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6/23「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(@和歌山市)をやります!

  今晩(2014年6月2日)配信した「メルマガ金原No.1745」を転載します。

 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
6/23「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」(@和歌山市)をやります!
 
 今日の話題は和歌山限定ですが、県外の方にも少しは参考になるかもしれません。
 予想されていたこととはいえ、「5.15」の衝撃(とりわけあの異様な「記者会見」)から、「何とかしなければ」という思いにかられた多くの心ある人たちが全国に「無数に」いたに違いありません。
 和歌山での目立った反応の一つとして、楠見子連れ9条の会による緊急アピールをご紹介しました。
 
2014年5月25日 
楠見子連れ9条の会(@和歌山市)が首相官邸に送った声明「集団的自衛権は使えないままでいい!」(5/24)
 
 和歌山で、様々な「9条の会」の役員などが登録している「9条ネットわかやま」のメーリングリスト上では、「5.15」直後から、以下のような様々な提案が寄せられました。

①昼休みデモの実施(単発ではなく少なくとも月1回定例で、団体色を薄めて出来るだけ様々な個人・団体が結集できるように、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」からの呼びかけであることが望ましい)
①ー2 市内中心部だけでは参加できない人も多いので、郊外デモもやろう。ふじと台デモ(新興住宅開発地)とかイオンモール・デモ(開業したばかりのショッピングモール)とか。
②新聞への意見広告の掲載
③様々な団体・個人が、間断なく抗議の「声明」「意見」等を首相官邸に送り続ける。
公明党に立党の原点を守って頑張って欲しいという応援メッセージを送る。
⑤新聞・雑誌の投稿欄に積極的に自分の意見を書いて送る。

 今回、上記のうちの①の昼休みデモ(ランチTIMEデモと称することになりましたが)の内容が固まりましたので(警察への届出などはこれからですが)、お知らせすることにしたものです。
 
 呼びかけ文は私が起案したのですが、悩んだのは、デモ行進でよく参加者が携行して掲げる幟の扱いをどうするか?ということでした。
 昨年来、何度か行われた秘密保護法反対デモの際にもよく聞いたことなのですが、特定の政党とのつながりが強いと(世間で)思われている労働組合平和団体の幟ばかりが目立つと、それらの団体と無縁な市民は「参加しにくい」というのです。
 かといって、長年、熱心に平和運動に取り組んできた実績のある団体の「やる気」を削ぐようなことはしたくないし、ということで、まことに悩ましい問題なのです。
 これは、「憲法9条の明文改憲に反対する」という1点で結集し、できるだけ広い層に参加を呼びかけることを建前とする各地の「9条の会」でも問題になることで、会の趣旨に矛盾するからということで、「これもダメ」「あれもダメ」と言い出すと、ウイングを広げるという本来の目的とは真逆に、どんどん出来ることの範囲を狭め、かえって運動を細らせてしまいかねないということがあり、私はこれを密かに「9条の会のパラドックス」と名付けているのです。
 
 結局今回の「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」については、「出来るだけ様々な立場の方に参加していただくため、団体名のみを表示した幟の携行はご遠慮願います」ということにしました。
 その「心」は、「戦争する国造りを許さない!」というようなスローガンの下に、小さく団体名が表記されているようなものは「OK」ということなのですが、これで良かったのかどうかに一応の結論が出るのは、第1回のデモが終わった後のことでしょうね。
 
 これから3週間、今まで私たちの声が届いていなかった層にどれだけ浸透できるか、SNSの活用はもちろんのこと、様々な手法を駆使して、「えっ、こんな人たちも参加してくれたの!」とみんなが驚くようなデモにしたいものだと思っています。
 

(呼びかけ文・全文引用)
 
                   2014年6月2日
 
     憲法の破壊を許さないランチTIMEデモへの結集を呼びかけます
 
皆 さ ま へ
 
                            憲法9条を守る和歌山弁護士の会
                              代表世話人  山 﨑 和 友
                                 同     豊 田 泰 史
                                 同     藤 井 幹 雄
 
 去る5月15日、私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」からの報告書の提出を受け、安倍晋三首相は、長年にわたり憲法9条の下では行使できないとされてきた政府の憲法解釈を変更し、集団的自衛権行使を容認する「基本的方向性」を明らかにしました。
 これは、本来、憲法改正の手続をふみ、最終的には国民の判断にゆだねるべき重大な問題を、一内閣の恣意的な決定によって変更しようというものであり、立憲主義そのものを否定する許し難い暴挙です。
 憲法9条改正の要否やわが国の安全保障政策について、国民の間に様々な意見があることは承知していますが、今、安倍政権がやろうとしていることは、政府の一存で憲法規範を無力化しようというものであり、これに対して異議申立てをしないということは、日本が民主主義、法治主義という価値を捨て去り、為政者の独裁を許すことに加担するのも同然です。
 私たちは、従来の立場の違いを乗り越え、広汎な市民・国民が、「憲法の破壊を許さない」という一点で結集し、安倍政権の企てを阻止する行動に立ち上がることを呼びかけます。
 まずは、そのためのアピール行動として、以下の昼休みデモを企画しました。1人でも多くの方のご参加をお待ちしています。
 
実  施  要  領
日   時 2014年6月23日(月)午後0時15分~0時45分(予定)
       ※集合時刻は午後0時00分
集合場所 和歌山市役所前
コ ー ス  和歌山市役所前→公園前交差点(左折)→京橋プロムナード(ゴール)
主催団体 憲法9条を守る和歌山弁護士の会
お問合先 ℡073-428-6557(トライ法律事務所)
そ の 他
 小雨決行(風雨が強い場合は上記お問合先までお電話ください)
 様々に工夫をこらしたプラカード、横断幕、コスチューム等を歓迎します。
 出来るだけ様々な立場の方に参加していただくため、団体名のみを表示した幟の携行はご遠慮願います。
 第2回は、今のところ、和歌山大空襲69周年の7月9日(水)、同時刻・同コースで検討していますが、決定次第またご案内します。