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憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

第100回「檻の中のライオン」in橋本のお知らせ(2018年2月17日)

 2018年2月2日配信(予定)のメルマガ金原.No.3066を転載します。
 
第100回「檻の中のライオン」in橋本のお知らせ(2018年2月17日)
 
 私のブログでは、和歌山県内で行われる憲法問題や原発問題などを中心とした様々な企画をご案内していますが、どうしても和歌山市中心にならざるを得ない・・・というのは、そもそも、県庁所在地であり、県の人口の38%(359,617/942,513⇒2018年1月1日推計値)が住む和歌山市で行われる企画が多いからということがあるのですが、それ以外にも、和歌山市に住んでいると、紀北地方や紀中、紀南でどのような企画が行われるのかという情報自体がなかなか入ってこないということもあります。
 自ら積極的にアンテナを張り巡らせば、知ることのできる情報はたくさんあるのでしょうが、なかなか理想通りにはいきませんものね。
 そのような中、個別にメールやSNSで情報を送ってくださる方もあり、近々ブログで取り上げなければと考えている企画に以下のようなものがあります。
 
2018年2月17日(土)14:00~(夜の部は18:00~)
橋本市民会館2階和室(夜の部はイス席)
第100回「檻の中のライオン」in橋本
講師:楾 大樹(はんどう・たいき)弁護士(広島弁護士会)
参加費800円+憲法条文クリアファイル代200円(1家族1枚)
主催:はしもと檻ライ実行委員会 共催:はしまま
 
2018年2月18日(日)14:00~
和歌山市あいあいセンター3階(会議室第3・第4)
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!」
講師:小山英之氏(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表)
主催:子どもたちの未来と被ばくを考える会、市民連合わかやま
協賛:にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山、原発がこわい女たちの会、上岩出診療所
 
2018年2月23日(金)15:00~17:00
和歌山県立情報交流センターBig・U 多目的ホール田辺市
講師:吉原毅(よしわら・つよし)氏(城南信用金庫相談役、原自連会長)
主催:「原発ゼロ」と「核のゴミ」を考える会
協賛:「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)
 
 今日は、この内、チラシのデータが添付されており、最も早く開催される橋本市での企画「第100回「檻の中のライオン」in橋本」をご紹介します。
 この企画については、2016年10月29日に橋本市で行われた映画『標的の村』(三上智恵監督)上映会を主催した草島さんから、再びご案内いただいたものです。
 
 それでは、まず以下にチラシ記載情報を転記します(一部私が補筆しています)。
 
(チラシから引用開始)
全国で引っぱりだこの「檻の中のライオン」講座が和歌山県に初上陸!
第100回 檻の中のライオン in橋本
 
憲法が変わるって、どういうことなの?」
改憲に反対?賛成?よく分からない派?」
「私や子どもにとって、どうなんだろう?」
「右とか左とか以前に知っとこか・・・・」
「そもそも憲法って何?」
 
憲法を学ぼう!
いま一番わかりやすい憲法の入門書として人気の『檻の中のライオン』。著者のはんどう弁護士さん(楾大樹-はんどう・たいき-弁護士/広島弁護士会)に、パペット人形を使って、憲法について面白くお話ししてもらおう!
 
2018年2月17日(土)
 14:00~16:30(休憩あり)
 16:30~17:00 座談会
会場:橋本市民会館 2F和室
      (和歌山県橋本市東家1-1-1)
参加費:800円(高校生以下無料、お茶・CafeSkovの手作りおやつ付き)
※ただし1家族につき1点、資料として憲法条文クリアファイルが必要です。1点200円。
※お子様とご一緒にご参加いただけます(講座の対象年齢は小学校高学年~を想定)。託児はありませんが、続き部屋におもちゃと工作コーナーを用意し、見守りメンバーが対応する予定です。
 
夜の部もできました!
 18:00~20:30 イス席です
 
【お申込・お問合せ】事前のお申込みにご協力ください。
090-6137-3239(とよおか)
hashimama217@gmail.com
主催:はしもと檻ライ実行委員会  共催:はしまま
(引用終わり)
 
 正直、『檻の中のライオン』という本を書かれた弁護士さんが講演活動もされているということは、うっすらと聞いたことがあるという程度でしたが、どこで知ったのだろうか?と記憶をたどってみると、「多分これかな」というのは、法学館憲法研究所の「今週の一言」コーナーに著者が書かれた以下の文章です。
 
