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開催予告・木村草太氏(首都大学東京教授)講演会「憲法9条をめぐる議論を理解するために」(和歌山弁護士会@2018年11月6日)

 2018年9月10日配信(予定)のメルマガ金原No.3266を転載します。
 
開催予告・木村草太氏(首都大学東京教授)講演会「憲法9条をめぐる議論を理解するために」(和歌山弁護士会@2018年11月6日)
 
 以下にご紹介するチラシのとおり、来る11月6日(火)午後6時から、和歌山県民文化会館小ホールにおいて、木村草太氏(首都大学東京教授・憲法学)による講演が行われます。主催は和歌山弁護士会、日本弁護士連合会と近畿弁護士会連合会が共催となります。
 ちなみに、チラシに「憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム」という角書がありますが、これは、日弁連憲法問題対策本部)が全国の弁護士会に参加を呼びかけているプログラムの一環としての開催という意味だと思います(多分)。
 「憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム」でGoogle検索をかけてみると、たちどころに以下のような企画がヒットします。
 
平成30年6月23日(土) 福岡県弁護士会
今!改憲のゆくえは!~ジャーナリストが語る改憲の舞台裏~
講師:宮澤薫氏(時事通信社政治部)、宮崎昌治氏(西日本新聞者社会部部長)
 
平成30年6月30日(土) 鹿児島県弁護士会
憲法を考える市民の集い~9条改正問題を考える~
講師:井上正信氏(広島県弁護士会
 
平成30年7月12日(木) 神奈川県弁護士会
自衛隊憲法に明記!?国や社会はどう変わるのか
講師:青井未帆氏(学習院大学教授)、望月衣塑子氏(東京新聞社会部記者)
 
平成30年9月9日(土) 鳥取県弁護士会
憲法改正の要否と手続上の問題点
講師:木村草太氏(首都大学東京教授)
 
平成30年9月29日(土) 秋田弁護士会
憲法を考える市民集
講師:青井未帆氏(学習院大学大学院法務研究科教授)
 
平成30年10月27日(土) 茨城県弁護士会
検証・9条改正~憲法と平和を考える。
講師:伊藤真氏(東京弁護士会
 
 まだまだありますが、きりがないのでこの辺にしておきます。
 
 私は、和歌山弁護士会憲法委員会の委員長を1年だけやって(2014年度、伊藤真弁護士をお招きして集団的自衛権を考える市民集会を開催した)、とても任に耐えないと自覚して委員会そのものから身を引きましたので、その後の弁護士会の取組には、一会員として協力、参加するだけであり、内情はよく分かりませんが、上記の内、福岡県弁護士会のホームページの記載によると、このアクションプログラムの正式名称(?)は、「憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム~憲法の意義と歴史を踏まえて,憲法改正問題に全国的な取り組みを!~」というものらしいのです。
 日弁連としても、「憲法改正問題」にどのようなスタンスをとるべきかについては、かなり微妙なニュアンスがあることは想像に難くありませんが、かといって、何もやらないで済む話ではありませんから、そこで「憲法の意義と歴史を踏まえて」ということになったのでしょうね。
 
 ところで、和歌山弁護士会がお招きする木村草太首都大学東京教授(再来年には旧名の「東京都立大学」に戻るらしいですが)が和歌山市で講演されるのは、多分、今回が3回目ではないかと思います。
 最初の、2016年10月29日、和歌山県勤労福祉会館プラザホープでの講演会(主催:和歌山県保険医協会)には、目が回るようなスケジュールの中、私も参加し、「10月29日の冒険~『法華経』、『標的の村』、木村草太氏講演会」というブログをその日のうちにアップしました。
  ブログにも書きましたが、2年前の講演会において、木村教授は、2015年9月16日に締結された、安保法制をめぐる、いわゆる「5党合意」の重要性を指摘されました。憲法学者でこの「5党合意」に言及する方がめったにいない中、私は大いに我が意を得たりと思いました。その理由については、最近書いた私のブログ「再掲:「5党合意」「附帯決議」「閣議決定」をどう読むか~安保法制の「しばり」とするために」(2018年8月25日)をご参照ください。
 
