読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

wakaben6888のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します

NHKスペシャルにドキュメンタリー魂は生きているか?~戦後70年の8月放送予定を読む

 今晩(2015年7月29日)配信した「メルマガ金原No.2166」を転載します。
 なお、「弁護士・金原徹雄のブログ」にも同内容で掲載しています。
 
NHKスペシャルにドキュメンタリー魂は生きているか?~戦後70年の8月放送予定を読む

 安倍晋三首相がNHKの経営委員と会長に“3バカトリオ”を送り込んで以来(この他、安倍首相の元家庭教師という人もいましたね)、もともと視聴する機会が激減していたNHKに対する期待値はほぼゼロとなりました。
 民放はどうかって?NHKよりも早く、ごく一部の(大抵深夜にやっている)ドキュメンタリー番組を除き、全く視なくなっていました。従って、一体今テレビでどんなCMが流れているのかも、全然知らないのです。
 そんな中、わずかな例外として番組案内に注目し、興味深い番組と思えば録画予約して視聴することもあるのが、ETV特集NHKスペシャルです。
 もちろん、個々の番組による当たり外れはありますが、なお良質なドキュメンタリーを作ろうと努力しているディレクターは少なくないと思います。それがいつまで続くのかが問題ですが。
 
 なお、例年、8月の前半、終戦記念日までの半月間に放送すべく、それまでに仕込んだ作品が何本も放映されますが、NHKスペシャルの8月の「放送予定」を見てみたところ、興味深そうな番組が目白押しです。
 8月だけで、全部で13本も放送予定であり、全部視聴する余裕はないでしょうが、以下に引用した番組案内に目を通した上で、関心の高い番組があれば視聴されることをお勧めします。
 
日航ジャンボ機事故 空白の16時間 ~“墜落の夜”30年目の真実~
総合2015年8月1日(土)午後9時00分~9時49分
犠牲者520人、生存者4人。単独の航空機事故としては史上最悪となった日航ジャンボ機の墜落事故から8月で30年。事故原因が様々な角度から検証されてきた中で、ほとんど顧みられてこなかったのが群馬県御巣鷹山の墜落現場を発見するまで関係機関の動きである。
墜落から生存者確認までに要した時間は、国内の事故としては異例の長さとも言える「16時間」。さらに救えた命は本当になかったのか。各機関の内部資料や当事者たちの初めての証言から、様々な事実が浮かびあがってきた。
番組では、これまで明らかにされてこなかった事実の発掘を通して、巨大事故が日本社会に今なお突きつけているものを凝視していく。
 
密室の戦争 ~発掘・日本人捕虜の肉声~
総合2015年8月2日(日)午後9時00分~9時49分
70年以上埋もれていた「肉声」が発見された。第二次世界大戦中、太平洋の激戦地で捕虜となった日本兵。連合軍の極秘の施設で記録された尋問の録音が、初めて見つかったのだ。
取材班は、発掘された音源を、最新のデジタル技術で修復・解析。その内容は驚くべきものだった。殺すか殺されるかの戦場を生き抜いた日本人捕虜の壮絶な告白、尋問官から祖国への裏切りを持ちかけられ葛藤する姿、そして連合軍に筒抜けとなっていた機密事項…。密室で、日本兵たちはひとりの人間として、自らの戦場と向き合っていた。そして、音源の分析から、捕虜となった日本兵と尋問が行われた「秘密尋問所」の場所を特定した。戦後、家族にすら伝えることのなかった密室の告白。現代に蘇った捕虜たちの肉声を通じて、歴史の闇に埋もれてきたもう一つの戦争を伝える。
 
