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“9条ママnetキュッと”結成記念おはなし会(坂本フジヱさんをお招きして 7/13@田辺市)へのお誘いと今後への期待

 今晩(2014年6月19日)配信した「メルマガ金原No.1762」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
“9条ママnetキュッと”結成記念おはなし会(坂本フジヱさんをお招きして 7/13@田辺市)へのお誘いと今後への期待
 
 和歌山県は、紀伊水道から枯木灘熊野灘まで、長い海岸線を有する紀伊半島の西側から南側にかけての細長い県であり、素晴らしい自然環境に恵まれている一方、急激な人口減少にも直面しています(2014年4月1日現在の推計値は974,368人)。
 私の住む県庁所在地の和歌山市は、県域の最北西端に位置し(要するに一山越えれば大阪府です)、大阪市の中心部までなら電車で約1時間の距離ですが、県域の最南東端の新宮市佐藤春夫中上健次の故郷)まで行こうと思えば(実際、私は昨日和歌山地裁新宮支部まで往復したのですが)、特急電車に揺られている時間だけで片道3時間かかります。
 ・・・などと和歌山県の地勢について語るのが本題ではなく、紀南地方(の中では北の方ですが)の中心都市である田辺市での「新たな動き」をご紹介しようと思います。
 私がご紹介しようというのですから、「憲法をめぐる新たな動き」なのですが。
 
 まずは、Facebook その他のイベント告知ページに掲載された案内の文章を引用します。
 
(引用開始)
9条ママnetキュッと 結成記念おはなし会
 
9条ママネット”キュッと”は、子どもたちが平和で安心して暮らしていける未来のために、憲法9条を守ろうというママたちの集まりです。この度、結成の記念として、助産師 坂本フジヱ先生をお招きして、自分の命も周りの人の命も慈しもう、そんな子育ての極意をお話し頂きます。
お話のあとは、日本国憲法全文と9条に触れたり、みんなで歌を歌ったりしましょう。お子さんと一緒に座れるスペースも設けますので、ご家族一緒にお気軽にお越し下さい。
※子育て中ではない方も参加大歓迎です!
 
と き 2014年7月13日(日)13:30~
ところ 万呂公民館 3階 大集会室
お題 平和でこその命~生きとし生ける者 みな仲良く 住みよい世の中をめざして~
お話 坂本フジヱ先生
 
[坂本フジヱ先生プロフィール]
大正13年、和歌山県に生まれる。14才で働きはじめ、17才で私立緒方看護婦養成所
に入学。19才で看護婦免許を取得。20才で助産婦免許を取得。23才で和歌山県の上芳養の自宅にて「坂本助産所」を開業。73才で同県田辺市に移転。91才の今なお現役。4000人以上のお産にかかわり、子育てのよろず相談所として地域に貢献している。「情熱大陸」(MBS)はじめ、各メディアでも紹介され、著書「大丈夫やで」は大反響を呼び、第2巻も出版されている。
 
※無料託児サービスあります(要申し込み 7月6日締切)未就学のお子様に限ります。   
 
※私たちと一緒に活動しませんか?子どもたちの明るい未来について一緒に考え歩んでくれる仲間を募集しています!
 
問い合わせ、託児申し込み
090-6916-5990(小池)
090-9877-9675(南川)
090-1733-5380(笠松) 
(引用終わり)
 
 子育て真っ最中のお母さんたちが中心となって結成した「9条の会」としては、先日、和歌山県下の「9条の会」の(多分)先陣を切って、安倍首相に対して「集団的自衛権は使えないままでいい!」というアピールを送付した「楠見子連れ9条の会」(和歌山市)がありますが、いよいよ紀南の田辺市でも、子どもたちの未来のためにママたちが立ち上がり、「9条ママnetキュッと」が発足することになりました(余計なお世話かもしれませんが、見出しでは「9条ママnetキュッと」、本文では「9条ママネット”キュッと”」となっているので、どちらかに統一してもらった方が周りは混乱せずに済むのですが)。
 
