wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

君島東彦立命館大学教授(憲法学・平和学)講演会のご案内(2020年3月14日@和歌山市河北コミセン/守ろう9条紀の川 市民の会 第16回 総会)

 2020年2月9日配信(予定)のメルマガ金原No.3443を転載します。

君島東彦立命館大学教授(憲法学・平和学)講演会のご案内(2020年3月14日@和歌山市河北コミセン/守ろう9条紀の川 市民の会 第16回 総会)

 私の住む和歌山市北部(紀の川北岸)の市民によって結成された「守ろう9条 紀の川 市民の会」は、2005年1月24日に設立総会を開き、その後、おおむね春に総会を、秋に憲法フェスタを開催するのを恒例として現在に至っています。
 この間、会員の高齢化や行事参加者の固定化など、他の団体と同じ悩みを抱えながらも、中断することなく活動を継続してきたこと自体に大きな意義があると思います(設立以来の運営委員である私が言うのもやや面映ゆいところですが)。

 さて、その「守ろう9条 紀の川 市民の会」の、回を重ねて16回目の総会を開催する時期となりました。今年の総会は、来たる3月14日(日)午後1時30分~、私たちのホームグラウンドである和歌山市河北コミュニティセンターで開催します。
 今年の総会における記念講演の講師には、立命館大学国際関係学部教授の君島東彦(きみじま・あきひこ)先生をお招きし、「激変する東アジアで憲法9条を考える」と題してご講演いただくことになりました。

 君島先生のプロフィールについては、立命館大学大学院国際関係研究科ホームページの指導教員紹介ページの記載を引用させていただきます。

(引用開始)
専門分野・ディシプリン
 憲法学、平和学
研究内容
 憲法国際政治学、国際関係論、平和学の視点から考察しています。とりわけ、日本国憲法の平和主義を平和学の視点、東アジアの文脈、NGO活動との関連でとらえなおすこと、グローバルな立憲主義について考察することが課題です。自分自身でNGO活動もしています。また毎年ノーベル平和賞の候補者をノミネートしています。
大学院を目指す方へ
 わたしはいま、「世界の諸憲法の平和条項の比較研究」「平和構築と憲法制定に関する研究」を行なっています。これらのテーマは世界の中でも日本でもっとも研究されています。また、「ミリタリーと市民社会(シビリアン、NGO)との対話」もわたしのテーマです。これらのテーマに関心があるみなさんを大歓迎します。
(引用終わり)

 以前、私のブログに書いたことがありますが(2017年7月31日/君島東彦立命館大学教授「安倍改憲案とわたしたちの平和構想―9条論の再創造―」講演動画を視聴する)、君島先生は、2013年10月13日・14日に開催された「9条世界会議関西2013」において、発言者、分科会コーディネーターなどとして活躍されました。私も2日目の会場・大阪市中央体育館に和歌山の仲間と一緒に駆け付け、午前中、君島先生が発言される会場に何とか潜り込んだものの、身動きとれぬすし詰め状態で(午後の全体会はそうでもなかったのですが)、すぐに表に避難したため、君島先生のお話はほとんどうかがえなかったことが今でも心残りであり、そういうことからも、3月14日に和歌山市河北コミセンで君島先生のお話をうかがうのをとても楽しみにしているのです。

 今回の演題「激変する東アジアで憲法9条を考える」は、君島先生が各地で行っておられる講演の内容を教えていただいた上で、当会から「激変する東アジアから憲法9条を考える」ではどうでしょうか?と提案したところ、君島先生から、日本も憲法9条も東アジアの外部にあるのではなくどちらも東アジアの内部に位置づけられるのだからとの理由で「激変する東アジアで憲法9条を考える」とすべきでは、とのご意見をいただき、そのように決定した次第です。
 当会会員でなくてもどなたでもご参加いただけます(入場無料)。
 必ずや有意義な学びの機会が得られると思いますので、1人でも多くの方においでいただきたく、情報拡散に何卒ご協力をお願い致します。

 なお、君島先生は、「守ろう9条紀の川 市民の会」がお招きする12人目の憲法研究者です。過去ご講演いただいた11人の皆さんは以下のとおりです。

吉田栄司関西大学教授(2012年憲法フェスタ)
森 英樹名古屋大学名誉教授(2014年総会)
清水雅彦日本体育大学教授(2014年憲法フェスタ)
高作正博関西大学教授(2015年憲法フェスタ)
石埼 学龍谷大学教授(2016年総会)
植松健一立命館大学教授(2017年総会)
本 秀紀名古屋大学大学院教授(2017年憲法フェスタ)
三宅裕一郎三重短期大学教授(2018年総会)
 ※現・日本福祉大学教授
飯島滋明名古屋学院大学教授(2018年憲法フェスタ)
長峯信彦愛知大学教授(2019年総会)
長岡徹関西学院大学教授(2019年憲法フェスタ)

