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第2回「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル」(イットク フェス 2018!!)を視聴する

 2018年10月9日配信(予定)のメルマガ金原No.3295を転載します。
 
第2回「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル」(イットク フェス 2018!!)を視聴する
 
 昨年9月24日に初めて開催された「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル」(略称「イットク・フェス!!」)については、様々な動画をご紹介することを主眼とするブログを書きました(「イットク フェス!!」(2017年9月24日)~みんなが自由に楽しむことが、自由を奪おうとするヤツラへの最大の抵抗!/2017年9月25日)。
 
 その「イットク フェス!!」が今年も10月7日(日)に国会周辺に帰ってきました。
 公式サイトを少し覗いただけでも、「咆哮ステージ」「轟音ステージ」「烈火ステージ」「疾風ステージ」「怒濤ステージ」「雷鳴ステージ」などの他、「うたう茱萸坂ステージ」「カルチャーヤード」「もの言うサンビスタの広場」などのページがにぎにぎしく告知されており、これが朝11時から夜の8時まで続くのかと思うだけでも、くらくらしてきそうです。
 
 これをどうブログでご紹介したものかと呆然としますが、何はともあれ、普通の企画で言うところの開催趣旨にあたる文章がありましたので、まずこれをご紹介します。
 
第2回イットク フェス'18 反抗声明(^o^)v!
(引用開始)
平成の治安維持法と呼ばれる特定秘密保護法、盗聴法、そして共謀罪の全てが、2017年7月11日より施行されていますが、表現の自由を奪おうとする権力の横暴は、やはり酷くなっている気がします。
昨年9月24日(日)の第1回イットク フェスでの警察による嫌がらせ、今年1月28日の東京渋谷のクラブ「青山蜂」のダンス禁止法改め、改正風営法の特定遊興飲食店の無許可営業による摘発…その後も六本木のショットバーへの警察の立ち入りなど、このままではエスカレートしていきそうです。
DJブースも無い六本木のバーの場合、客が許可なく音楽に合わせて身体を揺すった…そんな理由を警察は持ち出し、経営者を呼び出したということです。
当たり前ですが、誰にでも、自由に音楽を楽しみ、踊る権利はあります。国会前でロックフェスをやることは、この国の表現の自由を守るアーティストによる大きな主張になると思います。
ロックンロールは、窮屈な世界への反抗として産まれた音楽だと思っています。
消されそうな個人の叫びを歌うのがロックンロールだと思っています。この国の政府が個人の叫びを消したいなら、もっと大音量で叫ぼうじゃないですか。
プロアマ問わず、ミュージシャンが、普段ライブハウスで演ってることを国会を囲んで、フェスを演ります。別に政権批判をしたり、政治的な曲ばかりでなくとも、自分の自由を歌うことこそが、民主主義を守るメッセージだと思います。
普段ライブハウスで本気のパフォーマンスを演っているアーティストが大勢参加します。
イットク フェスを成功させることに協力することで、あなたも、あなたの自由を守りませんか?
(引用終わり)
 
 そして、出演者の皆さんですが、あまりに多くて、しかも事前予告通りに出演されたのかどうかの確認も大変だし、あきらめました。興味のある方は公式サイトでご確認ください。
 
 前回に引き続き、演奏の模様を撮影・公開してくれている動画(目に付いたものだけですが)を紹介しようと思いますが、その前に、このフェスの模様を伝えた東京新聞の記事を読んでおきましょう。
 
東京新聞 2018年10月8日 朝刊
自由の爆音 国会包囲 憲法、平和、民主主義…100組路上ライブイベント
(抜粋引用開始)
 ライブ会場は国会周辺。合言葉は「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!」。日ごろライブハウスなどで活動するミュージシャンたちが七日、国会議事堂周辺で政治、社会問題を歌にした「イットクフェス」を開いた。国会を取り囲むように八カ所に分かれたステージで九時間にわたり、ロックやフォークのリズムに乗せた熱い思いを伝えた。 (蜘手美鶴)
 「政治を変えよう、あいつら変えよう」
 普段は静かな国会周辺に、ドラムやギターの爆音に乗せた歌声が響く。ボーカルの浦辺力さん(53)=東京都渋谷区=ら五人組のバンド「24代目★選挙関心委員会」の「選挙行く?音頭」だ。政治に不満を持っても、選挙で一票投じなければ変わらないというメッセージ。集まった人たちはリズムを取りながら歓声を上げた。
 イットクフェスは、「自分の歌を自由に歌うことこそが、民主主義を守る」との思いから浦辺さんが企画した。初めて開催した昨年は、浦辺さんが音楽仲間に呼びかけて七十六組が参加したが、今回は「今年もやりたい」と自ら希望する声が多く、当日の飛び入りもあり百一組が集まった。
 「今の政治や社会に、みんなモヤモヤした不満がある。だからこれだけ集まってくれた」。そう話す浦辺さんは紫の法被にふんどし姿で、平和主義をうたった憲法前文をラップでまくしたてた。
(略)
 人通りがほとんどない日曜日の国会周辺。観客は決して多くはない。警備をする警察官の方が多いときもあり、演奏者が「警察官の皆さんもお疲れさま」と声を掛けることも。それでも演奏と一緒に踊りだす観客もいれば、信号待ちで車からじっと見つめているドライバーもいた。
(略)
(引用終わり)  

