ、晴れ着に身を包んだ新成人の皆さんも、衣装が雨に濡れる心配をせずに済みました。前日の土曜日(6日)だけではなく、明日の「成人の日」(8日)も雨模様のようですから、今日の開催で本当に良かったです。
 さて、今日は、「平和と憲法を守りたい市民の声」(世話人代表:松浦攸吉氏)が恒例の新成人アンケート(通算13回目)を行うということで、嘱託で広報担当を務めている私としても、「取材」してFacebookやブログで報告しなければ、また、その前に、アンケートの集計結果を報道機関各社に速報しなければということで、出かけてきました。
 これから、撮影した写真を何グループかに分けて、レポートをお送りしようと思います。
 まず始めは「全景」です。ある程度予想されたことではありますが、和歌山県民文化会館前は、訪れた新成人でごった返すことになりました。開演は午後1時ですが、受付は正午から始まり、受付が終われば会場の大ホールに入場して席に着くことができるのですが、多くの新成人が、会場に入るよりも、表で友人らと旧交を温め合う方を優先するのは当然のことで、昨年までの和歌山ビッグホエールなら、会場周囲にもそれなりに広い空間がありましたが、県民文化会館に会場が移った今年は、スペースが不足することになったのでした。
 私は、昨年の成人式参加者が2,115人だったのに対し、県民文化会館大ホールのキャパが1,989席なので、あふれないか?と心配したのですが、多分これは杞憂に終わったと思います。公式記録の参加者というのは、案内はがきを持参して記念品と交換した新成人の数をカウントしているのであって、受付を済ませた者が全員おとなしく会場の席に座って来賓挨拶などに耳を傾けているはずはありませんからね。
 それよりも、何が不足したかといえば、開演前に友人らと交歓するスペースが足らなかったということでしょう。市の職員が、「歩道に立ち止まらないでください」とか「早く会場に入ってください」とか呼びかけても、そもそも、今日の「はたちのつどい」にやって来た新成人の目的を想像すれば、「そんなこと言われてもね」ということになったのは、まあ当然といえば当然でしょう。「(ホールの)中に入れば温かいですよ」という呼びかけも聞こえましたが、去年のような悪天候ならともかく、今日のような好天の下では何の効果もありませんでした。
 ところで、このように、局所的に過剰な人口密度の状況が生まれて何が困るかというと、会場整理の市役所職員の方が困るだけではなく、アンケートをお願いしようとしてやって来た人たちも、なかなか声がかけにくく、困ってしまうのです。
 来年からも、ずっと県民文化会館でやるんだろうか?

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和歌山市はたちのつどい2018/平和と憲法を守りたい市民の声】
 写真レポートの第2弾は「平和と憲法を守りたい市民の声」による新成人意識調査です。2005年にイラク派遣自衛隊の撤退の是非を問うアンケートを実施したのを皮切りに、天候不順で中止した昨年(2017年)以外は毎年実施して今年で13回目となります。 私が「取材」した過去5回分のアンケート結果については、昨日のブログ(和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編)でご紹介しています。
 昨日のブログに掲載した写真でもお分かりのように、これまでは、特製のシールアンケート用の大型ボードを立て、新成人を呼び込んでシールを貼ってもらう(個別に調査員が新成人の意見を聞き取り、後にシールを貼るという方法も併用)という賑々しいやり方が、会場が変わった今年は無理だろうという想定(正しい「想定」でした)により、調査員が調査票(写真を掲載します)をはりつけた携帯用ボードを持ち、新成人に協力を求め、選択した解答のところに棒(-)を書いてもらい、「正」の字の数で人数が分かるようにした上で、最終的に調査員全員(14人)の調査票を集めて集計する、という方法をとりました。
 回答者総数は、原発についての質問に答えてくれた407人ということでよいと思います。やはり、会場が移ったことの影響から、例年よりやや少なめではありますが、「はたちのつどい」の参加者数(今年の正式な人数は未確認)は例年2,000人程度なので、参加者全体の約2割からの回答ということで、それなりの精度は確保されている数字だと思います。
 それでは、以下に、今年の新成人アンケート(意識調査)の質問と回答を発表します(既に報道機関にはFAXでお知らせしていますが)。
 
1 あなたの気になるキーワードを選んでください(複数回答可)
 森・加計        20人
 戦争・紛争     61人
 就職     130人
 オリンピック      97人
 貧困(格差)  30人
 人間関係    64人
 沖縄       27人
 憲法       24人
 消費税         92人
2 原発は・・・
 必要      152人(37.3%)
 無くてもよい  237人(58.2%)
 分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)
                     18人(4.4%)
         計    407人 
3 戦争・紛争は・・・
 武力で解決  34人(8.5%)
 対話で解決 358人(89.9%)
 分からない・どちらとも言えない(選択肢にはなし)
                       6人(1.5%)
        計      398人
 
 戦争(9条、自衛隊、安保法制など)と原発については、2012年以来、ずっと尋ねていますが、今年は関心のある問題は何かを尋ねる質問から始めることにしました(中心になった昨年も、選挙に行ったかどうかを尋ねる項目を含めて3項目で実施する予定だったのですが)。
 しかし、「森・加計」「憲法」「沖縄」が関心の低いワースト3というのが、予想通りというか何というか。それから、今から考えると、「その他」という欄も作っておけば良かったですね。「自分は〇〇に関心を持っている」と言ってくれる新成人がいたかもしれない(実際、1人いたとは聞いたのですが、〇〇の内容を書き忘れた)。
 戦争関連の質問項目は、毎年かなり内容が異なるので比較しにくいのですが、原発容認か否かについての回答率は気になりますよね。今年の37.3%ってどうなの?ということで、過去5回分を調べてみました。
 
