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『泣き寝入り・・・~犯罪被害者と賠償金の行方~』(1/21NNNドキュメント)&『再審決定~元看護助手・無実の訴え(仮)』(1/28映像'18)視聴の勧め

 2018年1月17日配信(予定)のメルマガ金原.No.3050を転載します。
 
『泣き寝入り・・・~犯罪被害者と賠償金の行方~』(1/21NNNドキュメント)&『再審決定~元看護助手・無実の訴え(仮)』(1/28映像'18)視聴の勧め
 
 私のブログでは、地上波で放送される優れた(と思われる)ドキュメンタリー番組を事前告知することも多く、NHKスペシャル、ETV特集、NNNドキュメント、テレメンタリー、映像(毎日放送)などは特によく取り上げてきました。
 今日は、その内、1月21日(日)深夜に放送されるNNNドキュメント(日本テレビ系列)と、その1週間後の1月28日(日)深夜に放送される映像'18(毎日放送)をご紹介します。
 いずれも、大きなくくりで言えば、「刑事事件と人権」というテーマに属する番組であり、前者は「被害者の人権」、後者は「被疑者・被告人の人権」に取り組んだ番組です。
 
 私がドキュメンタリー番組に期待するテーマは、どうしても憲法問題や原発問題に偏りがちですが、もちろん、刑事事件の弁護人を務めることは業務の一部ですし、数は少ないとはいえ、被害者代理人を務めたこともあり、「刑事事件と人権」に無関心でいることは許されず、以下の2番組をご紹介しようと思った次第です。
 
 なお、より直接的なきっかけとしては、和歌山弁護士会の私のレターケースに、「和歌山弁護士会会員各位 日弁連犯罪被害者支援委員会の活動についてもふれられています。ぜひご覧下さい。」という添え書き付きで、NNNドキュメント『泣き寝入り・・・~犯罪被害者と賠償金の行方~』(1月21日深夜放送)の視聴を推奨する文書が入っていたことを挙げなければなりません。会員全員のレターケースに番組案内の文書を届けた方は、日本弁護士連合会・犯罪被害者支援委員会の有田佳秀委員長でした(有田先生は和歌山弁護士会会員です)。
  有田弁護士が委員長を務める犯罪被害者支援委員会を中心とする日本弁護士連合会による犯罪被害者支援活動については、日弁連の以下のサイトなどをご参照ください。
 
 それでは、以下に2つの番組の内容紹介を、公式サイトから引用します。是非視聴してください。
 
NNNドキュメント'18(日本テレビ系列)
2018年1月22日(月)午前0時55分~1時25分(21日深夜)
『泣き寝入り・・・~犯罪被害と賠償金の行方~』
(番組案内から引用開始)
事件の犯人が逮捕され、裁判で判決が言い渡される。
しかしその後の現実はあまり知られていない。
関西地方に住む55歳の男性は傷害事件で脳の半分が欠損するという重傷を負った。
民事裁判で1億6千万円の損害賠償命令が言い渡されたが、
加害者からは1円も支払われないまま、あと2年で判決文は紙切れになるという。
犯罪被害者が直面する苦悩を救うため国や弁護士も動き始めた。
賠償金不払い問題の実態を追った。
ナレーター/藤田千代美 制作/読売テレビ 放送枠/30分
再放送
1月28日(日)11:00~ BS日テレ
1月28日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24
(引用終わり)
 
映像'18(毎日放送
2018年1月29日(月)午前0時50分~1時50分(28日深夜)
『再審決定~元看護助手・無実の訴え(仮)』
(番組案内から引用開始)
去年12月、ある裁判の再審が認められた。再審を請求していたのは、元看護助手の西山美香さんだ。美香さんは13年半前、滋賀県の湖東記念病院で起きた「人工呼吸器外し事件」の犯人として逮捕された。裁判では無罪を主張したが、取り調べ途中の自白は信用できるとして懲役12年の刑が確定。だが美香さんは、獄中から無罪を訴え続けた。12年9月に申し立てた再審請求(第二次)では、弁護団は死亡した男性患者について、他殺ではなく自然死の可能性を指摘した。「これは事件でも事故でもなく、警察によるでっち上げだ」と...。そして去年12月20日、大阪高裁は「患者が自然死した合理的疑いが生じたので、自白の信用性もない」として、再審開始を決定。自白偏重の日本の司法では画期的なことだった。番組では、出所後の美香さんの独占インタビューも含め、20代から30代にかけて大事な時間を奪われた一人の女性が、「殺人罪」の汚名を晴らして、再び生き直そうとする姿を追う。
(引用終わり) 
 
(付記)
 以上は、配信日の前日(1月16日)の夜のうちに下書きを済ませていたのですが、今日、たまたま、有田佳秀弁護士にお目にかかる機会があり、「1月21日(日)深夜のNNNドキュメントも是非見て欲しいが、その翌週の27日(土)、28日(日)に2日続けて放送されるNHKスペシャルも是非見て欲しい」という強い推薦がありました。これはこれで別に取り上げた方が良いかもしれませんが、とりあえず、番組案内を引用しておきます。
 
NHKスペシャル(NHK総合テレビ)
2018年1月27日(土)午後7時30分~8時43分
『シリーズ 未解決事件File.06
赤報隊事件・第1夜~実録ドラマ~(仮)』
(番組案内から引用開始)
日本中に大きな衝撃を与え、今なお生々しい記憶を残す「未解決事件」を徹底検証し、未来へのカギを探るシリーズ第6弾。31年前、日本を震撼させた“言論へのテロ事件”「赤報隊事件朝日新聞襲撃事件)」に迫る。1987年5月3日、朝日新聞阪神支局に突如、目出し帽の男が進入し散弾銃を発砲。記者2名が死傷し、その後、全国各地の朝日新聞関連施設を襲撃、爆破未遂、そして中曽根・竹下元首相への脅迫や、リクルート元会長宅への銃撃など事件は全国に拡大。のべ62万人の捜査員が投入されたが、15年前、全ての事件が未解決のまま時効を迎えた。犯人は何者で、なぜ事件は未解決に終わったのか。1夜目は、NHKが入手した極秘資料や関係者の証言をもとに、「実録ドラマ」で知られざる事件の闇に迫る。
(引用終わり)
 
NHKスペシャル(NHK総合テレビ)
2018年1月28日(日)午後9時00分~9時49分
『シリーズ 未解決事件File.06
赤報隊事件・第2夜~ドキュメンタリー~(仮)』
(番組案内から引用開始)
目出し帽の男は一体何者なのか?全国にまたがる“テロ事件”は単独犯の仕業なのか、複数犯の手によるものなのか?そして、犯人の真のねらいは何だったのか?2夜目は多くの謎を残して闇に消えた「赤報隊」と事件の真相に、独自取材で切り込むドキュメンタリー。真相解明のカギを握るとされた一連の「犯行声明文」をめぐる新たな事実や、NHKに接触してきた「犯人を知る」というナゾの人物、そして警察が追跡していた知られざる“真犯人の影”など、31年目にして得られた新事実をもとに、日本を震撼させた赤報隊事件の深層に分け入っていく。
(引用終わり)
※注 ドラマの主演は草薙剛です(NHK_PRサイト参照)。
 
(付記の付記)
 上記NHKスペシャルと併せ、来月、岩波書店から刊行予定の以下の本についても、有田先生から紹介があったことを付記しておきます。
『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』(岩波書店
 樋田 毅(ひだ・つよし)著
 2018年2月21日刊行予定
 1900円+税