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 それでは、101組の出演者のうちのほんの一部でしょうが、私の目に付いた「イットク フェス 2018!!」の動画をご紹介します。
 
【ken23quチャンネル】
2018.10.07 第2回哮ステージ(19分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 24代目★選挙関心委員会@轟音ステージ(23分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 藤原歩@疾風ステージ(26分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 ポコンチ斉藤@疾風ステージ(32分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 トロ@疾風ステージ(29分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 久貝巧@疾風ステージ(25分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 かじこ@疾風ステージ(30分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 松浦健太@疾風ステージ(31分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 ジョニーH@疾風ステージ(29分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 tAtsuya@疾風ステージ(30分)
2018.10.07 第2回 イットク フェス 2018 FUCKER@疾風ステージ(30分)
 
【The Riverチャンネル】
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: PEACE WINDS【1/11】(5分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: 高井つよしクィンテット【2/11】(4分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: 稲葉 光 指揮によるバテリア (サンバ打楽器) による大セッション ①【3/11】(16分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: The Super Heavy Stoners【4/11】(28分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: THE NAOKQI DOODAH'S DADAPHONICS feat. 火炎瓶テツ, MOOFIRE【5/11】(15分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: NAO LION & The Redemptions【6/11】(10分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: 稲葉 光 指揮によるバテリア (サンバ打楽器) による大セッション ②【7/11】(2分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: つるかめ兄弟【8/11】(13分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: SLANG BOOGIE【9/11】(10分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: 稲葉 光 指揮によるバテリア (サンバ打楽器) による大セッション ③【10/11】(18分)
2018.10.07「イットク・フェス 2018」: ジョニーH【11/11】(25分)
 
【shusei ch1チャンネル】
THE TOKYO BLUE MOUNTAINS ライブ 第2回『イットク・フェス(言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル)』[1/4]2018.10.7 ‬@国会正門前(47分)
高山佳奈子氏(京都大学教授) スピーチ&憲法ビンゴ 第2回『イットク・フェス(言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル)』[2/4]2018.10.7 ‬@国会正門(22分)
RANKIN TAXI(ランキン・タクシー)氏 ライブ 第2回『イットク・フェス(言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル)』[3/4]2018.10.7 ‬@国会正門前(1時間03分)
中川五郎氏 ライブ 第2回『イットク・フェス(言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル)』[4/4]2018.10.7 ‬@国会正門前(25分)
※『風に吹かれて』の前に中川五郎さんが歌った曲は『ピーター・ノーマンを知っているかい?』です。残念ながら、曲の途中からの収録のようです。でも、すごい迫力でしょう?1968年のメキシコ・オリンピック、陸上男子200mの表彰式において、金メダルをとったトミー・スミスと銅メダルのジョン・カーロスという2人の米国の黒人選手が、差別に抗議するため、国歌が流れる間、腕を突き上げていたその光景を、写真でご覧になった方も多いでしょう。そして、ピーター・ノーマンはその時に銀メダルを獲得したオーストラリアの白人選手だったのですが、「人権を求めるオリンピック・プロジェクト」のバッジを他の米国選手から借りて胸に付け、トミーやジョン、それに全ての差別に反対する人々と同じ立場に立つことを身をもって示した人物ですが、2人の黒人選手の陰に隠れ、少なくとも日本では、思い出す人もあまりいなかったでしょう(私も中川さんの歌で初めて知りました)。まだまだ白豪主義が色濃かったオーストラリアで待ち受けていたピーター・ノーマンのそれからの人生は過酷なものであったといいます。
 あえて、中川五郎さんが、ピーター・ノーマンを主人公にした長大な歌(言葉の正しい意味でのバラッドでしょう)を作り、歌っていることは、とても意義深いことだと思います。
 なお、週刊金曜日に、小室等さんがこの曲を紹介した文章が掲載されていますので、是非お読みください(「ピーター・ノーマン2」小室等/2018年6月15日号)。「中川五郎は、日本で今一番のバラッドシンガーだ。」と書かれています。同感です。
 ところで、ここまで読めば『ピーター・ノーマンを知っているかい?』の全曲を聴きたいですよね?ありました。今年の7月16日に収録された26分54秒の動画が。是非堪能してください。
ピーター・ノーマンを知っているかい(26分54秒) 
 
【UPLANチャンネル】
20181007 UPLAN イットク フェス 2018!!13時~16時半まで周遊(2時間22分)
 
【keitarouちゃんねる】
2018イットクフェス記者会見(3時間20分)