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パンダの町・白浜町は関西電力の中間貯蔵施設を受け入れるのか?~白浜町議会2017年12月定例会会議録を読む

 2018年2月26日配信(予定)のメルマガ金原.No.3090を転載します。
 
パンダの町・白浜町関西電力の中間貯蔵施設を受け入れるのか?~白浜町議会2017年12月定例会会議録を読む
 
 昨日(2月25日)は、「脱原発わかやま」など県下8団体が、去る2月23日に、井澗誠(いたに・まこと)白浜町長に対し、要望書「温泉観光とパンダの町・白浜町を核のゴミの捨て場にしないよう使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思をあらかじめはっきりと表明してください」を提出したことをご紹介しました。
 その模様を伝えた地元紙・紀伊民報は、この要望に対する井澗町長のコメントを以下のように紹介していました。
「井澗町長は「具体的な話はなく、判断する材料もない。国や電力会社が時間をかけて説明し、受け入れてくれる所を探すべきだと考えている。民意が一番大きな視点になる」などと応じた。」
 紀伊民報でこれを読んだ町民、県民も、町長の真意をはかりかねる、というのが正直なところではないでしょうかね。
 
 昨日も触れましたが、昨年の白浜町議会において、日本共産党の丸本安高議員が、2度にわたり(9月定例会と12月定例会)この問題について質問しています。いや、実は、同議会は、来月、白浜町議会議員一般選挙(3月13日告示、同月18日選挙期日)が行われるためか、2月定例会(2月6日~同月23日)は既に終了しており、同定例会でも、丸本議員は、「原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設ついて」質問通告(一問一答方式)をしていましたから、当然質疑がなされたはずです。
 ただ、当然ながらまだ議事録は公開されていませんので、昨日も引用しましたが、紀伊民報の記事を再度ご紹介しておきます。
 
紀伊民報 2018年2月16日更新
使用済み核燃料施設「頭にない」 議会で白浜町長答弁
(抜粋引用開始)
 和歌山県白浜町の井澗誠町長は15日の町議会で、原子力発電所から出る使用済み核燃料の中間貯蔵施設について「受け入れに前向きな考えを持っているわけではないし、頭の中にはない」と述べた。国や電力会社から申し入れがあれば「首長という立場としては聞かないわけにはいかないが、それがイコール(施設の)受け入れでもないし、受け入れる前提でもない」とも語った。
 丸本安高議員(共産)が、昨年12月の町議会定例会に続いて質問した。この時、井澗町長は「話があれば、その時点で聞くことは町としては当然の責任であろうと思っている」などと答えていた。
 井澗町長は、12月の自身の答弁について「仮に国や電力会社から申し入れがあれば、あくまでも形式的に話は聞くことになると思う、と答弁したまで」と説明。これまでに申し入れはなく「受け入れる、受け入れないというより前の段階で、白紙の状態。判断できる情報もない」と述べた。「このような案件は町民の理解、同意が不可欠で大前提になる」とも語った。
(略)
(引用終わり)
 
 白浜町民、和歌山県民にとって、核関連施設受け入れ可否の帰趨に重要な(時として決定的な)役割を果たす地元首長の意向が気になるのは当然なことです。
 以下には、専ら中間貯蔵施設の受け入れについての質疑が行われた12月定例会の会議録をまずご紹介し、次に、その質疑の中で言及されている9月定例会での質疑を、公開されている会議録から引用しました。
 かなり長いものではありますが、是非じっくりとお読みください。
 
 しかし、丸本議員以外の白浜町議会議員は、この問題についてどう考えているのでしょうか?既にアンケート調査した団体などがあるのかもしれませんが(見つけ次第ブログでご紹介したいと思います)。
 
平成29年白浜町議会第4回定例会 会議録(第2号)
(引用開始)
1.開会 平成29年12月14日 白浜町議会第4回定例会を白浜町役場議場において9時30分開会した。
1.開議 平成29年12月14日9時31分
1.閉議 平成29年12月14日15時14分
1.散会 平成29年12月14日15時14分
1.議員定数 14名
1.応招及び不応招議員の氏名
 第1日目のとおり
1.出席及び欠席議員の氏名
 出席議員 14名その議席番号及び氏名は、次のとおりである。
1番 辻 成紀  2番 西尾智朗  3番 古久保惠三  4番 溝口耕太郎
5番 丸本安高  6番 水上久美子  7番 廣畑敏雄  8番 三倉健嗣
9番 長野莊一  10番 岡谷裕計  11番 南 勝弥  12番 玉置 一
13番 楠本隆典  14番 堀  匠
欠席議員 なし
1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名は、次のとおりである。(略)
1.地方自治法第121条の規定により、議場に出席した者の職氏名は、次のとおりである。
 町長 井澗 誠  副町長 林 一勝  教育長 山中雅巳 (以下略)
1.議事日程
 日程第1 一般質問
1.会議に付した事件
 日程第1
1.会議の経過
○議長(溝口耕太郎氏)
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから白浜町議会平成29年第4回定例会2日目を開会します。
 ただいまの出席議員は14名です。
 日程に入る前に事務局長から諸報告を行います。
   番外 事務局長 泉君
○番外(事務局長)
 諸報告を行います。
 本日の議事日程についてはお手元に配布しています。
 本日は一般質問を予定しています。
 平成29年度定期監査報告書が白浜町監査委員より提出され、配布しております。
 本日、休憩中に議会運営委員会の開催をお願いいたします。
 以上で諸報告を終わります。
○議長
 諸報告が終わりました。
 ご了承のほどよろしくお願いします。
 これより本日の会議を開きます。
 
(1)日程第1 一般質問
○議長
 日程第1 一般質問を行います。
 通告順に従い、順次、質問を許可します。
 5番丸本君の一般質問を許可します。丸本君の質問は一問一答形式です。まず、原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についての質問を許可します。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 おはようございます。ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 早速、最初に、原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についてお伺いさせていただきます。
