wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

平和と戦争を考えるテレビ番組 2019年夏

 2019年7月24日配信(予定)のメルマガ金原No.3425を転載します。

平和と戦争を考えるテレビ番組 2019年夏

 日本では、毎年7月の終わりから8月にかけて、NHKと民放とを問わず、「平和と戦争を考える番組」を、他の時季よりも数多く放送する傾向が明らかに認められます。
 この時季だからこそ企画が認められやすい番組もあるでしょうから、この現象を「夏の風物詩」などと揶揄するのは正しい態度ではなく、一つ一つの番組をそれ自体として真摯に受け止めるべきでしょう。
 ところで、例年、6月の終わりか7月はじめになると、どこからともなく「平和と戦争を考えるテレビ番組(NHK編)」という放送予定一覧表が流れてきて、大変重宝させていただくのですが、もともとどなたがまとめられたものか、私は知りません。
 今年の「平和と戦争を考えるテレビ番組 2019年夏(NHK編)」については、三多摩平和交流ネットワークというサイトに転載されていますので、そちらをご参照ください。
 なお、そこでも注記されているとおり、番組の題名が変わることもありますし、放送日程が変更されることもあり得ますので、視聴・録画等される場合には、放送局(この場合はNHK)のホームページ等でご確認ください。

 また、どこからともなく流れてきた情報ではなく、NHK広報局が6月19日付で発表したリリース「“戦争と平和”を考える番組」には、番組数は絞られていますが、より詳しい情報が掲載されていますので、こちらもご参照ください。
 特に、ドラマとドキュメンタリーの両方で取り上げる「マンゴーの樹の下で」にはNHKも相当力を入れているようです。岸惠子さんが主演されるドラマ版は、総合TVで放映されるヴァージョン(73分版)よりもBSで放送されるもの(89分版)の方が長くなっています。

 それから、(民放編)のまとめ情報が流れてこないかと期待しているのですが、なかなか入手できませんので、在阪キー局を通じて視聴できる、NNNドキュメント、テレメンタリー朝日放送テレビ)、映像(MBS)、ザ・ドキュメント(関テレ・不定期)に限定して自分で調べてみました。
 結局、見つかったのはNNNドキュメントの3本だけでしたが、他に、映像’19で放送予定(7/28)の「ある徴用工の手記より~日韓の間に何が起きているのか~」に注目しました。
 これは正しく現在の問題であるとともに戦争の問題でもある訳で、「“戦争と平和”を考える番組」として紹介するのにふさわしいと判断しました。
 ディレクターがどなたかまでは分かりませんが、今この時期にこの番組を放送するというのは、ジャーナリストとしての「気骨」を感じますね。
 以上、ご参考までに。

2019年7月28日(日)24時50分~25時50分
映像’19(毎日放送)
ある徴用工の手記より~日韓の間に何が起きているのか~

1991年に日本で出版された「朝鮮人徴用工の手記」という本がある。1944年11月に朝鮮で徴用された鄭忠海(チョン・チュンヘ)さんが、戦後書いた手記だ。鄭さんは広島の工場で小銃を作る仕事をさせられた。
労務環境はそれほど悪くはなかったが、日本が米軍の空襲で受けた惨状などを見る目は、怨恨に貫かれている。「罪のない市民たちが犠牲になったのだから哀しいことだけれど、彼ら自らが招いた災いであり、誰も恨むことはできないだろう」。
番組では、この本の内容を映像化して、当時の徴用工の暮らし・思いはどんなものだったかを伝える。また、鄭さんという一人の徴用工の後ろには、何十万という数の徴用工たちがいて、中には強制的な連行や危険な労働環境をとおして、命を落としたり、心身に傷を負ったりした人もいる。去年10月の韓国大法院の判決をきっかけに日韓両国の関係が悪化する中、日本での取材以外にも韓国でこの問題に関りのある人々にも直接話を聞く。一次資料に当たるなど、事実に基づいて番組を制作・放送することで、関係改善の一助としたい。

2019年7月28日(日)24時55分~25時25分
NNNドキュメント’19(日本放送系列)
色彩の記憶~よみがえるヒロシマ~

広島市平和公園はかつて、4400人が暮らす町でした。
理髪店や写真館で生まれ育った人たち...。
被爆前、今と変わらぬ日常がありました。
被爆者の平均年齢は82歳を超え、記憶の継承が課題となる中、
写真を使って継承しようと取り組む人たちがいます。
広島の高校生と東京大学大学院の教授です。
それは被爆前の白黒写真をカラー化するというもの。
人工知能「AI」を活用します。広島にはかつて普通の日常がありました。
カラー化写真を見た被爆者の思いとは...。
語り/戸田菜穂  制作/広島テレビ  放送枠/30分
再放送
8月4日(日)11:00~ BS日テレ
8月4日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24

2019年8月4日(日)24時55分~25時25分
NNNドキュメント’19(日本放送系列)
原爆の絵 高校生が描く“ヒロシマ

原爆投下から74年。被爆者の平均年齢は82歳を超えた。原爆で369人が亡くなった基町高校では12年前から被爆者の体験談を絵で残す取り組みを続けている。今年も5人の生徒が祖父母を探すため入市被爆した男性の話を絵で表現することになった。想像もつかない当時のヒロシマに苦悩する生徒たち。その中には祖父が被爆者という被爆3世の生徒も...。"原爆の絵"を通じて、被爆を継承する高校生の思いに迫る。【制作:広島テレビ
再放送
8月11日(日)11:00~ BS日テレ
8月11日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24

2019年8月11日(日)24時55分~25時25分
NNNドキュメント’19(日本放送系列)
海は知っている 詫間海軍航空隊(仮)

「こんな飛行機で本当に特攻出撃したのか?」その機体は、偵察機として使われた古い水上飛行機です。瀬戸内海をのぞむ小さな町に残された滑走路。太平洋戦争末期、訓練部隊だった詫間海軍航空隊は、水上特攻の一大拠点となり、訓練の浅い学生たちが、爆弾とともに次々と突入。特攻兵57人、誘導部隊も含め300人以上が戦死しました。彼らはなぜ死ななければならなかったのか。戦後、置き去りにされた基地の歴史をたどります。【制作:西日本放送
再放送
8月18日(日)11:00~ BS日テレ
8月18日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24