 過去の記念講演の内容については、「九条の会・わかやま」にその要旨が掲載される例となっていますので、レジュメなどをご紹介した私のブログで併せ、過去の11人の先生方の講演内容をご紹介した「九条の会・わかやま」と私のブログへのリンクを巻末に掲載しておきますのでご参照ください。
 それでは、以下に第16回総会の開催を告知するチラシ記載データをご紹介します。

(チラシから引用開始)
守ろう9条 紀の川 市民の会 第16回総会

 トランプ米大統領国連憲章国際法違反のイラン司令官殺害による中東危機の中、安倍首相は自衛隊を中東に派遣しました。集団的自衛権を容認した戦争法のもとで、憲法違反の重大事態です。
 先の参院選で発議可能な改憲派は3分の2の議席を失ったにも拘らず、安倍首相は臨時国会終了後の記者会見で「必ずや私の手で改憲を成し遂げていきたい」と語り、自らの自民党総裁任期の2021年9月までに改憲を実現する決意を語りました。また、「時がきたと考えれば躊躇なく解散総選挙を断行する」とも述べました。改憲派は時期と条件を選んで総選挙を実施し、そこで勝利すれば、安倍首相は改憲が世論に支持されたと強弁し、ありとあらゆる手段を使って改憲発議を実現しようとするに違いありません。いよいよ、「改憲発議」「安倍改憲国民投票」を許すかどうかの正念場になりました。
 どの世論調査を見ても「安倍首相のもとでの改憲に反対」は半数を超えています。この声を一層大きく広げなければなりません。「日本国憲法9条とは何か ─ その人類史的意味」を今一度考えたいと思います。多数のみなさまのご参加を願っています。

※総会は会員でなくても参加できます。もちろん無料です。多くの方にご参加いただきたいと願っています。

日時 2020年3月14日(土)午後1時30分~4時20分
場所 河北コミュニティセンター 2F 多目的ホール
     和歌山市市小路192-3(TEL:073-480-3610)
      無料駐車場あり
      南海本線紀ノ川駅」下車徒歩3分
      (改札口を左折120m、左折し踏切を越え180m、右側)
      和歌山バス・六十谷線
      (川永団地⇔南海和歌山市駅)「梶取東バス停」前

◎第1部
 記念講演 13:40~15:15
 激変する東アジアで憲法9条を考える
 講師 君島東彦(きみじま・あきひこ)氏
      立命館大学 国際関係学部 教授(憲法学・平和学)
◎第2部 総会議事  15:20~16:10

主催:守ろう9条 紀の川 市民の会
お問合せ先:073-462-0539 原 通範

【参考資料】
〇2019年10月20日
公開研究会「安全保障研究の最先端―憲法平和主義への示唆―」(共催:憲法ネット103、政治経済研究所・憲法研究室)
君島東彦氏レジュメ
〇2014年12月 君島東彦氏「安全保障の市民的視点」
〇2018年11月 君島東彦氏「憲法9条と国際協調主義」

【参考動画】
2017年7月30日 第17回左京フォーラム(於:京大吉田キャンパス
講演「安倍改憲案とわたしたちの平和構想~9条論の再創造」  

 https://www.youtube.com/watch?v=SfbVUT7R3Kc


【付録・11人の憲法研究者の講演録を読む~「守ろう9条 紀の川 市民の会」で語られたこと(吉田栄司氏、森英樹氏、清水雅彦氏、高作正博氏、石埼学氏、植松健一氏、本秀紀氏、三宅裕一郎氏、飯島滋明氏、長峯信彦氏、長岡徹氏)】

2019年11月3日(日) 第16回 憲法フェスタ
長岡 徹氏(関西学院大学教授)
戦場へ行く自衛隊~改めて安保法制の違憲性を考える~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」386号
講演録② 会紙「九条の会・わかやま」387号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」388号
金原ブログ「長岡徹氏(関西学院大学教授)の講演「戦場へ行く自衛隊~改めて安保法制の違憲性を考える~」レジュメを読む(第16回 守ろう9条紀の川市民の会 憲法フェスタ)」

