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平和と戦争を考えるテレビ番組(NNNドキュメント、テレメンタリー、そして「夕凪の街 桜の国2018」)~2018年夏 広島の放送局から  

 2018年7月24日配信(予定)のメルマガ金原No.3218を転載します。
 
平和と戦争を考えるテレビ番組(NNNドキュメント、テレメンタリー、そして「夕凪の街 桜の国2018」)~2018年夏 広島の放送局から
 
 気象庁が「災害」と認識する、とまで評した猛暑の続く7月下旬ですが、あと1週間で8月を迎え、いよいよ2度にわたってご紹介した「平和と戦争を考えるテレビ番組」があいついで放送されます。
 
2018年7月16日
平和と戦争を考えるテレビ番組(NHKスペシャル+ETV特集) 2018年夏
2018年7月17日
平和と戦争を考えるテレビ番組(NNNドキュメント)2018年夏
 
 今日は、7月17日に書いたブログの増補版をお送りします。
 7月17日には、広島テレビ制作による「原爆供養塔の聲(仮)」(その後、正式タイトルが「「ただいま」と言えない...~原爆供養塔に眠る814人~」となりました)が8月5日(深夜)にNNNドキュメント(日本テレビ系列)で放送されることをお伝えしましたが、その後、テレビ朝日系列のテレメンタリーでも、広島ホームテレビ制作の「忘れ島、金輪島」という番組が放送される(放送局によって日時が異なります)という予告がホームページに掲載されました。
 
 8月の「平和と戦争を考えるテレビ番組」では、NHKが圧倒的に多くの番組を送り出すのは最近の傾向かもしれませんが(昨年もそのような印象を持ちました)、どんな状況の下でも、良い番組を作ろうとする現場のスタッフ(特に地方局)の頑張りを応援したいと思います。
 今年は、奇しくも広島の放送局が制作する番組が、2本放送されることになりました。是非注目しましょう。
 
日本テレビ系列 2018年8月6日(月)午前0時55分~1時25分
NNNドキュメント’18「「ただいま」と言えない...~原爆供養塔に眠る814人~」
(番組案内から引用開始)
広島の平和公園にある原爆供養塔。そこに名前が判明しているにも関わらず遺族の元に戻っていない814人の遺骨が今も眠る。一体なぜ?我々が遺族探しを始めると存在しない住所も。そんな原爆供養塔から去年暮れ7年ぶりに遺骨が遺族の元に戻ってきた。名前が漢字一字違うことから特定に至らなかったが、映画「この世界の片隅に」がきっかけで行政も動いた。そして今年73年の時を経てある遺族が一歩を踏み出した。その思いとは...
【制作:広島テレビ
再放送   
8月12日(日)11:00~BS日テレ
8月12日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24
(引用終わり)
 
テレビ朝日 8月8日(水)午前3時30分~(7日深夜)
テレメンタリー2018「忘れ島、金輪島
(番組案内から引用開始)
広島に投下された原子爆弾
73年経っても、およそ14万人の犠牲者を出した惨状は、語り尽くされていない。
広島市の海岸からわずか1キロ。
瀬戸内海に浮かぶ、金輪島(かなわじま)。
陸軍直轄の“秘密の島”には、原爆の負傷者が運ばれたというが、当時の資料はほとんど残されることなく、全てが軍のものだった島の記録は、終戦と共に消された。
その金輪島を、戦後70年以上経ち初めて訪れた女性が証言する「あの日」の惨状―
忘れられた、小さな島の記憶をたどる。
ナレーター:花澤香菜
(引用終わり)
 
 この番組(忘れ島、金輪島)については、通常の放送日とは異なるイレギュラーな時間設定がなされているようで、上に記したのはテレビ朝日による放送予定時刻だと思います。
 それぞれの地方局で視聴しようという方は、8月に入ってから、各局の週間番組表(ホームページに掲載されるはずです)で放送時刻をご確認ください。
 
 以上は、広島の地方民間放送局が制作する番組なのですが、実は、もう1つの広島の放送局も、特別番組(ドラマ)を放送予定です。
 それは、NHK広島放送局であり、同局開局90年ドラマと銘打ち、漫画家こうの史代氏が2004年に発表した『夕凪の街 桜の国』を原作としつつ、「原作の設定を2018年に置きかえ、オリジナルストーリーを加えてドラマ化」したそうです。
 放送日は8月6日(月)で全国放送です。
 8月5日(深夜)から7日(深夜)にかけて放送される3本の広島の放送局が制作した番組、是非3本とも注目し、視聴したいものです。
 
8月6日(月)NHK総合 後7:30~8:43
NHK広島放送局開局90年ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」
(番組ホームページから引用開始)
【みどころ】
漫画家こうの史代氏が2004年に発表した『夕凪の街 桜の国』。
日常生活をユーモアあふれる素朴なタッチで描きながらも、原爆に翻弄された女性とその家族のひたむきに生きる姿が胸を打つ物語です。
今回、原作の設定を2018年に置きかえ、オリジナルストーリーを加えてドラマ化します。
昭和30年、思いがけない悲劇に襲われる女性。そしてそれから63年の時を経た平成30年、その秘密を図らずも知ることになる、もう一人の女性。
二つの時代をつなぐ一本の“糸”を探る中で、幸せとは何か?家族とは何か?という問いが世代を超えてじんわり胸に迫ります。
被爆地の放送局として、核と平和に向き合う番組を制作し続けてきたNHK広島放送局が開局90年の節目に送る感動の物語にご期待ください!
【メッセージ こうの史代さん】
夕凪の街 桜の国』はもう15年近く前の作品ですが、こうしてまた新しい形でみなさんに観ていただけるのはとてもうれしいです。2018年の今の広島がドラマのオリジナル要素として加わりますが、好きなドラマの脚本家さんだったので楽しみでした。いただいた脚本を見て、本当に面白くなっていたので、感激しています!
【スタッフ】
脚本 森下 直
音楽 小林洋平
制作統括 田中意澄
プロデューサー 小池明久
演出 熊野律時
【あらすじ】
出版社で編集者として働く石川七波(46)。悩みの種は編集部のリストラと、認知症の疑いのある79歳の父親・旭。ある日、行き先も言わず家を出て行った旭を追いかけていると、いつもかわいがっている姪の風子(17)も合流。どうやら家出をしてきたらしい・・・
旭の行き先は広島。風子と一緒に尾行する七波。旭がある人の足跡を尋ねていることに気づく。そのある人とは、原爆によって亡くなった旭の姉。七波の伯母にあたる人物だった。
その、伯母の名は平野皆実。13歳のとき広島で被爆したが、昭和30年、23歳になるまで広島で暮らしていた。心の傷に悩みながらも、職場で出会った青年と恋に落ち、小さな一歩を踏み出しかけたとき、忘れかけていた“原爆”が再び皆実を襲う。
皆実の弟・旭と七波と風子の広島への旅は、それから63年後の平成30年夏。この不思議な旅の中で、これまで明かされていなかった様々なドラマが明らかになっていく・・・
(引用終わり)
 
(付記)
 8月に放送される「平和と戦争を考えるテレビ番組 2018年夏」については、これで、NHKスペシャル、ETV特集、NNNドキュメント、テレメンタリー(+「夕凪の街 桜の国2018」)の放送予定を一応ご紹介したことになります。
 ただ、この他にも、NHK・BSでは、いくつかの番組が放送されるそうなので、ご注目ください。
 
三多摩平和交流ネットワーク
平和と戦争を考えるテレビ番組(NHK編)2018年夏