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1/22~2/10期間限定無料配信『100,000年後の安全』(マイケル・マドセン監督)」

 今晩(2014年1月22日)配信した「メルマガ金原No.1614」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
1/22~2/10期間限定無料配信『100,000年後の安全』(マイケル・マドセン監督)」
 
 先ほどメルマガ金原No.1613「予告3/30森英樹氏講演会(守ろう9条 紀の川民の会)」をお送りしたばかりですが、今晩は、もう1つ、緊急にお知らせしたいことがあります。
 フィンランドの放射性廃棄物処分場「オンカロ」を題材としたドキュメンタリー映画として話題を集めた『100,000年後の安全』(2009年)の日本配給元アップリンクが、本日(1月22日)正午から2月10日(月)正午までの期間限定で、日本語吹き替え版を無料で配信(YouTube)することになりました。
 今日は、小泉純一郎氏が支援する細川護煕氏が東京都知事選挙への立候補を表明した日であり、2月10日というのは都知事選挙の翌日です。
 この「無料配信」に「政治的意図」を感じる方もおられるでしょうし、正直、「裏事情」は私にも分かりません。
 しかし、この映画は映画として、多くの国民が見る価値のある作品であると思います。
 ソーシャルメディアでは既にかなり流布していますが、twitterfacebookをする人ばかりでもないでしょうから、メルマガでもご紹介することとしました。
 
 アップリンクサイトに掲載された映画紹介の文章を引用します。
 
(引用開始)
原発から生まれる高レベル放射性廃棄物の処理をめぐり、未来の地球の安全をいかける問題作
小泉元首相が本作を観て、映画の中で描かれたフィンランドの最終処理場オンカロ」を視察で訪れ、自らの意見を"脱原発"に大きく転換するきっかけとなった。
フィンランド脱原発国ではなく、現在4基の原子炉が操業中で今後2基を建設予定、総発電量のうち原発による電力は約30%である。そのうえで、高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のゴミ」を出すならその処分まできちんとしよう、トイレのないマンションではなく、マンションにはトイレを作ろう、ということで、世界で初めて地下処分場選定が最終決定した国である。
この処理場、通称「オンカロフィンランド語で"隠された場所"の意)」は、2020年に操業開始を予定しており、最大9000トンの核のゴミを収容できる。原子炉1基からは年間約20トンの核のゴミが排出されるため、合計6基の原子炉で50~60年間運転する場合に発生する量の受け入れに対応できる事になる。
ちなみに、核のゴミを直接処分するフィンランドと違い再処理する方針の日本には50基の原子炉があり(現在すべて運転停止中)、これまでの使用済核燃料は地上に保管されている。昨年3月末時点で国内の使用済核燃料は約1万7000トン(各原発内に約1万4000トン、六ヶ所村再処理工場に約2900トン)となっている。
2007年操業予定だった六ケ所村再処理工場は試運転の度に技術的トラブルが生じ、完成が20回延期されており、3.11以後は地震津波対策の安全基準が見直されたこともあり、本格稼働の目途は立っていない。また、再処理でウランとプルトニウムを取り出した後の高レベル放射性廃液は、ガラス固化し最終処分されることになるが、2002年から処分地選定のための調査地区の公募が行われているものの、未だ候補地は決まっていない。
本作の映画監督マイケル・マドセンは、こう言っている。「オンカロの取材をしたとき、学者たちに「高レベル放射線廃棄物処理場が作れない国があるとしたらどこか」という質問をしました。その答えは日本でした。現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、地層処理場ができないのに原子力を持っている国である日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していません」。

 

(引用終わり)