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「ボクらのチカラをひとつに@参議院2019(仮称)」参加呼びかけ記者会見(岡山市)を視聴して来年の参院選を思う

 2018年5月12日配信(予定)のメルマガ金原No.3145を転載します。
 
「ボクらのチカラをひとつに@参議院2019(仮称)」参加呼びかけ記者会見(岡山市)を視聴して来年の参院選を思う
 
 「希望の党」が解党して、その多数派が一瞬だけ「国民党」を結成し、その上で民進党と合流して「国民民主党」が出来た・・・これで良かったでしょうか?(自信ないけど)。 ということで、5月11日現在の「会派別所属議員数一覧」を、参議院ホームページで調べてみました。
 
 総議員定数242が3年ごとに半数ずつ改選される訳ですが、各会派の議席状況は以下のとおりでした。リンク先では、括弧内に女性議員の数を記載していますが、ここでは省略させてもらっています(平成30年5月10日現在)。
 
自由民主党・こころ
 2019年7月28日任期満了 比例21 選挙区48 合計69 
 2022年7月25日任期満了 比例19 選挙区37 合計56
 合計125
 2019年7月28日任期満了 比例07 選挙区04 合計11 
 2022年7月25日任期満了 比例07 選挙区07 合計14
 合計25
 2019年7月28日任期満了 比例04 選挙区06 合計10 
 2022年7月25日任期満了 比例04 選挙区10 合計14
 合計24
立憲民主党・民友会
 2019年7月28日任期満了 比例04 選挙区03 合計07 
 2022年7月25日任期満了 比例06 選挙区10 合計16
 合計23
 2019年7月28日任期満了 比例05 選挙区03 合計08 
 2022年7月25日任期満了 比例05 選挙区01 合計06
 合計14
 2019年7月28日任期満了 比例03 選挙区02 合計05 
 2022年7月25日任期満了 比例03 選挙区03 合計06
 合計11
 2019年7月28日任期満了 比例01 選挙区01 合計02 
 2022年7月25日任期満了 比例02 選挙区02 合計04
 合計06
 2019年7月28日任期満了 比例01 選挙区02 合計03 
 2022年7月25日任期満了 比例00 選挙区00 合計00
 合計03
無所属クラブ
 2019年7月28日任期満了 比例01 選挙区01 合計02 
 2022年7月25日任期満了 比例00 選挙区00 合計00
 合計02
 2019年7月28日任期満了 比例00 選挙区01 合計01 
 2022年7月25日任期満了 比例00 選挙区01 合計01
 合計02
国民の声
 2019年7月28日任期満了 比例00 選挙区00 合計00 
 2022年7月25日任期満了 比例01 選挙区01 合計02
 合計02
各派に属しない議員
 2019年7月28日任期満了 比例01 選挙区02 合計03 
 2022年7月25日任期満了 比例01 選挙区01 合計02
 合計05
合計
 2019年7月28日任期満了 比例48 選挙区73 合計121 
 2022年7月25日任期満了 比例48 選挙区73 合計121
 合計242
 
 来年(2019年)の7月28日に任期満了となる参議院議員、つまり6年前(2013年)の7月21日に投開票が行われた第23回参議院議員通常選挙で当選した議員が、来年改選期を迎えることになります。
 各地で選挙に向けた態勢をどう整えるのか、とりわけ、離合集散の激しい野党陣営、及びその勢力伸長を願う市民にとって、もう実質1年しかない、という段階です。
 今度の参議院議員選挙がなぜ重要かといえば、6年前の選挙は、第二次安倍内閣がその前年(2012年)12月に誕生してから初めての本格的国政選挙でしたが、前年に政権を失った民主党が惨敗した選挙でした。
 候補を擁立した19の1人区で全敗し、2人区の宮城、京都、兵庫で敗れたほか、3人区の埼玉、4人区の大阪、5人区の東京でも議席を失い、選挙区10人、比例7人の当選者を出すのが精一杯でした。
 その時かろうじて当選した17人が、今では国民民主党に10人、立憲民主党に7人と別れて在籍することになったということのようです。
 
 民主党が惨敗し、自民・公明が大勝した6年前の議員が改選期を迎えるということは、適切な選挙戦略をもって臨めば、自民・公明からかなりの議席を取り戻せる可能性があるということであり、ひいては、いわゆる改憲勢力参議院で2/3の議席を割り込む目もあるということでもあります。
 もっとも、具体的な改憲案を提示しているのは自民党だけという現段階で、どの政党が自民党に(修正協議などの末に)同調するのか、完全には見通せず、「いわゆる改憲派」というレッテル貼りによって、わざわざ「あちらの勢力」を増やす愚は避けねばなりませんが。
 
 以上のような状況を踏まえれば、誰が考えても、立憲民主党、国民民主党日本共産党間の選挙協力が必要(とりわけ1人区では)だと分かるのですが、他方、それだけでは、大幅な野党議席の伸張は望めないだろうとも思います。
 そこで、各地の実情により、様々な動きがあるのでしょうが、3年前の参議院選挙前にも、「おかやまいっぽん」というユニークな名前の組織を立ち上げ、先駆的な取組を行った岡山県で、その「おかやまいっぽん」などが中心となり、去る5月9日、「ボクらのチカラをひとつに@参議院2019(仮称)」設立に向けてのよびかけの記者会見が行なわれました。IWJ岡山による中継動画が全編視聴できますのでご紹介します。
 
