今晩(2014年3月13日)配信した「メルマガ金原No.1664」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
参議院のホームページには、「平成26年3月13日(木)、平成26年度総予算3案について参議院予算委員会公聴会が開会されました。公聴会では、「財政・経済」、「外交・安全保障」、「社会保障」の各項目に各2名、計6名の公述人から意見の陳述があり、これに対し質疑が行われました」とあるだけですが、参議院インターネット審議中継によれば、以下の公述人が意見が述べられたことが分かります。
(財政・経済)
結城康博氏(公述人 淑徳大学総合福祉学部教授)
山崎泰彦氏(公述人 神奈川県立保健福祉大学名誉教授)
山崎泰彦氏(公述人 神奈川県立保健福祉大学名誉教授)
私が注目したのは、もちろん、(外交・安全保障)についての公述人として陳述された西修氏と阪田雅裕氏です。
西修駒澤大学名誉教授は、第1次安倍政権、そして第2次安倍政権において設置された首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の、ほぼ唯一の法学者(憲法学者)であり、阪田雅裕氏は、小泉純一郎政権当時に内閣法制局長官を務められた方です。
西氏、阪田氏とも、まず始めに20分弱の陳述がなされ、その後、議員からの質問に答えたのですが、私はまだ質疑応答は視聴できていないものの、お2人の基本陳述は視聴しました。
阪田さんの発言は、これまで何度か本メルマガ(ブログ)でご紹介してきましたので、私は特に西氏の発言に注目しました。それは、来月にも提出される安保法制懇の報告書が、結論は決まり切っているとはいえ、どういう「論理」で集団的自衛権の行使を容認しようとしているのかが推測できるのではないかと思ったからです。何しろ、先にも書きましたが、安保法制懇のメンバーで、一応法学者と言えるのは、この人くらいのものですからね。
そして、視聴した感想は、視聴前からある程度予想はしていたことですが、見事に「法律論になっていない」というものでした。ここで言う「法律論」というのは、より具体的に言えば「日本国憲法9条についての解釈論」であって、一見もっともらしい事例を挙げながら、結局のところ「政策論」しか語っておらず、まともな「憲法解釈論」になっていないと判断せざるを得ませんでした。
というような私の感想を皆さんに押し付けるのはあまり好ましいことではないかもしれませんね。是非、このお2人の陳述をしっかりと視聴した上で、どちらの方がより説得力が豊かで賛成できるかを、ご自身で判断していただきたいと思います。
以下に、参議院インターネット審議中継を視聴する方法を書いておきます。
参議院インターネット審議中継
↓
審議中継カレンダーから「3月13日」を選択してクリック
↓
視聴方法選択(別ウインドウが開きます)
↓
↓
をそれぞれクリックすれば、各発言の冒頭から視聴できます(なお、西氏の陳述の後に続く部分をそのまま視聴することもできます)
(付録)
『名護んちゅ肝心(チムグクル)』 作詞・作曲・歌 松原洋一
1.ジュゴンの泳ぐこの海に
命どぅ宝の在り処見る
金と脅しに屈しない
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
命どぅ宝の在り処見る
金と脅しに屈しない
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
2.デイゴの花咲くこの丘で
平安願う祈り聴く
新たな基地は作らせぬ
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
平安願う祈り聴く
新たな基地は作らせぬ
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
3.オジイオバアのテント小屋
未来を手渡すカギがある
朝まで踊ろうカチャーシー
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
未来を手渡すカギがある
朝まで踊ろうカチャーシー
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
4.嫌なものみんな押し付けて
米軍は必要とすまし顔
さてさて本土(ヤマト)はどないする?
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
米軍は必要とすまし顔
さてさて本土(ヤマト)はどないする?
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
名護んちゅ清しゃ 肝心(チムグクル)
※この曲の成り立ちなどをご紹介した私のブログ「松原洋一さん(紀宝9条の会)の新曲2曲をご紹介します」もお読みください。