 それでは、和歌山弁護士会が主催する木村草太氏講演会の概要を、チラシから転記してご紹介します。 
 
(チラシ記載情報から引用開始)
憲法改正問題に取り組む全国アクションプログラム
憲法9条をめぐる議論を理解するために
 
入場無料 予約不要
 
主権者である私たちが、憲法を変えるかどうかを決める時がいつかきます。憲法とは何か、憲法を変えようとするのはなぜか、憲法はどのように変えると政治や私たちの生活はどう変わるのかなどについて第一線の憲法学者をお招きして学びます。
 
講師 木村草太 首都大学東京教授
 
1980年生まれ。
東京大学法学部卒。同助手、首都大学東京准教授を経て、現在、首都大学東京教授。テレビ朝日系列『報道ステーション』のコメンテータなど、メディア出演も多数。
法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所』(羽鳥書店)のほか
憲法の創造力』(NHK出版新書)
『テレビが伝えない憲法の話』(PHP新書)
集団的自衛権はなぜ違憲なのか』(晶文社
憲法という希望』(講談社現代新書
憲法の新手』(沖縄タイムス出版) など著書多数。
 
日時 2018年11月6日(火)
  午後5時半開場 午後6時開演
場所 和歌山県民文化会館小ホール
 
主催 和歌山弁護士会
共催 日本弁護士連合会、近畿弁護士会連合会
 
お問い合わせ 和歌山弁護士会 〒640-8144 和歌山市四番丁5番地
  TEL 073-422-4580 FAX 073-436-5322
(引用終わり)
 
(参考動画)
 木村教授は、「特別な事情」がない限り、ご自身の講演を収録した動画の公開に許可を与えない方針のようですが(立憲デモクラシー講座の中でも、唯一木村教授の回のみ動画が見られません)、以下に、「特別な事情」によって公開されている貴重な動画2編をご紹介します。
 木村教授は、沖縄タイムスに「憲法の新手(しんて)」という連載を続けておられるのですが、そのご縁から、毎年春に沖縄タイムス社主催の講演会に登壇されています。
 以下に、その中から、2017年3月30日に行われた講演会「憲法施行70年 沖縄で憲法を考える」と、2018年3月27日に開催された講演会「沖縄で考える憲法の未来」の2編をご紹介しておきます。
 この2つの講演会の間に、木村草太氏がヘアスタイルを変えたことが一目瞭然で分かるのも一興かと思います。
沖縄タイムス タイムス×クロス 木村草太の憲法の新手
 
木村草太氏講演会「沖縄で憲法を考える」(1時間58分)
 
木村草太氏講演会「沖縄で考える憲法の未来」(2時間01分)
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/木村草太氏関連)
2014年7月22日
閣議決定」についての木村草太氏の見解に耳を傾ける(ビデオニュース・ドットコム)
2014年10月28日
7月1日閣議決定についての木村草太氏の解釈には無理がある
2015年4月1日
木村草太氏の那覇市での講演動画の視聴をお勧めします(3/31)
2015年5月25日
「哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義」(國分功一郎氏&木村草太氏)を読む
2015年6月13日
あらためて「存立危機事態」の解釈を問う~木村草太説と公明党北側一雄氏)の認識
2016年3月31日
開催予告5/14「憲法という希望~対談:木村草太×国谷裕子」(大阪弁護士会
2016年9月1日
7.1閣議決定についての木村草太説を振り返り 10.29木村草太氏講演会(和歌山県保険医協会)に期待する
2016年10月29日
10月29日の冒険~『法華経』、『標的の村』、木村草太氏講演会
2016年11月21日
「立憲デモクラシー講座・第Ⅱ期」第2回・木村草太首都大学東京教授「泣いた赤鬼から考える辺野古訴訟」は視聴できないけれど ※追記あり