 先の9月議会では、国が7月28日、高レベル放射性廃棄物「核のごみ」の最終処分場になり得る全国地図を公表したのに伴い、市江、口吸地区に関西電力が今も所有する広大な土地があり、不安に感じている住民があり、質問をさせていただきました。
 日置川原発問題が町民の前へ姿をあらわしたのが、昭和51年2月に開会された、当時の日置川町臨時議会土地開発公社が所有する市江、口吸の土地を町が買い取り、その後、町が関西電力へ売却、それまで原発計画が水面下で動いていたものが、水面にその姿をあらわしたわけです。
 以後、原発賛成、反対の対立が起き、町を二分する争いになっていき、町長選挙は原発の賛否を問う激しい戦いが繰り返され、日置川町は、政争の町へとなっていきました。
 東日本大震災後、国内の全ての原発が停止をしていましたが、電力不足により、停電などは起きませんでした。しかし、停止をしていた原発が再稼働へと向かっています。原発を再稼働すれば、使用済核燃料がふえていくことになります。
 中間貯蔵施設と使用済核燃料についての認識についてお伺いいたします。
○議長
 丸本君の質問に対する当局の答弁を求めます。
   番外 町長 井澗君(登壇)
○番外(町長)
 ただいま丸本議員より、使用済核燃料の中間貯蔵施設についてご質問をいただきました。
使用済核燃料につきましては、原子力規制法により、原子力発電所から発生するものを発
電所構外に貯蔵することができませんでしたが、平成11年に法の一部改正があり、原子力発電所構外に貯蔵することが可能となったところであります。
 それを受けて、関西電力株式会社は、福井県外における中間貯蔵について、理解活動、可能性調査等を計画的に進め、2020年ごろに計画地点を確定し、2030年ごろに2,000トンウラン規模で操業を開始する方針を示したところであります。
 また、国内の使用済核燃料の中間貯蔵施設につきましては、現在青森県むつ市において1カ所事業許可があり、現在2018年後半の事業開始を目途に工事が進められているところであります。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 2017年11月28日付の新聞報道によりますと、福井県おおい町にある、関西電力大飯原発3、4号機について、福井県の西川知事が再稼働への同意を表明したとあり、おおい町議会、町長、県議会も既に同意しており、再稼働に地元同意の手続が終了したとあります。
 再稼働が進めば、使用済核燃料がふえてくることになります。しかし、新聞報道によると、関西電力の大飯、高浜、美浜原発は既に貯蔵プールが約7割埋まっており、再稼働が進むとプールの余力がなくなっていくとあります。
 関西電力社長岩根氏は、中間貯蔵施設については、2018年中に福井県外に計画地点を示すとし、世耕経済産業大臣も、国の関与を約束したとあります。あと1年で、関西電力は国の力を借りながら計画地点を確定し、示さなければならなくなってまいります。公開している関西電力のホームページに、使用済核燃料対策推進計画が出ています。それを見てみますと、2020年ごろまでに、中間貯蔵施設の計画地点を確定するとあります。知事の原発再稼働の同意を得るために、2018年に計画を早めたとも考えられます。関西電力は、市江、口吸地区に関西電力の土地があり、社内では候補地の1つになっているかもわかりません。
 ことしの中ごろから、関西電力の動きが活発になってきているという話が、複数の町民から聞いております。日置に関西電力の事務所がありますが、人員がふえているようにも聞いております。人員がふえている事実はございますか。また、先の9月議会でも伺いましたが、関西電力からの挨拶等がございましたか、いかがでしょうか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 議員ご指摘のように、先般、福井県にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、関西電力株式会社の岩根社長が福井県知事と会談し、原発で出た使用済核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設地について、2018年には具体的な県外の計画地点を示すと述べられたと新聞報道がされたところであります。
 前回の9月議会におきましても答弁させていただきましたが、現在、当町に対しまして、
関西電力株式会社から挨拶などのコンタクトはございません。
 また、日置地域にあります関西電力株式会社の事務所で人員がふえているかというご質問についてでございますが、当町としまして人員自体を把握しておりませんので、現状ふえている事実があるかどうかにつきましても判断できる状況にはございません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 関西電力さんからの挨拶等の話し合いはなかったということですね。非公式にもなかったんですか。関西電力さんからお話、こういうのはなかったというわけですね。9月議会以後でもなかったということですね。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 ただいま申し上げたとおりでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 もう一回申し上げてください。
 それと、非公式にもなかったんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 今申し上げたとおりコンタクトはございません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 関西電力のホームページに中間貯蔵施設への取り組みについて、次のように出ております。
 「原子力核燃料サイクル、推進する国の方針に基づき関西電力では、原子力発電所から発生した使用済燃料は再処理することとしています。原子力燃料サイクルを進めつつ、原子力発電所を将来にわたって安定的に運転していくためには、再処理するまでの間、使用済燃料を適切に貯蔵管理できる中間貯蔵施設が必要である。関西電力は、早期設置を喫緊の経営課題として、社長をトップとした関係部門を横断する会議体を立ち上げるなど、より強固な体制のもと、設置立地室では、中間貯蔵施設の立地に向けて、地点の確保に鋭意取り組んでいる」とあります。
 関西電力は、経営課題として中間貯蔵施設の設置は差し迫った課題であり、立地室を中心に取り組みをしていくということだが、土地を確保している白浜町関西電力のコンタクトは来ていないと、9月答弁でされましたが、2018年に計画地点を関西電力が示すのであれば、1年以内にコンタクトがあることも考えておかなければなりません。そのとき、中間貯蔵施設の話し合いに応じるのか、応じないのか。
