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日米中韓豪5カ国研究報告シンポジウム「どうなる、東アジアの安全保障~北朝鮮問題や米中覇権争いをめぐって~」(3/31新外交イニシアティブ)を視聴する

 2018年4月16日配信(予定)のメルマガ金原No.3119を転載します。
 
日米中韓豪5カ国研究報告シンポジウム「どうなる、東アジアの安全保障~北朝鮮問題や米中覇権争いをめぐって~」(3/31新外交イニシアティブ)を視聴する
 
 私のブログで、この前、ND(新外交イニシアティブ)の企画を取り上げたのは、昨年12月11日に沖縄県名護市で開催されたシンポジウム「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」のIWJによる中継動画をご紹介した時でした(NDシンポジウ「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」(2017年12月11日@名護市)を視聴する/2018年1月3日)。
 開催時期、開催場所からも分かるとおり、2月4日に予定されていた名護市長選挙に立候補する現職の稲嶺進市長に少しでも勢いを付けてもらえればという意図もあったと思いますが、結局、残念な結果に終わりました。
 1月3日に書いた私のブログをあらためて読み返してみると、かなり不吉な点をIWJの動画から読み取っていたことが分かります。
 
(引用開始)
 この動画には、客席の様子も写っています。午後7時半に開演した後、既にパネルディスカッションが始まっていますから、早くても開演から25分経過した時点での客席の状況であり、これからさらに増えたということはないでしょう。和歌山で様々な企画に関与し、客席の入りを気にかける経験を積み重ねてきた私の目から見たところ、ざっと7割の入りといったところでしょうか。冒頭の平良朝敬氏(かりゆしグループ前CEO)の基調報告が終わったところで、かりゆしグループの社員が(開演から30分も経っていないのに)ぞろぞろ退席したとは考えにくいですし。間違っていたらご免なさい、なのですが。
 まあ、普通に考えれば、これでも十分「成功」の部類に入ると思うのですが、何しろ2014年1月10日に同じ会場で行われたNDシンポは、立ち見も出るという熱気あふれるものでしたからね。ついそれと比較してしまうのはやむを得ません。
(引用終わり)
 
 そう、その後、4月3日には、その「かりゆしグループ」自体、オール沖縄会議を脱会すると発表しましたしね。
 振り返れば、平良朝敬氏の話しぶりにも、何か「心ここにあらず」という印象を受けたものでした。
 
 さて、それにもめげず(というのも変ですが)、ND(新外交イニシアティブ)は次々と精力的に企画を実行しています。
 去る3月30日、31日の両日、非常に興味深い、以下のような企画を開催しています。
 
日米中韓豪5カ国研究会(非公開)
米中関係の中で考える日中関係アジア諸国の関係を見据えながら~
(引用開始)
アメリカ一極支配の揺らぎの中で、米中関係が今後の東アジアの安全保障環境を形成する最大のファクターとなっています。米中対立をめぐっては様々な意見がありますが、両国のパワー・ゲームがいかなる形で収斂していくにせよ、それは、地政学的に米中のはざまに位置する日本や韓国に大きな影響を及ぼします。
東アジア地域の安定のためには、米中の覇権の調整の可能性を探りながら、その関係性の中で日本が影響を与えることができる要素や、東アジア各国との連携の在り方について、議論を積み重ねることが必要です。
NDでは、東アジアの安全保障について、軍事・安全保障の視点から具体的な議論を行うべく、日米中韓豪5カ国研究会「米中関係の中で考える日中関係アジア諸国の関係を見据えながら~」を開催いたします。
※今回の研究会は非公開とさせていただきます。
 
日時 2018/03/30 Fri. 10:00~19:00
会場 主婦会館プラザエフ「パンジー」
 
参加者
・中国:
 賈慶国(北京大学国際関係学院院長)
 呉寄南(上海国際問題研究院学術委員会副主任)
 呉従勇(中国国際友人研究会副会長)
 朱建栄(東洋学園大学教授)
・米国:
 Gregory Kulacki(憂慮する科学者同盟(UCS))
・韓国:
 李起豪(韓国・韓信大学 平和と公共性センター長)
・オーストラリア:
 Richard McGregor(ローウィ研究所/元ウィルソン・センター)
・日本:
 柳澤協二(ND評議員/元内閣官房副長官補)
 津上俊哉(元在中国日本大使館 経済部参事官)
 岡田充(共同通信社客員論説委員
 猿田佐世(ND事務局長/弁護士)
 
日程:
<1日目>
10:00-12:30 セッション1 北朝鮮核開発をめぐる米中及び東アジア各国の対応
13:30-16:00 セッション2 東アジアの海洋の安全保障
16:20-18:50 セッション3 日本における対中外交・東アジア外交の展望
<2日目>
10:00-12:30 全体総括
(引用終わり)
 
日米中韓豪5カ国研究報告シンポジウム
どうなる、東アジアの安全保障~北朝鮮問題や米中覇権争いをめぐって~
(引用開始)
4月に予定される南北朝鮮の首脳会談開催に向け、今月29日には南北閣僚級協議が実施されようとしています。一方、米国では、トランプ大統領が相次いで重要閣僚を交代させ、強硬路線の人事を強めています。北朝鮮をめぐる各国の対応次第では、東アジアの安全保障環境の構図が一変する可能性さえあります。
また、東アジア地域の今後を考えるにあたっては、米中のパワー・ゲームがどのように展開するのか、という視点も欠かすことはできません。
本シンポジウムでは、中国やアメリカ、韓国から研究者を招き、東アジア地域の安定に向け、北朝鮮問題や米中の覇権争いの今後の方向性を探り、日本の果たすべき役割や、日本の取るべき東アジア諸国との連携などについて議論します。
今回の企画は庭野平和財団に助成をいただいて、実施しております。
 