2019年6月2日(日) 第15回総会

長峯信彦氏(愛知大学教授)
安倍改憲のトリックを斬る~憲法制定過程の真実と平和憲法を守る歴史的責任~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」376号
講演録② 会紙「九条の会・わかやま」377号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」378号
金原ブログ①「長峯信彦氏(愛知大学教授)「安倍改憲のトリックを斬る~憲法制定過程の真実と平和憲法を守る歴史的責任~」講演レジュメを読む(守ろう9条紀の川 市民の会 第15回総会)」前編
金原ブログ② 同 中編
金原ブログ③ 同 後編

2018年11月11日(日) 第15回憲法フェスタ
飯島滋明氏(名古屋学院大学教授)
自民党改憲案にどう向かい合うか~私たちの具体的な対抗策は~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」363号
講演録② 会紙「九条の会・わかやま」364号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」365号
金原ブログ「飯島滋明さんの講演「自民党改憲案にどう向かい合うか~私たちの具体的な対抗策は~」レジュメ紹介~第15回守ろう9条紀の川市民の会 憲法フェスタにて」

2018年3月24日(土) 第14回総会
三宅裕一郎氏(三重短期大学教授 ※現・日本福祉大学教授)
憲法9条が果たしてきた役割~「自衛隊」の明記によって何が変わるのか?~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」346号
講演録② 会紙「九条の会・わかやま」347号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」348号
金原ブログ「三宅裕一郎氏(三重短期大学教授)「憲法9条が果たしてきた役割-「自衛隊」の明記によって何が変わるのか?-」講演レジュメを読む(守ろう9条紀の川 市民の会 第14回総会)」

2017年11月3日(金・祝) 第14回憲法フェスタ
本 秀紀氏(名古屋大学大学院教授)
安倍政権の9条破壊を許さない~海外で戦争する『自衛隊』は認められない~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」336号
講演録② 会紙「九条の会・わかやま」337号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」338号
金原ブログ「2日連続 名古屋大学大学院教授(本秀紀氏&愛敬浩二氏)から学ぶ憲法をめぐる動向」

2017年4月1日(土) 第13回総会
植松健一氏(立命館大学教授)
安倍首相はなぜ憲法(constitution)を変えたいのか
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」321号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」322号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」323号
金原ブログ「植松健一氏(立命館大学教授)「安倍首相はなぜ憲法(constitution)を変えたいのか」講演レジュメを読む(守ろう9条 紀の川 市民の会 第13回総会)」

2016年4月2日(土) 第12回総会
石埼 学氏(龍谷大学法科大学院教授)
戦争法は廃止、憲法9条が輝く日本を取り戻そう~今、私たちにできること~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」296号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」297号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」298号
金原ブログ①「石埼学龍谷大学法科大学院教授の講演をレジュメから振り返る~4/2「守ろう9条 紀の川 市民の会」第12回総会から」
金原ブログ②「石埼学龍谷大学法科大学院教授の【設問】に答える~「安保法制」講師養成講座2」

2015年11月3日(火・祝) 第12回憲法フェスタ
高作正博氏(関西大学教授)
「戦争法制」で日本はどんな国になるのか~私たちはどう対抗すべきか~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」285号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」286号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」287号
講演録④ 会紙「九条の会・わかやま」288号
金原ブログ「「第12回 憲法フェスタ」(11/3 守ろう9条 紀の川 市民の会)レポートと11月中の和歌山での取組予定のお知らせ」

2014年11月8日(土) 第11回憲法フェスタ
清水雅彦氏(日本体育大学教授)
ちょっと待った!集団的自衛権~日本を戦争する国にさせない~
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」260号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」261号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」262号
金原ブログ「『脱走兵』が日本の現実とならないように~11/8守ろう9条紀の川市民の会「第11回 憲法フェスタ」」

2014年3月30日(日) 第10回総会
森英樹氏(名古屋大学名誉教授)
「国家安全保障基本法」は戦争体制を作りあげるもの
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」243号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」244号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」245号
金原ブログ「森英樹氏講演会を開催しました(守ろう9条紀の川 市民の会・第10回総会)」

2012年11月3日(土・祝) 第9回憲法フェスタ
吉田栄司氏(関西大学教授)
改憲派憲法を変えて日本をどんな国にしようとしているのか
講演録① 会紙「九条の会・わかやま」205号
講演録②  会紙「九条の会・わかやま」206号
講演録③ 会紙「九条の会・わかやま」207号

f:id:wakaben6888:20200206151713j:plain