今晩(2013年6月9日)配信した「メルマガ金原No.1382」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
先月(2013年5月)書いた以下の2つのメルマガ記事をご記憶でしょうか?
メルマガ金原No.1353「羽柴修弁護士講演『自民党改憲草案と秘密保全法』(憲法が危ない!3連続学習講座その2)」
メルマガ金原No.1354「小林節氏らの『96条“改正”絶対阻止』の主張に連帯するために」
私は、9条の心ネットワーク(兵庫県)などが主催して、6月8日に小林節慶應義塾大学教授を講師に迎えた講演会が開かれることを知り、「出来ればユースト中継を実現して、全国の人が視聴できるようにしてくれると嬉しいのですが。羽柴先生、よろしくお願いします」とお願いしておいたところ、(別に私がお願いしたからでもないでしょうが)、IWJ兵庫によってユースト中継されました。
画像も音声もクリアなので、非常に視聴しやすいです。
ただし、基本的にIWJの中継画像は、非会員の方には「期間限定配信」なので、出来るだけ早く視聴されることをお勧めします。
講演会の開催趣旨は映像冒頭での羽柴修弁護士による主催者挨拶を、講演会概要については以下のチラシの記載をご覧ください。
(チラシから引用開始)
改憲派が斬る!96条改正(改悪)に異議あり!
講師 小林 節氏(慶應義塾大学教授)
2013年6月8日(土)開場13:30・開演14:00
神戸市勤労会館大ホール
主催 9条の心ネットワーク、平和憲法を守る兵庫県連絡会、憲法・兵
庫会議
「憲法9条改正」を持論とし、改憲派の憲法学者としてつとに知られる慶応大学の小林節教授が、今、安倍内閣の憲法改正案、とりわけ憲法96条「改正」を先行させる方針を、「アンフェア」だと厳しく批判しています。加えて、国会の憲法改正発議要件を「2分の1」に変えるのは、「憲法の本質を壊して憲法ではなくなってしまう」と警告され、「絶対反対の立場で、体を張ってでも抵抗せざるを得ません」と述べています。改憲派の学者ですらも「異
(引用終わり)
確かに、9条や自衛隊の位置付けについては異論のあるところですが、それも一つの見解として拝聴しながら、共通の基盤、絶対に譲れない原則は何かについて、非常に分かりやすく解説していただいたと思いました。
ところで、視聴していて私が思わず笑ってしまったのは、小林教授の数年前の梅田での目撃談でした(映像の59分ころ)。
たまたま、5月の初旬でデモ隊と行き会った小林教授は、「憲法を守ろう」「9条を守ろう」と書いたプラカードや幟(でしょうね)を見て、思わず、「(政治権力者に)憲法を守らせろ」「9条を守らせろ」だろうが!どう考えても権力者には見えない一般庶民が「守ろう」と言ってどうするんだ、あまりにも憲法についての基礎的教養がなさすぎる、と慨嘆したというのです。