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「福島を忘れない!原発ゼロ 和歌山3・10フェスティバル」と3/9「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」(東京・明治公園)から

 今晩(2013年3月10日)配信した「メルマガ金原No.1289」を転載します。
 
「福島を忘れない!原発ゼロ 和歌山3・10フェスティバル」と3/9「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」(東京・明治公園)から
 
 本日(3月10日)、全国各地で原発廃絶を目指す多くの行事が行われたことと思いますが、私の地元・和歌山市でも、和歌山城西の丸広場では「福島を忘れな原発ゼロ 和歌山3・10フェスティバル」が開かれ、ステージ上での多彩なバンド演奏、様々なブース出展、たくさんの子どもたちを喜ばせたミニ機関車などの企画の後、
午後2時から全体集会、そして午後3時からアピール・パレードが行われました。
 ただし、あいにくなことに天気予報がズバリと当たり、昼過ぎからぽつぽつと雨が降り出し、午後2時前、本部テントに小出裕章先生(京大原子炉実験所)がスタンバしてくださるころには強い風をともなった横殴りの雨となってしまいました。
 その雨の中、全体集会が始まり、小出先生のスピーチ、福島県から和歌山に避難しておられる渡辺陽子さん(郡山市から)と佐藤勉さん(富岡町から)のお話に引き続き、協賛団体代表からの1分間スピーチ(私も「子どもたちの未来と被ばくを考える会」からのメッセージをお話しました)が行われるころには少し雨も小やみとなり、終始雨は降り続いたものの、何とか無事アピール・パレードも行うことができました。
 まだ、まとめの実行委員会が済んでいないので、正確な数字ではありませんが、フェスティバル参会者は約1,000名、内約300名が最後のアピール・パレードに参加といったところでしょうか。
 たしかに、1年前の3月11日に同じ会場で行われた「いのち守ろう!3.11和歌山県民大集会」に比べれば、参加者はずっと少なかったとはいうものの、組織からの団体動員があった訳ではなく、基本的に個人の意思に基づく参加者ばかりであり、しかもこの悪天候の中を押しての参加なのですから、決して昨年に比べて見劣りするものではないと確信します。
 参加された皆さま、運営に関わられた皆さま、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
 本来であれば、フェスティバルの模様を撮影した写真を添付してレポートするつもりであったのですが、雨の中を無理を押して撮影したのがあだとなり、アピール・パレーの途中でついに私のデジカメが音を上げてうんともすんとも言わなくなり、せっかく撮したデータを取り出せなくなってしまいました。
 ということで、メルマガ金原の読者の中でフェスティバルの写真を撮影して、「自作」を送ってもよいという方は、是非、私の「cfavg・・・」の方のアドレスにデータを(出来れば圧縮の上)送信していただけると嬉しいです。
 メルマガ読者といえば、今日は、これまで一度もお会いしたことのなかったメルマガ読者の方数名から声をかけていただき、またメルマガ読者ではないものの、フェイスブックの「友達」になっていただいている方(複数)からも声をかけていただきました。
 その中のお1人に、これまでもメルマガやその付録でご紹介してきた『東電に入ろう(倒電に廃炉)』や『世界』を歌っているヒポポフォークゲリラのリーダー(なのでしょうね)である「ヒポポ大王」さんが来てくださって、色々とお話できたのは嬉しかったですね。お伺いしたところ、ご出身は古座町(現串本町)だとか。ということで、最近の代表作である(と私が勝手に考えている)上記2曲を付録に収録させていただきました。
 
 ところで、アピール・パレードが終わった後、すぐ近くで小出裕章さんが講演されている会場(和歌山市勤労者総合センター)にかけつけ、主催者枠(共催団体「子どもたちの未来と被ばくを考える会」の事務局連絡先が金原法律事務所になっている)ということで、立ち見で講演の後半約1時間を聴かせていただきました。
 講演会自体は質疑応答も含めて午後5時過ぎに終了したのですが、10分間の休憩をはさんで午後6時まで、質疑応答の第2部が行われたのには驚きました(帰られた方もいるので第2部は座って聴けました)。
 You Tube や USTREAM でお馴染みの誠実かつ明快な小出先生のお話に聴衆の皆さんが聴き入り、質疑応答の第2部が終了してからでも、多くの若い聴衆に囲まれて様々な質問に答えておられました(質疑応答の事実上の第3部ですね)。
 
