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「暴走政治ストップ!!-今、和歌山で市民と野党に求められていることは-」(2018年5月27日)のご案内と伊藤宏先生を取り上げた東京新聞・毎日新聞のご紹介  

 2018年5月11日配信(予定)のメルマガ金原No.3144を転載します。
 
「暴走政治ストップ!!-今、和歌山で市民と野党に求められていることは-」(2018年5月27日)のご案内と伊藤宏先生を取り上げた東京新聞毎日新聞のご紹介
 
 今日のブログは二本立てです。
 前半は、来る5月27日(日)に、和歌山市中央コミセンで開催される県革新懇シンポジウムのご案内です。とはいえ、私がこのシンポについて知っていることといえば、以下のチラシ記載情報がほぼ全てなので、あまり付け加えることもありません。
 ただ、県革新懇の武内さんがチラシを事務所まで届けてくださった際うかがったところでは、パネラーとして出席要請している「各政党」の反応はあまり芳しくなさそうでした(ある程度予想されたことではありますけど)。
 
 そもそも「革新懇」ってどんな団体?ときかれても、私もちゃんとお答えするほどの知識はありませんから、「全国革新懇」のホームページをご参照ください。
 全国革新懇平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)について私が知っていることといえば、2013年にお亡くなりになりましたが、元日本火災海上保険(株)会長、経済同友会終身幹事であった品川正治(しながわ・まさじ)さんが、全国革新懇の代表世話人のお1人であったということくらいです。
 
 それにも関わらず、というべきか、私がこのシンポの開催をお知らせしようというのは、
9人の呼びかけ人の皆さんの顔ぶれによります。これでは無視できないでしょう。
 それでは、チラシ記載情報をご紹介します。お時間の都合がつくようでしたら、是非ご参加ください。
 
(チラシから引用開始)
革新懇シンポジウム
暴走政治ストップ!!-今、和歌山で市民と野党に求められていることは-
 
2018年5月27日(日)
 13時 受付  13時30分 開会
和歌山市中央コミュニティセンター1階多目的ホール(小)(キャパ180人)
 和歌山市三沢町1丁目2番地  
 
■コーディネーター・問題提起
   和歌山信愛女子短期大学教授/伊藤 宏 氏
■パネラー
   出席いただいた各政党・市民団体
■フロアー発言を予定しています。
 
 今、日本は大きな歴史の分岐点にさしかかっています。2012年に安倍政権が発足して以来、集団的自衛権容認の閣議決定特定秘密保護法の制定、安全保障関連法案の制定、共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法の制定など、日本は着実に戦前の社会に回帰するかのような方向に進んでいます。また、「アベノミクス」という経済政策は貧富の差を広げ、福祉社会の根底を揺さぶり続けてきました。さらに「森友学園問題」に代表されるような公文書の改ざんは、民主主義の根幹をないがしろにするような暴挙です。
 このまま「暴走政治」が続けられれば、私たちの平和な暮らしが脅かされるだけではなく、朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の問題に象徴されるように、日本は外交的にも孤立するような事態を招きかねません。一方、安倍政権の暴走による影響は、なかなか普段お暮らしの中で実感できないという面もあります。特に和歌山県においては、自治体固有の様々な問題も山積しており「国政」や「経済政策」「外交政策」には関心が持てないという状況があるかもしれません。そのために、政権の暴走が和歌山県にどのような影響をもたらしているのか、市民と野党が協力して問題点を明らかにし、和歌山県から何ができるのかを探っていきたいと思います。
 
【呼びかけ人】
伊藤 宏(和歌山信愛女子短期大学教授)
琴浦龍彦(県革新懇代表世話人・県地評議長)
島 知子(薬剤師)
田村悠紀栄(カトリック修道女)
豊田泰史(市民連合わかやま共同代表・弁護士)
服部涼平和歌山大学大学院生)
花田惠子(市民連合わかやま共同代表)
藤井幹雄(憲法9条を守る和歌山弁護士の会代表世話人9条ネットわかやま世話人代表・弁護士)
松永久視子(団体職員・主婦)
 
主催・連絡先
  和歌山市松原通3-20 和歌山県教育会館内 ℡ 073-423-2261
(引用終わり)

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 さて、二本立ての後半は、上記シンポの呼びかけ人兼コーディネーターである伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)の「ゴジラ憲法」に関わる活動が、今月(5月)初旬、有力ブロック紙東京新聞)と全国紙(毎日新聞)によって相次いで取り上げられたということのご紹介です。
 
