今晩(2014年8月27日)配信した「メルマガ金原No.1830」を転載します。
なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
放送予告8/30「伊福部昭の世界~ゴジラを生んだ作曲家の軌跡~」(Eテレ)ほか
被疑者国選弁護事件を受任すると、いかに「自白事件」とはいえ、次の面会までにそう何日も間をおく訳にはいかず、ましてや、弁護人以外の者との接見を禁止する決定などを付けられると、帰宅する自宅の方向とは全然方角違いの警察署であっても、結構頻繁に面会に趣くことにならざるを得ません。
被疑者国選弁護事件を受任すると、いかに「自白事件」とはいえ、次の面会までにそう何日も間をおく訳にはいかず、ましてや、弁護人以外の者との接見を禁止する決定などを付けられると、帰宅する自宅の方向とは全然方角違いの警察署であっても、結構頻繁に面会に趣くことにならざるを得ません。
・・・というような弁護士の日常生活を「まくら」に振ったのは、被疑者との面会を終えて夜遅く帰宅してから「今晩のメルマガ(ブログ)、何を書こうか?」と考えても、そうそう良いアイデアが浮かぶものではないし、仮に浮かんだとしても、資料を集めたり書いたりしている時間がないので、「また休みの日にでも」ということになる、という言い訳なのですが。
「伊福部昭の世界~ゴジラを生んだ作曲家の軌跡~」
http://www2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=09_0083
http://www2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=09_0083
(番組内容・引用開始)
今年生誕100年を迎えた作曲家・伊福部昭(1914-2006)。「ゴジラ」「座頭市」「ビルマの竪琴」など300本以上映画音楽を手掛けたことで知られている。土俗的なリズムが執拗に繰り返され、「血湧き肉躍る」という形容がぴったりの生命力にあふれた音楽を生み出した伊福部は、日本作曲界の先駆者であり、日本の音楽を世界レベルに引き上げた偉人である。生誕100年、そして映画「ゴジラ」誕生60周年を機に改めて注目が集まる今年、「日本人ならでは」の音楽を探求し続けたその生涯と業績、人物像を、「日本狂詩曲」「シンフォニア・タプカーラ」などの代表作の演奏も交えながら描く。
今年生誕100年を迎えた作曲家・伊福部昭(1914-2006)。「ゴジラ」「座頭市」「ビルマの竪琴」など300本以上映画音楽を手掛けたことで知られている。土俗的なリズムが執拗に繰り返され、「血湧き肉躍る」という形容がぴったりの生命力にあふれた音楽を生み出した伊福部は、日本作曲界の先駆者であり、日本の音楽を世界レベルに引き上げた偉人である。生誕100年、そして映画「ゴジラ」誕生60周年を機に改めて注目が集まる今年、「日本人ならでは」の音楽を探求し続けたその生涯と業績、人物像を、「日本狂詩曲」「シンフォニア・タプカーラ」などの代表作の演奏も交えながら描く。
(引用終わり)
NHK-FM 2014年9月5日(金)午後2時00分~6時00分
「生誕百年 伊福部昭の偉業」
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/195815.html
(番組内容・引用開始)
(番組内容・引用開始)
2014年に生誕100年を迎えた作曲家、伊福部昭さん。戦前にフランスの作曲コンクールで第1位を獲得して注目を集め、「ゴジラ」をはじめとする数多くの映画音楽を手がけるとともに、日本の文化に根ざした独自の作品を発表し続けました。番組では、NHKの貴重なアーカイブス音源やスタジオ・ライブを交えながら、伊福部さんの代表作を紹介し、その生涯をたどります。どうぞお楽しみに!
(引用終わり)
「ゴジラの伊福部」については、今年書いた以下の文章の中で少し触れています。
2014年6月8日
『ゴジラ』は今も世相を撃てるか?
実際、今年になってからTVで放映された伊福部関連の作品(実は未見なのですが)は、ずばり「ゴジラの伊福部」を描いたものだったようです。
出演:佐野史郎/黒柳徹子/アレクサンドル・デスプラ
また、音大などに進学された方たちにとっては、音楽教育者・伊福部昭の令名になじみ深いでしょうか。同氏は、戦後まもなく東京音楽学校(現東京藝術大学)の講師を、また、70年代以降は東京音楽大学の教授、学長、同学付属民族音楽研究所所長などを歴任し、多くの弟子を育成したことで知られており、特に初期の芥川也寸志、黛敏郎の両名はとりわけ著名な弟子でしょう。
実は、私が愛聴おくあたわざる伊福部昭作品のCDは、弟子の芥川也寸志(作曲家であるとともに指揮も手がけた)が、自ら手塩に掛けて育成したアマチュアオーケストラ「新交響楽団」を指揮して恩師・伊福部作品を演奏した実況録音盤なのです。収録された作品は以下の3曲です。
『交響譚詩(1943年)』
『タプカーラ交響曲(1954年/1979年改訂)』
『ヴァイオリン協奏曲 第2番(1978年)』
この3曲の中でも、とりわけ戦時中に作曲された『交響譚詩(こうきょうたんし)』という2楽章構成(急:第1譚詩と緩:第2譚詩)の曲は、日本の現代作曲家の作品の中で私が最も愛する曲と言っても過言ではありません。
この曲についての作者自身のコメントによれば、「第二次大戦中、蛍光質の研究に斃れた兄のために起稿し、1943年春に脱稿(札幌)したものです。戦争が次第に烈しくなり、大きな編成を採ることが困難な時代だったので、2管持ち替えの小さなものとしました」ということで、世相を反映してはいますが、この曲を初めて聴いた時の、とりわけ第1譚詩冒頭の鋭気あふれる音型の躍動に驚嘆した思いは忘れることができません。
この『交響譚詩』には様々な指揮者・楽団による演奏がありますが、私にとってのベストチョイスは、絶対に芥川-新交響楽団なのです。
新交響楽団ホームページ
番組案内だけで終わるつもりが、つい好きな作曲家のこととなると蘊蓄を傾けたくなってしまうのですが(おかげでまた睡眠不足が続く)、普通の「ブログ」というのは、皆さん、こういう調子で書いているのかもしれませんね。たまにはこういう記事もいいかな。
(参考サイト)
伊福部昭公式ホームページ(暫定版)
(参考書籍)