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映画『祝福(いのり)の海』一先ず完成!~7/25田辺市&7/26和歌山市でお待ちしています

 今晩(2015年7月23日)配信した「メルマガ金原No.2160」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
映画『祝福(いのり)の海』一先ず完成!~7/25田辺市&7/26和歌山市でお待ちしています

 いよいよ映画『祝福(いのり)の海』(東条雅之監督)の地元和歌山での上映会が目前となりました。7月25日(土)は田辺市、翌26日(日)は和歌山市です。
 今年に入ってから、このメルマガ(ブログ)で4回にわたって掲載してきた連載(?)も、とりあえず今日が最終回となります。
 これまでの4回分を振り返っておきます。
 
 
 25日と26日の上映会の概要を再掲します。
 なお、25日の田辺での上映後の座談会に当初出演が予定されていた助産師の坂本フジヱさんは、体調不良により出演されないこととなりましたのでご注意ください。 
 
【和歌山県田辺市上映会】
日時 2015年7月25日(土)12:30開場 13:00~上映 15:15~東条雅之監督と佐藤幸子さん、ほか出演者との対談(約1時間)
会場 紀南文化会館 4階小ホール(定員400名/和歌山県田辺市新屋敷町1番地)
(託児室あり。2日前までにご連絡ください)
上映協力券 一般:1,000円(前売、当日共)、障がい者・学生:500円、高校生以下無料
紀南文化会館にてチケット取り扱いあり
主催 映画『祝福(いのり)の海』田辺上映実行委員会
連絡先 090-9124-2102(東条) 090-1733-5380(笠松)、090-6916-5990(小池)
 
【和歌山市上映会】
日時 2015年7月26日(日) 2回上映(入替) ※各回、定員153名
午前の部 10:00~13:00
 ※上映後に東条監督と佐藤幸子さんの対談があります。
午後の部 14:00~17:00
 ※上映前に東条監督と佐藤幸子さんの対談があります。
会場 和歌山市あいあいセンター6階ホール(和歌山市小人町29)
(子どものプレイルームはありますが、保育はありません)
上映協力券 一般:1,000円(前売、当日共)、障がい者・学生:500円、高校生以下無料
主催 映画『祝福(いのり)の海』和歌山上映実行委員会
連絡先(西郷章)℡:090-5465-3105 e-mail:
s_akira_56@yahoo.co.jp
 
 さて、東条監督の表現に従えば、「一先ずの完成」を見た映画『祝福(いのり)の海』は、試写会用暫定ヴァージョンから10分余り切り詰めて「ちょうど2時間(120分)」になったそうです。
 「一先ずの完成」を伝える東条監督のブログです。
 
一先ずの完成と福島上映! 2015年7月6日
(抜粋引用開始)
映画「祝福(いのり)の海」の手直しを続けてきましたが、ついに一先ずの完成を迎えました!
(音楽を使わせて頂いている「YURAI(ユライ)」さんが映画に合う曲を構想して下さっていて、今後、音楽はより良くなる予定です。)
映画の長さは、ちょうど2時間(120分)です。
映画にすると決めてから3年(撮影期間は6年)になります。
この世で学び大切にしたいことを2時間に込めました。
撮影させて頂いた皆さん、応援して下さった皆さんのおかげです。
心から感謝致します。ありがとうございます。
(引用終わり)
 
 完成はしたけれど、まだ「第1版」であり、既に「第2版」も用意されているということですね。
 いずれ、「第2版」の和歌山上映実行委員会を結成しなければならないかもしれない。
 それはともかく、和歌山上映会に先立ち、どうしてもこの人たちのもとで上映したかった2箇所での上映会の模様を、東条監督のFacebookページから引用しましょう。
 
【福島県南相馬市「同慶寺」上映会】
日時 2015年7月18日(土)15:00~
会場 同慶寺 本堂(福島県南相馬市小高区小高上広畑246)

(引用開始)
「祝福(いのり)の海」
今日は、田中徳雲さんの元(福島県南相馬市の同慶寺)で上映会をさせて頂きました。
お務めで忙しい中、このような場をつくって頂き、心より感謝です。
お越し下さった皆さんも、ありがとうございました。
ここに来ると、まだまだ大変な状況と、その中で芽吹く希望の取り組みを垣間見ます。
泥の中から咲く蓮の花。
皆で手を取り合って、全ての命と共に歩む調和の世界を生きていけますように。
(引用終わり) 
 