 9月議会では、最終処分場と中間貯蔵施設について質問しましたね。話し合いには応じるけれども受け入れる考えはないと、これは相矛盾してやるんですよ。話し合いに応じられるのか。来年中に候補地を決めると、こういう新聞報道です。新聞が正しかったら、間違ってなかったら、候補地の話し合いに、町長は受け入れる考えはないと。今までも話はなかったと、コンタクトはなかったと。話し合いに応じると答えられてますわね。どうなんですか。
 今後、来年、来る可能性、皆心配している。話し合いに応じられるんですか。受け入れる考えはないというのはお聞きしていますけども。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 仮定の話でありますので、なかなかお答えしにくいところではありますが、コンタクトがあるということと話し合いに応じるということとは違ったものであると考えております。話し合いに応じるのかということでございますが、国や事業者さんから申し出やお話があれば、話を聞くことになると考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、仮定の話とおっしゃいますけれども、仮定の話で町長あなたは9月議会で答弁されたんじゃないですか。受け入れる考えはないと、話し合いには応じるけど受け入れる考えはないと、答弁されたでしょう。どうなんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 9月議会では、高レベル放射性廃棄物の最終処分場については、ことし7月に、ご存じのように、科学的特性マップが公表されました。その結果、その中で白浜町を含む紀南地域が適地とされたことから、示されたことから、私自身の受けとめを申し上げてまいりました。
 中間貯蔵施設につきましては、これまで国や事業者から具体的なお話や申し出はありません。ですので、町内に適地があるかどうかについて示されているわけでもございませんので、一般的に一般論としてしか言えませんけれども、このような重要な案件は、もちろん町民の同意と理解が前提でございますし、それにつきましてはそういった観点を十分配慮して判断しなければならないというふうに考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、今おっしゃったように、9月議会では、私は最終処分場だけを聞いたんじゃないですよ。中間貯蔵施設も質問の中に入れとったんです。それを町長は受け入れる考えはないと、こうおっしゃったんです。何も最終処分場だけを聞いたわけではないですよ。適地を公表した、マップを公表した、地図を公表した。それについて質問して、中間貯蔵施設もあわせて質問の中に入ってますよ。仮定の話とかそんなんじゃないですよ。
 今回の質問は主に中間貯蔵施設ですけども、これは11月28日付の新聞報道で見て質問をしてるんですよ。そうでしょう。核の最終処分場、これを9月に聞いたので、私はそれに中間貯蔵も含めて聞いてますよ。仮定の話じゃないですよ。
 今回は主に中間貯蔵を聞いてますけども、9月には最終処分場を含めて主に中間貯蔵施設も質問しているんですよ。
 中間貯蔵施設と最終処分場は受け入れる考えはないと、先の9月議会で答弁をされてるんです。会議録をよく見てください。両方とも受け入れる考えはないと。その中で、話し合いには応じると、9月も今も言いました。受け入れる考えはないのに何の話をされるんですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 今申し上げましたように、9月の時点では、私のほうは認識の違いかもしれませんけれども、最終処分場についての話と、そういう質問でいただきましたので、それについてのコメントをさせていただきました。
 その時点でまだ中間貯蔵施設が白浜町にどうのこうのという話は全くありませんし、今現在もございません。ですから、それについては、今後、そういった国や県から、あるいは事業者さんから話し合いの申し出があれば、当然、それは話をするのが、私は町としての立場だというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 あなたは、9月議会で、受け入れる考えはないと明言してあるじゃないですか。受け入れる考えはないというのに、何の話をするんですかと。事業者、関西電力さんと中間貯蔵について何の話をするんですか。こんなこと町民は意味がわからんですよ。受け入れる考えはないのだったら話は不必要やないの。話のテーブルについたら受け入れる条件が出てくる。こんなの必ず条件が出てきますよ。相手の土俵に乗ったらあかんでということは、9月議会で申し上げたでしょう。
 中間貯蔵施設をつくるほうにとったら、電力会社にとったら、これは町長、物すごい、このあれは押したら何とかなるのと違うかと、こう考えるのが当たり前です。話もせん、私はこの件については話し合いには応じませんと意思表示をせなあかんのと違うんか。
 この9月にもお伺いいたしましたが、中間貯蔵施設、最終処分場について受け入れる考えはない、考えておりませんということは、受け入れられないということですと、こう答弁されたんです。しかし、町民の中に、どこからから圧力がかかれば、受け入れに変わっていくのではないかと不安を口にする町民もございます。
 9月議会に続き、再度お伺いします。中間貯蔵施設、最終処分場は町民の不安を払拭するため、白浜町は受け入れをしないと、再度表明すべきではないんですか。明言を求めたいと思いますけども、いかがですか。両施設の受け入れはしないと。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 受け入れの考え方につきましては、9月議会で答弁しましたとおりでございます。現在受け入れに対する話がありませんので、お答えしにくいところでございますが、まず電力会社さん、あるいは国におきまして、責任を持って国民の理解を得て進めていく案件だというふうに考えておりますので、その話があって初めて、我々はその内容を踏まえて上での最終的な判断といいますか答えになろうかというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、話があってからやなしに、仮定の話といいますけど、来年中に候補地を示さなかったら、示すと、こう新聞報道にある。来年中ということはあと1年しかない。1年以内に、福井県知事と県外につくるという候補地を決めると、こういうお約束をされてあるみたいですけども、町長、ここに去年の中ごろから、あけぼの団地に営業所もありますし、いろんなうわさが流れやる。新聞報道もありました。仮定の話とかそういうあれで話がないから、そういうことで町長、施設の受け入れをする考えはない、しかし話し合いはすると、こういうような相反するような矛盾してあるんですね。それで、この辺をもっとやっぱり整合性を持ってほしいです。答弁に整合性を持っていただきたいです。受け入れせんと言いながら話し合いをするという、ちょっとこれは理解に苦しみます。
