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wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

東京都民にこそ観て欲しい!“科学映像館”で観る福島第一原子力発電所を記録した映像4本

 今晩(2014年1月27日)配信した「メルマガ金原No.1619」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 

 

東京都民にこそ観て欲しい!“科学映像館”で観る福島第一原子力発電所を記録した映像4本
 
 NPO法人科学映像館(Science Film Museum)という組織があります。2007年4月1日に、「科学映画をHD化、保存・管理し活用する」ことを目的として設立され、現在、以下のような活動を行っています。
1 フィルムまたはテープ原版から、高画質(HD)または標準(SD)のデジタル化を行う 
2 デジタル化した作品を保存・管理する 
3 デジタル化した作品をウェブにより高画質で無料配信する 
4 上映会などを企画・運営し、普及に努める 
 
 上記「3 デジタル化した作品をウェブにより高画質で無料配信する」のとおり、その公式サイトでは、様々な科学映画が無料で公開されています。
 
 ただし、私が初めてこのサイトで視聴した映像は、科学映画ではなく、宮古市職員が撮影された「東日本大震災巨大津波」の衝撃的な映像(26分21秒)でした。
 
 やがて、東京電力福島第一原子力発電所にかかわる「科学映画」も公開されていることに気がつきました。『黎明 福島原子力発電所建設記録 調査篇』(1967年)や『福島の原子力』(1977年)です。 
 
 そして、久しぶりに科学映像館サイトを閲覧してみたところ、東京電力が企画し、日映科学映画製作所が製作した作品が、新たに2本追加公開されていることに気がつきましたので、まとめてご紹介することにします。
 また、これらの作品は、YouTubeでも公開されていますので、公式サイトページへのリンクの他、YouTube映像もご紹介しておきます。
 
『黎明 福島原子力発電所建設記録 調査篇』(1967年/25分56秒)
東京電力では、福島県双葉郡双葉町および大熊町にまたがる敷地に原子力発電所を建設することとし、1号炉について昭和41年12月に設置許可を得た。原子炉にはBWR(沸騰水型原子炉)が採用され、変更後の熱出力は138万キロワット(変更前122万キロワット)、電気出力は46万キロワット(変更前40万キロワット)である。燃料装荷は同45年6月、運転開始は同年10月と記載されている。本作品は、発電所設が認可されてから建設までの2年半における調査の記録である。建設予定地の地質や地層、燐接する海など、あらゆる調査の模様が記録されている」
YouTube http://www.youtube.com/watch?v=Ayh_PveSU6g
 
『黎明 第二部 建設編』(1971年/29分56秒)
「第一部調査編を制作した1960年から4年後、この第二部建設編は一号機46万キロワットが完成した1971年に制作された。その冒頭には『太平洋に臨み断崖が切り立つ福島県の東海岸。この広い台地に輝かしい夜明けが訪れました。東京電力福島原子力発電所の建設です。」とある。安全に対する細やかな配慮や地元との協体制、そして原子炉内部や原子炉立屋の建設も順を追って記録している。そして、さらに燃料の装填から稼動に至るまでを丁寧な解説とともに映像化している。福島第原子力発電所の建設から発電開始に至る貴重な映像資料でもある。しかしこの作品は変換(保管?)が良くなく、最悪の映像となっている。残念なこと」
 
『福島の原子力(1977年/27分25秒)
「1966年12月から建設が開始された東京電力原子力発電所原子力発電の仕組みや建設工程を詳細に記録した劇場上映用映画。この時代に映画館でさかんに上映されていたことが伺える
 
『目でみる福島第一原子力発電所(1991年/23分55秒)
「『福島の原子力』が製作された1977年から14年後の1991年に、東京電力広報室の企画で製作された。福島第一原子力発電所現地に訪れた人々を対象に作られた映画である。原子力発電の仕組みはアニメーションで解説されており、そのあとに続く建設についての解説は、『黎明第二部』でも使われた映像をもとに構成されている。さらに進めて発電所に勤務する人たちの仕事にも触れ、安全を担う作業員の訓練センターについても、詳しい映像を混じえて解説している。この映画の配信は必ずしも好ましくない。しかしこの内容は国策として行われてきたことであり、目を背
けるべきでない。負の遺産を保管することも科学映像館の責務であると判断し、配信する
 
 今、このような映像を視聴することにどういう意味があるのでしょうか?
 現在から見れば「貴重な映像」の数々ですが、製作された当時は、「宣伝(PR)映画」として作られたことは明らかであり、「原子力の平和利用」「安全に対する万全の配慮」「経済が発展して地元も大歓迎」というプロパガンダが執拗に繰り返されています(広報映画とはもともとそういうものですが)。
 福島の地元の方にとっては、あるいは目を背けたくなる映像かもしれません。
 そして私たちです。
 原発が立地している地域の人もそうでない人も、科学映像館の解説が語るとおり、「目を背けるべきでは」ありません。かといって、「それ見たことか」といった冷笑的な態度をとることも決して許されません。
 何よりも、このようなプロパガンダを受け容れる素地を持っていたのは私たち自身であることを自覚するとともに、今まさに政府が進めようとしている「原発再稼働」「原発輸出」は、全て基本的にこれらの映画が語っていることの延長線上にあるのだということをしっかりと認識することが必要です。
 東京都知事選挙投票日まであと12日、今まさに東京都民にこそ観て欲しい映像の数々です。