【福島市「げんき菜農園」上映会】
日時 2015年7月20日(月・海の日)18:00 開場 18:30~上映
会場 げんき菜農園(福島県福島市庭坂字内町32-1)
(引用開始)
祝福(いのり)の海」福島上映、ありがとうございました!
昨日は、佐藤幸子さんと娘の美菜ちゃんの元で上映をさせて頂きました。
お越し下さった皆さん、ありがとうございました。
お二人とご縁のある皆さんにも観てもらえて嬉しかったです。
会場は、自然派レストラン「げんき菜農園」さん。
オーナーのよしこさんが、子どもたちに安心できる料理を提供したいという思いで、幸子さんも応援してつくられた素敵な空間です。できるだけ放射能フリーでオーガニックなものにこだわっているというありがたさ。
上映後はみんなで輪になり座談会。
皆さん、いろいろ感じて下さったようで嬉しかったです。特に、高校3年生の美奈ちゃんとお友達が将来の参考になったと言ってくれたことが嬉しかったかな。自分も迷いながら来た道で、出会った人たちに感化されたように、ぜひ若い人たちに観てほしい。
3月11日、祝島での試写上映から始まり、再編集したものを福島でこうして上映することができ、自分の中でようやく「祝福(いのり)の海」が完成した気持ちです。祝島と福島がつながって、幸せを祈る「祝福」となる。
そして昨日は海の日でした。いのちを生み育む母なる海に感謝して、生きとし生けるものたち(兄弟姉妹)と共に歩める道を進んでいきたい。
そして今日はなんと、ロウソクが1本増える日でした。おめでたいのか、31歳になりました。早いもので、昨日生まれたかと思ったら31です、なんて。
そしてまだ先と思っていた和歌山上映も間近となりました。
関わって下さっている皆さん、ありがとうございます。よい上映&交流会となりますように! 

(引用終わり)
 
天ぷらカー(イラスト) さて、福島での上映会を終えて、東条さんご夫婦と佐藤さん親娘は、今頃一路和歌山を目指しておられる頃でしょうか。
 もしかして、東条さん自慢の「天ぷらカー」で?
 どうやらシートは3列あるようなので(あるかな?)、4人でも十分乗れそうではありますが。
 無事の和歌山ご到着を祈っています。
 
 ・・・ということで、連載の最後を締めくくっても良いのですが、私が今一番気になっていること、それは26日の和歌山市上映会で、実行委員会を代表して「主催者あいさつ」をしなければならないことです(しかも2回も!)。
 これから映画を観ようという人に一体何を話したら良いのかと悩み、田辺上映実行委員会の笠松美奈さんにFacebookを通じて尋ねてみたところ、何と「田辺は主催者あいさつは無しで、東条君に挨拶してもらうことになりました。(司会の小池佳世さんから、ご来場の皆さんへのお礼と当日の流れをまず最初にお話してもらう予定です)」ということで、もっと早くこれを知っていればと後悔しきりです。いや、今からでも変更できるかな?
 
 ところで、最後にあと少しだけご紹介しておきたいブログと動画があります。
 いずれも東条雅之さんのスナメリチャンネルに掲載されているものです。
 
 1つは、和歌山上映会に参加してくださる佐藤幸子さんが、参加者の1人としてマイクを握って発言された動画です。
 撮影されたのは2011年12月28日。場所は東京電力本社前。
 佐藤幸子さんの発言は3分~7分です。
 
 

 東条さんがブログで「祝島や福島を海でつなぐ映画をつくりたい!」とブログに書かれたのは、それから5ヶ月近くが経過してからでした。
 
祝島や福島を海でつなぐ映画をつくりたい! 2012年5月23日
(抜粋引用開始)
 久しぶりの発信になってしまいました。僕は普段は山口県祝島」にいながら、合間を見て福島に通う日々を過ごしています。この度、皆さんにお伝えしたいことがあります。タイトルにも書きましたが、祝島と福島とそして海に生きる人たちを追ったドキュメンタリー映画をつくりたいと思っています。
 「海」や「いのち」をテーマにし、「地球の上で平和に生きるためにはどうしたらいいか」を考える映画にしたいと思っています。地球の上で起こる戦争・貧困・原発などあらゆる問題の解決を目指して。これまで出会った方たちの生き方などからその糸口を描きたい、そして、その答えは今後の人生を通して皆さんと一緒に探していけたらと思っています。祝島と福島と海に生きる人たちのそれぞれの「海」をひとつにつないでいきたいと考えています。
(引用終わり)
 
 それから間もない2012年7月、福島に佐藤幸子さんを訪ねた東条さんは、川俣町のやまなみ農場を撮影させてもらうことになります。
 やがて、その時の映像は、後に撮影した映像とともに編集されて「それでも世界は美しい」という素晴らしい作品に結実し、一部は映画『祝福(いのり)の海』にも使われています(のはずです)。
 
 

 2011年12月に東京電力本社前でマイクを握った佐藤さんと、2012年7月にやまなみ農場で東条さんのインタビューに答える佐藤さんと、あまりの語気の違いに驚かれるかもしれませんが、もちろんどちらも同じ佐藤さんなので、東条さんはその両方を映像に定着し、佐藤さんを通じて、原発事故によって福島の方々が何を喪い、何に怒り、何を悲しんでいるのか、そのような中で何に希望を見出そうとしているのかということを、観る者に考えて欲しいと問いかけているのではないでしょうか。
 さらに、福島から祝島へ、そして百姓庵へと遡りながら、「いのち」の繋がりを考えて欲しいという思いが『祝福(いのり)の海』に込められたのだと思います。 
 もちろん、それは東条さんの自問自答でもある訳で、その「一先ずの完成(答え)」が間もなく私たちの前にその全貌をあらわすことになります。
 ただし、それ自体、あまりに大きなテーマであるがゆえに、永遠に「一先ずの完成」のままではないのかという気もしますが。
 25日に田辺市で、26日に和歌山市で、是非皆さんとお会いしたいと思います。
 ご来場を心よりお待ちしています。


(付録)
『Don't mind (どんまい)』 
作詞・作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