 先の9月議会で、中間貯蔵施設、最終処分場の話があった場合、「それはお聞きするというのは、これはもう当然のことだと思います」と答弁されました。今、町長はおっしゃった。
 これは議事録からそのまま引き出しているんですよ。答弁が矛盾しているのではと思います。
 受け入れる考えがないのであれば、何の話をするのか、理解できません。話を聞くことはテーブルにつくことになり、受け入れた場合の条件が出てきます。
 中間貯蔵施設の設置については国も関与するとのことだが、国と関西電力を相手に果たして話し合いをして、受け入れ拒否を貫くことができるのか、中間貯蔵施設、最終処分場については、受け入れる考えがないのであれば、話し合いをしないと明言したほうが町民にとっても理解しやすいと思います。
 町長、何で、話し合いをしないと明言をできないんですか。受け入れはしないと明言しているんでしょう。話し合いもしないと、明言したほうが理路整然とするんじゃないですか。
 何でできないんですか。片一方で受け入れは考えていない、片一方で話し合いはすると、中間貯蔵は関西電力が出てきますよ。国も出てくると、関与すると。何でできないのよ。明言なぜできないのですか、話もしませんと。この件に関しては話はできないと、何で明言できないのか。それはどこからか何かあるんじゃないかと心配しとるのかな。何か最近忖度という言葉もことしはよう出てきましたけど、何でできないのですか。片一方はしませんというて、受け入れる考えはないですと、そしたら話し合いをする必要が、これが無駄になって時間の無駄や。何でできないのですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 何でできないのかと言われましても、私が先ほど申し上げましたように、まず、国からあるいは事業者さんから具体的な、今回は中間貯蔵についてのご質問だと思いますけれども、9月議会におきましては、高レベル放射性廃棄物の最終処分場に関して、国が科学的特性マップを公表したわけですね。それについて、和歌山県の我々の当地域もその中に入っていて適地と示されていたわけでございます。ですから、それを受けとめて、県知事もそうでしたし、私自身も私自身の考え方を表明したわけでございます。
 ですから、その時点での回答は、今でもここにございますけれども、放射性廃棄物の特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律で定められてはおりますけれども、科学的特性マップの公表以降、当然このことにつきましてもコンタクトはございませんけれども、最終的に高レベル廃棄物最終処分場を受け入れることは考えておりませんというふうな答弁をさせていただいたわけでございます。
 そして、まず中間貯蔵施設についてはまだ何も新聞報道では聞いておりますけれども、来年中に計画地点を示すというような報道もございましたけれども、この中に例えばじゃあどこが含まれるのかというのは全くわからないわけでございますし、そのことについても、今後、仮定やとかうわさの話の中で、白浜町として、今すぐ見解を述べるということは、私自身の言葉がまず表明できないというところがそこにございます。
 ですから、今後、やはりこれは町民的な国民的な議論が必要だと思いますし、当然これはどこかに最終的につくらないといけないという施設でございますので、そこは町民のご理解、あるいは同意があってこそ進んでいくものだというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 町長、9月にはですよ、マップをもとに質問したのは、最終処分場についてとそれで中間貯蔵施設も言うてるでしょう。中間貯蔵施設も受け入れる考えはないということを、町長は答弁されたのと違うんですか、してないですか。してないって、それは間違いないんですか。
○議長
 当局どうですか。確認できますか。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 中間貯蔵施設も受け入れる考えはない、最終処分場はもとより中間貯蔵施設についても受け入れる考えはないと、議事録にちょっとそういうふうに出てませんか。総務課長、どうですか。
○議長
   番外 総務課長 榎本君
○番外(総務課長)
 議事録につきましては、一応確認させていただいています。ただいま町長がお話ししましたように、丸本議員からは、最終処分場または中間貯蔵施設という言葉でのご質問であったかとは存じますが、町長からの答弁に関しましては、その中間貯蔵施設という言葉ではなくて、最終処分場に対する答弁がなされておる。この議事録は確認させていただきました。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、私が中間貯蔵施設と最終処分場の質問をしていると。町長は聞いてないと言うたのと違うんですか。私は2つの施設の質問をしたけども、総務課長の答弁でしたら、町長は最終処分場の答弁しかしてない、中間貯蔵の答弁はしてないと。あなたは聞いてないと今言うたんじゃないですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 丸本議員からは、核のごみの最終処分場と核の中間貯蔵施設の両方の話がないと理解してよろしいのかというふうなご質問でしたので、その時点で中間貯蔵施設に関することも含めて、町に対してコンタクトはありませんという話をさせていただきました。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、後ほどちょっとその辺をまた教えてもらいます。
 次に、行きます。
 白浜は、日本屈指の観光地であり、観光立町でございます。そんな白浜に原発から出る廃棄物の貯蔵施設を受け入れることがあれば、観光地のイメージダウンになり、集客力が下がってくることが考えられます。核のごみと観光は両立できません。私はこう考えるものです。
 町民もそう思っていると思います。
 ここで町長、再度、再々度か、原発建設にかかわるあらゆる施設を受け入れないという話し合いに応じないという、この表明をしていただきたいんですけども、いかがですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほどの答弁と重複いたしますが、現在白浜町における原発関連施設の受け入れにつきまして、コンタクトや申し入れはございません。よって、私としましても、日本における使用済核燃料の現状については、どこかにつくっていかなければならないということは現実問題として認識をしております。
 また、設置に関しましては、国や電力会社が責任を持って丁寧に時間をかけて、国民の理解を得た上で進めていくことが重要であると考えています。
 いずれにしましても、この問題につきましては、大変大きな課題でございます。町政にかかわる大変重要な案件ということは認識をしております。十分承知をしております。
