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放送予告・ETV特集「ドヤ街と詩人とおっちゃんたち~釜ヶ崎芸術大学の日々~」(2018年10月13日)

 2018年10月7日配信(予定)のメルマガ金原No.3293を転載します。
 
放送予告・ETV特集「ドヤ街と詩人とおっちゃんたち~釜ヶ崎芸術大学の日々~」(2018年10月13日)
 
 私のブログでは、和歌山県下の行事案内と並び、テレビのドキュメンタリー番組の予告が重要な柱の一つとなっています。
 誰に頼まれた訳でもないのに、「ブログ毎日更新」などという酔狂な(一種の)「願掛け」をしてしまったため、「時間のない時はこれで何とかしのぐ」というパターンを持っておく必要があり、ドキュメンタリー番組の案内も、そういうものの一つであることは間違いなく、また、自分自身の備忘録代わりという目的もあったりはするのですが、もしかして、このブログで番組のこととを知り、視聴して「良かった」と思ってもらえる人が1人でもいれば、という気持ちももちろんあります。
 
 優れたドキュメンタリー番組を送り出す番組枠として、NHK・EテレのETV特集は、過去何度もご紹介してきたシリーズです。従って、その番組ホームページも定期的チェックしているのですが、先月(9月)頃から、「レギュラー放送枠(毎週土曜日の午後11時00分~12時00分)でのアンコール放送が増えたな」という印象を持っています。
 だいたい、月2回くらいのペースでアンコール放送が予定されているようで、今、ホームページに予告されているものだけ抜き出しても、
 
10月 6日「カノン~家族のしらべ~」
10月20日「自由はこうして奪われた~治安維持法 10万人の記録~」
10月27日「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録~」
11月17日「長すぎた入院」
11月24日「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~」
 
がアンコール放送です。1度再放送されただけで、優れたドキュメンタリー番組が埋もれてしまうのはもったいないですから、アンコール放送は歓迎すべきかもしれませんが、予算の切り詰めで、毎週新作を放送するだけのスタッフが確保できなくなってきた、というようなことがあるのでは?と、心配性なファン心理として、つい思ってしまうのです。
 
 それはとりあえず余談として、来週(10月13日)放送される新作「ドヤ街と詩人とおっちゃんたち~釜ヶ崎芸術大学の日々~」に私は注目しました。
 そこに登場する(であろう)「おっちゃんたち」が、おそらく自分と近い年輩の人々であり、しかも、その境遇も決してかけ離れている訳ではないという、一種の親近感を感じたということなのかもしれません。
 まずは、番組案内をお読みください。
 
NHK・Eテレ
本放送 2018年10月13日(土)午後11時00分~12時00分
再放送 2018年10月18日(木)午前0時00分~1時00分(水曜深夜)
ETV特集「ドヤ街と詩人とおっちゃんたち~釜ヶ崎芸術大学の日々~」
(番組案内から引用開始)
日雇い労働者の街、大阪・釜ヶ崎。酒、ギャンブル、家族離散…辛酸をなめてきたおっちゃんたちが心をわしづかみにする絵や詩を生み出している。人生が刻まれた表現に迫る。
釜ヶ崎芸術大学NPOが運営し、街のあちこちで詩や絵、書道、音楽などのさまざまな講座を開いている。ここで年配の男たちが生み出す作品が出色だ。酒やギャンブルにおぼれたり、家族が離散したり、波乱を生きてきたおっちゃんたち。人づてに聞いた孫の誕生を祝おうと描く絵本。生き別れの娘との思い出をつづった童話。人生が刻まれた表現の重みと輝き、彼らを支える詩人の活躍、そして釜ヶ崎という街の懐の深さを見つめる。 
(引用終わり)
 
 番組自体も楽しみですが、釜ヶ崎芸術大学を運営するNPO法人・こえとことばとこころの部屋(cocoroom)のホームページは非常に充実しており、色々なことが学べそうです。
 
 最後に、このホームページのコンテンツの中から、私が少し覗いてみた(閲覧した)ページをご紹介しておきます。皆さまも、是非、自分の興味の赴くところに従って、いろいろ探訪してみてください。
 
釜ヶ崎芸術大学・大学院2018・2019(予定)
〇釜芸2017年度(2017年4月~2018年3月)の記録
〇上田假奈代 あなたのうえにも同じ空が
NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表のWEBSITE
特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋 第十五期(平成29年度)事業報告書より
「注目の高い釜ヶ崎芸術大学は6年目。釜芸がめざしてきた「参加者が運営主体へ」という理念が運営側が弱体化したときに発揮されたことは興味深い。今年度もアマプーが下支えをになり、鳥取での釜芸俳句講座を代表の代わりに進行するなど、活躍した。地域の人々は高齢化がすすみ、入退院をくりかえしたり、亡くなることもおおく、またアルコール依存も深刻である。福祉関係との連携や大学など研究機関との関係などを模索しながら、釜芸への地域住人の参加をうながしているが、それがすすまないことに希望を失うより、地域外の人たちが釜ヶ崎に足を踏み入れることを積極的にとらえるようになった。釜ヶ崎や釜芸にであい、この地域の空気を吸うことが、社会の可能性となることを捉えようと考える。
 当法人がゲストハウスの運営をはじめたことにより、釜芸やひと花センターでの表現プログラムに外国人ふくめ旅行者が参加することが増え、地域交流・国際交流の機会となっていることは特徴としてあげられる。10 代・20 代の若者をあずかることになるなど、宿泊業と若者支援の可能性を感じる出来事もあった。」
谷川俊太郎さんの詩(「釜芸2017~18年秋冬」チラシより)
(前半部分を抜粋引用開始)
「釜芸に寄せて
 
 
大学があるんなら
巨大学もあっていい             
反対に微小学もあっていい
微笑学や哄笑学や誇大学や無題学や兄弟学や
甘鯛学も縁台学もあっていいなら
世間はどこへ行ってもダイガクだらけ
でもこんなアホな語呂合わせから
世間へ世界へ宇宙へと打って出るのは
ここ釜芸だけ
(略)
(引用終わり)