きのこ雲の下で 何が起きていたのか
総合2015年8月6日(木)午後7時30分~8時35分
※フランス公共放送F5との国際共同制作。
1945年8月6日、広島で人類史上初めて使用された核兵器
その年の末までに14万人以上の命を奪ったという数字は残されているが、原爆による熱線、爆風、放射線にさらされた人々がどう逃げまどい、命つき、あるいは、生き延びたのか、その全体像は実際の映像が残されていないために、70年の間正確に把握されてこなかった。
巨大なきのこ雲が上空を覆う中、その下の惨状を記録した写真が、わずか2枚だけ残っている。原爆投下の3時間後、爆心地から2キロのところにある「御幸橋」の上で撮影されたものだ。
被爆70年の今年、NHKは最新の映像技術、最新の科学的知見、生き残った被爆者の証言をもとに、初めて詳細にこの写真に映っているものを分析し、鮮明な立体映像化するプロジェクトを立ち上げた。きのこ雲の下の真実に迫り、映像記録として残すためである。
平均年齢が78歳を超えた被爆者たちは、人生の残り時間を見つめながら、「いまだ “原爆死”の凄惨を伝えきれていない」という思いを強めている。
白黒の写真に映る50人あまりの人々の姿―――取材を進めると2名が健在であることが判明。さらに、その場に居合わせた30名以上の被爆者が見つかった。彼らの証言をもとに写真を最新技術で映像処理していくと、これまでわからなかった多くの事実が浮かび上がってきた。
火傷で皮膚を剥がされた痛みに耐える人たち、うずくまる瀕死の人たち---
皆、爆心地で被爆し、命からがらこの橋にたどり着いていた。写真に映る御幸橋は、まさに「生と死の境界線」。多くの人がこの橋を目指しながら、その途中で命尽きていたのだ。
きのこ雲の下にあった“地獄”。
残された写真が、70年の時を経て語りはじめる。
 
戦争とプロパガンダ ~アメリカの映像戦略~(仮)
総合2015年8月7日(金)午後10時00分~10時49分
ベトナム、湾岸、アフガン、イラク・・・。戦争の度に繰り返されるプロパガンダ。その原点が、実は太平洋戦争にあることを示す貴重な資料が明らかになった。海兵隊が戦場で撮影したおよそ2000本、300時間のカラーフィルム、当時のプロパガンダ映画制作のための全素材だ。さらに、米軍が検閲を行い「国民の目に触れさせるべきでない映像」を封印していたことを示す資料と、その映像自体も独自に入手した。それらをデジタルリマスター化により、高精細のカラー映像で、初めて戦場の現実をありありとよみがえらせることが可能になった。国家は戦争をどう切り取り、封印してきたのか。発掘した極秘資料や映像、そして、最後の生き証人である元カメラマンや検閲担当者らの証言から、脈々と続く戦争プロパガンダの起源を追い、その「光と影」、そして、それが国民に何をもたらすのかを詳らかにする。
 
特攻 ~なぜ拡大し続けたのか~(仮)
総合2015年8月8日(土)午後10時00分~10時49分
昭和19年10月、フィリピンをめぐるアメリカ軍との戦いのさなかに始まった「特攻」。当初は現地部隊による、あくまで例外的な作戦として始まった特攻だったが、その後の沖縄戦では日本軍全体の戦いの中心となった。そしてその沖縄で日本が敗北を喫した直後に立てられた本土決戦の計画では、「一億総特攻」の掛け声の下、五千の特攻機を中心に人間魚雷や特攻ボートなどを総動員し、全軍が特攻隊となって上陸するアメリカの大軍を迎え撃つことが決められた。
なぜ特攻作戦は拡大していったのか。
番組は新たに発掘した資料や、関係者の録音テープなどから、軍部の意志決定のプロセスを追うとともに、最前線の現場で特攻作戦に関わった兵士たちの証言を集め、特攻が歯止めなく拡大していった真相に迫る。
 
“あの子”を訪ねて ~長崎・山里小学校 被爆者の70年~(仮)
総合2015年8月9日(日)午後9時00分~9時49分
敗戦から4年後に撮影された1枚の集合写真。写っているのは、長崎原爆を生き残り、その被爆体験を手記に残した37人の子どもたちだ。NHKでは35年前の1980年、この37人を訪ね、被爆を乗り越え懸命に生きている様子を記録に残した。あれから35年―。
再びこの37人の足跡をたどり、平均年齢が78歳になる“あの子”たちの戦後から現在までを見つめる。「もう思い出したくない」と過去を語ることを拒む人。「いまでもアメリカを許すことが出来ない」と激しい怒りをぶつける人。中には「生きることは地獄だった」と家族に語り、亡くなっていった人もいた。その一方で多くの人が「自らの命の残り時間は少ない。次の世代に何か残さなくてはならない」と考え、複雑な思いの狭間で生きていることも分かってきた。一体何が、彼らを70年間苦しめ続け、今、どのような思いで生きているのか。あの日のことを忘れ穏やかに死にたいという願望、今なおさまざまな問題が降りかかってくることへのいらだちや孤独感。原爆に翻弄されながら生きるしかなかった彼らの人生を見つめる。
 