 先ほど申し上げましたように、いずれにしましても、国のどこかに施設をつくらなければならないということは、これはもう現実問題としては事実だと思いますので、決して課題を先送りするのではなく、国民的議論になるよう、議論と理解を深めていく必要があるのではないかというふうに考えております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 ちょっと確認しておきたいんですけども、最終処分場について、いわゆる受け入れる考えはないと、これは間違いないんですか。最終処分場ですよ。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほども申し上げましたように、最終処分場につきましては、ことし4月に国が科学的特性マップを公表しました。その中で、私どもの住んでおる白浜町もその中に含まれておりました。その結果、今現状はこの白浜町にとってこの施設が本当に適地かどうかということについて、私はそのときの受けとめを答弁させていただいたものでございますので、受け入れるつもりもないということは、明確に申し上げたつもりでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 中間貯蔵施設について、受け入れる考えはないと、こういう理解でよろしいんですか。いや、確認しておかないと、聞いてないとか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 中間貯蔵施設については、何も白浜町が中間貯蔵施設の候補地だというふうなことを言われておりません。ですから、何ら、何を1つの基準にしてこれを受け入れるとか受け入れないとかいうことは、今現在のところ何も情報がないわけですから、それについて今コメントすることはいかがなものかなというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら、中間貯蔵施設については、関西電力さんから何の話も、そういうのが来てない中でコメントできないと、白紙やということやね。最終処分場については受け入れする考えはないけれども中間貯蔵施設については話のない中でコメントできないと、こういう答弁でしたね。
 それでまだ白紙やと、こういうことですね。それでそういうお話が来たら中間貯蔵施設について話し合いには応じると。話し合いには応じるけども、今のところ何の話もないから、コメントはできない、白紙やと、こういう理解でよろしいですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほど申し上げましたけれども、やはり計画する地点が、今どこになるか、全く来年中とはいいましても、それが白浜町が含まれるかどうかもわかりませんね。ですから、実際そのあたりのこともありますし、当然、今現在私どもは何のデータといいますか、情報が入っておりませんので、むしろ議員がおっしゃるということであれば、当然そういった中でお確かめいただけたらと思いますけれども、私どもは今現在、私も含めてですけれども、そういったコンタクトが、国あるいは事業者さんからの何ら話し合いに応じるようにというふうなコンタクトはございませんので、現在、白紙といいますか全く1つの答えを出せる状況にはないというふうに私は考えております。
 ですから、もちろん話があれば、当然その時点で話を聞いていくことは、これはもう町としては当然の責任であろうと思っておりますので、その時点で最終的にそれ以降、判断していくことになろうかというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 ちょっとくどいかもわかりませんけれども、最終処分場については、話があれば関西電力じゃなしに国から言うてくるように思うんですけども、これは話し合いに応じると。あればですよ。ここも適地の1つになってあるんだから、これについても話し合いに応じるという、こういうことですか。中間貯蔵については話し合いに応じると。この9月は、最終処分場については、話し合いに応じる、応じない、その辺の確認をちょっとしときたいんですけれども。
○議長
 すみません、丸本議員、最終処分場につきましては、先ほども町長答弁がありました。もうそれ以上聞き出すことにつきましては、あと見解の相違という形に判断になろうかと思いますので、明確に答弁されましたので、違う質問をお願いいたします。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 施設の受け入れについて、最終処分場について受け入れないという表明があったんですけども、中間貯蔵についてはちょっとコメントできんと。町長、これは町民の安心というんですか、これをするためには、9月にも言いましたけど、やっぱり話し合いに応じたら条件の話を必ず言うてくる。話し合いに応じんと何で言えんのや。話のない中コメントできんというような話じゃなしに、9月で受け入れはできないという表明はしてあるんでしょう。何でできんのですかと。何で話し合いをせなあかん義務というのはどこにあるのか。話し合いをせなあかんという義務はどこにあるんですか。明言したらいいんやろうが。そのほうが町民は安心しますよ。できんのやったらできんと言うてもろたらそれでいいんですよ。義務はあるのかと、話をせなあかんという義務はどこにあるんですかと。
 答弁できなんだらもうよろしいですわ。それは答弁不能や。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 義務とかいうことは、私は別に考えておるわけではございませんし、当然、国や県やあるいは事業者さんから一定のお話がしたいということであれば、答えるのは当然、それは場を設定するといいますか協議に応じるのは当然のことやと、私は町としては思います。ですから、個人として、もちろんこれからいろんなことで、私は公人でございますので、町の立場を重んじた場合に、全く話にも応じないということは、これは決してあってはならないというふうに、私は思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話し合いに応じるというのは、受け入れるという考えも一部にはあると、こう受け取られる。これは事業者はそう思いますよ。話し合いに応じてくれるのやと。あと国も肩入れをしてくれる、力を貸してくれると。新聞に出てあるんですから。そこで、はねつけるのにはよほど意思の強い人じゃなかったら、町民の賛同を得て、町長、やっぱり苦しいことになると思いますけども、そのぐらいの意思の強さがなかったら、話し合いに応じますが受け入れはしません、こんなのは誰も信用しませんよ、こういう話は。矛盾してある。
 これで、最初の質問、原発から出る使用済核燃料中間貯蔵施設についての質問は終わります。
○議 長
 以上で、1点目の原発から出る使用済核燃料の中間貯蔵施設についての質問は終わりました。
(引用終わり)
 