 私たち(伊藤宏氏講演会@和歌山実行委員会)が、去る4月7日に伊藤宏先生の講演会「ゴジラVSシン・ゴジラゴジラから読み解く平和憲法」(於:和歌山市あいあいセンター6階ホール)を開催したことは、本ブログの読者の皆さんは先刻ご承知のことと思いますし、講演会当日、伊藤先生のご厚意で来場者に配布された紀要論文「ゴジラが伝える日本国憲法の意義-平和・反核・民主主義-」(『信愛紀要』2018年第59号)も、4月14日と15日の両日、私のブログに分載してご紹介しました。
 実は、その4月7日の講演会に、東京新聞特別報道部(あの有名な「こちら特報部」を担当されている部署ですね)の安藤恭子(あんどう・きょうこ)さんという記者がわざわざ取材に来てくださっていたのです(日帰り出張でしたが)。
 安藤さんからは、伊藤先生の「ゴジラから読み解く平和憲法」を「こちら特報部」に掲載できるよう企画を提案すると伺っていたため、是非とも企画が通って欲しいものだと願っていたところ、無事、5月1日の東京新聞朝刊「こちら特報部」に掲載されました(18面・19面)。
 
 残念ながら、「こちら特報部」に掲載された記事全文は、ネットでは有料サイト(東京新聞電子版)でしか読めませんので、以下には、誰でも読める「さわり」の部分のみご紹介します。
 
【特報】<貫く人たち>ゴジラ愛で憲法語る伊藤宏さん 2018年5月1日
(引用開始)
 四月上旬、和歌山市内で「ゴジラVSシン・ゴジラ」と題して開かれた憲法講演会。「(一九四六年の)十一月三日に日本国憲法が公布された。自由と平和を愛し、文化を進める日だが、一九五四年の初代ゴジラもこの日、映画が封切られた。憲法ゴジラは、誕生日が同じなんです」
 和歌山信愛女子短大(和歌山市)の教授、伊藤宏(55)は、歴代ゴジララドンなど映画に出てくる怪獣のフィギュア百数十体を会場に持ち込み、にこやかに話を切り出した。「ゴジラ」シリーズは、アニメ版を除き、近作「シン・ゴジラ」までの二十九作品で観客動員数は一億人超。伊藤は愛する「ゴジラ」を通じ、「水爆実験から生まれたゴジラに込められた、反戦反核のメッセージを受け止めてほしい」と平和憲法の理念を伝え続けている。
【こちらは記事の前文です】
記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊をご利用ください。
東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。
東京新聞電子版」なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。
(引用終わり)
 
 以上のような事情から、本文の引用はこれだけにとどめますが、以下に、安藤さんが送ってくださった掲載紙から、見出しの部分を引用したいと思います。これを読むだけでも、記事の構成やトーンを推測していただくことができるでしょう。
 
貫く人たち 原子力報道の研究者 伊藤 宏
核への怒り ゴジラで学ぶ
映画の焼け野原 まさに戦災
安全神話」疑い、記者から転身
映し出す時代の憲法
シン・ゴジラ」危機感の薄れにじむ
 
 以上の記事が東京新聞に掲載された3日後の5月4日、今度は全国紙である毎日新聞の朝刊社会面のトップ記事として、「ゴジラで学ぶ憲法」というカラー写真付きの記事が掲載されました(大阪本社版・23面)。
 
 これまたネットでは有料記事なので、無料で読める「さわり」の部分のみ引用してみましょう(少し書き足しましたが)。
 
憲法記念日 原点は反戦反核 ゴジラで読み解く平和憲法
会員限定有料記事 毎日新聞2018年5月3日 20時30分(最終更新 5月3日 21時18分)
(引用開始)
和歌山信愛女子短大の伊藤教授 第1作から29作目まで分析
 「ゴジラから読み解く平和憲法」。そんないっぷう変わったテーマで憲法を教え始めた教授がいる。1954年公開の第1作から、興行収入約80億円のヒットとなった2016年の29作目「シン・ゴジラ」まで、シリーズ化された映画を分析。終戦直後、冷戦、現代と、怪獣ゴジラに対する政府の対応や登場人物の描かれ方の移り変わりを指摘し、非戦の決意とともに生まれた憲法の意義を問い直す。
 「ゴジラの原点は、『反戦反核』だったのです」。4月26日、和歌山信愛女子短大(和歌山市)であった今年度最初の憲法の授業。担当する伊藤宏教授(メディア論)が第1作当時の白黒映画のカットを印刷した資料を配ると、新入生は見入った。
(引用終わり)
 
