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講談「風神・雷神の秘密」(玉田玉秀斎)×短編映画「七曲ブルース」(木川剛志監督)+対談「和歌山で物語を紡ぐ」(2/17@天空)のお知らせ

 2018年2月9日配信(予定)のメルマガ金原.No.3073を転載します。
 
講談「風神・雷神の秘密」(玉田玉秀斎)×短編映画「七曲ブルース」(木川剛志監督)+対談「和歌山で物語を紡ぐ」(2/17@天空)のお知らせ
 
 来週の土曜日(4月17日)午後6時から、和歌山市のじゃんじゃん横丁・天空で開催される、講談(四代目・玉田玉秀斎)上演と短編映画「七曲ブルース」(木川剛志監督)上映とお2人の対談「和歌山で物語を紡ぐ」と落語「おかん」(楽落亭花徳)上演という、盛り沢山な内容の企画をご紹介します。
 主催は、和歌山大学観光学部木川研究室、入場無料です。
 
 実は、私自身、この日は「天空」に行かなければとは思っていたのですが、それは、私も少し関わっている企画に四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)師匠に出演していただくという話が進んでおり、そのためのお願いと打合せに駆り出されたということなのですが、玉秀斎師匠が出演されるというその日の企画自体については全然知りませんでした。
 ところが、今日届いた情報によって、昨年、その玉秀斎師匠が主演し、和歌山大学観光学部の木川剛志(きがわ・つよし)准教授が監督して話題を集めた短編映画「七曲(ななまがり)ブルース」も上映され、しかも、お二人の対談も行われるということが分かり、これは自分の用事がなかったとしても、是非行きたい企画だと分かりましたので、本ブログでご紹介することにしたものです。
 まずは、和歌山大学観光学部ホームページに掲載された告知を引用します。
 
2/17(土)18時~開催!~講演会・講談・映画上映会「紡ぐ」(玉田玉秀斎・木川剛志 対談) 2018年2月8日(和歌山大学観光学部)
(引用開始)
本学部木川剛志研究室主催による講演会・講談・映画上映会「紡ぐ」が、下記の通り開催されます。
入場は無料です。
多くの皆さまのご来場をお待ちしています。
チラシ(ダウンロード/PDFファイル)
 
テーマ
「和歌山」を舞台に紡ぐ物語 ―『七曲ブルース』を通して見る、地方都市の魅力
 
日時
2018年2月17日(土)18時~20時
 
会場
わかやまじゃんじゃん横丁 天空
(〒640-8125 和歌山市島崎町3-27)
 
*会場には駐車場はありません。公共の交通機関を使われるか、近隣のコインパーキングをご利用ください。
 
企画概要
江戸時代から続く伝統芸能の担い手として、地方都市を舞台にした講談を発表している玉田玉秀斎先生。英語講談やジャズ講談など新たな表現方法にチャレンジする中で、和歌山を舞台にした講談も制作されています。
都市計画の研究を進める中で出会った、地方都市のありのままの姿を短編映画を通じて表現する木川剛志教員。2016年に制作された短編映画『替わり目』の背景には、他の街で失われつつある「何か」が残る和歌山を描く、そんな想いがありました。
二人が和歌山を舞台に繋がったのが、短編映画『七曲ブルース』。かつての情熱を失った冴えない地方紙の記者と、落語で自分の存在を見つけようとする少女の邂逅が、和歌山の歴史とともに描かれた作品です。雑賀崎・七曲市場など、和歌山のディープな場所を舞台に繰り広げられる物語は、講談と映画、それぞれのエッセンスとともに、今も和歌山に残る「何か」を私たちに語りかけてきます。
人口減少に悩む地方都市において、そこに眠る物語を伝えることが、まちのアイデンティティとなる。
二人が紡いだ和歌山の姿とは。そして、地方都市で物語を紡ぐ魅力とは。
 
プログラム
講談「風神・雷神の秘密」(玉田玉秀斎 作)
映画「七曲ブルース」上映・出演者舞台あいさつ(玉田玉秀斎 主演/木川剛志監督・脚本)
対談「和歌山で物語を紡ぐ」(玉田玉秀斎×木川剛志 and More.)
落語「おかん」(楽落亭花徳 作)
 
主催・お問い合わせ先
和歌山大学観光学部 木川剛志研究室
 
*本事業は、「H29年度和歌山大学教育改革推進事業「学生たちが企画運営するディスカッションテーマを設定した討論会事業」」の一環として開催されます。
(引用終わり)
 
 まずは、四代目・玉田玉秀斎師匠について。
 実は、私もにわか仕込みで勉強中なのですが、Wikipediaによると、師匠は、1976年11月、大阪市平野区生まれ。高校時代にスウェーデン長期留学、大阪市立大学法学部卒(私の学部の後輩だったのか!)。2001年11月旭堂小南陵(現四代目・旭堂南陵)に入門。前名・旭堂南陽から、2016年11月、四代目・玉田玉秀斎を襲名。「スウェーデン語を含む8か国語を操る講談師」とあります。うーん、すごい。
 なお、詳細については、「四代目 玉田玉秀斎 OFFICIAL WEB SITE」をご覧ください。
 その公式サイトのプロフィールに、「(スウェーデンから)帰国後、大学は英語・国語だけで受験できた法学部に入学。」「司法試験を目指すが、大学卒業後も司法浪人生活を送る」とあります。私が受験した時は、法学部でも5科目(数学、理科もあった)必要だったけどなあ。そこは違うけれど、大阪市大法学部卒業後も「司法浪人生活を送る」というのは人ごととは思えない。
 ・・・というようなことはさておき、公式サイトでも紹介されている講談「陽はまた昇る~The Sun Will Rise Again」をご紹介します。
 旭堂南陽時代の2012年、宝塚アカデミー音楽団第11回定期演奏会東日本大震災へのチャリティーコンサート」において、「支援の為訪れた東北での体験を講談として語っ」たものだそうです。
 