 上記12月定例会で問題となった井澗誠町長による9月定例会での答弁は、以下の会議録で読むことができます。丸本安高議員の質問は、会議録の55頁~61頁です。こちらの質疑も引用しておきますが、話がかみ合っていない部分はあるものの、基本的に、井澗誠町長の態度は、9月定例会でも12月定例会でも変わっていないように思えますね。
 
平成29年白浜町議会第3回定例会 会議録(第3号)
(引用開始)
1.開会 平成29年9月15日 白浜町議会第3回定例会を白浜町役場議場において 9時30分開会した。
1.開議 平成29年9月15日9時30分
1.閉議 平成29年9月15日16時25分
1.散会 平成29年9月15日16時25分
1.議員定数 14名
1.応招及び不応招議員の氏名
第1日目のとおり
1.出席及び欠席議員の氏名
出席議員 14名 その議席番号及び氏名は、次のとおりである。
1番 辻 成紀  2番 西尾智朗  3番 古久保惠三  4番 溝口耕太郎  
5番 丸本安高  6番 水上久美子  7番 廣畑敏雄  8番 三倉健嗣  
9番 長野莊一  10番 岡谷裕計  11番 南 勝弥  12番 玉置 一  
13番 楠本隆典  14番 堀  匠
欠席議員 なし
1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名は、次のとおりである。(略)
1.地方自治法第121条の規定により、議場に出席した者の職氏名は、次のとおりである。
町長 井澗  誠  副町長 林 一勝  教育長 山中雅巳(以下略)
(略)
○議長
 再開します。
 引き続き一般質問を行います。
 5番丸本君の一般質問を許可します。丸本君の質問は一問一答形式です。高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分地についての質問を許可します。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 5番丸本です。議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問を行わせていただきます。
 早速質問に入ります。高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分場地についてお伺いさせていただきます。
 この7月28日、経済産業省は高レベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分場になり得る地域を示した全国地図を公表しました。県下においては紀ノ川流域以外は適地になっています。核のゴミとは原発の使用済み核燃料の再処理でウランプルトニウムを取り出した後に残る高レベル放射性廃棄物は10万年にもわたり高い放射能を出すため、ガラスと混ぜて固体にし、地下300メートルより深い地中に埋め、最終処分するとしています。
町長、核のゴミについてどういう認識をお持ちでしょうか。
○議長
 丸本君の質問に対する当局の答弁を求めます。
   番外 町長 井澗君(登壇)
○番外(町長)
 丸本議員から高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のゴミ最終処分地に関するご質問をいただきました。
 まず、核のゴミについてどういう認識かというご質問でございますが、議員ご指摘のとおり、高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のゴミとは、原子力発電の運転に伴って発生する使用済み燃料からウランプルトニウムを取り出し、再処理する際に生じる放射能レベルの高い廃液を高温のガラスと溶かし合わせて固体化したもので、ガラス固化体とも呼ばれています。
 高レベル放射性廃棄物放射能レベルが低下するには長い年数、時間がかかり、その間人が近づかないようにする必要があります。ただし、高レベル放射性廃棄物は安定した物質で、それ自体に爆発性はなく、放射性物質が連続的に核分裂を起こして大きなエネルギーを放出する臨界を起こすことはないと言われています。
 高レベル放射性廃棄物の処理につきましては、将来の人間の管理に委ねずに済むように、
地下深くの安定した岩盤に閉じ込め、人間の生活環境から隔離して処分すること、いわゆる地層処分とすることが、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律、最終処分法で定められているところでございます。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 地元地方紙である紀伊民報のことしの7月30日付の報道によれば、政府が原発から出る高レベル放射性廃棄物核のゴミの最終処分場となり得る地域を示した、科学的特性マップを公表したとあり、紀南沿岸部も最適とあります。
 紀南では、全ての市町村に最適とされた地域があり、田辺市長は、現時点では公表されたばかり、関係機関と連携して情報収集に努める。白浜町長は、詳細がわからないので、現時点ではコメントする状況にない。また、すさみ町長は、初めて公表された内容であり、現状ではコメントのしようがない。受けとめて情報を集めたい。みなべ町長は、最終処分場が日本のどこかに必要なのだろうが、近い将来に巨大地震津波が来ると言われ、梅のブランド地であるこの地域が適しているのか、との紀南4首長の話が紙面に出ています。仁坂知事においては、核のゴミ最終処分場については県内はノーと明言をしたとしています。紀伊民報7月30日付の報道では、経済産業省は秋以降最適とされた地域で重点的に説明会を開き、候補地選定に向けた調査への理解を広げるとあります。
 マップ公表後、1カ月余りしかたっていませんが、国や電力会社から最終処分場についてのコンタクトがありましたか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 議員からご指摘いただきました本年7月28日に経済産業省が公表した科学的特性マップにつきましては、我が国の地下深部の科学的特性等について全国マップの形で国民にわかりやすく情報を提供し、地層処分についての関心や理解を深めてもらおうという趣旨のもと公表されたものであります。
 また、経済産業省では、このマップの提示を処分実現に至る長い道のりの一歩と位置づけしているところでございます。