日時 2018/03/31 Sat.14:00開場 14:30〜17:00
会場 主婦会館プラザエフB2F「クラルテ」(住所:東京都千代田区六番町15)
参加費 1000円(ND会員・学生は無料)
 
登壇者(予定)
・中国:
 賈慶国(北京大学国際関係学院院長)
 呉寄南(上海国際問題研究院学術委員会副主任)
 呉従勇(中国国際友人研究会副会長)
 朱建栄(東洋学園大学教授)
・米国:
 Gregory Kulacki(憂慮する科学者同盟(UCS))
・韓国:
 李起豪(韓国・韓信大学 平和と公共性センター長)
・オーストラリア:
 Richard McGregor(ローウィ研究所/元ウィルソン・センター)
・日本:
 柳澤協二(ND評議員/元内閣官房副長官補)
 津上俊哉(元在中国日本大使館 経済部参事官)
 岡田充(共同通信客員論説委員
使用言語:日本語/英語(同時通訳が入ります)
(引用終わり)
 
 1日目(3月30日)の研究会は非公開、2日目(3月31日)のシンポジウムは公開され、これもIWJによる中継動画がアップされています。
 通常は、有料会員のみ全編動画が視聴でき、非会員は、10分少々のサンプル動画だけが見られるということになるのですが、このシンポに関しては、IWJが意気に感じたのか、はたまたスポンサーがついたのか、今のところ、誰でも全編動画が見られるようになっています。しかも、今日(4月16日)、内容を要約したテキストまで追加され、いたれりつくせりです(もっとも、テキストだけは、会員でないと全編は読めません)。
 日本語以外の発表については、同時通訳の音声が流れてきますので、意味はしっかりと聴き取れます。
 非会員が、いつまで全編動画を視聴できるのかよく分かりませんが、是非、早めに視聴されることをお奨めします。
 
IWJ 国際秩序の大変動期に中国、韓国、米国と駆け引きを始めた北朝鮮! どうなる、東アジアの安全保障 日米中韓豪5カ国研究報告シンポジウム 2018.3.31
記事公開日:2018.4.4 取材地:東京都 テキスト 動画
「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック北朝鮮の参加が決定した2018年1月以降、朝鮮半島をめぐる動きは、中国や米国も絡みながら新たな局面に向かっている。
 2月の平昌五輪で南北融和ムードが高まったあと、3月6日に韓国の閣僚級の特使が北朝鮮を訪れ、金正恩(きむ・じょんうん)朝鮮労働党委員長と会談。特使は直後に米政府への結果報告のためホワイトハウスを訪問し、3月8日、「トランプ大統領金正恩委員長の米朝首脳会談が5月に行われる」と発表して内外に衝撃を与えた。
 そして、金正恩委員長は3月25日から3月28日にかけて極秘に中国を訪れ、習近平(しゅう・きんぺい)国家首席と会談。4月末に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との南北首脳会談、5月に予定されているトランプ大統領との米朝首脳会談を控えて、自らが中国への根回しに動いたと見られている。なお、東アジアの安全保障の構図が一変する可能性が見えたこの時、日本は完全にカヤの外に置かれていた。
 3月29日に板門店(パンムンジョム)で行われた南北閣僚級協議では、南北首脳会談の日程が4月27日と発表された。この会談で韓国側は、朝鮮半島の非核化、軍事的な緊張緩和なども提案したと伝えられている。
 このような情勢を踏まえて、2018年3月31日、東京都内で新外交イニシアティブ(ND)が主催する日米中韓豪5カ国研究報告シンポジウム「どうなる、東アジアの安全保障~北朝鮮問題や米中覇権争いをめぐって~」が開催された。東アジアの安全保障問題について、日本、米国、中国、韓国、オーストラリアの研究者たちがそれぞれの視点から解説を行い、今後の方向性や日本の果たすべき役割を探った。」
 
(弁護士・金原徹雄のブログから)
2014年1月2日
急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)
2014年1月11日
柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)
2014年3月27日
予告4/22新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」 
2014年4月25日
映像のご紹介・NDシンポジウム「今なぜ、集団的自衛権なのか-安全保障の最前線から考察する-」(4/22)
2014年8月1日
猿田佐世ND(新外交イニシアティブ)事務局長から学ぶ米国でのロビー活動
2015年4月7日
佐藤優氏と柳澤協二氏のかみ合わない話が面白い~NDシンポの動画を視聴して
2015年4月18日
週刊文春「沖縄のタブー」と公安情報~あなどってはいけない
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ここ半年のND(新外交イニシアティブ)シンポ・報告会動画のご紹介(付・12/18シンポ「宜野湾から沖縄の未来を考える―基地・経済・地方自治―」のご案内) 
2016年1月29日 
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2016年4月13日
ND(新外交イニシアティブ)シンポ・講演会動画で学ぶ「原発と核」「沖縄と基地」「外交のしくみ」~2015年11月から2016年1月まで
2016年7月14日
予告7/29猿田佐世氏(新外交イニシアティブ事務局長)講演会@大阪市中央公会堂
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2017年5月18日
「今こそ辺野古に代わる選択を~NDからの提言~」と同東京シンポジウム(5/23)のご紹介
2017年11月26日
求拡散!12/11新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム(沖縄・名護)/「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-
2018年1月3日
NDシンポジウ「「辺野古が唯一の選択肢」に立ち向かう-安全保障・経済の観点から-」(2017年12月11日@名護市)を視聴する