法学館憲法研究所 今週の一言 2017年7月31日
憲法がわかるおはなし「檻の中のライオン」 楾 大樹さん(弁護士)
(抜粋引用開始)
 憲法って、学校で習うはずなのに、よく知らない方が多いのではないでしょうか。
 よく知らない人たちが、最低限の前提知識を踏まえないで、憲法の議論をしていないでしょうか。
 そんな現状に危機感を抱き、「ライオンと檻」の例えを使って、そもそも憲法とは何か?を皆さんに知っていただく活動をしています。「ライオン=国家権力」「檻=憲法」、ライオンを檻に入れて縛るのが立憲主義、という例え話です。『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』(かもがわ出版)という本を2016年に出版しました。この本をもとにした講演活動も行っています。講演では、ライオンパペットと相方パペットを両手に、地元広島を中心に、これまで全国10都府県で行いました。
 「檻の中のライオン」とは、大要、以下のようなお話です。
 私たちはみんな、同じ人間。みんな人間らしく、自分の価値観を大切にして、幸せに暮らしていきたい(天賦人権、個人の尊重)。そのために、政府に政治を任せよう(社会契約)。政府は、とても強い力(権力)でみんなを仕切ってくれる、頼りになる存在。つまり、百獣の王ライオンのようなもの。しかし、とても強いだけに、暴れたら誰にも止められない(権力は濫用されがち)。だから、ライオンを檻(=憲法)に入れておこう(立憲主義)。私たちを守るための檻だから、私たちがしっかり作っておこう(国民主権)。ライオンも私たちが選ぼう(民主主義)。
 ライオンは檻の中だから、私たちは、自分の価値観に従って、ライオンに気兼ねせず自由に生活できる(自由権基本的人権の中核)。私たちは、ライオンの悪口(政権批判)を言ったりしてもライオンに襲われない(表現の自由)。檻にしばられているので、ライオンは勝手に戦争できない(平和主義)。
 このように、ライオンは檻の中にいないといけない(99条、公務員の憲法尊重擁護義務)。檻は、ライオンの力では壊せないくらいに「硬く」作っておこう(96条、硬性憲法)。ライオンが檻を壊さないように、檻に3頭のライオンを入れて、互いに監視させよう(三権分立)。ライオンが檻から出たら、別のライオンが取り押さえるセキュリティシステムもある(81条、裁判所の違憲審査権)。でもそれだけでは心配なので、ライオンが檻から出ないよう、私たちがしっかり見張っておかないといけない(12条、国民の不断の努力)。檻から出たライオンが目の前に迫ってきたら、私たちが打ち倒すしかない(抵抗権)。
 以上が、憲法の全体像です。書籍では、これにイラストをたくさん入れて、絵本のようにイラストを眺めていくだけで大まかに憲法の仕組みがイメージできるよう工夫しました。
(金原注:ここから、はんどう弁護士が、岡山県総社市学童保育に招かれ、幼稚園児と小学生全学年の子どもたちと保護者の前で行った「講座」の冒頭部分が書き起こされていてとても興味深いのですが、長くなるので引用は控えます。是非リンク先でお読みください)。
◆楾 大樹(はんどう たいき)さんのプロフィール
ひろしま民法律事務所所長、日弁連憲法問題対策本部委員。
1975年 広島県生まれ
1998年 中央大学法学部法律学科卒業
2004年 広島弁護士会登録
2016年 『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』(かもがわ出版)を出版。
弁護士業務の傍ら、月数回ペースで「檻の中のライオン」の講演活動を行っている。
2017年度から、正進社の中学校公民資料集『公民の資料』に「檻の中のライオン」が掲載される予定。
「檻の中のライオン憲法条文クリアファイル」「檻の中のライオンTシャツ」など関連グッズも販売中。
(引用終わり)
 
 楾大樹弁護士がかもがわ出版から刊行された著者については、版元のホームページで、「はじめに」「本書の読み方」「目次」「1~10(全部で46のお話のうちの冒頭の10のおはなし)」を「試し読み」できます。
 ちなみに、帯の推薦者は小林節先生です。
 
『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』 楾大樹(はんどう・たいき)著
 かもがわ出版/2016年6月刊/1300円+税
 
 「檻の中のライオン講座」和歌山初上陸は橋本市でした。この内容なら、和歌山市から子ども連れで橋本市まで車を飛ばしてというママがいるかもしれませんね。
 和歌山市ではどうだろうか?和歌山弁護士会の会員でパペットを操りながら、子どもにも分かるように憲法のお話ができる弁護士がいるだろうか?いないだろうなあ。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2018年1月25日
和歌山での憲法原発・環境などへの取組予定まとめ~2018年2月から5月まで
 

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