 科学的特性マップの公表以降、国や電力会社からコンタクトはったのかというご質問ですが、高レベル放射性廃棄物の最終処分地に関することについて国や電力会社からコンタクトはこれまでありません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 核のゴミの最終処分場というのは、町長が先ほどおっしゃいましたように、使用済み核燃料の再処理からのときに出るウランとかプルトニウムをのけたほかの液体とガラスと混ぜて地下深く埋めるという話ですけども、ほかに国から、電力会社から何もコンタクトがないという中で、これは最終処分場のあれなんですけども、使用済み核燃料の中間貯蔵施設のこの話もないという、こういう認識でよろしいですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 中間貯蔵施設に関することも含めて、町に対してコンタクトはありません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 国、関電からコンタクトがないというご答弁でありましたけども、国は核のゴミの最終処分場の公募を始めたのが2002年、しかし、今まで応募があったのは2007年の高知県東洋町のみと新聞報道にあります。国は応募を待つ方式では前に進まないので、今後適地を示し、個別に自治体に申し入れをしていくものと思います。ご承知していると思いますが、日置の口吸地区に関西電力は現在も所有している広大な土地がございます。
 この土地は、調べてみますと、合併前の旧日置川町が昭和51年2月に臨時議会を開き、
12億5,900万円で町有地を関西電力に売却しておりました。その後、原発の是非をめぐって町を二分するような争いがございました。日置川原子力発電所については2005年、電源開発促進重要地点の指定より除外されておりますが、現在も口吸の土地を関西電力が持っており、不安に思っている住民が少なからずあります。
 私も町民から聞かれたことがございます。丸本君、口吸に関電さんの土地があるが、原発から出たごみの処分場になるのではと何人かに聞かれました。核のごみの最終処分場、また中間処理施設などの施設がない中、原発がトイレなきマンションと言われています。どこかに処分場、トイレが必要になってくる。関西電力の土地がある白浜町に話が今後来ることも考えられます。
 核のごみ施設の最終処分場中間貯蔵施設の話があった場合、受け入れについてはノーと意思表示をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 和歌山県内、白浜町内でも将来大規模地震等が予想される中、地震による津波や地下が変形する可能性が否定できないこと、地形的にも複雑であること、また住んでよい・訪れて楽しいふれあいの町を目指し、豊かな自然環境を守り、次世代に引き継いでいくことが我々の責務であるという立場からも、白浜町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場の適地であるとは考えていません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 適地であるとは考えてないという答弁だったですけども、受け入れはしませんという、こういう意思表示をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。不安に思っている町民が少なからずおるようですが、適地でないというのは私も思いますよ。しかしその意思表示、そういう話があっても、交渉になっても受け入れをいたしませんという、こういう意思表示はどうですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 このことにつきましては、マップが公表されてから、いろんな自治体でも恐らく議論がこれからも、そしてまた今までもあったかと思います。その中で私自身としましては、当然これはまだ何もコンタクトもありませんし、そういったことの判断する今は時点ではないと思っておりますけれども、まずは、国が積極的に情報公開をして、そしてまた、丁寧に説明をして、国民の理解を深めて、国民全体の課題としてしっかり議論をしていくべきだろうというふうに思っておりますし、当然今のご案内いただきましたこの核のごみの最終処分場の高レベル放射性廃棄物最終処分場を受け入れることは考えておりません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 適地でないとか考えてないとかちょっと何といいますか、明確で意味が何とでもとれるような答弁だと思うんですけど、次に行きます。
 国及び関電から核の施設の話が来るとすれば、その適地の調査の受け入れについて条件で必ずといってお金の話が出てくることは間違いないと思います。それは相手の土俵に乗るということになってきます。旧日置川町時代に、日置川原発ノーの結論が出ております。
再度お聞きいたします。核の施設の話について話があった場合、受け入れはしませんと明
確なご答弁をいただきたいんですけど、考えてないとか適地でないとか言うより、受け入れはいたしませんと、そう言っていただきたいんですけども、どうですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほどから答弁させていただきましたとおり、白浜町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場の適地であるとは考えていませんし、受け入れることも考えておりません。したがいまして、例えば国からあるいは処分地の選定調査を受け入れることも今現在は考えておりません。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 考えてない、受け入れることはないということですか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 考えておりませんということは受け入れられないということでございます。
○議長
 5番 丸本君(登壇)
○5番
 受け入れないということですね。受け入れないですね。わかりました。
 これ、1枚原稿を渡してないんですけど、ちょっと答弁をいただきたいんです。もうこれで終わりますから。
 国は原発再稼働を進める考えの中、再稼働することにより、喫緊の課題となってくるのが使用済み核燃料の中間貯蔵施設が必要になってくることです。関西電力株式会社様のホームページに、使用済み燃料対策推進計画が出ています。その中で当面の使用済み燃料対策方針として、福井県外における中間貯蔵について理解活動、建設可能性調査等を計画的に進め、2020年ごろまでに中間貯蔵施設の計画地点を確定し、2030年ごろに操業する計画を策定しております。使用済み核燃料は原発の敷地内にあるプールで冷やされております。再稼働が進めば、使用済み核燃料が出てきます。プールに余裕がないために燃料棒を置く場所がない。そうなれば原発をとめなくてはならなくなってきます。
 核のごみの最終処分場や核燃料の中間貯蔵施設について政治的圧力がかかると思います。
 圧力に屈し、調査を受け入れることがあれば、地域を二分する騒動が起こることが考えられます。仁坂県知事は核のごみ最終処分は県内ではノーと明言しています。国や関西電力は最終処分場、中間貯蔵施設については、受け入れについては、町長、受け入れる考えはない、受け入れないということを明言されたと思いますけども、話し合いもしないと理解してよろしいんですか。