「ボクらのチカラをひとつに@参議院2019(仮称)」参加呼びかけ記者会見 2018.5.9
記事公開日:2018.5.10 取材地:岡山県 動画(全編動画56分)
冒頭~ 趣旨説明 宮本龍門氏(おかやまいっぽん共同代表、真言宗・長泉寺住職)
9分~ 吉岡康祐氏(おかやまいっぽん共同代表、弁護士)
14分~ 秦 明美氏(岡山県農民連事務局長)
16分~ 森本 榮氏(元連合岡山会長)
21分~ 野中麻美氏(二児の母、安保関連法に反対するママとみんなの会おかやま)
22分~ 曽田和子氏(津島平和委員会、元高校教諭)
28分~ 大坂圭子氏(おかやまいっぽん共同代表)
31分~ 榊原 精氏(おかやまいっぽん共同代表、元大学教員)
35分~ 質疑応答
 
 来年の参議院選をにらみながら、どう共闘体制を構築していけばよいか、頭を悩ませておられる方の参考になればと思い、岡山の状況をご紹介しました。
 最後に、「おかやまいっぽん」のホームページに、上記記者会見についての報告がアップされており、おそらく記者会見でも配布されたであろう「参加呼びかけ資料」も掲載されていましたので、こちらもご紹介しておきます。
 
(引用開始)
「ボクらのチカラをひとつに@参議院2019(仮称)」参加呼びかけ資料
■参加呼びかけ資料PDFデータ
1,設立背景
 安保法制の廃止と立憲主義の回復という目的を達成するために、2016年2月におかやまいっぽんを設立して、市民の新しい政治参加の形を模索してきました。同時に2016年参院選/2017年衆院選では市民と立憲政党がチカラを合わせ統一候補で選挙に取り組みました。
 この2回の選挙を通じて、統一候補の実現の過程で市民が政党の間に入り調整をするという役割をする中で、共通政策の提案をしながら政党との信頼関係も築いてきました。
 2017年の衆院選では比例復活という状況ではありますが岡山県第1区において統一候補の高井たかし氏が当選し、衆議院へ送り出すことができました。これにより、わたしたちの衆議院議員と継続的にコミュニケーションを取りながら国政との繋がりを作ることが出来ました。
 国政では約5年間の安倍内閣による政権運営で国の形を変えるような重要法案を違憲状態のまま強行に成立させています。さらに防衛省ではシビリアンコントロールに疑問符がつき、文科省財務省では政権によって行政が歪められたのではないかという疑惑が深まっています。そんな中、2017年の衆院選直前の民進党の分裂など、次の政権を担っていくための野党の連携は不透明な状況です。
 
2,設立目的
 わたしたちは、現在の政治情勢と過去2回の国政選挙での取り組みを踏まえて、自分たちで作った政策を国政で実現するための候補者を擁立し、その候補者を統一候補として、市民と政党がチカラを合わせて国政へと送り出すことを目指します。
 そのための議論の場と議論した内容を実践していくためのプラットフォームとして新組織の設立を目指します。
 
3,設立する組織概要
 新組織は賛同する個人・団体・政党により構成し、設立に向けた参加者を募ります。
 設立後も随時入会または退会の手続きを行います。
 
4,今後のスケジュール(予定)
・2018年5月   設立に向けた参加呼びかけ
・2018年6月初旬 新組織設立/政策(第1 次)作成開始/統一候補選定開始
・2018年7月中  統一候補発表
・2018年8月   統一候補政治活動支援
 
5,呼びかけ内容
 新組織の目的に賛同する個人・団体・政党に対して参加を呼びかけます。
 可能な限り多様なコミュニティから意見を集約して政策を作成し、それを実現するための議員を国政へ送り出すための活動を一緒に担ってください。
 
6,呼びかけ人一覧(38名・2018年5月9日現在)
大坂圭子  おかやまいっぽん共同代表
榊原 精  おかやまいっぽん共同代表
宮本龍門  おかやまいっぽん共同代表
吉岡康祐  おかやまいっぽん共同代表
赤松章子  おかやまいっぽん事務局
伊東大輔  おかやまいっぽん事務局
氏平長親  おかやまいっぽん事務局
菅木智子  おかやまいっぽん事務局
木村周二  おかやまいっぽん事務局
市場恵子  社会心理学講師・カウンセラー
伊東朋子  ホームメイドのら代表
伊原 潔  労働組合役員
宇野忠義  弘前大学名誉教授、倉敷革新懇
梅田 環  おかやま宗教者九条の会代表
大石和昭  弁護士
岡田雅夫  岡山大学名誉教授
奥田伸一郎 WEB クリエイター
奥津 亘  弁護士
尾崎ツトム OZAKI UNIT
賀川進太郎 弁護士、憲法53 条違憲国賠訴訟弁護団代表
狩野 毅  まちづくり研究所代表
曽田和子  津島平和委員会、元高校教諭
高橋 淳  医師
津嶋宣夫  退職教員
中島純男  岡山県地域人権運動連絡協議会議長
西崎直人  団体職員
西平幸代  主婦
野中麻美  二児の母、安保関連法に反対するママとみんなの会おかやま
橋本省吾  福島県希望の牧場を支援する会
明美  岡山県農民連事務局長
平野幹雄  社会保険労務士
広畑周子  退職女性教職員の会 会長
藤川智子  弁護士
松田葉子  行政書士
森本 栄  元連合岡山会長
森本忠春  産業別労働組合連合会職員
山口二郎  法政大学教授
山崎樹一郎 映画監督
(引用終わり)