アニメドキュメント
あの日、僕らは戦場で ~少年兵の告白~(仮)

総合2015年8月11日(火)午後7時30分~8時43分
「目の前で幼なじみが撃たれ、倒れた。ぼくは彼を見捨てて前進し、戦闘を続けた。あの時、ぼくの心は異常だった・・・」(当時16才)
沖縄北部の山岳地帯で米軍と戦った少年兵がいる。戦後70年経った今、30人余りの元少年兵が戦争の秘められた事実を語り始めた。証言や未公開の資料から、少年たちは、陸軍中野学校の将校たちからゲリラ戦の訓練を受け、凄惨な戦闘を繰り広げていたことが分かった。さらに、「本土決戦」に向け、全国各地で少年たちによるゲリラ部隊が計画され、訓練が進められていたことも明らかとなった。彼らが、どのように身も心もゲリラ兵に変容させられていったのか。証言をもとに、少年たちの戦闘体験をアニメにして、幅広い世代に伝える。また、日本やアメリカで新たに発掘された資料を分析。「一億総特攻」に向けて、子どもが戦争に利用されていった知られざる歴史を伝える。
 
女たちの太平洋戦争 ~日赤報告書が語る 戦場の現実~(仮)
総合2015年8月13日(木)午後10時00分~10時49分
戦時中、アジア・太平洋の戦場に派遣された日本赤十字社の「従軍看護婦」。彼女たちの派遣先での日々を記録した業務報告書200冊が日赤本社に残されていることが明らかになった。報告書には、次々と担ぎ込まれる重傷者の看護に忙殺される日常や、作戦の展開や戦況の変化にともない頻繁に移動を命じられた様子など、現地に着いてから敗戦にいたるまでの詳細が記されている。南方の激戦地の中で特に多くの看護婦が派遣されていたビルマ戦線とフィリピン戦線を、この報告書と、20人を超える元従軍看護婦の証言を通してたどる。
終戦までに召集された看護婦はおよそ3万人。その多くが国のためになりたいと自ら望んで従軍看護婦となった。幼い子どもを残して戦地に向かった女性も少なくない。しかし派遣先では、急速に悪化する戦況の中、傷病兵に十分な治療をすることは困難だった。もともと日本軍の補給体制に不備があった上に輸送路を遮断され、医薬品が欠乏。伝染病患者も負傷者も、ただ励まし見守ることしか出来ない日々が続いた。日本軍の劣勢がさらに深刻になると、完治していない者まで前線に戻され、動けない患者は置き去りにすることが命じられるようになる。そして終戦間際、連合軍に追いつめられる中で、看護婦たちを次々に惨劇が襲う。ゲリラの襲撃、飢えや病で次々と倒れる仲間たち。
戦場でおびただしい死に向き合い続けた女性たち。彼女たちの目を通した太平洋戦争の実像を描く。
 
カラーで見る太平洋戦争(仮)
総合2015年8月15日(土)午後8時00分~8時58分
1941年12月8日の開戦から4年にわたって続いた太平洋戦争。
その間、各地の戦場での記録映像をはじめ、国内の動きを伝えるニュース、庶民が撮影した銃後の暮らしなど、膨大な映像が残されているが、その大半はモノクロである。戦後70年にあたり、NHKでは、4年間にわたる「戦争の時代」を記録した映像を国内外から収集。徹底した時代考証を行った上で、最新のデジタル技術を駆使して、映像のカラー化に挑んだ。フルカラーでよみがえった映像には、雪のアリューシャン列島での行軍から、熱帯の島々での激戦、戦時下の日常や庶民の表情、そして、終戦の日の鮮やかな青空、次の時代に向かってたくましく動き出した人々の姿など、この4年間の日本人の歩みが刻まれている。
番組は当時の人々の日記や手記に残された言葉を織り込みながら、カラー映像で太平洋戦争の4年間を振り返る。昨秋放送して大きな反響を呼んだNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」に続く“試み”である。
 
戦後70年 ニッポンの肖像
戦後70年を越えて 日本人は何ができるのか(仮)

