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10年目の「マガジン9」がフリーペーパー「マガ9タイムス」を創刊!

 今晩(2014年3月26日)配信した「メルマガ金原No.1677」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
10年目の「マガジン9」がフリーペーパー「マガ9タイムス」を創刊!
 
 2005年にスタートした「マガジン9」(当初は「マガジン9条」)が、本日(2014年3月26日)アップされた「今週の『マガジン9』」によると、「今年の3月で10年目に突入しました!
 そして、10年目に入った「マガジン9」は、「新しい試みとしてフリーペーパー『マガ9タイムス』を4月末に創刊します。カフェやフリースペースなどの場所に置いてもらったり、シンポジウムなどでの配布を考えています。また積極的に地方へも出かけていき、イベントを共催で開いたり、読者との交流も持ちたいと考えています。今、そのための準備をしていますので、詳細が決まったらまたお知らせをします。『うちに来て欲しい』という読者のみなさんからの声もありましたら、お寄せくださいね(水島さつき)」とありました。
 
 2005年といえば、その年の5月に「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が、当時の和歌山弁護士会会員の過半数の賛同を得て発足し、私がどっぷりと憲法問題に足を突っ込むことになった年ですから、この足かけ10年の間、私はずっと「マガジン9(条)」併走してきたことになります。そして、そのような思いを持つ人が全国至るところにいることは想像に難くありません。
 それにしても、この足かけ10年(丸9年)、よくぞ毎週(水曜日)更新を絶やさずに続けてくださったものだと、本当に感心し、感謝の気持ちでいっぱいです。
 「この人に聞きたい」という充実したインタビューシリーズ、「マダ9学校」の動画、それに多彩な連載陣の興味深いエッセイや論考などから、これまでどれだけ多くのことを教えられたかしれません。
 
 そして、今度はフリーペーパーの発行とは、素晴らしい!
 これまで憲法や9条と縁遠かった人たちのもとに私たちの声を届け、ともに考えてもらうようにするにはどうすれば良いのか?ということは、ほとんど「永遠の課題」ではないかとえるほど、多くの人に共通する「最大の悩み」であり続けてきました。
 10周年を機に「マガジン9」がフリーペーパーの発行を決意されたのも、そのような問題意識からではないかと推測します。
 これまでも、同様の思いから、手作りのフリーペーパーを作ってきた個人やグループは、きっと全国にはたくさんおられるのではないかと思いますが、影響力の大きい、また充実したスタッフのいる「マガジン9」が本格的に取り組んでくれることによるインパクトは大きなものがあると思います。その成功を願ってやみません。
 
 ・・・というような「ひとごと」では物事は進まないので、この企画を成功させるためには、私たち1人1人が主体的に協力する姿勢が必要です。
 まずは、トップページにある以下のバナーをクリックしてみてください。
 
READYFOR?で参加者募集中! 
フリーペーパー「マガ9タイムス」の創刊プロジェクト始まってます。
 
 「READYFOR?は日本初のクラウドファンディングサービスです。」と書かれた頁に、「憲法と社会問題を身近なものに!『マガ9タイムス』創刊!!」の見出しの下、「マガ9タイムス」創刊プロジェクトへの協力が呼びかけられています。
 協力の方法には「3,000円コース」「10,000円コース」「20,000円コース」「30,000円コース」の4種類があり、「目標金額300,000円」のところ、本日(3月26日)現在、既に「387,000円」に達しています。
 
 「マガジン9」編集局(水島さつきさん)からの呼びかけ文の一部を引用します。
 
(抜粋引用開始)
 憲法や社会問題について、誰もが身近に自分のこととしてとらえ、風通しが良く暮らしやすい社会をつくるために、読みやすいオピニオンマガジンを届けたい!
 憲法改正社会保障、安全保障、格差、環境、エネルギー、人権、教育…etc。私たちをとりまく社会は課題が山積しています。とくに3・11以後は、多くの人がさまざまな問題を見直すようになりました。「自分は何ができるのだろう?」「自分にできることをしたい!」という気運が高まっているように思います。
 そうした意識の変化を受けて、私たちはウェブ上での情報発信にとどまらず、フリーペーパーの発行・配布を考えました。今まで「マガジン9」のサイトにアクセスしたことがなかった人も、全国で開催されるシンポジウムや勉強会、講演会、集会、あるいは店舗などでフリーペーパーを手にとって読んでいただき、それぞれの人が自分の意見を深めたり、行動につなげていただければ、こんなにうれしいことはありません。実際に、「フリーペーパーがあったらいいな」という声も聞きます。
 私たちのフリーペーパー制作プロジェクトに共感、賛同してくださる方は、ぜひご支援、ご協力いただけないでしょうか。
(略)
 「マガジン9」は、すべてのコンテンツが誰でもいつでも読めるサイトです。発信している情報は、より多くの人に届いて欲しい…その思いから、アーカイブも含め無料で読めることにこだわってきました。そのため活動費(サイト運営費・コンテンツ制作費・執筆者への原稿料・取材費・スタッフの人件費など)については、サイトで報告している通り、支援してくださる団体、個人の方からのカンパによってまかなっています。特定の企業や行政の支援を受けていないメディアの役割は、社会が混とんとしているいま、ますます高まっているのではないでしょうか?
(略)
 私たち「マガジン9」のスタッフは、日本国憲法はこの国のかけがえのない財産だと考えています。特に、憲法前文と9条に書かれた平和主義は、他の国にはない独自性に溢れた先進的な条文であると思っています。それゆえ、この条文をないがしろにしてしまう解釈改憲による集団的自衛権の行使容認には、強く反対しています。しかし「マガジン9」としては、異なる意見を排除するというのではなく、様々な考えについて、お互いを尊重しあいながら意見を交換する場でありたいと考えています。
 大事なのは、1人1人が考えて答えを見つけること。どんな社会になるのが幸せなのか――みんなが自分の意見を構築し、おたがいを認め合い、世間話をするように憲法や政治や社会問題について、話し合えれば、もっともっと生きやすくなる。そう思いませんか?
 現代の人々は忙しく、また膨大な情報があふれているため、考えを深める余裕がないのが現実です。「この政策、何かおかしいな」と疑問を感じながらも、日常が過ぎていく。3・11を経て、問題意識が高まり動き出した人もいますが、「自分にできるボランティア活動などをしたい」と思いつつ、つい流されている人もいるはずです。選挙があっても、誰に投票していいのか、よくわからないから行かなかったという声も聞きます。
 これまで「マガジン9」は、微力ながらも社会問題を自身の問題として考えるための種をまいてきた、と自負しています。さらに、そういった問題を身近な人と共有するためのツールとして、フリーペーパーの発刊を考えました。フリーペーパーは、読者から読者へと手渡しできるメリットがあります。一人一人が視野を広げて自分なりの行動をすれば、社会はもっと良くなるはず。フリーペーパーは、「広がる・つながる」ための有効な手段になると信じています。
(引用終わり)
 
 創刊号発行後も、READYFOR?を利用した協力要請が行われるのかどうか、いまひとつ明確ではありませんが、広告掲載希望が殺到するという事態はなかなか想像しにくいので、継続した発行のためには読者による支援が必要になるのではないかなと思います。
 皆さんも、可能な範囲での協力を考えてみませんか?

 


 
(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』 
作詞作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