 もともと、田辺市及びその周辺の「9条の会」や環境保護団体などは、和歌山市などから見れば「うらやましい」ほどまとまりが良く、何年か前から、毎年各団体が集まって実行委員会を作り、「紀南ピースフェスタ~つながるいのちのために~」を開催されています(今年の総合リーフレット)。
 今年は5月3日、4日の両日、紀南文化会館をメイン会場として開催されました。
 
 私は、5月3日は和歌山市「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」があったために行けませんでしたが、4日には参加させていただき、西谷文和さんのいつもながら分かりやすい講演を伺ったり、クロージングコンサート「AWAYA with FRIENDS ミニマジカルサウンド劇場」を堪能したりした後、「9条ママnetキュッと」の中核となるであろう数人の皆さんとお話することができました。
 「助言」というほど大したことはお話できませんでしたが、「子どものために何かをしなければ」というママたちの熱意に打たれました。
 
 その時お話したママたちのうちの1人が笠松美奈さん(旧姓「田中」)で、『スナメリ泳ぐ海』を作詞作曲した人と言えば、「あああの!」と思い出してくれるメルマガ(ブログ)読者も多いことと思います。
 巻末付録として、美奈さんが作った『スナメリ泳ぐ海』と『PIECES OF THIS WORLD』を、なつおmeets南風のなっちゃん(この演奏は独身時代ですが、現在は嶋田奈津子さん)が歌う映像(USTREAM録画)を付けておきました。是非お聴きください。
 
 昨年から今年にかけて、私が書いた以下の2本の記事は、今度の「9条ママnetキュッと」の結成とまっすぐに繋がっているように思えます。
 是非もう一度お読みください。
 
2013年11月16日
2014年1月18日
 
 後者(いのちの誕生)で書いたとおり、今年1月4日に美奈さんが「優生(ゆうき)」くんを「坂本助産所」で出産されたシーンを東条雅之さんが映画『祝福(いのり)の海』のために撮影したのですが、「完成作品の中で、この『いのちの誕生』がどのような映像となって現れるのか、非常に楽しみです」と書いて間もない今年の4月、(今は閉店した)「あわたま」で映画の部分ラッシュを観る機会を得ました。出産そのものも感動的ですが、坂本フジヱさんが海岸でインタビューに答えるシーンも心にしみるものでした。

 なお、「坂本先生は今後は講演活動を休止されるそうで、これが最後となります」という情報も入っていますので、参加可能な方には是非お勧めしたいと思います。
 子育て中でなくても、老若男女を問わず歓迎だそうです。
 
 和歌山市からは西郷章さんが参加予定だそうで、私も出来れば田辺に駆け付けたいのはやまやまながら、当日は、和歌山市で第九合唱団による夏の合唱があり(於:和歌山県民文化会館大ホール、作詞=梅田恵以子、作曲=森川隆之による合唱組曲『熊野』管弦楽版上演)の裏方を手伝わねばならず、伺えないのが残念です。
 どなたかレポートを書いて(写真とともに)送っていただければメルマガ(ブログ)でご紹介できるのですが、美奈さん、西郷さん、どうですか?
 
 全国的に新たな「9条の会」結成の動きが停滞するよになってからどれ位になるでしょうか?憲法を破壊して集団的自衛権行使を容認しようという動きに、最も敏感に反応されるのは、自分が生み育てている子どもたちを絶対に戦地になど送れないと固く決意したお母さんたちに違いないと思います。
 田辺市の「9条ママnetキュッと」のような集まりが、和歌山県下に、そして全国津々浦々に広がり、それぞれが、パパたち、子どもた、おじいさん、おばあさんたちと共感の輪(和)をつなぎ合っていく、そういうイメージを1人でも多くの人が共有し、現実のものにしていければと切望しつつ、「9条ママnetキュッと」の結成をご紹介しました。
 

(付録)
『スナメリ泳ぐ海』 作詞作曲:笠松美奈
『PIECES OF THIS WORLD』 作詞作曲:笠松美奈
『夜明け』 作詞作曲:佐藤良成