総合2015年8月15日(土)午後9時15分~10時44分
戦後70年。日本人だけでも310万人という甚大の犠牲を礎に、平和国家として歩んできた日本。一方、世界に目を転ずると、この70年、戦争のない年はなかったと言っても過言でないほど、凄惨な争いがくり返され続けてきた。そして、グローバル化が極限に達した現代の世界は、様々な“対立”が激化し、出口の見えない混沌とした状況が続いている。戦後70年を越えた日本人は、日本と世界の「これから」のために、一体何が出来るのだろうか。
日本が「戦後71年」への第一歩を踏み出す日となる8月15日。「戦後70年 ニッポンの肖像」では、激動する世界の現場を訪ねるとともに、スタジオに各界の著名人が集まり、グローバルな視座で、日本人が未来のために何が出来るのかを考えてゆく。
 
“終戦” 知られざる7日間  ~“戦後”はこうして始まった~(仮)
総合2015年8月16日(日)午後9時00分~9時58分
8月15日の玉音放送で終結したと思われてきた太平洋戦争。しかしその後も各地の部隊が特攻作戦を続け、米軍上陸に備えてゲリラ戦の準備も行われるなど、本土決戦への意欲を高めていた。
一方、日本進駐を進めようとしていた米軍は、日本の部隊が戦闘をやめない事態を想定。武力で日本上陸を行うことを計画していた。再び戦闘が起きれば本土が戦場となり、私たちが知る戦後と違う道を歩む可能性もあったのだ。当時、政府・軍中央の統制は弱まり、空白期間とも言える状況に陥っていた。この危機を乗り越える原動力となったのは、「終戦の詔勅」に向き合い、部下にどう行動すべきかを説いた前線の名も無き将校たちだった。
玉音放送から戦闘が停止するまでの“緊迫の7日間”を追い、今に至る戦後へと踏み出した日本人の姿を見つめる。
 
科学ドキュメント 大地創成・西之島(仮)
総合2015年8月23日(日)午後9時00分~9時49分
火山活動が活発化する日本列島。東京から南へ1000km、太平洋のただ中に位置する「西之島」で、世界の科学者が注目する現象が進行している。海底火山の噴火により新島が姿を現したのは、おととし11月。通常は数日で止まる噴火が、1年半以上経った今も続き、現在では直径およそ2km、高さ120m以上に成長。なおも拡大を続けているのだ。海底火山が一度にこれほどの量の溶岩を吹き出し続けた例は過去になく、火山学の常識を根底から覆す現象として科学者達を悩ませている。しかし、科学的な調査をしようにも、接近は厳しく制限されており、思うように近づけない。そこで番組では、圧倒的な自然のエネルギーを、迫力の超接近映像で捉えるとともに、貴重な科学的データを収集する大オペレーションを展開。島から4kmの場所に母船を停泊させ、遠隔ロボットを海上・海中・上空へと出動させる。プロジェクトには、日本を代表する火山、海洋、生物など第一線の科学者が集結。西之島の謎を徹底的に解明していく。これは、現代に突如現れた「大地創成」の現場に迫る、大科学アドベンチャーだ。
 
老人漂流社会 親子共倒れを防げ(仮)
総合2015年8月30日(日)午後9時00分~9時49分
去年、放送したNHKスペシャル「老後破産の現実」では、頼れる家族のいない独居高齢者が、自分の年金収入だけでは暮らしていけず、追いつめられた末に生活保護に陥る“老後破産”ともいえる現実が広がっていることを描き、大きな反響を得た。さらに取材を続けると、働く世代の子どもがいる高齢者にも、より見えにくい形で“老後破産”が広がっている実態が浮かび上がってきた。背景には、非正規雇用の増加によって、働く世代の収入が減り続けていることがある。こうした人たちが十分な貯えがないまま失職すると、年金で暮らす親を頼らざるを得ない。こうして同居が始まった後、親の医療や介護費用の負担が重くなっていくと、「親子共倒れ」が避けられなくなるケースが相次いでいる。
番組では、共倒れに陥りそうな親子の現実をルポで描きつつ、独自のアンケート調査やデータ分析によって「親子共倒れ」の実態が水面下で広がってきた実態を明らかにする。さらに、どうすれば“老後破産”を未然にくい止めることができるのか、専門家とともに考えていく。
 

(付録)
『世界』 作詞作曲;ヒポポ田 
演奏:ヒポポフォークゲリラ