2012年「原発を存続させる」92/430=21.4%
2013年「原発を存続させる」122/431=28.3%
2014年「原発は「いる」」110/354=31.1%
2015年「原発派再稼働する」161/481=33.5%
2016年「原発は存続させる」166/477=34.8%
 
 うーん。恐ろしいほど「順調に」原発容認派が増えている!現在19歳、20歳ということは、福島第一原発事故が起きた時には12歳か13歳。来年以降はもっと原発容認派の「成人」が増えていくのだろうか。何とかしなければ。
 「平和と憲法を守りたい市民の声」のように、継続して同じテーマでアンケート(意識調査)を続けていればこそ、このような傾向も明らかにできるということにあらためて気がつきます。来年以降もずっと継続して実施できれば良いのですが。

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和歌山市はたちのつどい2018/原水爆禁止和歌山県協議会】
 「はたちのつどい」写真レポートの第3弾は、原水協原水爆禁止和歌山県協議会)の皆さんによる「ヒロシマナガサキ被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」への協力のお願いです。
 2016年に日本被団協日本原水爆被害者団体協議会)が呼びかけて始まったこの国際署名は、昨年(2017年)の核兵器禁止条約の採択という大きな成果に結実しましたが、核兵器保有国のみならず、被爆国である日本政府も反対の態度を変えないことに対して抗議し、なお署名活動続行中ということのようです。
 なお、原水協の皆さんは、この国際署名以外の署名もお願いされていたようなのですが、私が白井春樹さんから入手した署名用紙は、日本被団協の国際署名だけだったので、これを紹介させていただきました。
 毎年、原水協と新婦人の会和歌山市支部の皆さんが協力して、成人式の日に署名活動をされている様子については、私の過去のレポート(ブログ)をお読みいただければと思います(昨日のブログ「和歌山市・新成人アンケート2018(前編)~今日は予告編」に過去5回分のレポートをリンクしています)。
 
和歌山市はたちのつどい2018/和歌山市選挙管理委員会
 「はたちのつどい」写真レポートの第4弾は、異色の団体(でもないか)「和歌山市選挙管理委員会」です。これまでの「はたちのつどい」では(館内は知りませんが)お目にかかったことのないブース(テント)を発見しました。それが、和歌山市選挙管理委員会が設営した模擬投票所です。
 明るい選挙キャラクター「選挙のめいすいくん」(公益財団法人明るい選挙推進協会イラストレーターの楠井伸也さんからFacebookコメント欄で教えていただきました。楠井さん、ありがとうございました)が、新成人をブースに招き入れるのにどれだけ貢献したかは不明ながら、面白い試みだと思いました。ただし、2016年の参院選以来、18歳以上の者に投票権が付与されており、今日の成人式に足を運んだ新成人(平成9年(1997年)4月2日~平成10年(1998年)4月1日の出生者)は、全員昨年10月の衆院選の際には有権者になっていたので(実際に行ったかどうかについては、後にご紹介する民青新聞がシールアンケートを行っていましたが)、新成人にとって、いささか新鮮味に欠けると受け取られた可能性はあります。
 それで、何について模擬投票が行われたのだろうと興味を持ち、写真に撮ってきましたのでご紹介します。
 まず、ブース(テント)の表に貼られた説明にはこう書かれていました。
 
はたちのつどい模擬投票
成人式を迎えたあなたの気持ちは?
あなたの気持ちに合うものをひとつ選んでください。
 
 そして、投票記入スペースに貼られた紙にはこう書かれていました。
 
平成三十年一月七日執行
はたちのつどい模擬投票
成人式を迎えた気持ちは?
当てはまる『番号』をひとつ書いてね
(注 それぞれの番号は不明ながら)
うれしい
将来が楽しみ
不安
親に感謝
特にない
 
 なお、「模擬投票の結果は公表されるのですか?」と職員の方に尋ねたところ、「今日中にホームページで公表します」とのことでした(もっとも、まだ発見できていませんが)。

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和歌山市はたちのつどい2018/民主青年新聞】
 「はたちのつどい」写真レポートの第5弾(これで最終です)は、民主青年新聞というか、民青同盟(日本民主青年同盟)の皆さんです。私が和歌山市の「はたちのつどい」に出かけるようになった2012年以降、原水協や新婦人の会の皆さんとは毎年、新年のご挨拶をするのが恒例になっていますが、民青の皆さんとは確か初めてであったと思います(アンケートを実施するのは初めてだったらしい)。
 私が注目したのは、今年「平和と憲法を守りたい市民の声」が断念したシールアンケートを、彼らは堂々とやっていたことです。もちろん、手で持てる大きさのボードで集められるシール投票の数には限りがありますけどね。よく観察してみると、このシールアンケートは、本格的な「意識調査」(相当に詳細なアンケート用紙)に誘導するための入り口として活用するという役割も担っていた模様です。
 もう1つ興味を持ったのは、「平和と憲法を守りたい市民の声」が昨年アンケート項目に入れていたものの、アンケート自体が中止となった「選挙に行きましたか」という質問項目が含まれていたことでした。
 これで撤収というタイミングで撮影させてもらった写真を見ると、明らかに、行った人よりも行かなかった人の方が多かったようですね。何故行かなかったのか?ということも尋ねていたようで、「期日前投票のことをもっと知らせるようにしなければ」という調査員の感想などをうかがいました。
 以下に、民青同盟シールアンケートの質問項目を転記しておきます。
 
Q 去年、選挙に行きましたか?
 行った/行かなかった
Q 政治や社会に望むことはなんですか?
 憲法9条変えないで 平和な日本を続けたい
 学費下げて 返さなくていい奨学金
 最低賃金1500円 長時間労働なくして 

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