陽はまた昇る~The Sun Will Rise Again(講談:旭堂南陽)(13分51秒)
 
 もう一つ、四代目・玉田玉秀斎襲名直前に収録された動画がアップされていましたので、そちらもご覧ください。
 
講談師 旭堂南陽 (玉田玉秀斎) レビュー動画デビュー(9分05秒)
 
 次に短編映画「七曲ブルース」です。
 この映画については、詳しく報じている「わかやま新報」の記事を借りてご紹介するのが良いかと思います。
 
わかやま新報 17年11月15日 19時00分
短編映画「七曲ブルース」 18日に試写会
(抜粋引用開始)
 和歌山大学観光学部の木川剛志准教授(41)と、落語グループ「わかやま楽落会」は共同で、和歌山県和歌山市の雑賀崎や七曲市場を舞台にした短編映画『七曲ブルース』を製作。18日午後6時半から、ロケ地の七曲市場で試写会を開く。主人公が地方紙の記者という設定にちなみ、和歌山新報社内でも撮影が行われ、本紙記者も出演。脚本と監督を務めた木川准教授は「他にない魅力的な場所をロケ地に選んだ。夢の中のシーンを見るように、和歌山の風景を楽しんでもらいたい」と話している。
 講談師の玉田玉秀斎(たまだぎょくしゅうさい)さんと、楽落会のぴょんぴょん亭うさぎさんがダブル主演。落語でしか自分を語れない、老人と2人暮らしをする少女と、心の通った記事が書けなくなった新聞記者の交流を描いた心温まる人間ドラマ。
 10月に雑賀崎漁港や七曲市場などで撮影が行われ、同学部の尾久土正己教授(56)が撮影し、学生たちも関わった。
 木川准教授と楽落会の共作は、1月に「商店街映画祭」でグランプリを受賞した『替わり目』に続き2作目。前作を撮り終えて以降、児童福祉について考えるきっかけがあったといい、木川准教授は「さまざまな事情を抱える子どもたちに、絶対に幸せになれるんだというメッセージを届ける映画を作りたかった」と話す。
(略)
(引用終わり)
 
わかやま新報 17年11月21日 19時00分
和歌山の風景と人情描く 「七曲ブルース」
(抜粋引用開始)
 和歌山大学観光学部の木川剛志准教授と、笑いの文化研究を行っているボランティア団体「わかやま楽落会」による短編映画「七曲ブルース」が完成し、試写会が18日、作品の舞台となった七曲市場(和歌山県和歌山市東長町)で開かれ、主演した講談師の玉田玉秀斎さんや同会メンバー、同市場の住民らが集まり、映画と講談を楽しんだ。
(略)
 木川准教授は作品について「七曲と雑賀崎で撮りたいと思っていたので、その2カ所の風景を見てもらえたら」と見どころを語り、上映がスタート。雑賀崎の夕焼けや七曲市場のノスタルジックな風景が描かれ、市場の住民が画面に登場すると観客から笑いが起こった。
 上映後は主演の2人があいさつ。玉田さんは「和歌山にこんな場所があったのか、という感じ。きれいな景色の中に自分を入れてくれたことに感謝したい」、うさぎさんは「七曲も雑賀崎も初めて来たけど、きれいでびっくりした。映画でもっと和歌山を好きになってもらえたら」とそれぞれ話し、撮影で出合った風景の美しさを振り返った。
 作中では玉田さんが七曲市場を舞台とした講談を演じるシーンもあり、上映終了後に映画では一部だけだった講談の全編を玉田さんが実演。主人公の父親が七曲の人々と共に戦争の時代を乗り越え、新聞記者を志した人情味あふれる話を演じた。
(略)
(引用終わり)
 
 私も、これらの記事を読んで(私の事務所では、わかやま新報を定期購読しているので)、「是非『七曲ブルース』を観てみたいものだ」と思っていたのです。17日に観られそうなので、とても楽しみです。それまでは、予告編(トレーラー第1弾)を観て想像をかき立てておこうと思います。
 
vimeo 短編映画「七曲ブルース」トレイラー第一弾(2分12秒)
 
(付記)
 プログラムの最後、落語「おかん」を演じるのは、わかやま楽落会(らくらくかい)の楽落亭花徳さんだそうです。
 

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(参考サイト)
和歌山大学研究者総覧(観光学部 観光学科 准教授 木川剛志 基本情報)
和歌山大学観光学部木川研究室Facebook
 
わかやま楽落会ホームページ
わかやま楽落会のブログ
わかやま楽落会Facebook