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初めて大学の卒業式(学位記授与式)に出席しました

 2019年4月2日配信(予定)のメルマガ金原.No.3411を転載します。
 
初めて大学の卒業式(学位記授与式)に出席しました
 
※昨日(2019年4月1日)、Facebookに投稿した記事を、一部改訂増補の上転載するものです。
 
 一昨日(2019年3月31日)、和歌山市西高松(和歌山大学松下会館内)の放送大学和歌山学習センターで行われた2018年度第2学期・学位記授与式に出席し、「卒業証書・学位記」(教養学部・社会と産業コース)の交付を受けてきました。私にとっては、40年前の大阪市立大学法学部に続く2回目の大学卒業ではありますが、何しろ大阪市大の卒業式に私は出席しておらず、両親も、てっきり「また留年するのだろう(司法試験受験のために)」と思っていたという位ですから、そもそも大阪市大の卒業証書が家にあるのかも判然としません。
 しかし、今回の放送大学については、純粋に自分が勉強したい科目だけを少しずつ受講(もちろん授業料は自分が支払い)して積み上げてきた単位が、計算通り、全科履修生としての在籍年限ぎりぎりの10年で、ぴったり卒業要件を充足したのですから、それなりの達成感もあり、学位記授与式の案内が和歌山学習センターからあった際、ためらうことなく出席の返事をしたのでした。
 
 放送大学は4月と10月の年2回、学生を受け入れていますので、卒業も年に2回認定されます。2018年度第2学期の場合、和歌山学習センター所属の学生は、教養学部卒業が25名、大学院修士課程の修了が4名、そのうち、学部卒業生16名、大学院修了生2名が参加したのですから、大半の者が仕事を持ちながらであることを考えれば、なかなかの出席率だと思います。
 生涯で初めての大学卒業式への参加ですから、それなりの感慨もありましたが、一緒に学位記授与式に出席した方も、まさに放送大学ならではの多彩な人たちでした(まあ、現役の弁護士というのも「多彩」の一例ですが)。
 出席した卒業生・修了生は全員一言ずつコメントしたのですが、私のすぐ前のKさん(紀美野町在住の女性作家)は、「最初の大学では卒業まであとわずかというところで引きこもりになって退学してしまったので、是非出席したかった」と発言され、退学こそしなかったものの、似たような境遇(多分)だった私は、思わずそれにつられ、大阪市大の卒業式に出席しなかったという過去を告白してしまいました(最初は全然別の話をするつもりだったのに)。
 
 午前11時からの学位記授与式の後、午後1時から行われた「入学者の集い」にも、卒業生としての参加要請があったため、他の数名の卒業生と共に私も午後まで残り、「集い」の後の交流会も含めて参加し、楽しい一時を過ごすことができました。
 午後2時20分から3時まで行われた交流会では、4つのテーブルに入学者や卒業生、在学生が分かれ、限られた時間ながら、活発に交流できたのは良かったですね。
 私と同じテーブル(人文・社会系)には、在校生で公認サークル「俳句会」代表のKさん(80歳)が座られたのですが、このKさんは、毎週金曜日の18時から19時まで、雨の日も風の日も、関西電力和歌山支店前で原発反対を訴えるスタンディング(サイレント・アピール)を続けておられる方なのです。
 また、田辺市本宮町から来られた新入生のYさんも、有機農産物の流通から、現在は自然エネルギーを推進する活動に従事しておられ、これまでも田辺で行われた企画などに出かけた際何度かお目にかかっていたので、お互いに驚いたことでした。
 
 ところで、私のブログを熱心に読んでくださってきた読者(いるかな?)の中には、私が放送大学で開講されている講義(BSで視聴できる)のいくつか(例えば、高橋和夫先生の「パレスチナ問題」や、西澤晃彦先生の「貧困と社会」など)を推奨したり、面接授業をきっかけに万葉集所収の有名作の解釈を試みたり(山部赤人はどこから富士を眺めたのか?~「名歌「田子の浦ゆ・・・」を解釈する)する一方、2015年に発生した「日本美術史('14)」(主任講師は佐藤康宏東大教授)試験問題無断削除事件について、大学執行部を厳しく批判する記事を書いたりしたことを記憶されているかもしれません。そういえば、その批判記事の中で、当時副学長であった来生新先生のコメントについても批判していましたが、今回私が貰った卒業証書・学位記が、その後学長に就任した来生先生名義のものだったというのも、何やら因縁めきますね。
 その他、昨年4月から、それまで放送大学の授業を視聴できていたケーブルテレビ(私はJ-COM)の多くで視聴が出来なくなり、BS受信機を持っていない者はインターネット配信でしか視聴できなくなるなど、明らかに学生の受講環境が悪化していること。また、テレビ授業、ラジオ授業の他に、徐々に増えているオンライン授業にテキスト(印刷教材)がないのは、単なる省力化としか思えず、学生にとってのメリットはないのでは?など、放送大学に対して言いたいことは色々あります。
 さはさりながら、そのような問題はありつつも、生涯学習の拠点としての放送大学を評価することに変わりはなく、4月からは、新たに「生活と福祉コース」に継続入学しました。今回は最長6年在籍できるそうなので、今度もきっちり6年で卒業しようかと思っています。
 
(弁護士・金原徹雄のブログから/放送大学関連)
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