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菅原文太さんからのメッセージ 沖縄へ、そして日本へ

 本日(2014年11月3日)配信した「メルマガ金原No.1898」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
菅原文太さんからのメッセージ 沖縄へ、そして日本へ ※追記あり

 去る11月1日(土)15時から、那覇市営奥武山野球場(沖縄セルラースタジアム那覇)において、沖縄県知事選挙立候補者・翁長雄志(おなが・たけし)候補を支援する「ひやみかち
うまんちゅの会」が主催する「オナガ雄志 うまんちゅ 1万人大集会」が開催されました。
 主催者発表の参加者数はあえて書きません。どこでもそうかもしれませんが、沖縄では、特に主催者発表と実数との懸隔が激しい傾向があるようなので、以下にご紹介するIWJ沖縄による中継映像でご確認ください。
 
 
(当日進行)
4分~ 開会
5分~ 登壇者入場
 開会あいさつ 浦崎唯昭氏(沖縄県議会議員)
18分~ 応援スピーチ
 呉屋守将氏(選対本部長、金秀グループ会長)
 宮城篤実氏(ひやみかちうまんちゅの会会長、前沖縄県嘉手納町長)
 稲嶺進氏(沖縄県名護市長)
 新里米吉氏(沖縄県議会議員)
 赤嶺政賢氏(衆議院議員
 糸数慶子氏(参議院議員
 玉城デニー氏(衆議院議員
 奥平一夫氏(沖縄県議会議員)
 城間俊安氏(南風原町長)
 金城徹氏(那覇市議会議員)
 大城紀夫氏(連合沖縄会長)
 平良識子氏(ひやみかちうまんちゅの会青年局、那覇市議会議員)
1時間13分~ 県議会・那覇市議会補欠選挙予定候補紹介
1時間15分~ ゲストスピーチ 菅原文太氏(俳優)
1時間29分~ 決意表明 城間幹子氏(那覇市副市長、那覇市長選挙立候補予定者)
1時間37分~ 決意表明 翁長雄志氏(前那覇市長、沖縄知事選挙候補)
1時間55分~ 行動提起
1時間58分~ 後援会会長あいさつ
2時間 0分~ がんばろう三唱
 
 以下に、IWJが文字起こししてくれた菅原文太(すがわら・ぶんた)さんの応援スピーチを引用します。なお、勝手ながら金原において再校正しましたので、かなり厳密な再現になっているのではないかと思います。
 分量の割には長い時間がかかっているのは、年齢ということもあるかもしれませんが、スピーチ原稿に目を落としつつ、発言する時はしっかりと聴衆の方に目を向けて訴えられているからでもあります。
 マスコミ的に注目を集めたのは「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」という決め台詞だったかもしれませんが、そのスピーチ全体が、沖縄の皆さんの心に直接届く誠実さにあふれたも
のだったと思います。
 それはまた、「最も危険な政権」を許している日本国民全体に向けられたメッセージでもあり
ます。

(引用開始)
こんにちは。
沖縄は、何度来ても気持ちがいいね。(拍手)
カートに乗って、楽をさしてもらったけど、80過ぎたんで、さっきの2人みたいに走れないよ。(笑いと拍手)
30年前なら、あの倍くらいのスピードで走ったけどね。(笑いと拍手)
 
今日は、自分から立候補して、ピッチャー交代、知事交代、ということで押し掛けてきました。(拍手)
 
プロでない私が言うんだから、あてになるのかならないのかは分かりませんけど、政治の役割はふたつあります。ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。(拍手)
 
もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!(大きな拍手)
私が小学校の頃、戦国(軍国)少年でした。小学校、なんでゲートルを巻いて、戦闘帽
を被って、竹槍持たされたのか、今振り返ると、本当に笑止千万です。もう二度と、ああいう経験は子どもたちに、子どもたちだけじゃない、大学生も雨のなかを、大勢の将来大事な大学生が戦地へ運ばれて、半数が帰ってこなかった。
 
今の政府と、本土の政府ですよ、仲井眞知事は、まさに戦争が起きること、戦争をすることを前提に、沖縄を考えていた。
前知事は、今、最も危険な政権と手を結んだ。(拍手)
沖縄の人々を裏切り、公約を反故にして、辺野古を売り渡した。(そうだ!の声と拍手)
 
古い映画だけど、『仁義なき戦い』に、(拍手)その流れに言うと、『仁義なき戦い』の裏切り者の山守(やまもり)、覚えてらっしゃらない方もいるかな?(覚えてるよー!の声)
憶えてるかー(拍手)。
映画の最後で、「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発残っとるがよ。」というセリフをぶ
つけた。
その伝でいくと、「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」(大きな拍手)
と、ぶつけてやりたい。(拍手)
 
沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。(大きな拍手)
そこに住んでいる人たちのものです。(拍手)
辺野古もしかり!
勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。(大きな拍手)
 
まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。中国にもいる。韓国にもいる。(拍手)その良心ある人々は、国が違え、同じ人間だ。(拍手)
みな、手を結び合おうよ。(拍手)
 
翁長さんは、きっと、そのことを、実行してくれると信じてる。(大きな拍手)
今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。(拍手)
それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう。(大きな拍手)
 
はなはだ短いけど、終わり(拍手)
(引用終わり)

翁長雄志公式チャンネルの映像「菅原文太氏のスペシャルゲストあいさつ」
 


(追記 2014年12月1日)
 菅原文太さんが11月28日午前3時、転移性肝がんによる肝不全のため、東京都内の病院で亡くなられていたことが12月1日に一斉に報道されました。満81歳。11月30日にすでに福岡県・太宰府天満宮祖霊殿にて家族葬が執り行われたとのことです。
 以下に、奥様・菅原文子さんが発表されたコメントをご紹介するとともに、心より哀悼の意を表します。
<妻・菅原文子さんのコメント全文>
 七年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。
 「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。
 恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます。
(引用終わり)
※引用はシネマトゥデイより。 

(弁護士・金原徹雄のブログから)