 東京新聞の記事が、4月7日の講演内容の紹介を皮切りとして、ゴジラ・シリーズ諸作品と反戦反核との関わりについての伊藤先生の分析を詳しく紹介しているのに対し、毎日新聞は、字数が東京新聞こちら特報部」ほどはないという条件の下、勤務校での憲法講義の紹介という体裁をとりつつ、伊藤先生の「ゴジラシリーズを通して、憲法を取り巻く社会の変容を見つめてほしい」という思いを凝縮して紹介している、良い記事だと思います。
 ちなみに、毎日新聞東京本社版でも、レイアウトは異なりますが、やがり社会面トップに掲載されました。
 以下に、その見出しをご紹介しておきましょう。
 
(大阪本社版)
原点の非戦 忘れていないか
シリーズの変遷 授業に
 
(東京本社版)
反戦反核」変容見つめ
和歌山の短大で授業
 
 あと余談を2つほど。
 
毎日新聞のネット版(無償で閲覧できる部分)でも、伊藤先生が和歌山信愛女子短大の研究室で毎日新聞の取材を受けている写真を見ることができますが、掲載の何日か前、取材のために、普段は収納用の袋や箱に入れているゴジラ・コレクションを研究室内に「展示」したと伊藤先生がFacebookに投稿しているのを読んでいましたので、毎日新聞が掲載された当日、私はFacebookに以下にように書き込みました。
 
「なお、余談ですが、毎日新聞の記事に掲載された写真は、ゴジラコレクションに取り囲まれた研究室(和歌山信愛女子短大)での伊藤先生の姿ですが、これは、毎日新聞のリクエストによって飾り付けられたものであり、普段、これらのコレクションは、荷造り用の入れ物に収納されているということです。もっとも、毎日新聞の取材が終わった後も、気に入ってそのままにしておられる可能性もゼロではありませんが(未確認)。」
 
 これに対して、早速、伊藤先生から以下のようなコメントが寄せられました。
 
「金原先生の読み…凄かったですね(^_-) コレクションは、今回の毎日新聞の取材を機に、当分の間は「常設展」といたしました(^_^;) ご覧になりたい方は大学に遊びに来てください(^_-)」
 
〇伊藤宏先生のお母様は、埼玉県にお住まいとのことで、5月1日の東京新聞も、5月4日の毎日新聞(東京本社版)も、すぐに写真に撮って伊藤先生のもとに送信してくださったとか。お母様も、とても誇らしく思われたのではないでしょうか。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/伊藤宏さん関連)
2016年10月25日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)が西谷文和さんと語る「現場記者が見てきた『原子力ムラ』」ほか~「自由なラジオ LIGHT UP!」最新アーカイブを聴く(027~030)
2017年1月17日
憲法と平和・原発・沖縄問題を考えるシンポジウム」@2/4アバローム紀の国(和歌山市)へのお誘い~森ゆうこ参議院議員を迎えて
2017年1月27日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)の論文「ゴジラが子どもたちに伝えたかったこと(2005年)」を読む(前編)
2017年1月28日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)の論文「ゴジラが子どもたちに伝えたかったこと(2005年)」を読む(後編)
2017年7月14日
「伊藤宏先生~教えて!?憲法はどうなるの?どう向き合ったらいいの?」(7/17キリスト者9条ネット和歌山の集い)のご案内
2017年11月13日
伊藤宏氏(和歌山信愛女子短大教授)講演会「ゴジラウルトラマンがあなたに伝えたいこと」(くまの平和ネットワーク12/9@新宮市福祉センター)のご案内
2018年2月22日
伊藤宏氏講演会「ゴジラVSシン・ゴジラゴジラから読み解く平和憲法」(4/7@和歌山市あいあいセンター)のご案内
2018年4月14日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)の論文「ゴジラが伝える日本国憲法の意義-平和・反核・民主主義-(2018年)」を読む(前編)
2018年4月15日
伊藤宏さん(和歌山信愛女子短期大学教授)の論文「ゴジラが伝える日本国憲法の意義-平和・反核・民主主義-(2018年)」を読む(後編)
2018年5月1日
5月1日の東京新聞こちら特報部に伊藤宏先生が取り上げられました!
2018年5月4日
東京新聞に続き毎日新聞にも伊藤宏先生が大きく取り上げられました!