wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

放送予告9/28『海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸 (しゅんこつまる)~』(ETV特集)

 今晩(2013年9月27日)配信した「メルマガ金原No.1495」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
放送予告9/28『海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸 (しゅんこつまる)~』(ETV特集
 
 最近は、単なる番組予告などをメルマガでお送りする機会がほとんど無くなっていましたが、以前は結構こういう号も発信していたのです(初期からのメルマガ読者の方ならよくお分かりでしょうが)。
 今ではこの種の情報発信は、もっぱらFacebookで行っているからということもあり、また、メルマガをそのままブログに転載することにしているからということもあります。
 
 ただ、今晩は、帰宅が遅くなって長文のメルマガを書いている時間がない、という問題もあり、久方ぶりのTV番組(ETV特集)のご紹介です。
 
本放送 2013年9月28日(土)午後11時00分~
再放送 2013年10月5日(土)午前0時45分~)金曜深夜)
『海の放射能に立ち向かった日本人』
 
 「海の放射能」といえば、今の日本人にとっては、福島第一原発からの汚染水海洋流出のことがすぐに念頭に浮かびますが、この番組で取り上げる「海の放射能」は、1954年に3月にアメリカが太平洋ビキニ環礁で行った水爆実験による海洋汚染のことです。
 
 番組案内を引用します。
 
(引用開始)
 1954年3月1日、アメリカが太平洋ビキニ環礁で行った水爆実験で、日本のマグロはえ縄漁船・第五福竜丸が被ばくしました。被害は水産物にも及び、日本各地の港では放射性物質に汚染されたマグロが相次いで水揚げされます。しかし、核実験を行ったアメリカは、放射性物質は海水で薄まるためすぐに無害になる、と主張しまし
た。
 このとき、日本独自に海の放射能汚染の実態を解明しようという一大プロジェクトが始動します。水産庁が呼びかけて、海洋や大気、放射線の分野で活躍する第一線の専門家が結集、「顧問団」と呼ばれる科学者たちのチームが作られました。
 そして水爆実験から2か月後、顧問団が選んだ若き科学者22人を乗せた調査船・
俊鶻丸がビキニの実験場に向けて出発します。2か月に渡る調査の結果、海の放射能汚染はそう簡単には薄まらないこと、放射性物質が食物連鎖を通じてマグロの体内に蓄積されることが世界で初めて明らかになりました。
 俊鶻丸「顧問団」の中心的な存在だった気象研究所の三宅泰雄さんは、その後も大気や海洋の放射能汚染の調査・研究を続けます。原子力発電所が次々と作られていく中で、三宅さんをはじめとする科学者たちは、大きな原発事故にも対応できる環境放射能の横断的な研究体制を作るべきだと声を上げます。
 しかし、それは実現しないまま、2011年3月11日、福島第一原発の事故により、
再び放射性物質で海が汚染されました。
 ビキニ事件当時、日本の科学者たちが行った調査から、今私たちは何を学ぶことができるのでしょうか。俊鶻丸に乗り込んだ科学者の証言や、調査を記録した映像などから描きます。
(引用終わり)
 
 ビキニ水爆実験と言えば、「第五福竜丸」のことはすぐに念頭に浮かびますが、水産庁がこのような調査をしていたとは驚きです。
 「今とはえらい違いだ」「全く立場が逆転してしまった」と思われた方も多いのではないでしょうか。

 

 「ビキニ事件当時、日本の科学者たちが行った調査から、今私たちは何を学ぶことができるのでしょうか」という番組制作者の問いかけをしっかりと受け止めたいと思います(そのためにはまず視聴することですね)。