 冒頭に、紀伊民報さんの記事に、ことしの秋から適地に当たるところに話を持っていくみたいなことを書いておりました。秋以降最適とされた地域で重点的に説明会を開きと、こういう新聞報道があるんです。それで秋以降、来年から再来年か知りませんけどもこういう話が最終処分について出てくる可能性がある。中間貯蔵施設については関電さんのホームページに出てるんです。2020年ごろまでに適地を選定すると。これはまだ選定できてるかできてないか私は存じませんけど。選定できてなかったら、この白浜町にも市江、口吸にあるでしょう。土地があるということはハードルが大分下がってくる。土地の交渉をすることないし。
 それ、話があった場合、原発関係の最終処分場、中間貯蔵施設の話には乗ることができませんと、お断りできますか。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 仮の話にはなかなか答えられませんけれども、今はまだ中間貯蔵施設にしましても、あるいは高レベル放射性廃棄物処分場のコンタクトといいますか、申し入れというのはございません。
 ですから、今のところ私どもとしましましても、私としても、今の日本の国のことを考えますと、当然私は原子力のあるいは核の専門家でもございませんのでどこがいいとか悪いとかということも、あるいはいつごろということも言えませんけど、どこかに国の責任で処分地をつくっていかなければいけないという、こういう状況があるというのは事実だと思います。
 ですから、先ほど申し上げたように、国が責任を持って丁寧に時間をかけて、国民の理解が得られるように、これから説明がなされていくのだろうというふうに思っております。
いずれにしましても、この課題というのは大変大きな重い課題でございますので、町政に
かかわる重要な案件につきましては住民の理解が大前提でございますので、その観点で十分考慮して今後判断をしていきたいというふうに思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話し合いに応じるんですかと聞いてるんです。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 話し合いがまだ。話し合いに応じるというよりも。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話があった場合ですよ。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 話があった場合はそれはお聞きするというのはこれはもう当然のことだと思いますね。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 話があった場合には話には応じるけども受け入れる考えはないと。
○議長
 丸本君に言いますけど、先ほどからの町長の答弁で、最終候補地であるとか、そういった調査等を受け入れるつもりはないと明言をされております。そこから先の仮定の話でどうこうというのは、またそういった議論は進展をいたしませんので、あくまで現時点では客観的な質問で終わっていただければと思いますので、よろしくお願いします。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 そしたら受け入れる考えはない。受け入れないと明言しましたけど、これを最後まで話を貫いていただきたいんです。えてして旧日置川町でも反対から賛成に回ったとかそういうことを聞いたことがございます。それで原発再稼働においてもどこかの知事さんが受け入れ反対、再稼働反対で選挙が終わって、その後、再稼働のほうへいったという、こういう事例も聞いたことがありますので、受け入れないというその考えを貫いていただくこと、これをお願いして一般質問を終わります。
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 誤解があってはいけませんので、もう一度答弁させていただきますけれども、今、国がやろうとしていることにつきましては、これはもう最終処分場といっても先ほどから出ております中間貯蔵施設あるいは高レベル放射性廃棄物の最終処分場、いろいろあると思います。
 そこのところをどうやって、これからまだ我々にとっても町にとっても、あるいはほかの自治体もそうだと思いますけれども、コンタクトがあるないということに関しては、今現在は白浜町にはございませんので、何らかの判断をするといいましても、なかなか今すぐに高レベル放射性廃棄物最終処分場は私は受け入れることは考えておりませんし、当然、適地ではないというふうに申し上げておきたいと思います。
 あとの部分については、先ほど申し上げたように、私も専門家ではございませんし、これは国の中においてやはりどこかにつくっていかざるを得ない施設だと思っておりますので、これは国民の理解が得られるように国が責任を持ってあるいは電力会社さんとも協議をしながら進めていくべきであろうかというふうには思っております。
○議長
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 何というんですか、最初に受け入れる考えはないとか明言されてから、何か考えていない、受け入れないと言うてますけども、また今の話を聞きやったらちょっとあれなんですけども。
 受け入れないということで考えてないと。受け入れることを考えてないと、受け入れないと、こういうことでよろしいんやな。
○議長
   番外 町長 井澗君
○番外(町長)
 先ほど申し上げたとおりでございます。
○議長
 受け入れないとのことでありますから、あとはそこから判断をしていただくということです。
   5番 丸本君(登壇)
○5番
 これで質問を終わります。
○議 長
 以上をもって、丸本君の質問は終わりました。
 暫時休憩します。
(引用終わり)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/白浜町・中間貯蔵施設関連)
2018年1月8日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!~脱原発わかやま原発学習会」(2018年1月20日)のご案内
2018年2月3日
「和歌山に中間貯蔵施設はいらない!」(講師:小山英之美浜の会代表)が和歌山市でも開催されます(2/18あいあいセンター)
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吉原毅氏を招いて/「原発ゼロ法案」と「核のゴミ」を考える~白浜に核のゴミ(中間貯蔵施設)は来るのか!?~(2/23田辺ビッグ・ユー)のご案内
2018年2月25日
白浜町長に県内8団体が要望書を提出~使用済核燃料の中間貯蔵施設は受け入れないとの意思の表明を求める(2018年2月23日)