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市民連合「あたりまえの政治を取りもどす 1.30シンポジウム」に登壇した前川喜平さん、望月衣塑子さん、寺脇研さん

  2018年1月31日配信(予定)のメルマガ金原.No.3064を転載します。
 
市民連合「あたりまえの政治を取りもどす 1.30シンポジウム」に登壇した前川喜平さん、望月衣塑子さん、寺脇研さん
 
 市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)の2018年新春は、今話題の前川喜平さん(前文部科学事務次官)、望月衣塑子さん(東京新聞記者)、寺脇研さん(京都造形大学教授)を招き、山口二郎氏(法政大学教授)がコーディネーターを務める「あたりまえの政治を取りもどす 1.30シンポジウム」(於:日暮里サニーホール)という豪華企画でスタートを切りました。
 昨年来、前川喜平さんを招いた講演会やシンポジウムに聴衆が押し寄せ、会場に入りきれずに別室に収容した、などという話を何度も聞いていたため、キャパ401~500名の会場で大丈夫なんだろうか?と、いらぬ心配をしてしまいました。実際、どうだったんだろう?(と思っていたら、佐藤学先生の閉会挨拶によると入場できなかった人もかなりいたそうな)
 前川さんのマネージャーであることをギャグの種にした寺脇研さんの報告によれば、全国的にかなり大変なこと(?)になっているようです。大丈夫だと思っていたけれど、4月27日(金)午後6時からの「青法協憲法記念の夕べ」、和歌山県勤労福祉会館プラザホープ4階ホール(スクール配置:288人、椅子のみ配置:360人)に入りきれるだろうか?
 
 予想したとおり、この企画の動画はいっぱいアップされており、よりどりみどりです。
 ここでは、1本にまとまっている動画から「Makabe Takashi」さんのものと、9分割の動画が発言順に並べられており、少しずつ視聴していきたい方向けの「The Piver」さんのものという2種類の動画をご紹介します。
 ここでは、後者の動画から、佐藤学氏(学習院大学教授)による閉会挨拶を文字起こししておきました(かなりいい加減な書き起こしなので、じっくり動画を視聴してください)。
 是非、時間の都合をつけて、全編を視聴していただければと思います。
 
【Makabe Takash】
市民連合 あたりまえの政治を取りもどす 1.30シンポジウム 2018年1月30日(2時間08分)
 
【The Piver】
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」:〈主催者あいさつ〉山口二郎さん (法政大学教授)【1/9】(4分25秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 前川喜平さん (元文部科学省事務次官)【2/9】(15分30秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 望月衣塑子さん (東京新聞記者)【3/9】(23分25秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 寺脇 研さん (京都造形大学教授)【4/9】(11分36秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 討論 ①【5/9】(28分59秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 討論 ②【6/9】(28分59秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 討論 ③【7/9】(0分44秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」: 討論 ④【8/9】(8分00秒)
2018.01.30「あたりまえの政治を取りもどす 1.30 シンポジウム」:〈閉会あいさつ〉佐藤 学さん (学習院大学教授)【9/9】(4分42秒)
「どうも、皆さん、ご参加ありがとうございました。最初にお詫び申し上げなければいけないのは、私は今日教授会にぎりぎりまで出なくちゃならなくて、6時半に日暮里駅に着いたんですけども、満員です、満員ですというプラカードだらけで、本当にどどどっと入ってきている。今日本当に、会場のせいで参加できなかった方に、まずもってお詫びを申し上げたいということと、それと同時に、この反響ですよね。これがやっぱり何よりも現在の日本の状況を伝えているという風に思います。安倍政権になってから、一言で言うと立憲主義が壊されてしまった、憲法が無視されてしまった。つまり、社会の中で立憲主義が壊れるというのはどういうことなのか。家で言うと、大黒柱を失った状態だっていうことですよね。「国会のため」「国家のため」って仰るんだけど、安倍政権は国家を腐らせている(拍手)。これは、想像もつかなかったという風に思うんですよ。で、今日3人のお話をずっと聞きながら、本当にこの変化が非常に大きく起こったということです。たとえばですね、前川喜平さん、ずっと存じ上げていました。私も教育学者ですから。歴代の事務次官の中では、一番地味な人でした(笑)。ご本人もお認めになると思います。本当に地味で誠実な方だった。で、この方がこんなヒーローになるなんて、全然思わなかった(笑)。そういう時代なんですね。それから、寺脇さん。15年前ね、ご存知だと思うんですけど、テレビでですね、(聴取不能)喧嘩してたんですよ。つまりね、当時のメディアではそういうことができたんです。教育学者が文部官僚と一緒に、丁々発止と議論することができたんですね。それから、その当時ですね、中曽根さんともね、丁々発止やって産経新聞が大きく取り上げた。そういうことが可能だったんです。今、安倍さん出てくるでしょうか?聞く耳あるでしょうか?このね、まさに教育学者の一人として、誰であれ教育のことを一緒に議論するようなですね、場がないんですね。奪われてしまっているという問題がある。そういう非常に大きなタガが外れた社会をどうやって立て直すのか、そのことについてもいろんなヒントをいただきました。是非明日から私も実践していきたい。そして何よりもですね、今日3人のお話をうかがって、私たち何度も笑ったじゃないですか。これがすごく素晴らしい(拍手)。今、思い出しました。「ユーモアの底には悲しみがある」というのはマーク・トゥエインの言葉です。「ユーモアの根っこには悲しみがある」というね。素晴らしい言葉ですよね。ぼくらも今日もう一つ思ってます。「ユーモアの根っこには怒りがある」「憤りがある」(拍手)そういうまっとうな声をまっとうに響かせながら、明日からの日々を過ごしていきたいと思います。今日は、どうもご参加の皆さま、ありがとうございました。」
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/前川喜平氏関連)
2017年6月2日
前川喜平前文部科学事務次官の記者会見&インタビュー動画を視聴する
2017年7月22日
前川喜平前文部科学事務次官の日本記者クラブ記者会見&国会参考人質疑を読む(視聴する)
2017年11月25日
前川喜平/寺脇研『これからの日本、これからの教育』(ちくま新書)を読む
2017年12月7日
【日程速報】2018年4月27日・前川喜平氏寺脇研氏が和歌山で語る(青法協憲法記念の夕べ)&【必見動画】前川喜平氏ロングインタビュー(IWJ)
2018年1月10日
「前川喜平さん・寺脇研さんズバリ加計問題を斬る」で「加計問題」を語り、同日「寺脇研トークセッション004」では「教育」を語る(2018年1月8日@岡山市
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/望月衣塑子氏関連)
2016年9月5日
古賀茂明さん、泥憲和さん、望月衣塑子さん~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(020~022)
2017年6月18日
東京新聞記者・望月衣塑子氏インタビューを視聴するために~IWJ会員登録の勧め
2018年1月21日
望月衣塑子さんが書いたダニー・ネフセタイさん(『国のために死ぬのはすばらしい?』著者)インタビュー(2017年3月17日)