 ところで、昨日(3月9日)、東京の明治公園で開かれた「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」には1万5000人が参加したと伝えられています。「数が最も大事」という訳ではないものの、いささか考えさせられる数字ではありますが、それでも重要な集会の様子を是非視聴しましょう。といっても、中継も長いので、とりあえず注目すべ
きメッセージとスピーチを一つずつご紹介しておきます。
 
IWJ中継映像(会員登録
 
花田惠美代さん(元祝島島民・上関原発を建てさせない祝島島民の会からのメッセージ代読)
 IWJ中継 45分20秒~
 「島民の会」ブログにメッセージが掲載されていましたのでご紹介します。
(引用開始)
「つながろうフクシマ!さよなら原発大行動」へのメッセージ
 「つながろうフクシマ!さよなら原発大行動」にご参加されている皆様、そして開催
にご尽力された関係者の皆様に敬意を表します。
 この3月11日という日を迎える中で、あの東日本大震災福島第一原発事故による犠牲者の方々、いまだに故郷に戻れない避難者の方々、放射能汚染に苦しむ方々のことを決して忘れてはならないと、島民一同、あらためて胸に刻みたいと思います。
 さて、私たち祝島島民が30年にわたって反対し続けてきた上関原発計画ですが、福島原発の悲惨な事故と引き換えに埋立て工事は中断しています。
 「もはや原発の新規建設などあり得ない」、それが多くの国民の意思のはずです。
 しかし上関では、計画の存続と推進のための動きが、おおやけに、あるいは水面下で、いまだに進められています。
 山口県知事は昨年夏の県知事選挙において、「脱原発はあたりまえ」と発言し、中国電力による原発計画のための海の埋立て免許の延長申請を、不許可処分とすることを約束していました。本来なら昨年10月には埋立て免許は失効しているはずでした。しかし知事は処分の決定の先延ばしを続け、そのあげく、先日の県議会において審査にさらに1年もかけることで免許を失効させないようにするという公約違反をおこなうことを平然と発表しました。
 また皆様もご存じのように、さまざまな理由はあるものの、祝島でも先月開催された祝島の漁業者の総会では、これまで拒否し続けてきた漁業補償金の受け取りに過半数の漁業者が賛同するという結果となってしまいました。
 外から見れば進む余地のないように見える上関原発計画ですが、厳しい状況が現地では続いています。
 その中で私たち祝島の島民がまずできることは、島民が一丸となって30年にわたって原発に反対してきた運動の意思を決してゆるがせないこと、そして福島から目をそむけることなく、多くの方々とつながっていくことです。
 明日3月10日には、私たちも県内の仲間と地元上関町で集会を開きます。上関原発計画に反対する意思をあらためて確認し合うとともに、今なお福島で農業をされている方を招き、福島の「本当の今」を、原発建設をいまだに願う人たちも含めた多くの方々と共有していきたいと思います。
 そして今日、この会場にいる皆さまをはじめとした多くの方々とこれまで以上につながりを深め、私たちの子供や孫たちの生きる未来に、これ以上原発という負の遺産を残さないために、小さな瀬戸内の島からこれからも声をあげ続けていきたいと思います。
  2013年3月9日 上関原発を建てさせない祝島島民の会
(引用終わり) 
 
斎藤夕香さん(福島県福島市から京都への避難者)
 IWJ中継 3時間08分50秒~  
 OurPlanet-TV 3分45秒~
 

(付録)
『東電に入ろう(倒電に廃炉)』 ヒポポフォークゲリラ
※この曲について私がメルマガに書いた文章もご参照ください。
 
『世界』 ヒポポフォークゲリラ